2018年8月10日

サッリ新監督のチェルシーについての新たな楽しみ方の提案

ワールドカップの余韻もそこそこに・・・
プレミアリーグ18/19シーズンがもう開幕です! ヒューヒュー!!
というわけで、チェルシーFCの新シーズンについてこのタイミングで書いておかねばなるまい!!
なるまい!!
なるまい!!

Thibautcourtois

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ふははははは。

こんな写真ではじめるこたぁないのにね。

やー、まぁ、自分としては「よくぞチェルシーで4シーズンもプレイしてくれましたねー! おつかれー!」っていう気持ちである。とっても。

本人もガマンの限界だったんだろうと思う。ワールドカップベストキーパーの称号を得た直後、休暇明けのチーム合流を拒否りまくり、そんでもってレアルマドリーへの移籍。キーパーらしからぬ攻撃的姿勢を最後に示してくれたわけだ。

そんなクルトワ君の移籍とともに、ビルバオからケパ・アリサブラガ君を強奪してくるあたり、さすが極悪チェルスキーである! 

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↑はい、モラタです! や、ちがう、これが新しいキーパーのケパ君だ。

ていうかうちのスペイン人、モラタといいアスピリクエタといいペドロといい今回のケパといい、なんだこの「地下鉄で向かいに座っていてもたぶん気づかない感」は!? もうちょっとアクの強い雰囲気は出せないのか? 「フツーの好青年っぽさ」なんてちっとも求めてないんだよチェルシーは!!

そしてクルトワの移籍契約に付随するレンタルでレアルからはクロアチア代表のコバチッチさんも加入ということで、レアルはこうやって中盤の選手をチェルシーに気前よく送り出して、あとあと痛い目に遭うイメージがあるので、そこはそこで楽しみである。ふはは。

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↑あんまレアル時代よく知らないんですが、「W杯決勝コンビ」としてカンテと凶暴なまでのガチガチな中盤を組んでみて欲しい。

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で、監督も新しくなりましたとさ。

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↑オークション会場のおっさんではないですよ。

監督が新しくなった以上に私なぞはサッリがコーチにジャンフランコ・ゾラを招聘したことのほうが個人的に重要だったりする。こういう形で、このタイミングでチームに戻ってくるとは想像もしていなかったが、ともあれ今年から、ゾラがふたたびチェルシーFCとともに闘ってくれるのである。あらためて考えると、これは非常に熱い。それだけのためにまたロンドンにいきたいマジで。

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↑ゾラだよゾラ。ついに戻ってきたよブルーズへ!

そんなわけで、いつの間にか私は「ゾラをチームに戻したサッリ監督はきっと有能なんだろう」という短絡的かつ勝手な結論であたらしい監督のことをうっかり評価してしまっている。昨シーズンまでのナポリもかなり評判のよいサッカーをしていたみたいで(でもぜんぜん観てなくてゴメンよ)、この「イタリア路線」の継続において、コンテ監督時代からどういう発展を見せていくのかは否応なく気になってくるところだ。

それにしても、このサッリ監督な。

画像検索するとやたらピッチ上でタバコふかしている写真がでてくるので、頑固な喫煙オヤジの風情を漂わせていて、それなりにキャラは立っているから合格だ。タバコ嫌いの自分としては近寄りたくないけどな。

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それにしても、このオヤジはどこかで似たような人を見たことがあるような感じがずーっとしていて、このプレシーズンのあいだモヤモヤしていたわけである。

それが、画像検索で以下の写真をみたときに、何かがひらめいて、すべてが解決したのである。

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そうか、この人はこれなんだ!!

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アメリカの缶詰「スターキスト」のキャラクター、「チャーリー・ザ・ツナ Charlie the Tuna」である!

あまり日本では知られていないかもしれないが、古くからテレビCMが作られていて、かなりナゾな「ツナ缶になりたいマグロ」という設定のキャラクターで、CMのオチはいつも「ごめんねチャーリー」と言われてツナ缶にはなれない、というもの。

どうだろう。もう今後はサッリ監督がこのマグロキャラにしか見えてこないはずだ。

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そう思うと、こうしたチャーリー・ザ・ツナの監督という状況においては、

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ツナ=マグロ、ということで、強引にまとめるとすれば、今年のチェルシーFCは「マグロ漁船」みたいなものだと捉え、それぞれの選手がマグロ漁船のメンバーとして荒海に挑戦する若者たちだと認識しておきたいと思う。(このあたり、ディスカバリーチャンネルとかでやっている『ベーリング海の一攫千金』の番組っぽく)

そう思うとケパもコバチッチも、「新たなマグロ漁船メンバー」に見えてこなくもない。

この点に気づけたおかげで、私は今シーズンも自分なりに楽しくチェルシーを観ることができそうである。

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↑髪の毛も「ふえるワカメちゃん」ばりに、どんどん増えていく感じ!(意味不明)

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2018年7月30日

森保一が日本代表監督になることで困ること

Tajimayamero

 ワールドカップが終わり、放送権の関係やらでNHKなどは総集編の特番を作ることもせず、せっかく盛り上がったのにお茶の間向けサッカーコンテンツは一気に消え去り、もう何事もなかったかのような雰囲気になって、Jリーグでは一通りイニエスタとトーレスの来日(と離日)騒動を経て、そして気づけば今日は7月30日で、みなさん一ヶ月前なんですよ、日本とポーランドが試合をやったのは・・・。このスピーディーな時間感覚にうろたえてしまいたくなる感じをよそに、結局ハリルホジッチ解任からのワールドカップの総括もあいまいなまま、日本サッカー協会はもともと五輪代表の監督だった森保一を次のA代表の監督も兼任させると発表した。

