2017年9月20日

横断幕と暮らす日々(その1)

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 最後にビブスを身につけたのはいつだったか。

 もしかしたら2012年に出た職場のフットサル大会かもしれない。まさにあの年は藤田のぞみが主将を務めたヤングなでしこが日本開催のU-20W杯で3位に入る激闘を、解体前の国立競技場で観た年であり、そしてチェルシーが(思いがけず)欧州チャンピオンズリーグを制覇してクラブW杯で年末に来日までした(そしてコリンチャンスの熱狂的すぎるサポーターに圧倒された)年として、サッカーファンとしての自分のなかで今でも格別の一年であった。もう自分がサッカーを観ていく中であれ以上に盛り上がりっぱなしの一年は来ない気がしている(だって、チェルシーですよ・・・)。

 最後にビブスを身につけたのがそれぐらいだとすれば、自分はどちらかといえばビブスに縁のない人生を送っているはずなのだが、9月のある休日に、岡山のシティライトスタジアムで、グレーのビブスを着た私は湯郷ベル側のゴール裏で横断幕を張っていた。前回の記事で書いたとおり、藤田のぞみを応援するために初めての横断幕を作り、三木市の総合防災公園陸上競技場でデビューしてから、その後いくつかの試合は都合がつかず休み、この日2度目の掲示となったのである。

 ビブスを着用しているのは、会場前のタイミングで横断幕の設置作業を行うサポーターが中に入らせてもらうための識別のためであり、友人でありかつこのクラブの「横断幕掲示計画」を担当しているM・フィオリオ氏が人数をとりまとめて、代表して運営スタッフに申し出て、まとめてビブスを受け取ってきてくれたのである。

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 フィオリオ氏が担っている役割は横断幕の掲示プランを毎試合考えるだけではなく、様々なサポーターから託された数多くの横断幕を彼が預かっており、大きなバッグに詰め込んでは、クルマに乗せて奈良から毎試合、各地のスタジアムに駆けつけている(いつもは彼の車にお世話になって乗せてもらっているのだが、この日は岡山駅の近くということもあり、私は新幹線で来ていた)。

 この日の試合に先だって8月のあいだ私は数試合を欠席していたが、この重たそうなたくさんの横断幕を抱えている彼に、私の作った「フジタノゾミ横断幕」も預かってほしいとは頼みにくい・・・や、言うには言ってみたが、案の定「自分で持ってきなさい」と一蹴された。

 ゆえに、横断幕を作って応援するということは、少なくとも私にとっては「その試合の現場に(かつ、観客席の入場ゲート開場よりもだいぶ前の時間から)行かなければ掲げられない」という課題とともに生きていくことである。そうなることは作る前から分かってはいたのである。だから、藤田のぞみが加入した湯郷ベルを応援にいくことには、いろいろなものを犠牲にしなければならない覚悟が問われていて、そこで今年の私はフィオリオ氏からの再三の誘い(というか出頭命令に近い)を受けつつもひたすら二の足を踏んでいた。

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 そういうなかで2度目の横断幕の掲示となり、夏の終わりの気持ちよい快晴のなか、セレッソ大阪堺レディースとのホームゲームを迎えた湯郷ベルであったが・・・試合は惨敗、0―4の大敗で2部リーグからの降格危機の圏内にとどまってしまう結果に。

 終了のホイッスルが鳴るやいそいそとゴール裏へ向かい、手早く横断幕のヒモを解いていく。フィオリオ氏によれば、今日はホームゲームなのでこのあと選手はファンサービスに応じてくれるから、私の横断幕に藤田のぞみからサインを書いてもらうことを勧めてくれた。確かに私も横断幕には選手からのサインが入ってこそ本当の意味で「完成」だと思っているが、それにしても大敗の試合のあとだけに、気が進まない。思えば浦和レッズ時代から、私が(過去にほんの数回だけれども)出待ちで藤田のぞみと相対するときは、どうも「負け試合の後」のイメージが多く、そのときの印象もあってか、いまいち乗り切れない。

