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2012年3月

2012年3月29日

「なぜボランチはムダなパスを出すのか?」と思われやすいのだが。

       

最近読んだサッカー本のなかで、興奮しながら読み切った作品。
『なぜボランチはムダなパスを出すのか?』
まず、タイトルがいい。
サッカーを観る者がうすうす感じている「ぼんやりした疑問」に答えてくれる内容である。
つまり「一見ムダに見えるような1本のパスに、じつはものすごく意味があるとしたら・・・?」ということを解き明かしてくれるのである。

この本を読んで、まだまだ自分はサッカーを分かっていなかったな、と痛感した。
そこに尽きる。
そして、ますます「生でサッカー観たい欲」が高まった。
とくにこの本は、日本を代表するボランチである遠藤保仁について、本人ではなく、同じピッチでプレーをしたことのあるストライカー(播戸さん)やサイドバック(駒野)からの証言をもとに構成していき、結果的に「遠藤の本当の凄さ」が浮き彫りになっていくという、まるで良質のドキュメンタリー映画をみているかのような面白さがある。

なのでこの本を読んだ影響で、ますます遠藤のプレーに注目したくなる。今のガンバの状況は最悪ではあるが、それでもやはり万博競技場へ行きたい、遠藤を出来るだけ観たい、となってくる。

「ボランチは動きすぎてはいけない、全力で走りすぎない」
「わざと遅いパスを出すべきときがある」
「“攻め”のバックパス、というのがある」
「サイドチェンジが有効であるとは限らない」

といったことが自分にとって目からウロコとなったポイントである。もちろん正解というものはないのだが、今まで観ていたサッカーを、さらに別の角度から観てみようと思わせる内容に満ちていて、いやはやサッカーって奥深いよな、とつくづく感じる。

ちなみにこの本では遠藤のほかにバルサのシャビについてもフィーチャーしている。で、今日はたまたまチャンピオンズリーグの試合でひさしぶりにバルセロナの試合をちょっと観る機会があった。
普段から彼らの試合を観ている人にとっては「常識でしょ」と思われるかもしれないが、あらためてシャビに注目しつづけて観ていると、この本でも語られているように、シャビが首をふって周囲を確認する頻度の高さに正直驚いた。
ボールが自分のところに来ないとき、そしてパスを受ける直前でももちろん、シャビはとにかく周囲を見まくる。気持ち悪いぐらいに頭を動かしている。
この本から引用すると、「普通の選手は自分がパスを受けたときに、相手に取られないようにするために首を振る。しかし、シャビはそのはるか上をいく。自分の周囲の数メートルだけでなく、ピッチ全体を見渡し、見方・相手の位置関係を“最新情報”に逐一アップデートしているのだ。(中略)だから、まるで“1秒先の未来”が見えていたかのようなパスを出せるのだ」ということだ。この「ピッチ上の情報をアップデートしていく」という捉え方が面白いと思う。実際に今日観たシャビのプレーぶりは、この文章通り、「そこまで首を振らなくても別にいいんじゃないか」と思うぐらいにキョロキョロしていた。
バルセロナのサッカーを観るときは、ついついその華麗なパス回しに集中したくなるが、ぜひ今度はグッとガマンしてシャビの首の振り方だけを見続けてみてほしい。

逆にいうと、「ではなぜ、他の選手も同じぐらい周りを見ようとしないのか?」ということだ。シャビのテクニックは簡単にマネできそうにないだろうけど、シャビと同じぐらい首を振って周りを見ることは、実践できそうな気もするのだがどうだろうか・・・って、ぜんぜんサッカーをプレーしない私が言うのもなんだが。

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2012年3月27日

子どもの教育上良くないガンバ大阪の監督人事

セホーン監督は、そもそも呂比須ワグナーの監督招聘プランがJリーグから不許可になったから、「仕方なく」呼んできた監督なわけだ。
で、公式戦5連敗で監督を解任するのはしょうがないとしても、ヘッドコーチに据えていた呂比須までクビにするっていうのが、筋道としてどうにも腑に落ちない。それだと「西野監督を切ってまで呂比須を監督に」というそもそもの最初のアクション自体の意図は何だったんだと怒り出す人が続出してもしかたない。引き続きヘッドコーチを呂比須に担当させて、そのうえでチームを指揮してくれる監督を再び探す、っていうプランはありえないのか?