 この状況にたいする私の考えを一言で述べるとすれば、

「困った。」

 である。
 今日はその話をくどくどと述べていく。

 なぜ森保一が日本代表監督になると困るのか。
 それは、森保一が「とってもいい人」だからである。

 私個人の想い出を述べさせてもらえば、彼が広島の監督に就任した最初のシーズン、開幕前の宮崎キャンプで私がいろいろとJクラブの練習試合見学を楽しんでいたとき、たまたま森保氏に遭遇したのである。すかさず私はエルゴラッソ選手名鑑の森保監督の写真のところにサインをお願いすると、彼は快く引き受けてくれた。そして私が「がんばってください!」と述べつつ森保氏からペンと選手名鑑を受け取ってすぐカバンにしまおうとした、その数秒の間、なんと森保一は、右手を差し出して握手を待ってくれていたのである。

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この、数秒の「握手待ち」のあの瞬間に、私は「ヒャーー!!すいませんーー!!」という焦燥感のなかで森保一がどういう人物なのかを、ひたすら感じ取ったわけである。ひとつの握手のなかに、森保一の限りない「いい人オーラ」を見出さずにはいられなかった。

 そんなわけで私が書くまでもなく、森保一が「いい人」でありまくる理由はあちこちで述べられているだろうと思う。そういうわけで、森保一は日本サッカー界における国民的評価に照らしても「圧倒的にいい人」であり、それゆえに、私は彼が日本代表監督になることで、困ってしまうのである。

 なぜ困るのか。それは、「人格者にたいして、批判的な目で見ることが難しいから」である。私たちは、森保一の代表監督としての仕事に、ツッコミどころを見出しにくくなるのではないか、そういう危惧があるのである。

 考えてみたら、これまでワールドカップを闘った日本代表監督というのは、どこかしら「ツッコミ、文句、懐疑心」をもって評価対象とされてきた人たちなのである。98年フランス大会の岡田監督はカズを外して城を重用したことで「永遠のツッコミどころ」を背負っているし、02年のトルシエ監督はまず最初に「ヴェンゲルじゃねぇのかよ、誰だよコイツは」というスタートラインから始まった(さらに、やがてトルシエの通訳のほうが面白いじゃねぇかというツッコミも展開していく)。続く06年の「黄金の中盤」ジーコ体制では「戦術が見えねぇ!!」という当初の危惧のまま最後まで変わらずじまいだったし、10年南アフリカ大会では再び岡田監督になり、当時の大会前のヒドい言われようは今年の代表チームのありかたを想起させた。14年のザッケローニ監督も「結局クラブチームのほうが性に合ってたんじゃないの」ってことで、そこからアギーレ、ハリルホジッチと連綿と続く「この人で大丈夫なの?」っていう感じは、常に代表監督の存在感をある意味で照らし続ける指標でもあった。

 そこにきて日本サッカー界は、森保一という、おそらく今までにないぐらい品行方正で誰からも文句のつけようのないナイスガイをA代表の監督にしてしまった。これでは、「森保、アカンわー!!」というノリにはなりにくい。「森保一が選ぶのなら、間違いない」「森保一がそういう交代カードを切ったのだったら、それが正しいのだ」と、私はどうしても、今後の「森保ジャパン」の試合をみて、「あれがダメだ、こいつじゃダメだ」と言い切れる自信がない。
 しかも、森保一は2020年東京五輪のU-23代表監督として最初の大仕事に向き合うわけだが、これはつまり「森保が育てた若い代表選手を、次のワールドカップで開花させていく」という流れも暗に要請されているわけで、そうなると「いい人が愛情込めて育てた若い子たち」を、私は軽くバッサリと批評することに人道的なためらいすら覚えてしまうかもしれない。

 そういうわけで、私は困っている。 「いい人」である森保一が、いちばんボコボコに文句を浴びせたくなる代表チームの監督になってしまうことに。

 そもそも、たとえば代表の試合を観ながら腹が立ってきて「もりやすー!」と叫びたくなるような状況において、それをツイッターなどで文字に書き写したときに「森保ー!!」ってなっても、元々の名前が「森保一」なので、「森保ー!」も「森保一!」も同じ意味合いに捉えられて、「ー」に込めたネガティブな思いすらも、その名前ゆえに吸収されてしまうのである。これが「いい人の徳」なのかもしれない。そういうことすら思い至らせる、いい人・森保一新監督には、ひたすら困ってしまう可能性がある。

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2018年7月22日

横断幕と暮らす日々(その11):全力で楽しめ!

 

 ネットを揺らしたシュートは、ゴール前に走り込んだ背番号8番が放ったものだった。

 かつての私が、サッカーファンとしてついぞ生で観られないまま終わってしまうもののひとつなのだとあきらめていた、ある種の「憧憬」のひとつが、目の前で現実のものとなった。スタジアムで藤田のぞみのゴールをこの目で見ること、これは個人的にいままで巡りあえなかった出来事であった。覚悟を決めて何度もスタジアムに通い出したからこそ立ち会えたこの瞬間に、ただただ感慨深いものを覚えた。

 それがこの日のすべてである。

 

 

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 男子の日本代表がワールドカップの初戦を勝利したことで次のセネガル代表との試合に(想定外の)注目が集まる中、この試合のある早朝に私は品川駅で降りて、バスで袖ヶ浦市陸上競技場へ向かった。アクアラインがあるおかげで袖ヶ浦へはこのルートが一番良いだろうと、友人のM・フィオリオ氏がアドバイスしてくれたのが3月のシーズン開幕の時期だった。あのころには想像もしていなかったことがその後、日本代表をめぐって起こったわけで、いろいろな気持ちを抱えながらの袖ヶ浦行きとなった。