 そうこうするうちに出待ちの時間になり、フィオリオ氏と、木龍七瀬のファン(ご本人いわく『岡山のおかん』)である「ぼにたさん」が私の前に立ってくれて、「のんちゃんを確実に呼び止める」感じを作ってくれた。ぼにたさんは木龍がゴールを決めたら、そのゴールをアシストした選手たちに「スタバ・チャレンジ」と称して、その選手のお好みのフレーバーのフラペチーノをスターバックスで仕入れてクーラーボックスで保管しておき、出待ちのときに渡すということをしていて、選手にしたら帰りのバスのなかでフラペチーノを味わって帰ることができるという、非常にステキなアイデアで選手との交流を楽しんでいる。そしてたまたまこの日の「スタバ・チャレンジ」の受賞者の一人が藤田のぞみだったので、こちらもそのタイミングに乗じてサインをいただくこととなった。

 もちろん私の周りにもそのほかのファンの人々が密集していたから自分の横断幕を大きく広げるわけにもいかないので、サインをもらいたい余白の部分だけが表面にくるように、横断幕を折りたたんで持っていた。大きくサインを書いてもらうために、太い線のマジックペンを仕入れるべく、前日に文具店で「マジックインキ・黒色」を仕入れた。もっともこのペンを選んだのは、あらためて見るとえらく昭和感がただよっていてグッときたからであるが。

 そうしているうちに次々と選手たちがファンサービスゾーンにやってきた。この感じ、なんだか懐かしいなぁと思いつつ。そして一通りの選手がエリアを離れていったあと、フジタノゾミが現れた。



 とても大事にしたい瞬間こそ、こうしてなぜかどういうわけか、よく思い出せなかったりする。しっかり目を見開いて、集中しているつもりなのに、そのときのことは時間が経つにつれて、急速にあいまいになっている。ただし一つだけしっかり覚えているのは、「マジックインキ・黒色」を私から受け取った藤田のぞみが、横断幕の余白部分を確認し、大きめにサインを書き出すときに、



「これ、カタカナのやつですよね?」


と言ったことだった。


今シーズン、まだたった2回しか掲出していない「カタカナの横断幕」のことを、ちゃんと本人が、認識してくれていた。


この言葉、「これ、カタカナのやつですよね?」は、2017年の「個人的セリフ・オブ・ザ・イヤー」に受賞が決まったといってもいい。


(場所の狭さもあり、記念撮影まではさすがにできなかった。でも人生できわめて貴重な瞬間こそ、記録ってされにくい感じがする)
(「カタカナのやつですよね?」のあとに続けて「目立ちますよね」とも言ってくれたような記憶もあるのだが、私よりも圧倒的に記憶力のよいフィオリオ氏に後日問い合わせたら、「それは言ってないと思う」とのこと)


岡山駅までの道を歩いて帰りながら、「本人が私の横断幕を認識してくれていた」ということの嬉しさや、「なぜもっと早く作らなかったのか?」という申し訳なさや後悔がグルグルとうごめいていて、そうしているうちに「こうなったら今シーズンの残りは、可能な限り、フジタノゾミ横断幕を掲げに行こう」と誓った。


新幹線に乗ってはじめて、自分の両手には「マジックインキ」の黒い跡がそこかしこについていたことに気づいた。ペンを渡すときの動揺がうかがえて、どんなけ緊張してたんだと、ひとりツッコミを入れる。

そうして、じんわりとした充実感とともに帰路についたのだが、この先の試合で味わう試練の数々は、まだこのときに知る由もなかったのである。(つづく)

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2017年8月21日

チェルシーの開幕戦でメッセージ・ボードをあげに行ったらマスコットのライオンにおちょくられた件など

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この夏にロンドンに行った大きな理由はもうひとつのブログに書いたのだが、タイミングよくプレミアリーグの開幕戦にも合わせられたので、前回の記事で予告したとおり、例のメッセージ・ボードを持ってチェルシー×バーンリーの試合をスタンフォード・ブリッジで観戦することができた。

まずこのボードの件について。結論からいえば、テレビ中継に乗っかることはできなかった模様。
ただ、試合前のアップの段階で、北側のチェルシーFCサイドの最前列に陣取って、他の客といっしょにアップの様子を間近で見届けながらひたすらボードを掲げていると、少なくともその前を通ったすべてのカメラマンからは、確実にボードの写真を撮影してもらえていた。

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周辺にいたサポーターも、何のボードを見せてるの?と声をかけられ、内容が分かると納得してくれた。こちらの英語力のなさゆえ、それ以上の有意義な会話を続けることは難しかったのだが。

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あとはこれね、マスコットキャラのBRIDGETちゃん(女子)。