プロの世界のこととはいえ、私は常々、こうした「人事をめぐるあれこれ」について、「もうちょっと、子どものファンの目線も意識して行動してほしい」と思っている。
そりゃあ、プロは厳しい。社会も厳しい。それでもなお、プロスポーツの世界においては、次世代への教育的観点をかなぐり捨ててまで、勝ち負けと金の問題に執着するオトナの醜態をさらしまくってほしくないのである。ましてやサッカーなのである。もっともこの世で「教育的可能性を秘めたスポーツ」なのである。

なぜセホーンが解任されたら、呂比須まで一緒に解任されないといけないのか? ヘッドコーチとしての実力が足りなかったからか? ヘッドコーチの力量って5試合の結果で判断されるような要素がどこまで仕事としての範囲内でありえるのか? では、なぜ最初に呂比須を招こうとしたのか? その意図は? その責任は誰が取るべきなのか?
・・・といったことを、私はもし子どもに問われたとしても、今はなんとも答えようがない。

思い描いていた結果にならないと、このような「むちゃくちゃな判断」がまかり通るということを、子どもたちに学習してほしくないわけだ。
粘り強く、筋道を立てて試行錯誤していくような姿勢、それこそがそもそも「サッカー的な打開方法」ではなかったのか。

そう思うと、悔しいけどアーセナルFCのベンゲル監督への信頼感や、それを支えるサポーターの雰囲気といったものが輝いて見えてくる。たとえ目先の結果が伴わなくても、サポーターやフロント陣は、ベンゲルと同じ目線で、自分たちのクラブの若手選手がどんどん育っていく過程や彼らの未来への可能性を一緒に追求してワクワクしているのである。そしてそれこそまさに教育的でもある。

ちなみに、セホーンの後任として松波がヘッドコーチから昇格したことは、一方では興味深い雰囲気を漂わせている。
というのも、現役時代の後期の松波の姿は、後半途中から流れを変えるために投入されることが多い印象があって、まさに今の状況も同じように思えてくるからだ。ガンバ大阪史上有数の劣勢なる展開において、かつてと同じように、静かに寡黙に表舞台へと勝負していく松波の姿に注目だ。

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2012年3月22日

引いて守りきれると思うなよ馬鹿野郎と自分にも言い聞かせる

ボルトンのムアンバ、回復の兆候がでてきてよかった・・・
その影響もあって延期になったプレミアリーグ。どうにもしがたい眠気をエイヤとふりはらい、一年に数回ある「真剣に見るべき試合」のひとつが朝4:45キックオフ・・・



マンチェスター・シティ 2-1 チェルシー



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上り調子のはずのチェルスキー、
よりによって。

1-0でリードしたあと、どういうわけか弱気になって、引いて守っていた印象。残り30分以上もあるってのに。

それで逃げ切れると思っていたのか、君たちは。サッカーってそんなスポーツだったか。

エッシェンのハンドでPKをとられたわけだが、彼個人を責めるというよりも、そもそも次々とバイタルエリアに侵入されまくったりシュート打たれまくったりしているその腰の引けた姿勢がオオモトの敗因だろうが!! と朝から叱責したい気分にかられる。うーむ、やはりそのあたりはジョン・テリー不在が影響していたのかどうか。

リードを守りたければ、なおいっそうその守りたい気持ちをリスクにさらして、前を向く意欲をさらに高めていかねばならないという、ある種のアンビバレントな部分が問われてくる。そのことを痛感。

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2012年3月18日

大阪ダービー

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セレッソ大阪2-1ガンバ大阪。
後半ロスタイムの劇的な勝ち越し点。叫んでしまった。

いよいよ心配になってきたガンバ大阪、これで公式戦3連敗(プレシーズンマッチを含めると4連敗)。
私の印象では、前線でボールをキープできる選手がいたかどうかの違いが大きかった気がする。セレッソの新外国人ケンペスは局面局面でそれなりにうまくボールをおさめていたと思う。そうなると、3シャドーを形成する清武、キム・ボギョン、ブランキーニョの3人は連動性の高い攻撃力を発揮できる。なのでガンバのディフェンスラインも下がり気味にならざるを得なかった感じである。