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 ひきつづきカップ戦ということでこの日も藤田のぞみが出場するかも分からず、そして雨が午前中から降り続いていた。新しく作ったものの、まだ一度もかかげていない、彼女のためのゲートフラッグを横断幕とともに持参しており、もし掲げることができたとしても雨のデビューになるのだろうかと思った。

 袖ヶ浦バスターミナルから住宅地を少し歩いたらすぐに競技場があり、隣接する野球場では、「オルガウラカップ」と称したジュニアのサッカー大会が実施されていた。その様子を観ることができたのは(大雨だけど屋根がないのは仕方ないにせよ)時間つぶしにはよかった。

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 横断幕の掲出作業に入らせてもらい、この会場ではきわめて地味なエリアにしか横断幕は出せなかったが、練習前にアップやストレッチをめいめいが行う場所のすぐ近くだったので、それなりにのんちゃんたちが横断幕について会話をしているとおぼしき状況も見受けられた。

 

 無事に藤田のぞみが先発ということが分かり、ゲートフラッグを構えた。小心者ゆえ、後ろの人に邪魔にならないような端っこのポジションに座り、選手入場がはじまる。私ははじめてゲートフラッグを掲げることができたわけだが、両脇のつっぱり棒は(カバンにおさめて運べるようにするため)、あまり深く考えずに作ったゲーフラの全長とほぼ同じ長さであり、ゲートというよりも「布そのものを持っている」ような代物である。そしてはじめてゲーフラを出して感じたのは、風を受けるとすごく手に重く感じ、それゆえにゲーフラをあげることはちょっとした根性を要することなのだということだった。風にも負けず、雨にも負けず(幸いこのときには雨は止んだ)、ひたすら何かを願いつづけてゲーフラを天高く掲げて・・・スタンドの端っこで目立たないかとは思うが・・・。

 

 そうして、決勝進出の目がまだあるカップ戦、スフィーダ世田谷との試合は、開始8分の浦島のゴールで幸先よく先制し、そこから藤田のぞみのゴールへとつながっていったのである。結果3ー1で勝利し、私のゲーフラのデビュー戦で、のんちゃんのゴールが生まれたことは控えめに言っても最高の日なのであった。


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 そしてフィオリオ氏からはLINEで再三、この日にゲーフラにサインをもらえと説得され続けていた。私としてはこのゲーフラは・・・試合前に掲げておいてこんなふうに思うのもなんだが・・・その内容について、ご本人を前にして堂々と広げるにはなんとなく抵抗感があった。というのも、このゲーフラは某有名絵本のキャラクターを、ひたすら手作業で模写をしてオルカ鴨川8番バージョンに仕立て上げた内容であり、著作権を侵害している!と言われてもその通りですねすいませんごめんなさいとしか言いようがなく、ブログの読者には申し訳ないがウェブ上では気軽に掲載できないレベルのものだからだ。

 

しかしよりによってゲーフラをデビューさせたその日に本人がゴールを決めたのだから、たしかにこの奇跡的なタイミングを逃すとサインをもらうきっかけを失いかねないこともよく分かっていた。そこで心を整えて、気持ちを切り替えて、サポーターのTさんに出待ちの時にマジックペンをお借りして(そう、ペンすらこの日は用意していなかったのであった。まったく心が整ってない・・・)、ひたすらのんちゃんを待った。

 

すがすがしい表情のご本人に、まずはゲーフラを折り畳んだ状態でサインをいただく。そして厚かましいことに、(前回の富津でサインをもらったポストカードに、本人の自筆プリントで書いてあった言葉をふまえて)「全力で楽しめ!」というフレーズを書き入れてくださいとお願いをする。

「・・・『め』、ですか?」

「そうです、『楽しめ』、で・・・」と伝える。

 

そして最後のお願いで、ゲーフラを持った姿で写真を撮らせていただく。そのときこのゲーフラの全貌をはじめて目にしたのんちゃんが「あ、★★だ。」と某絵本のキャラクターに反応してくれた。それ以上の感想はなかったが、撮影した写真でも素敵な笑みを浮かべていたので、ひたすら安堵。

 

こうしてテンション高くふたたびバスに乗って東京に向かい、チェルシーサポのYさんご夫妻と久しぶりにお目にかかり楽しい夕食をいただき、そのあと私は再び心を整えてからセネガル戦を見届けるべく恵比寿のフットニックに向かい、ハリルホジッチお面をつけて楽しんだのは先日書いたとおりである。

 まったく見知らぬ場所でハリルホジッチお面をつける勇気がわいたのも、のんちゃんのゴールと、ゲーフラを手に写真に収まってくれたときのあの笑顔のおかげだったからである。サッカーをめぐる生活を全力で楽しんでいること、それは、間違いない。

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2018年7月16日

無事には終わらなかったワールドカップは、それでもやはり素敵な祭典なのだと思う

 ワールドカップが終わった。決勝の後の表彰式のときに、「このロシア大会が無事に終わってよかった」という印象をそのままツイッターにも書いてしまったのだが、試合途中で乱入した観客が、実は反プーチン政権を訴え続けている、かのプッシー・ライオットのメンバーだったことを知ったあとにおいては、「これは無事に終わったことにならない」ということを認めざるを得ない。最後の最後で大きなモヤモヤが残っていった。