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実はスタジアムに入る前も、彼らは周辺でいろんなサポとの写真撮影にいそしんでいて、このボードを取り出してスリーショットをスタッフさんに撮ってもらっていた。

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ほどなくこの場所でも再会。
すると私のボードを「これ貸してっ」と取り上げ、そのまま走り去っていった(笑)

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あとで戻ってきてくれたのがかわいらしかった。

そんなわけで、北側エリアはチェルシーの面々がアップしている状況がしっかり見えるし、慣れてるお客さんは試合開始ギリギリまで来ないし、最前列のお客さんから「どいてよ!」とか言われることもなく、アップの時間だけはどんなに前にいてても特に怒られない。

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というわけで、やはりボードは持って行ってよかった。

試合開始前になれば自分の席に戻ることになるわけだが、さすがに混みあう状況では長く掲げられるのはためらわれるし、ボードのメッセージ内容も試合が始まってしまえばあまり意味がないものなので、試合開始ギリギリのところで畳んで閉じておいた。

で、かつてチェルシーのスタジアムツアーでたまたま一緒になったご縁で知り合えたConsadole at Stamford Bridgeさんご夫妻から、その試合後にLINEメールで連絡が入り、私の写真をインスタグラムにあげている、熱心なジョン・テリーのファンの人がいることを見つけたようで、教えていただく。「おおっ、つまりどこかの媒体では流通しているのか!?」となった。
(ちなみにこの人、テリーの妻か?って思うぐらい、テリー一色のインスタを展開していた・・・)

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んで、帰国後にいろいろ調べてみた。
私が分かった限りでは、デイリー・メールのLIVE更新のページで、このボードのことが紹介されていた模様!

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↑トップページ。この日の模様をリアルタイム速報で伝えるページっぽい。

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↑こんな感じ。

で、有名な写真エージェントのGetty Imagesの関連で、ジョン・ワルトンさんというカメラマンが私の写真(上の2バージョン)をそこに納めてくれていた様子。

以前のクラブワールドカップのときもそうだったが、こういうご縁でたまたま自分を撮影してくれたフォトグラファーの人そのものを検索すると、いろいろ彼らの活動の様子がわかったりして、ツイッターのアカウントも持っていたりするからフォローさせてもらったりして、「自分を撮影してくれたカメラマン」という位置づけで、その後も追いかけていける楽しみが増えるのである。海外サッカー観戦の場における、こういうアピール行為の副産物といってもいいだろう。

他にもどこかでこのボードのネタが使われていたらいいなぁと願いつつ。
(一番いいのはテリー本人にこの写真が伝わることなんだが)

まぁ、すでにいない元キャプテンのネタなので、あまりオフィシャルには扱いにくいネタでもあるだろうから、難しいところではあったかなー、とも。

あと反省点としては「チェルシーのユニを着ていたほうがよかったのか?」という点であるが、実際に用意はしていたのだけど、気候的に寒かったので、長袖のままでいいか・・・となったのであった。でも今から思えば「長袖の上から着ればいいやん」と思うのだが、どういうわけか現地ではその発想にならなかった。ボード掲げることで一杯一杯だったのか。

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さて、その他の件について。

この試合は結果的に、歴史的な記録としては
・前年度チャンピオンチームが翌シーズンの開幕戦で3失点したプレミアリーグ初の試合
・前年度チャンピオンチームが翌シーズンの開幕戦で2名の退場者を出したプレミアリーグ初の試合

・・・とか、他にもあったかもしれず(場合によってはプレミアリーグではなく、100年以上にわたるイングランドのトップリーグ全体の話だったかもしれないが)、まぁいわゆる「とんでもねぇ試合」だった。

そもそも開始早々にアロンソがすぐイエローカードをもらった時点で「今日の審判って・・・」と早めに気づくべきだったし、私のいた西スタンド下段の空気感でいえば、その直後の前半10分すぎ(だったよね)に訪れる「新キャプテン、一発レッド退場」っていう状況も、どこかしら醒めた目で「あ、そうくるか」的な、なんともいえない雰囲気があった気がする。もちろん激しいブーイングもあるにはあったのだが、私としてはこんな早々にさっそく試合がガタガタになるのはどうかと思えるので、もうちょっと審判さん空気読んでよー、てか周囲のサポもわりと大人しく受け入れるわけ、このジャッジ?(まぁ、たしかに危ないタックルだったけども!?) という気持ちではあった。