そしてなにより、先日のU-23代表でロンドン五輪行きを決めたばかりのセレッソ扇原・山口のボランチコンビが、ガンバの遠藤と明神という強力な相手に挑んだという意味でも印象的な試合だった。堂々たるプレーぶりに「この二人で五輪本戦のスタメンを勝ち取るんだ」という意欲に満ちた雰囲気を感じさせた。ある時代における何らかのターニングポイントにもなりそうな、そういう予感を残してくれた試合として、記憶にとどめたいと思う。

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2012年3月14日

祝・ロンドン五輪出場決定、そしてガンバ大阪新スタジアム完成1年遅れ確定でトホホな件について

BSの102chが、試合後の状況も生中継でやってくれていて、選手たちのはしゃぎっぷりが楽しい。権田が胴上げで落とされていたり。
いまもこれを書きながら、テレビでは大津と酒井宏が並んでインタビュー・・・そういえばレイソルつながりで仲がよい間柄なわけだな、この2人。アナウンサーが酒井に「目が赤くみえますが?」→酒井否定→大津「目が(小さいから)開いてないんじゃないですか?」とのやりとり(笑)。

というわけでU23代表、無事にロンドン五輪出場をまずは素直に喜びたい。U20W杯の出場も逃してしまった世代ゆえに、実質はじめての世界大会。

今後もこのチームには、ドラマチックな話題が続きそうである。つまり宮市であり、宇佐美であり、そして香川真司という、常に今回の代表チームにとっての「おぼろげな影」のように連なるこの3名の存在を、本大会でのメンバーに組み込むのかどうかという「前の方の問題」、そして結果的に最終予選の最後までほとんど変わることのなかったディフェンスラインのバックアッパーをどうするかという「後ろの方の問題」など、これらが本大会までにどのような展開を見せていくのかが注目される。

━―━―━

さてそんななか、ガンバ大阪の新スタジアムの完成が吹田市の環境アセスメント評価の都合で予定より1年以上遅れになるとのニュース(こちら)。
そういうのって、ちゃんとプランニングしていれば事前に分かるような感じもするのだが、ガンバ大阪がらみの運営は、今シーズンの監督人事とかもそうだけど、なんだかいきあたりばったり感がどこまでもぬぐいきれないのが気になってくる・・・。

で、新スタジアムが1年遅れるというのは、正直かなり「ガッカリ感」が増す可能性をはらんでいることに関係者は気づいているのか。
つまり、新スタジアム完成が遅れれば遅れるほど、遠藤保仁が新スタジアムにおいてトップフォームでプレイできる確率が低まっていくということだぞ。日本サッカー史に残るであろう稀代のボランチの花道をつくるための新スタジアムだとすれば、できるだけ彼が現役でいるあいだにスタジアムを整備してあげてほしい。

そう、サッカーが観やすい専用スタジアムで、できるだけ多くのサッカー少年少女たちに、遠藤のプレーを生で観て欲しい・・・と願うわけです。将来のためにも。

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2012年3月11日

『チカラをひとつに』3.11京都マラソンを走る、Jリーグのユニフォーム姿のランナーさんたちを勝手に応援しよう企画、実施しました。

かねてから伝えていたとおり、3.11第1回京都マラソンにおいて、「チカラをひとつに」の震災復興メッセージとともに、Jリーグのユニフォーム姿のランナーさんたちを応援することができた。

最初は僕とFくんだけの参加と思いきや、Fくんのご友人、そしてbayashi会長、さらに緊急参加のしゃおず嬢と、寒さのなかで長時間をともに応援してくれたみなさまには本当に感謝。この企画は一人では絶対にできないのである。

なにぶん初開催の京都マラソンなので、どういう状況か分かりにくかったので、不安にかられて朝は8:30ごろに鴨川ぞいにたどり着き、適当なベンチをみつけ、ひたすら10時すぎに最初のランナーがくるまで読書をして待機・・・(笑)
自分が想像していたほどには、鴨川ぞいのコースの部分はそんなに沿道の応援の人々は最後までこなかった。一般道路のほうにはそれなりにたくさん住民の方々などが応援していた様子。
なので、ひたすら大声を出して応援をすることができた。

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ちなみにこの地点で最初にやってきたランナーさんがこちら。
我々がいたポイントは、今出川通りの橋をおりてちょっと南に歩いたところ。ちょうど背後には、ちょっとした運動場があったりテニスコートがあったりするエリアである。だいたいここらへんで35km地点。