ある意味で 「このサッカーの祭典がどういうものの基盤のうえで成立しているかということに想像をめぐらすように」ということにも気づかせたプッシー・ライオットのその後がどうなるかについての心配も当然ながら、彼女たちの計画が実行されるに至ったうえで、それを防げなかったシステムや関係者への影響、それにかこつけてますます何らかの力がかかってくることも想像される(仮に乱入したのが表彰式の最中であれば、彼女たちはプーチンにかなり近づけたかもしれないわけで)。
 多くはあまり大きくは報じないだろうけど、「楽しかったですね」で終わりかけた大会が、多くのハードル(オフサイド・ライン)をかいくぐって裏を取られて得点を決められたような感じになった。
 彼女たちの抱えるリスクのひとつが、ロシアと関係のないフランスとクロアチアの方面からも非難を受けることでもあったし(特にピッチ内に政治を持ち込むことの悲劇を体験してきたクロアチアにとってはなおさら)、それを引き受けてでも計画を実行しないといけなかった実状について、あらためて思い至らせる。

 以下はそれをいったん脇に置いて、純粋にサッカーについて書いておく。

 今回は全試合が地上波で放送されたこともあり、たくさんの人が楽しみやすい大会だったとも思う。不思議なほどスコアレスドローの試合もほとんどなく、これはいろいろ意見が分かれるところだが、大会公式球の「キーパー泣かせな」仕様によるところも大きいのかもしれない。もちろんそれは主催者側の狙いでもあったのだろう。

 そして私がもっとも印象的だったベストゲームを選ぶとなると、準々決勝のロシア対クロアチアの激闘になる。ツイッターでもさんざん賞賛したのだがあらためて書くと、開催国として「どこまでいけるか?」という期待に満ちたスタジアムの雰囲気のなかで、不利と思われていたロシアが見事な先制点を挙げたところから、一気に試合の流れはドラマチックになっていき、クロアチアのキーパー、スバシッチ(試合中に亡くなった旧友のことをシャツに印刷してプレーを続けている)が足を負傷するあたりのアヤが最後の最後のPK戦への複線となっていくあたりや、奇跡の同点弾を決めたがPK戦でゴールを外したロシア代表のマリオ・フェルナンデスが実はブラジル出身の帰化選手で、よく調べると彼のキャリアにも紆余曲折があったり・・・など、両チームの選手たちが試合展開やあらゆる局面においてそれぞれにキャラが立っていくシーンがあちこちに含まれていて、ピッチにいる全員にスポットライトがあたる感じが普段の試合以上に多かった印象があり、まるでひとつの壮大な映画を観ているかのようだった。見終わったあとにも残る余韻にかきたてられるものがあったので、再放送でフルで見直したほどだ。

 その他のコネタでは、決勝戦直前に国際映像で流れたオープニングムービーのなかに、現地ではしゃぐサポーターをムービー用に整列させて映していて「あっ!」となった。そこにはメキシコからやってきたサポーターたちで、一人だけ奥さんに反対されてロシアに行けない仲間のために、その人の等身大パネルを持ってロシアまでバスの旅を敢行するというネタでじわじわ有名になった「等身大パネルのハビエルさん」がいたのである。ほんの一瞬のことだったが、まさか決勝の直前で出てくるとは!と、ジワッとくるものがあった。こうしてちゃんと公式的にハビエルさんネタがフォローされていたことが分かり、「よかったなぁハビエルさん!」と妙な連帯感(お面ネタをやっているからか 笑)を覚えた次第である。
 そもそもハビエルさんの等身大パネルを持ち込んだ人々も、5人組でバスでメキシコからロシアまで旅しようぜなんていう企画を実行しちゃうわけで、なんというか、みんな大いに人生をサッカーがらみで遊び倒しているわけで・・・

 こういう人々の営みを観たり知ったりすることで、あらためて言いたいことがあるとすれば、「ここまでみんなが感情的になったりバカになったりできるワールドカップという時空間は、やはり貴重なんじゃないか」ということに尽きるわけだ。

 例えばこの、初出場だったパナマ代表の初戦の国歌斉唱を中継していたときのテレビのコメンタリーの動画などを観ると、何かを成し遂げることや、それを見守って応援し続けることの強い感情的な想いなど、こういうところに普遍的な何かを見いだしたくなる。そしてプッシー・ライオットのメンバーたちもそこは同じ価値観を共有していると思っている。試合乱入の是非はともかくとしても。
 そして大会そのものがたとえ危ういものの上に成り立っているとしても、ワールドカップは、少なくともグラウンドの上においては、フットボールがもたらしてくれるものに感謝したくなる4年に一度の機会でありつづけてほしい。

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2018年7月 4日

横断幕と暮らす日々(その10):見つからない答え

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 5月最後の日曜、エルフェン狭山とのアウェイ戦は埼玉県の鴻巣市立陸上競技場で行われた。

 スタジアムに着くとオルカサポのTさんから、「オルカ鴨川FC」とスタンプが入った小さい色紙に、のんちゃんサインが入ったものをいただく。スタンプはご自身で作られたものらしい。ありがたく頂戴する。

 横断幕の掲出のとき、Iさんというサポーターが持参していた手作りのフェルト素材のものに感じ入る。チリ国旗がなかなか売っていないので・・・ということで、忠実にチリ国旗をあしらって、そして他の選手たちのニックネームもちりばめていて、これを完成させる作業量は相当なものだったと思う。

 横断幕の設置場所は広々としていたが、風でめくれないように固定させるところがなく、地面の排水溝のフタを手であけて、そこの穴を通していくなどの対処が必要となった。



 荒川恵理子の250試合出場セレモニーを経て始まったこの日の試合は惜しい展開で、2失点を追いつき、幻のゴールもあったが、最後の最後で決められてしまった。マリアが不在で、前回のようなプレッシングがうまく機能しなかった印象。

 