 なにより若手でいきなり開幕スタメンに抜擢され、試合前のアップで緊張感が隠しきれなかった感じのボガくんが、この退場のせいですぐにベンチに下げられてしまったのが実に可哀相でしたよ・・・新キャプテン、ケイヒルの苦すぎる船出となってしまい、それはそれで見応えはあったんだけども。

 あとケイヒル退場の思わぬ副産物というべきか、代わりにクリステンセンくんが穴埋めをすることになり、まさかこんな早くに生観戦の場でクリステンセンを観ることができるなんて、という気分。

 まぁ、試合はこんな調子でずっと審判のジャッジにイライラさせられっぱなしの展開。こういうとき近くに声がやたら大きいサポーターが延々ヤジっててちょっとうるさい、っていうこともよくあるが、幸いこの日の西スタンドはそんなにヒドくなく、もしかしたら一番ハッスルしていたのは、私の目の前に座っていたラテン系の女の子だったかもしれない。

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狭い座席スペースのなかでもムダのない動きでダイナミックに腕を振り回し続けて審判のジャッジにあらゆる文句を叫び続けていた彼女の姿をみるにつけ、こういうパッションに乏しい私なんぞはいたく感銘を受けていた。

 で、周知の通りこの試合では後半途中になって新加入のFWモラタが登場し、よけいなプレーでイエロー2枚目をくらったファブレガスが退場して9人になった状況となっても果敢にゴールをめざし、モラタの1ゴール1アシスト(と言っていい絶妙な落としを、ダヴィド・ルイスがうまく蹴り込んだ。しびれた)で2ー3まで追い上げた。なのでスタジアムの雰囲気も一転してノリノリな感じになり、タイムアップまで躍動感がみなぎる良い感じであった。まぁ、前半の時点で帰りたくなるような試合を、ここまで楽しくひっぱっていけたのはよかったし、決して悲観してはなかった感じ(だってアザールとかいなかったもんね、っていう言い訳)。

そして試合後に最後までピッチにとどまり、悔しさをかみしめつつ、まんべんなく客席に向かって拍手をつづけていたアスピリクエタ、本当に評判通りの人格者だな~キミは。

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 そして毎回感心するのが、終わったあとの客ハケの良さ。あっという間にスタンドからいなくなり、近所のパブやら歩き帰り組やらで散り散りになり、ちょっとスタジアムのショップをみて(グッズのバリエーションが乏しい印象は変わらず)、そしてフルアム・ブロードウェイの駅まで歩いて駅ナカのドラッグストアとかでちょっと買い物してから改札を通ったら、まったく混雑を感じることなく地下鉄に乗って帰れたレベルだった。

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↑ウイリアム・ヒルと提携が始まったようで、スタジアム内でブックメイカーを賭けることができた(記憶ではかつて西スタンドにはブースが無かった気がする)。結果はこちらも惨敗・・・何せ、「ケーヒルがゴールを決める」に賭けてたりする(笑)

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2017年8月 6日

チェルシーの開幕戦でこのボード掲げてきます

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盆休みにロンドンに行くので、チェルシーの17/18シーズン開幕戦となるバーンリー戦のチケットをとる。
この試合に「歴史的意味」ががあるとすれば、「ジョン・テリー退団後の、最初のシーズンのリーグ戦の開幕」ということであろう。私はテリー退団のシーズンを現地で見届けられずにいたので、自分なりに考えたメッセージのボードを、せっかくの開幕戦だからこそ掲げてこようと思う。多くのサポーターにとっても共有してもらえる感覚であればうれしいのだけど。

スタンフォード・ブリッジに手作りのボードを持って行くのは2回目だ。プレミアリーグの現地映像制作チームは非常に細かいところまで現場のネタをフォローをしてくれることは分かっているので、中継カメラで抜いてもらえたらラッキーだな、と。

 というのも前回ボードを持って行ったときは、50年ぶりのリーグ制覇に王手をかけるという試合なのだけど(もう12年前なのね)、西スタンドの一番南側に座っていたので期待していなかった私を当時の中継スタッフはちゃんと見つけてくれていたのである。
 そのときの様子はこちら。両チーム監督の握手のあとに、私のボードが登場。