最初のほうは、実業団とか「ガチなランナーさん」が多いので、ちょっと油断していたのだが、なんとだいぶ初期のほうで京都サンガのユニフォーム姿のランナーさんがいたので驚く。
京都マラソンにおける「Jリーグ部門」のトップは地元・京都サンガということで、めでたしめでたし。

というわけで、今回はメガホンを叩いて、「チカラをひとつに」のパネルをサッカーユニフォームのランナーさんが来るときだけ掲げてみたりした。

で、今回はひたすら応援に専念し、そして奈良マラソンのときとは違って走路のすぐ脇に立っていたので、次から次へとくるランナーさんのユニフォームをひたすら凝視して、すぐにコールができるようにひたすらサッカー系ユニフォームを探し続けていたのもあって、ほとんど写真は撮れず。
とにかく一瞬の判断で「どこのチームのユニフォームか」を判別する必要があるので、自分にとってはクイズ番組みたいなノリである。なので飽きない(特に、アウェイ用ユニフォームとか、果ては『チームのロゴ入り練習用ウェア』とかが来ると、それはかなりの『応用問題』と化す)。

そして日本代表ユニフォームのランナーさんも多かったので、「ニッポン」コールをしまくる。

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この写真をよくみると分かるように、当該のランナーさんも振り返ってまで笑顔を送ってくれていいリアクションをしてくれているが、その近くを走る人も「ニッポンコール」だと、ガッツポーズしてくれていたり。

「仮装禁止」だったり、「企業名・商品名のついたものを掲げるのを禁止」という規約が今回の京都マラソンであったので、もしかしたらJリーグのユニフォームが少ないかも・・・という不安があったが、そんなことはなかった。
みんなしっかり、着ている人は着ていた!

とくにコンサドーレ札幌、松本山雅はそれぞれ3人ぐらいいた。それが驚き。
逆に、関西勢のガンバ大阪とヴィッセル神戸は確か1名ずつ、そしてセレッソ大阪がなぜか一人もいなかったのが驚き。奈良マラソンのときはものすごく多かったイメージがある。
(もちろん、集団で走っている状態ではすべてのユニフォームを確認することが難しいので、かなり見落としているかと思われるが)

その他、思い出せるうちでは川崎フロンターレが2名、徳島ヴォルティスが2名、そして浦和レッズも3人ぐらいいた。あとは東京ヴェルディ、栃木SC、名古屋グランパス、横浜Fマリノス、FC東京、ベガルタ仙台、FC岐阜など。

そして最もグッときたのは、懐かしの「横浜フリューゲルス」のユニフォームを着て走っていた方がいたことだ。ただでさえ貴重なユニフォームを、この舞台で着て走るというのは相当にこだわりをもって選んだ一着かと思う。そういう人の思いを受けて、チーム名をコールさせてもらえることに喜びを覚えた。

サッカーを愛するランナーさんたちの、ちょっと照れくさそうな、それでいて誇らしげなリアクションの数々、そして体がキツイ時間帯にも関わらず「ありがとうー!」と大声で返してくれたりする、その想いを受けて、本当にサッカーが好きでよかったと自分も実感。

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あとちかくの運動場でサッカーの練習をしていた子どもたちは「ハイタッチをする」という応援スタイルを確立していた。「ゴールまでがんばれー」って声をかけていた。

なによりうれしかったのは、一緒に応援してくれた友人たちも、この「Jリーグのユニフォーム姿のランナーさんを探してチーム名をコールして拍手する」ということの面白さに共感してくれたことだった。

そうして10時すぎから14時半ぐらいまで、最後のランナーが時間切れでもはや走る気力もなく歩いていて、自転車で後をついて走るスタッフさんたちが丸太町通りのポイントまで向かっていく、その最後の部分までじっくりと見届けた。
なんともいえない充実感があった。

これは、また来年もやろうと思う。
たぶん震災の記憶を忘れないようにするためにも必要かもしれない。
と同時に、Jリーグがあの震災のあとに素早く行動した、その原動力としての「サポーターの組織力、サッカーファミリーとしての貢献意識」みたいなものをいつまでもリスペクトするためにも、出来る限りこういう取り組みをしたいと思った。

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で、ひたすらJリーグを応援したあと、その足で西京極に向かい、夕方に行われた京都サンガ×ジェフ千葉のホーム開幕戦をFくんとともに観戦した次第。