 そして出待ちでは、かの「仙台のファンが作った藤田のぞみ横断幕」のまさにその所有者がこの日の会場にいて、「横断幕にサインをもらう」と意気込んでいたのでできる限りサポートしようと自分も控えていた。しかし、いつまでたっても彼女は姿を見せず、「消えたのんちゃん」の行方を探していたのだが結局この日は誰も会えずじまいとなった。そのあと現場の情報では、浦和時代のチームメートだった某選手のご家族とともに早々に別行動で会場を去ったとのうわさ。ここは埼玉だから十分ありえる話だなと思った。

 

 というわけで結果的にこの日の私とのんちゃんの接点は、Tさんに試合前にいただいたサイン色紙だけとなったのである。こういう日もあるよと自分に言い聞かせながらも、何か意味のあることをして帰ろうと思い、いつもより早く東京に着くことをいいことに、ちょっとした買い物をして少しは気が晴れて、京都に帰った。

 

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 6月は仕事の都合でさすがに毎週は観にいけず、10日のカップ戦、ニッパツとの試合で、ふたたび富津臨海陸上競技場へ。前回来たときは横断幕が張り出せなかった会場だったので、私はこの再訪の機会をめざして新たにゲートフラッグを作ってきた。案の定今回も、なぜか試合前日になってオルカFCの公式サイトで「個人向け横断幕は不可」となったので、なぜこのタイミングで周知してくるのかもビミョーだなぁと思い、「だったらこんなに早く会場入りする必要もないよな」と考え、富津駅から歩いて競技場に行く前に、(この日は大雨の予報でもあったので)近所のイオンモールで時間をつぶすことにした。

 ちょうど雨が降り出してきたところで、屋根のないスタジアムでお昼ご飯を食べるぐらいなら・・・と思い、イオンモールのサイゼリアで早い昼食を取ることにした。そして私がサイゼリアにいくと必ずチェックする、「キッズメニュー」に描かれている「間違い探しクイズ」をひたすらにらみ続けるということをしていた。

 ちょうど同じタイミングで「湯郷ベル×バニーズ京都」の応援準備にいそしむ友人のM・フィオリオともLINEでやりとりをしていて、この世界最高レベルと思える難しい間違い探しクイズの画像を送ってみたりしていたのだが、彼からは「近所にいるならさっさとスタジアムに行け」というニュアンスで返信があり、「でもどうせ横断幕出せないし」と、ヘソを曲げた気分で引き続きサイゼリアで間違い探しを眺めつつダラダラしていた。するとネットで発表されるスタメン情報を逐一チェックしているフィオリオ氏からのLINEで「そんなことしているから、今日はのんちゃんベンチ外だぞ!!」とのお知らせ。

 

 

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 ・・・まぁ、シーズン中に何度でもこういうことはありえることは覚悟していた。昨シーズンの湯郷ベルでもさんざんそれは体験済みである。

 そして今日はカップ戦なので、いつもと違うメンバーで臨むことも十分ありえるから、そこも十分理解できる(そして当然ながら、唯一このとき心配だったのは、本人のコンディションに何か問題があるのかどうか、ということである)。

 

 しかしよりによって今日に関しては「富津は横断幕出せない」+「大雨(屋根なし)」+「本人ベンチ外=ゲートフラッグも出せない」、ということで、(あいかわらず最後まで答えが分からないままの)間違い探しクイズを眺めつつ、自分が今日ここにいる意味を今回ばかりは改めて沈痛な気分で考えてしまう。

 

 それでも気を取り直し、オルカのために大雨のなかをレインコートで飛び込む決意を固め、スタジアムへ。間違い探しはけっきょく最後まで分からずじまいだった。

 

 スタジアム周辺の「オルカ横町」ではいくつかのブースが立ち並び、そしてオルカのグッズ売場のテントには、この日ベンチ外の選手が店番をしていて、きわめてナチュラルに、のんちゃん、GK有馬、MF松長の豪華メンバーが並んでいた。あまり普段ありえない光景なので、しどろもどろになりつつ、一通りの今日の気持ち(ベンチ外でとっても残念です、でも仕方ないですよね・・・)を伝えつつ、(オルカの物販で前回売り切れてて買えずじまいだった)のんちゃんのポストカード(『全力で楽しむ!』と本人の筆跡がプリントされている)を購入させていただき、そしてその場でご本人にサインをいただいた。

 

 というわけで試合前にすでに自分としては目的を果たした気分になり、あとは「全力で楽しむ!」とのご神託を自分に言い聞かせ、雨の中ひたすらオルカを応援することに専心した。

 個人的にはこの日オルカ加入後、初の試合出場となったDFの吉田紫穂選手の奮闘ぶりに注目した。大阪体育大学出身で、同校の女子サッカー部監督は遠い昔にちょっとした縁のあった方なので、いつか吉田選手にもそのことを話してみようと思っている。

 しかしなかなかに難しい試合で、0ー1の敗戦。私が観に行けなかった先週のリーグ戦では勝てていただけに、なんだか自分も申し訳ない気がしてくる。

 ちなみにこの試合で、コールリーダーのEさんが、とつぜん「シャララーラーララーラー」と聴き慣れない歌を歌い出し、かねてからやりたかったという新しいチャントを試合中に披露した。その場で何回か歌っているうちに、とても良い感じに思えてきて、お気に入りのチャントになった。もともとなでしこジャパンの代表のときに歌われていたものを拝借しているとのことで、「攻めろオルカ鴨川、誇りを胸に」という歌詞である。それがずっと頭に残ったまま、帰路についた。

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▲このなかに10個も間違いががあるなんて。

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2018年7月 3日

決勝点のことをずっとグズグズと考えている。

あのときもし自分がルカクだったら、あのスルーはできただろうか?
あの状況で、エースストライカーとして、自分が点を決めるという責任感のなかにおいて、それでもあえて「スルー」を選択できる度胸や冷静さや視野の広さというもの、そこにあらゆるものが凝縮されているように思う。