してやったり、である。

ちなみに嬉しいことにその週の試合に関する現地制作のハイライト番組でもこのボードは登場していたのだが、それはたまたま近くにいたおっさんサポたちが「それ貸してくれ!」と自分たちで掲げてキャッキャと写真を撮っていた状況の映像だった(笑)

でも今回は西スタンド下段の20列目なんで、試合が始まってしまえば見えないだろうし周囲の人にもジャマだし、何よりメッセージの意味も薄まっていくだろうから、それ以上掲げることはしないので、試合前のアップのときが勝負かな、と。(ちょうどアップのときは多くのファンが最下段に降りてたりするし、いっそ最下段でボード掲げようかとも思う)

そういえば2012年クラブワールドカップのときも、ゴール裏で震災復興支援の感謝とからめたチェルシー応援メッセージを掲げていたら、何人かのカメラマンが合図をくれて写真を撮っていき、そのときの写真は後日ニュースサイトで見つけた。あと生中継開始直前に、ロープで移動するロボットカメラが私の頭上に近づいてきて、いかにもオマエを抜くからなと、その場でスタンバイしていたり。こういうのは、張り合いがあって私は好きである。

というわけで、もしJ-SPORTSの中継なり、その他ウェブ等でこのボードがキャッチされていたら、ぜひ教えてください!

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2017年8月 1日

17/18 新シーズンをひかえるチェルシーのご様子

たまたまインターナショナルチャンピォンズカップがシンガポールで開催され、時差がいい感じでアジア時間だったのでJ-SPORTSの生中継が観られた。立ち上がりにバイエルンに2点食らう展開だったが結果的に2点返して2-3まで持ち込んだ。負けたけど、この時期にしては良い練習試合。

思ったことを列挙。

・テリー退団後の時代を見据えて、あらたな看板ディフェンダー候補として個人的に注目してきた、ボルシアMGからのローン帰還組のクリステンセン君が先発だったので注目。センターバックの真ん中だが、当然ながらドイツでは味わうことのなかったであろう3バックゆえ序盤はリズムがつくれず、前半2失点の責任をしょいこむ感じ。まぁ、こんな変態みたいなチームでいきなりスムーズに入り込めるわけがないので、まぁ、長い目で見よう、長い目で。な?コンテさんよ。
(もし今日のデキでまたローンで外に出して、クラブにたいする気持ちを萎えさせるいつものパターンに入ると哀しいが)

・そのかわり後半から入ったダヴィド・ルイスが入るやいなや激しいプレーをみせて、「こーやって守んだよ!!」とクリステンセンにプレーで示すかのような神ぶり。なんかこう、このクラブにおける「影の番長」っぷりをますます発揮しており、この勢いはコンテ監督も納得するしかないのでは。まぁ、たしかにボヌッチ獲得の噂話には大いに一人で沸き立っていた時期もございましたが、ダヴィルイは思いのほかモチベーションが高そうで(笑)、まずは一安心。頼まれてもいないのに、かつ3バックであることを忘れて相手ゴール前まで攻撃参加するスリリングなセンターバックとして今年もチェルシーを支える。

や、支えるというか、周りのチームメイトがダヴィルイを支えているのか。そこの図式は今年も変わらずか。

・CLも闘う今季のチェルスキーにおいては、アスピリクエタとアロンソがもしケガで離脱したらその時点でゲームオーバーとなる仕組みなので(冷笑)、そんなヒヤヒヤのDF陣に新しく加わってくれるリュディガーにはとにかく期待。でもコンフェデ杯のせいで、チームへの合流は遅れているようで、どうなんだ今。・・・そうかと思ったら、ついこの間、どういうわけか千葉にきて市立船橋高校を訪れていたりする(笑)。ひょっとしたらすごくいい人かもしれない。

・同じく新加入のバカヨコも期待。バカヨコって名前が日本人的には覚えやすくてよい。その時点でキャラ立ちにおいては合格。たとえば「カンテ、バカヨコッ!」というボランチ・コンビでの並びを声にだすと、関西弁的にはなんとなく通じるようなフレーズが形成できるあたりもポイント。

・そんなバカヨコ獲得の伏線でもあったのだろう、マティッチの赤デビル移籍も発表された。モウリーニョ監督お気に入りの選手なので、これはまぁ、しゃーないなぁという気分。そもそもこれで2度目の退団になるわけで、そして今回は本当にお世話になりまくりだったから、「また機会があれば、ぜひウチで!」という感じで、あまり感傷的な気分にもならず。