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2012年3月 9日

よく考えたら2002年日韓W杯から10周年なんだぞ、っていう話など

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今日気づいたのである。

2002年日韓W杯から、今年で10年経つのである。

何か記念イベントとかするのだろうか。6月に。

あまりそういう話を聞かない。

ということは、自分でやるしかないのか。

・・・たしかに、去年はあのような大災害が起こり、そんな状況下においては10年前にあったことをいまさら振り返って騒ぐようなムードではないのかもしれない。

それでも、なお、きわめて個人的な思いからすれば、やはり自分にとっては「2002年以前/以後」みたいな気分でいて、そして「いまだに終わっている気がしないもの」として残っている。
なので今年はしばしば、この話題について折に触れて書いていくことになるかもしれない。
いまだに何か、言葉にしにくい出来事である。

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そんなこんなで今日はW杯アジア最終予選の組み合わせが行われた。
個人的には、日本は韓国と同組になってほしかった。そっちのほうが盛り上がるし、やっぱり「アジア最終予選」っていう感じがする。2枠をめぐって韓国とともに最後の最後までギリギリの攻防をしたかった。オーストラリアというのは、どうしても「アジア枠」のなかで勝ち上がるには、何かまた異なったイメージがまとわりつく(まぁ、おかげでアジア予選の難易度が上がったから歓迎しているけれども)。

そしてかねてから、どっちの組に入るにせよ「のこりの3カ国がどこなのか」のほうが大事だと思っていた。そうして日本はイラク、オマーン、ヨルダンと闘うことになり、ジーコ監督がイラクを率いていることが、どうしても注目される。でもひょっとしたら、最終戦でアウェイのイラク戦に臨むときにジーコが監督のままでいるのかどうか、っていうことを考えたり。なんとなく。

こちらの記事が、いろいろと今回の組み分けについて語っていて、なるほどなーって思うところが多かった。

━―━―━

そうこうしているうちに明日からJ1リーグが開幕ですよ!
なんだかこの10日間ぐらい、日本×ウズベキスタンからアルガルベ杯、ゼロックススーパーカップ、J2リーグ開幕、欧州各リーグもビッグマッチありまくり、そしてACLに欧州CL、さらにチェルスキーは監督解任、そしてなでしこの準優勝、今日のアジア最終予選ドロー、といろいろ起こり続けて、なんだかぜんぜん落ち着かなかった。

で、いまこうして、あらためてJリーグのある日常が戻ってきた。まずはそこをスタート地点にして、落ち着きを取り戻して、熱くサポートしていきたい。

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2012年3月 6日

さいきんのあれこれ

今日はすみやかに帰って、ACLグループステージの初戦を観ようと思った。観たかったのはガンバ×浦項だったが、よく考えたら自分はスカパーでテレ朝チャンネルを契約していなかった。(事情により4月になってから、あれこれ契約を見直してスカパー関係を編成し直そうと思っている。いまだにe2スカパーとBSスカパーとの関係性がよくわかっていなかったりする。そこにきてJ-SPORTSまでもがBSに移行している)

で、BS朝日のほうは、ブリスベン・ロアー×FC東京をやっていたので、そっちを観ていた。先日のゼロックススーパーカップのときも思ったが、今シーズンのFC東京にとって、じつは長谷川アーリアジャスールは「目玉補強」だったのかもしれない。あたかもずっと以前からこのチームにいたかのようなフィットぶり。横浜Fマリノス時代にはそんなに印象的ではなかったが、流れに応じていろんなポジションをこなし、落ち着いてボールをさばいたり、そしてチャンスのときは前線にあらわれて、この日も2戦連続ゴールを決めている。さっそく存在感を放ってきた彼は、高橋秀人とともに面白い中盤のパスワークを形成しそう。

あと、ゼロックス杯のGKは塩田でいき、この日は権田が先発だったあたり、ポポヴィッチ監督もGKの先発争いをうまく刺激していきそうな感じ。
なにより今日は羽生や谷澤が躍動していて、それだけでもFC東京を観る楽しさがあるというものだ。
クラブ初のアジア挑戦の初戦を観に行けたサポーターたちもうれしそう。

そんなこんなで、いまパソコンをつけたらガンバのほうが0-3で負けるというまさかの展開。セホーン監督(および呂比須ワグナー体制)公式戦初采配だってのに。この影響が週末のJリーグ開幕でどう出るか。映像をみていないのでなんともいえないが、ホームでガンバが0-3で負けるってなかなかないはず。