勝とうが負けようが当事者であろうとなかろうと、3失点目の「組織的プレー」は見事だったとしかいいようがない。かねてより「日本は組織的ではなく、単に集団行動が得意なだけ」という指摘があって、ずっとそのことを考えているのであるが、まさにあの失点シーンは日本以上に、彼らのほうが組織力で上回った結果であった。

(最後の本田のコーナーキックについても批判はあるが、直前のゴール前FKでの感触がよかったから、その調子で蹴りたかったのだろうなと想像される)

ただ、こうして悔しがれるのも、日本が2点を先制するというすごい展開だったからこそだ。

フェライニ投入により流れが変わってしまった(ヘディングで決められた)という展開は、まるでドイツ大会の初戦のオーストラリア戦みたいな感じであり、どことなく既視感がありつつ・・・

そしてこの試合はちゃんと最初から最後まで自宅で起きて観ていたが、私はハリルホジッチお面を着用していなかった。もはやハリルお面がなくても今大会の日本代表はじゅうぶん楽しませてもらった、ということで、もはやお面の出る幕じゃないとは思っていたが、もしかしてお面を着けていたら負けなかったのかもしれない・・・? と、どうでもいいことまで「たられば」を考え続けている。

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2018年6月29日

今後、代表戦でのイエローカードは「ポイント失効」という異名で呼ばれるのかもしれないと思った夜

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 結局自宅で2画面にしてH組グループステージ最終節を観た・・・とはいえ、ほとんど寝てしまっていた。気づいたときにはなんだかよく分からなかったが(フェアプレーポイントなんて知らなかったし、もし知ってたらイエローカードが出るたびに『ポイント失効!』ってみんなツイートするんじゃないか? そして今後おそらく、日本でそういうつぶやきが多くなるのではないだろうか)、日本が決勝トーナメント進出を決めたとのことで、ひとまずハリルも祝福。

 日本の後半の「ボール回し」がけっこう批判を受けているようで、私としては、そこまでプリプリしなくても、という気分である。
 最近つくづく、国際大会というのは「結果を楽しむもの」としておいて、そして「サッカーの内容を楽しむ」のは、各国の日頃のリーグ戦のなかにあるものだと私は感じるようになった。だからいくら攻めずに時間かせぎをしようとも(とはいえセネガルが同点にするかもしれない不安はあったわけで、完全にギャンブル采配だったが)、それはそれで結果オーライであればすべてよし、である。
 だからこそ今まさに必要なのは「代表の試合ほどの格式はなくても、サッカーの面白さが凝縮されている国内リーグを観たら面白いぞ、日本にはJリーグがあるぞ」というメッセージだと思う。
 ちょうどサガン鳥栖のフェルナンド・トーレス師匠獲得決定的のニュースが来たけど、これはタイミングとしたら日本代表がW杯で敗退した(あるいは優勝した)あとにしてほしかったなぁ。

 つまらない時間稼ぎのボール回しが評判悪いのは、一見するとそれが攻める姿勢を見せていない消極的なものと思われるからであろう。でもサッカーはその仕組みとして、後ろ向きになろうとも結局は「攻めの一部のプロセス」であることからは逃れられていないはずで、守り通してもなお、それは「攻めていることの一部」だと捉えることが可能である。どの方向から世界を捉えるかで、そのおかれた状況が変わっていくことがサッカーの(そしてこの世のあらゆる事象の)不思議で美しい魅力のひとつであるはずだ。

 「ポゼッション率」という指標が、なおさらそういう本質を見えにくくさせているような気がする。ポゼッションを高めた方が勝つ確率が高まるなんてことは絶対にないことぐらい、サッカーファンなら誰しもが実感できているはずなのだ。ボールは「単なる目印」でしかなくて、本当に大事なのはボールをとりまくすべての世界の流れであり動きであり、22人の立ち位置だ。

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 日本とベルギーの試合の前に、ベスト8に上がった場合の対戦相手となるブラジルとメキシコが対戦する。でももしかしたらメキシコが勝つかも知れないし、そうなったときに日本的には「ロンドン五輪の準決勝のリベンジ」というドラマが遠くに浮かび上がってくるだろう。そこへ、ある意味では「W杯因縁の相手」であるベルギー代表が立ちはだかるというのもストーリーとしては悪くない。

 あとプレミアリーグ好きの日本人チェルシーファンの目線でいえば、アザール、クルトワ(そしてデブライネやルカク)を擁するベルギーとガチで対戦できることは実に嬉しい出来事であり、そして反対側のトーナメントの山・・・いくぶん簡単そうに見える山・・・にベルギーを抑えて見事G組1位なんかになっちゃったイングランド代表が入ったことにも微笑を浮かべてしまいたくなる・・・「ひょっとしてイングランド、今回は決勝行けるんちゃうの?」みたいな・・・あくまで夢想、として(笑)

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2018年6月25日

恵比寿フットニックにてハリルホジッチお面をつけて日本×セネガルを観て、予想外の展開にふるえた夜

 そもそもハリルホジッチお面をつけてパブで日本代表のW杯の試合を観ようと思った理由は、「このまま日本代表の試合を観ても楽しめないと思ったから」である。

 しかし結果的には、お面を着けようがシラフで観ようが、グループリーグのこの2試合は興味深い展開となった。

 2回も追いつくような試合展開、その他の惜しいチャンス、そしてセネガル選手たちの「さすが」とも言えるレベルの高いプレーに戦々恐々になったり、などなど。普通にお面ナシでじっくり観ていたい試合であった。