・注目の新戦力モラタはこの試合、後半から登場。そつのないウマさを見せてくれた感じで、ボールキープとかも丁寧だし、なにより後半の得点シーンも自分がおとりになる気の利いたプレーでさっそく信頼感の向上を図ることに成功。ディエゴコスタが退団濃厚ななか、少なくとも計算できそうなストライカーが入ってくれたのは明るい材料。残念なのは見た目が薄顔なのでキャラ立ちの面で、もし街でバッタリ出くわしても誰にも気づかれなさそうな点か。

・その次の試合、インテル戦ではスタートからベストメンバーでいったけど、あっさり2失点してたりする件については触れないでおく。

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2017年7月26日

横断幕を、つくった。


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久しぶりの更新になってしまった今回のブログ記事を公開するにあたって、ひたすら慎重に下書きを書いていたのだが、あれこれと、なんだか言い訳じみたことばかり書いていたので、それらを省き、簡潔に書いてみる。

横断幕をはじめて作った。

そしてスタジアムで掲げた。

試合には負けたが、じつに久しぶりに、
サッカーをプレーするフジタノゾミを観ることができた。

そういう日だった。

藤田のぞみがサッカー選手としてふたたび活動を再開し、
今シーズン、奇しくも友人M・フィオリオ氏がサポートする岡山湯郷ベルに移籍した。

事の進展をグズグズと見守っているうちに、業を煮やしたフィオリオ氏からはすぐに応援に来るように促されつつ、「横断幕の作り方」についてのアドバイスも受けることになった。

もはやフィオリオ氏はここ数年のあいだにどんどんコアサポーターとしての立場が深まっていき、横断幕の掲出計画まで担うようになっていた。そんな彼から横断幕の制作を手がけるバンテック社の存在まで教えてもらい、制作ガイドラインをみて、自前でデザインをしていくうちに、テンションが高ぶっていき、この横断幕の完成に至った。

右下の文字は、彼女の座右の銘である「絶対的な自信と謙虚な姿勢」という言葉を、彼女が最初に引退する前の時代に友人に頼んでドイツ語に翻訳してもらったものである。ドイツ語にした理由は特になく、女子サッカーにおけるドイツの存在感が大きいので、といった感じである。
そうしてリーグカップのASハリマアルビオン戦にて横断幕デビューをさせていただくことになった。フィオリオ氏の車で、兵庫県の三木総合防災公園陸上競技場へ。

かねてからサッカーの横断幕を掲示することはどういう体験なのか、すごく知りたかったことではあるので、それだけでも自分にとっては刺激的な体験となった。

いろんな取り決めがあるようだが、この日は来場者入場より前に横断幕担当のサポーターはいったんスタジアム内に入ることが許され、制限時間30分以内に、定められた箇所に横断幕を設置することになっていた。フィオリオ氏は他のサポーターとともに手際よくアウェイのゴール裏の柵という柵に横断幕を置いていき、随時ロープでくくりつけていった。ちなみにフィオリオ氏は、他サポーターから預かっている大量の横断幕をボストンバッグ一杯につめて、応援に駆けつけている。彼とは30年近い付き合いになるが、まさかこんな未来がありえるとは。

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フィオリオ氏の配慮により、本日デビューとなる私の横断幕はゴール裏正面に設置していい、となったので、まずは私は自分の横断幕をくくりつける作業に専念させてもらった。

横断幕を落とさないように必死で急いで柵にくくりつけながら、こうした行為のすべてが、選手への応援の気持ちから為されるものであるという認識がわき上がってくるという、この感覚も新鮮だった。

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フジタノゾミ横断幕については他のサポーターさんからも「カタカナは新鮮」と言っていただいた。ずーっと前から、彼女の横断幕を作るとしたらカタカナ名前でいきたいと思っていたのである。そしてそのほうが目立つであろうとも考えていた。

あらためて入場し、メインスタンドに腰を下ろしながら、さっき自分が掲示した横断幕がどうなっているのかを眺めるのは、これも新鮮な味わいがあった。文字通り、「もう一人の自分」が、ゴール裏からひたすら祈りを発しているような、そういう眺めだった。スタジアムに掲げられている横断幕のひとつひとつには、そうした幾多の「祈り」がこもっていることを、あらためて実感することとなった。