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「さいきんのあれこれ」ということで、触れずにおれないのは、我らがチェルスキーFCのボアス監督解任の件だ(このブログを開設して、なぜかチェルスキーの話をしそびれていたままであった)。
しかしだ、そもそも誰がボアスを監督にしたのだ、と思わずツイッターでチェルシーのアカウントにむけて文句を書いてみたり。こんなことを繰り返していると、なってほしい監督ですら「このクラブだけは仕事しにくそう~」って思われるのがオチである。

まぁ、いまさら驚くことの話ではないのだろうが、ナポリにCL第1戦で負けたあとの状況を思うと、タイミングって難しいよな、っていう話である。もはや今シーズンは、ディ・マッテオ暫定監督のもと、プレミアリーグにすべてを集中してCL出場権内を狙うのか。

個人的には、どうせここまでドン底ムードただよう状況であれば、そしてどうせディ・マッテオが采配をとるのであれば、ここはアシスタントコーチ的に盟友ジャンフランコ・ゾラを招聘したらいいんじゃないかと思う。「どうせ長くは続かない体制」であるのなら、少しでも全体のムードをよくするために、できることを最大限やっていくべきである(マンUがスコールズを復帰させ、アーセナルがアンリをゲスト的に呼び戻してチームの活性化をもくろむのであれば、うちはゾラしかいないだろう。個人的にはグロンキアとか呼んでくれても十分うれしいが)。

あと、ビラス・ボアス体制が終わったことでちょっと気になるのは、あの美人メディカルスタッフのエヴァ・カルネイロさんがどうなるのか、っていう(笑)。もはやチェルシーの(パッとしないチーム状況において)試合中継を観る楽しみの一部と化しているエヴァ嬢の今後にも影響が及ぶとすれば、つくづくボアス解任が残念すぎることになる。まぁ、一緒にいなくなるっていうことはないとは思うけれども。

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2012年3月 4日

3.11京都マラソンを走る、Jリーグのユニフォーム姿のランナーさんたちを応援しよう企画、の続報

3月11日の京都マラソンがあと一週間後に迫ってきた。
先日も書いたように、「Jリーグのユニフォームを着て走るランナーの方々をできるかぎり応援する」ということを考えており、コース図などを見ながらどこで応援するかなどをあれこれと考えている。
おそらく、マラソンの後半における、鴨川を南下するコースの河川敷のところあたりで応援をするのがいいかな、と思っている。ここだったら大声を出しつづけても、住宅地ほど迷惑にはならないであろうという判断。

3.11ということもあり、Jリーグがあの震災直後に発信したメッセージをボードにして、それを持って行きたいと思う。ホームセンターで買ってきたスチロールボードに、コンビニで拡大コピーしたロゴを貼り付けた。

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ロゴの無断使用になるが、商業利用じゃないので許してください、ただひたすらJリーグのサポーターをサポートしたいので許してください、という気分だ。

そして、片手で音を鳴らせたらいいなと思ったので、「日本代表ヴァージョンのメガホン」も仕入れた。

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で、せっかくなので新しい日本代表ユニフォームのデザイン「結束の一本線」を自分で入れてみた。

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赤いビニールテープを3枚重ねた。

これらを持って、果たしてうまくいくかどうかは、やってみないと分からない。
いまのところ参加者は私を含めて2名。
(一人だとさすがに出来ない)

普段できない経験、つまり「いろんなJリーグのクラブ名を空の下で精一杯コールする」ということに興味のある方、そしてそんなこととは別に、ただ純粋に京都マラソンを走る多数のランナーに声援を送りたい方、ぜひメッセージをお寄せください。

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2012年3月 1日

W杯3次予選・日本代表×ウズベキスタン代表を観に行く

豊田スタジアムで開催された日本代表対ウズベキスタン代表のワールドカップ3次予選、キックオフ48時間前になって突如、「現地で観に行く」という可能性が浮上した。
詳細の説明は省くが、学生さんのチケットが余ってしまったらしく、いろいろ話し合った結果、タスク氏の車に乗せてもらい、午後の仕事を休ませてもらい(すいません)、日帰り弾丸ツアーで豊田にいくこととなった。急な展開に、やや動揺。