 振り返ると、この日はとても長い一日となり、早朝から出かけて袖ケ浦でオルカ鴨川FCの応援をしたあと、すぐバスで東京に戻り、数年ぶりにお会いするチェルシー&札幌サポのYさんご夫妻にご馳走になり、普段聞けないレベルの熱くてディープなチェルシー話を楽しませていただいた。その後解散して、いったん宿に帰り(はじめてカプセルホテルに泊まった)、心を整えてシャワーも浴びて23:30ごろにはじめてのフットニックへ。

 試合の30分前に入場するシステムで、店内に入るなりハリルお面をつけ、近くにいた人たちからイジられ、店の雰囲気に慣れるまで所在なげに立っていたが、やがてお店のつながりで?写真を撮影している担当らしき人に手招きされ、試合前にはセネガルの応援にきているお客さんなどと一緒に記念写真みたいなのを撮られたり。前回のHUBよりも小さめの空間なので、おおむねほとんどのお客さんから「あ、ハリルいるのね」という感じの雰囲気になっていった(気がする)。
 

 いずれにせよお面を着けていても着けていなくても試合は楽しかった。先制されてもあまり悲観的なムードにならず、「もともと期待されていないがゆえの開き直り」とも言えそうな、あの南アフリカW杯に近い状況が生まれていたような気がする。
 2つのゴールシーンにおける店内の爆発的な騒ぎっぷりや、お客さんがめいめいに表現する感情、そういうものを(お面越しに)味わうことができてよかった。この予想外の展開に、素直に「見くびっていてゴメン!」という気持ちやら、「あぁ、ますますハリルの立ち位置が難しいっ!」と余計な心配をしていたり(笑)
あと外国人のお客さんでやたらハリルお面にからんでくれて、なぜか何度も「途中で思いだしたかのように」改めてお面をみて笑ってくれたりするお兄さんがいて、ベラベラベラーと喋ってきてもほとんど聞き取れなくて、それもゴメン! っていう気分になった。

 そして最も想定外のことで、個人的にテンションがあがったのは、この現場には井澤エイミーさんが普通にお客さんとして来ておられたことである。近年はスカパーで「ニュルブルクリンク24時間レース」をチェックしていたりするのだが、マルチリンガルゆえに様々な人々に取材できるエイミーさんの的確かつハートフルなレポーターぶりがとてもステキで、私は以前からツイッターもフォローしていて・・・つまりは密かにファンなのだが(笑)、私はお上りさんよろしくお面つけたまま一緒に写真をお願いした。しかもエイミーさんは「ブログにあげてもらってもいいですよー」とおっしゃったので、すごく恐縮ではあるが、せっかくなので今回の記事ではエイミーさんとの写真だけをアップさせていただく。

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やー、京都から来てよかった。
どの写真でもハリルは嬉しくなさそうな表情なのだが、どういうわけかこのエイミーさんとの写真では、ちょっとご機嫌良さそうに見えてくる(笑)

ちなみに次の日本×ポーランド戦は、当初から「何もせず、自宅でテレビでみるつもり」であった。まさか3試合目に日本代表がグループリーグ突破をかけた試合をすることになるとはまったく想定していなかったからである。
どうも最近は、サッカーサポーターとしての強迫観念にかられた言動に走りがちな傾向があるため、この夜も「ハリルお面をつけたら、今のところ負けナシ!」と思ってしまい、木曜日の試合も自宅でひとりTV観戦であったとしても、ひょっとしたら、ハリルお面を着けて観ているかもしれない。

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2018年6月20日

ハリルホジッチお面をつけて日本代表×コロンビア代表をHUBで観た件

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予定通り、ハリルホジッチお面をつけてのワールドカップ日本代表第一戦、コロンビアとの試合を、昨日京都三条のHUBで見届けてきた。
以前私とともにお面ネタをやってくれたF氏とともにこの日を迎えるべくHUBのテーブル予約席をとったのだが、さすがにF氏は今回は何も着けずにシラフであり、こんなお面マニアな変態とともにパブでのW杯観戦をすることとなる宿命を受入れてもらうしかない。待ち合わせの直前、F氏から送られてきたLINEには「なんか、試合楽しみなのと一緒に見るのスッゲー嫌なのが同居しています 笑」とあって、さもありなん、と思った。私のほうがF氏より年長者なのをいいことに、こういう茶番に付き合わせてしまって申し訳なくも思う。

幸い我々は座席エリアの予約を取っていて、店に入ってしばらくは腰を落ち着けて談笑する時間があった。その間に必死に心を整えるべく、あーだこーだと喋り続けた。


お店に入ったあと、なかなかお面をつける気分にはなれない。その恐怖心や緊張感といったものについて、これはまさに試合前の選手たちと同じような感覚を共有できているんじゃないかと一瞬思ったが、それは言い過ぎかもしれない。私は単に自作のお面をつけるだけである。選手たちはいまからワールドカップの初戦を闘う。比較してはいけない。

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でも、やるしかないのである。散々な日本代表の試合を少しでも楽しく過ごしたいがためのお面ネタである。そのネタとしてハリルを選んだことが果たして良いのかどうかは、やってみないと分からない部分もある。ましてや今回のハリルホジッチお面は、単にお面だけでなく、胸元に「くまモン」のバッジ(手作り)をつけ、そして実物のリアリティを高めるために(そして自らのハゲを隠すために)「白髪のかつら」まで仕入れてきたのである。これで私の本気度がうかがえよう。

キックオフ約一時間前、意を決して店内の個室トイレに入り、お面やカツラを装着してみた。すると奇しくもそのタイミングで突然トイレの外で、お店のスタッフがマイクで「これから始まります!」みたいなMCトークを行い、にわかに店内から「ウォォォーーー!!」と歓声があがった。