そして何より、この日私はひさしぶりに「動くのんちゃん」が観られた。もうそれだけで充分だった。先発出場し、以前とおなじようにボランチとして攻守に走り続け、手を抜かず、気合いの入ったプレーを見せてくれた。かつてと変わらない姿勢とスピリットで、ピッチ上で持てる力を出し尽くそうと奮闘していた。

試合は惜しくも負けてしまい、後半途中でベンチに下がった彼女は、なんともいえない雰囲気をたたえていて、これもまた、懐かしい感覚だった。私が観に行った試合は、かなりの割合で不機嫌にならざるをえない結果が多かったっけ、と。

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負け試合ということもあり、すぐにフィオリオ氏はゴール裏へ向かう。私もついていく。手早くロープをほどいて、横断幕があっという間に片付けられていく。

最初は少し躊躇したが(負け試合なのでなおさら)、フィオリオ氏にうながされ、横断幕を持って出待ちをした。ただこの日はほとんどの選手がすぐにバスに乗り込む流れになったので、さすがのフィオリオ氏らも呼び止めることができず。「まぁ、また応援に来ればいいのだから」と思った。そしてじわじわと、私のなかでは「代表のユニフォームをもういちど着るときが来て欲しい」と思わずにはいられなかった。そしてそこにたどり着くまでの闘いを見届けたいと、あらためて思った。 もはやこの調子で私は以前と同じように、可能な限りスタジアムに行くことになるのだろう・・・と、フィオリオ氏の策略にすっかりハマっている気がしないでもないが(笑)

 

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2017年5月16日

Well done!

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なんだか、なでしこJAPANのW杯優勝したときのピッチを想い出す写真。

テリーが真ん中に収まっているという意味で、秀逸な写真。

やー、よくやりました。がんばった。新監督を迎えて最初はどうなるかと思いきや。

もちろん3バックが功を奏した影響の裏でイヴァノビッチがチームを離れたり、テリーだってベンチ要員になってしまう状況で、なかなか舵取りが難しい状況ではあったけども。

個人的には40歳を迎えた朝に生中継をみた最初の試合がこれだった、ということも含めて、またひと味違ったホームゲーム。

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2017年4月19日

キャプテン、リーダー、レジェンド

モウリーニョのチームに負けた試合はテレビで見ていなかった(日本時間の日曜深夜0時キックオフは、私には寝ることを強いる状況だ)。
そして私が知らないうちにひどく順位が低迷していたバーミンガム・シティは、監督ジャンフランコ・ゾラの辞任を発表した。
その翌日、ゾラと同じチェルシーのレジェンドとなりうる選手の退団が、ついにアナウンスされた。
ぜんぶ、一気にきた。そんな感じ。

これは開幕直後から感じていたことだが、コンテ監督がチェルシーに来てやり遂げるべき大きな仕事のひとつが、「ジョン・テリーの花道をいかに作るか」であり、それは裏返すと「ジョン・テリーの不在にいかに適応させていくか」であったと思う。そしてその取り組みが現在の好成績につながっていったという意味で、コンテ監督の1年目は大成功だといえる。
そしてこのタイミングでの退団決定は、「キャプテンの有終の美を飾るために、リーグとFAカップの両方を絶対に獲りに行く」という声明でもある。このダブル達成に向けて、選手もクラブもサポーターも、あらためてギアを入れ直すことになった。

ともあれ、現役を続行する意欲を見せており、まだ終わっていないのである。ジョン・テリーがどういう選手であるのかは、むしろこれからの彼のプレー、新しい場所での立ち位置や姿勢をみてこそ、さらに分かってくる。そういう厳しさをあえて選んでいくJTに敬意を表したい。

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2017年3月12日

サッカークラブの公式グッズとしてはなかなか他で観られない方向性の商品 by ボルシアMG

以前ボルシアMGのショップにいったときにもらってきた公式グッズのカタログをよくみたら、こんなものが。


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あってもなくてもディナーの肉の味は変わらないけれども、こういう方向性のグッズって、なかなかありそうでないのでは。
自分は好きだ、こういうの。

もちろんこれがグッズとして成り立つのは、ボルシアMGのエンブレムがシンプルなデザインだから、というのもあるのだろうけど。

あとドイツのサッカークラブのグッズでやたら目に付いたのは、「洗面所の排水溝のフタ」なのだが、あれもちょっとした文化の違いを感じさせる。たしかに現地の洗面所をよくみると、おしなべてレバー式になっていて、その動きに連動してフタが浮いたり閉まったりするので、その規格がわりと統一的に存在しているのだろう。