当日の昼に、本来ならこの試合のチケットを持って現地に行った可能性の高いはずの学生のSさんより、「ぜひこのユニフォームを着ていってください」と、新バージョンの日本代表ユニフォームを持ってきてくれた。
「父がお祝いにもらってきたもの」とのことで、サイズがL。女の子が着るには大きすぎるので、我々がこのユニフォームを借りて代表戦に臨むことになった。
でも、よくみたらこのユニフォーム、箱に入っていて、そこには「オーセンティック」の文字が。

「・・・お、オーセンティック!!」

おどろいた。
つまり、選手支給用のものとほぼ同じモデルの、いわゆる「高級版レプリカ」である。
日本代表ユニフォームでオーセンティックのものを間近でみたのははじめてかもしれない。
オーセンティックになると、なにより代表エンブレムの部分がラバー素材みたいになっていて、やはり普通のレプリカとは輝きが違っていた。
なので、心してこのユニフォームを代表戦の会場に持ち込むこととなった。

というわけで午後3時ごろにタスク氏の快適なプジョーで職場を出る。

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伊勢湾岸の高速道路を通り(はじめて通った)、ナガシマスパーランドなどを通り(はじめて観た)、「プロ野球界における長嶋茂雄の役割と今後の懸念」などについて論じているうちに、2時間で豊田市に到着。ふだん私はクルマに縁がないので、こんなにすぐ豊田スタジアムに着くのかと驚いてしまう。
で、鞍ヶ池ICの公園に駐車場があり、そこから会場までのシャトルバスが運行されていた。

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仕事場を出て約2時間半後、我々はすっかり浮かれていた。

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このスタジアムに来るのは2回目になるが、今回もスタンドのほぼ最上段に近いところに席があったので、日本でも有数の「恐怖すらおぼえる急勾配スタンド」を体験できて、それだけでテンションはあがる。他のお客さんもこの急勾配をあがるときに、その景色に歓声をあげている。ビルの屋上からピッチを見下ろすかのようなポジション。つくづく、よくこんなスタジアム作ったよなぁ、と感心する。現時点で私の体験した(数少ないけど)日本のスタジアムのベスト1はここだ。

さて試合のほうだが、ご存じの通りワールドカップ3次予選の首位通過はならず。ウズベキスタンに0-1で完敗。

試合中も、そして帰りのクルマのなかでも、ひたすら敗因は何かを考え続けていたのだが、なんともいいようのない試合に、あらためてサッカーを観戦することの底なしの「わからなさ」に見舞われる。

そんななかで自分なりに思ったことをあげると、まずはパスミスがらみで顕著にうかがえる「攻守の切り替え」の課題。これは失点シーンをあらためて観ると分かるが、どうにもディフェンスで戻り切れていない。これはコンディションの問題も関係していたのかもしれない。海外組は長距離の移動のあとであり、国内組はシーズン開幕前という状態だ。もちろんこの問題は日本の地理的条件を思えば永遠のテーマであり今にはじまった問題ではない。それにしてもディフェンスと中盤あたりは昨年のアジアカップの優勝メンバーがそのまま基本的に続いているのだから、もうちょっとどうにかならなかったか。

後半もほとんどシュートチャンスが生まれず、ハーフナーから李に変わってもボールが前線で収まることが難しく、ゆえにトップ下の真ん中に入った香川にとってもやりにくそうであった。しかし随所に、素人目にも「おおっ」と思えるプレーを見せてくれたあたり、香川や長友などはやはり良いものをもっている選手だなぁと再認識。
注目の宮市亮、この展開だとさすがに出場機会はなかった。あの会場にいた誰しもが残念がっていたが、そうでなくても地元愛知からいきなりアーセナルに行ったこの若者が、かつてアーセナルの監督が指揮をとった名古屋グランパスのホームスタジアムで、プロ選手として(そして代表選手として)はじめて日本人サポーターの前に(アップの様子だけでも)お披露目されたという数奇な歴史を目撃できたことを嬉しく思う。

ちなみにワールドカップ予選で日本がホームで負けたのは、1997年のフランス大会の予選、韓国に1-2で負けたとき以来とのこと。「あの試合かー!!」ってなるわな。山口素弘の激しいボール奪取から美しいループシュートが決まったあとの、あの逆転負けの試合だ。それを知ったとき、なんだかとっても「レアな試合」を観たのだなぁと実感。ここからまた勝ち続けていく日本代表であってほしい。

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