それにより、私はなおさら、トイレの外に出るタイミングを図るのに必死だった。誰かトイレの前で待っていたら申し訳ないなと思いつつ、しばらく様子をうかがい、とりあえずほとぼりが冷めた頃にドアを開け、最初に出くわす若い男子客が「うわっ!」となり、そこから先は、もう誰に対しても私はずっと決死の覚悟でハリルホジッチ監督として振る舞うだけである。






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そんなわけで、この日は終始こんな感じで、たくさんの人が的確にハリルホジッチお面をイジってくれた。


そうして運命の第一戦だが、結果は周知の通りである。

「勝つとは思わなかった・・・」

というのが偽らざる部分である。

そう、私は3連敗を予想していた。しかも無得点3連敗もやむなし、という感じであった。

それがこのような展開になろうとは。

試合内容についてはいろいろと思うところがあるが、後半はテレビモニターを見る場所を少し変えて、むしろお客さんのリアクションのほうを重視して見ていた部分もある(みんながハリルお面に慣れてきた頃でもあった 笑)。つまり、2018年ワールドカップの、ひとつの試合のひとつの想い出として、この密集した中で「勝てるかも! 勝つんだ!」という熱気のなかで身を浸しているこの状況をひたすら味わおうと思った(お面ごしに)。

や、ぶっちゃけ、みんなこんなに「ウェェェーイ!!」な状況になってハイタッチしまくるこの結末、予想していなかっただろう?(笑)

そんなわけで試合後もいろんな方々にツッコミを入れられたり写真に収まったりした。

でもどんなに中の人が喜んでいても、写真に写るハリルホジッチがまったく嬉しそうに見えないのが、ジワジワくる。

そしてオチとしては、リアルな感覚として、「いまの日本代表が勝ってしまうと、ハリルホジッチとしての立ち位置が辛くなってくる」というのがあった。それは本当に、予想外のことであり、そこの感情的対処法は、まだ想定できていなかったのである。

こうして第二戦、セネガルとの試合では恵比寿のフットニックに単身でお邪魔することとなる。第一戦で得た自信を胸にがんばろうと思う・・・そう書くとサッカー選手のそれみたいだが、繰り返すが私はお面をつけてボーッとするだけである。

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▲試合後に撮った写真で、喜んでいるはずなんだが、うっかり「所在なげなハリル」のような写真になった。

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2018年6月 2日

「ハリルホジッチお面」をつけて、少なくとも2戦は日本代表の試合をパブで観る予定であることをお知らせします

 表題の通り、ついカッとなって、ハリルホジッチのお面を作った。

 ディテールを高めるためにお面だけでなく、その他の部分でもできるかぎりの準備を整えている。もちろん、心も整えたい

 ロシアW杯に向けた日本代表をとりまく状況があまりにもダウナーで、ここまでワクワクしないワールドカップになるとは想像もできず、日本サッカー協会のせいでつまらなくなった日本代表のありかたに憤慨して終わるのでなく、できる限り自分なりに楽しめるワールドカップにするためにできることはないかと思い、ハリルホジッチお面をつけることにした。

 

 もしハリルお面に文句があるなら、田嶋会長に言ってくれ、という気分だ。 

 でもきっと多くのサポーターはハリルお面を見て、それなりに乾いた笑いを共有してくれるのではないかと思う。4年ぶりの大一番で、想像もしなかった監督がテレビにアップで映って、何がポリバレントだポリデントじゃねえぞ的な気持ちになりそうな中、みんなでハリルホジッチ監督のことを、そしてパラレルワールドのように「あったかもしれない、もうひとつの日本代表」のことを想うのだ。そのかたわらで、ハリルのコスプレが一人ぐらいいてもいいではないか。ましてや、試合の日のパブリック・ビューイングはどこも入場料を払って来店しているわけだから、ハリルお面の男をみて「日本代表にはもともと期待してなかったが、ちょっとは笑えたし、まぁいいか」と一人でも多く思ってもらえたら、うれしい。

 

 というわけで、私なりのサッカーへの愛を、ふたたび「お面ネタ」で披露させてもらうことになる。今月41歳になったばかりなんだけどな、やることは2002年と変わってない感じで、そしてワールドカップに関しては、あの時期の気持ちのまま、変わっていない。

 

 というわけで初戦のコロンビア戦は観戦しやすい時間帯なので京都の三条のHUBで予約を取った(仕事帰りに、ハリルのお面・・・)。

 2戦目のセネガル戦については、この日にオルカ鴨川FCの応援に行っているので、東京にいられる! となり、かねてからずっと行ってみたかったサッカーパブの聖地、恵比寿FooTNikの予約をゲットした(翌日もちろん仕事休みますすいません)。

 ひとまずこの2連戦、公共の場でハリルホジッチになる予定。フランス語喋れないけど。

 

 もしかしたら当日になったら、ほかに同じネタを仕込んでいる人に出くわすかもしれないが、それはそれで。お手やわらかに。

 

 ちなみに今読んでいただいているこの文章の下書きは、その第一戦の会場となるHUB三条店内で書いた。チケットを電話予約したとき、「なるべく5月中にお店に来て、前もってチケットを購入しておいてください」と言われたので、その通りに店にいき、ついでに一杯飲みながらいつものようにポメラでブログを書いているわけだ。さらにレジでは店員さんに勧められてついついHUBのポイントカードまで入会した次第だ(良い商売だ)。 しかもそろそろ帰ろうかと思ったら、さっき応対した店員さんが通り過ぎざまに、壁の張り紙を指差して「チャンピオンズリーグ(決勝のパブリック・ビューイング)もやってますので!」と言ってきた。すかさず「知ってるよ!」と叫びたいのをガマンする。

チェルシーファンにも遠慮なく喧嘩売ってくるあたり、よい店だ。

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