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2017年3月 9日

「奇跡を見逃したことを忘れないようにする」

CLの試合日程も最近は工夫されて、ベスト16でも1日に2試合だけやるような感じになっている。そうして今朝も、最初から観るのではなく、あくまでもいつも通り起きる時間帯にテレビをスカパーにあわせ、後半からの様子を、あたかもラジオをきくように、適当に眺めていた。どちらの試合を主にチェックするかについては、まだ点差がつまっているドルトムントとベンフィカのほうを選んだ。

たまにもうひとつの試合を見ていて、バルセロナが勢いよく得点をあげていて、しかしここにきて痛恨のアウェイゴールを許してしまい、その時点で私はチャンネルを戻したのだ。

もうひとつのほうも、気がつけばドルトムントが得点を重ねていて、そして残り20分ぐらいで香川が投入されていて、そちらのほうをずっとテレビでつけながら、歯を磨いたりしていた。

CLの放送終了後にはいつものように、過去のセリエAの名選手によるゴール集が流れていた記憶がある(この映像にでてくるジダンのプレーは、いつみても本当に華麗で見事だ)。
このとき、いつもはもうひとつの試合についてもハイライトを確認するのだが、なぜかこの朝はそのままテレビを消して家を出た。

それがこの今朝のすべてだった。

こうして、わずか紙一重のところ、テレビのチャンネルのひとつ裏側で、私は「奇跡」を見逃したのである。

サッカーの神様がいるとしたら、人類にいくつかの教訓を残すものと私は信じている。そう思える試合のひとつであろう。1999年のCL決勝のマンチェスターユナイテッドの大逆転劇に並ぶほどの。
しかも今回はその点差をはるかに上回る、文字通りの奇跡的な逆転劇、もはや奇跡という言葉でしか言い表せないのがくやしいほどの、とてつもない歴史的瞬間が、奇しくも1999年と同じカンプノウで起きていたのである。第一戦0-4から、ホームでアウェイゴール1点を奪われた状況での6-1のミラクル、二戦合計6-5。バルセロナ、勝ち上がり。あの0-4を受けたあとのルイスエンリケ監督退任表明から、いったいこの展開を誰が予期していたか。

というわけで、私はこのゲームを見逃したことをずっと悔しい気持ちで覚え続けることになる。昨年のレスターも奇跡だろうし、今回のことも、それはたしかにこの世に存在した奇跡であり、サッカーという物事の姿を借りてもたらされた奇跡なんだろうと思う。

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2017年2月22日

動画で振り返る!!京都マラソン2017@鴨川での「サッカーユニフォームのランナーさん応援企画」

いやはや。

先日の京都マラソンでの応援、レッズサポのこばさんがカメラをセットしているなーとは思っていて、でも特にそこには触れずにいたんですが・・・

なんと動画にしてYouTubeにアップしてくださっています!!

「2017 京都マラソン 31km付近 その1 」(こちら
「2017 京都マラソン 31km付近 その2」(こちら

追記>その3(こちら)、その4(こちら)もアップしていただきました。

その1が20分、その2が30分の動画となっております。

固定カメラで捉えられたあの日の光景に、なんというか、新鮮なジワジワ感が(笑)。

固定カメラゆえの面白さもあるのでしょうけど、流れる川をボーッと眺めているような安らいだ気分になりつつ、突然始まるクラブ名のコール(笑)。

そして実際にやっているときにはあまりそこまで感じない味わいとして、「Jリーグのユニフォーム姿のランナーさんがやってくるある種のタイミング、間隔の絶妙さ」があって、こういう頻度で我々はコールしているのかと気づかされます。いつもひたすら待ち構えているだけ、っていう感覚があるのだけど、この20分、30分のなかで、けっこうな回数で我々はチーム名をコールできているのですね。

やーーー、これは興味深いです!!

こばさんありがとうございますっ!!

PS:いろいろ見どころはあるのですが、「その2」の最後の最後、29:20あたりでやってくるシャルケのユニフォームのランナーさんに、つい「シャルケなら内田ファンだろう」と思って「ウッチー!」とみんなで声かけをしたけど走りゆく背中の番号をみて実はラウールだった、っていうネタがしっかり収録されているのがポイント高いです(笑)

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