岡山湯郷Belleを観に行ってきた(車がない人のための岡山美作ラグビー・サッカー場へのアクセスについて)
岡山美作ラグビー・サッカー場で行われた湯郷Belle×アルビレックス新潟レディースの試合を日帰りで観に行ってきた。
そして湯郷に行きたかったもうひとつの目的は、温泉である。通っている鍼灸の先生が温泉に詳しくて、湯郷の療養湯(源泉)の素晴らしさについて以前から語っていたのである。サッカーと温泉。これだけの目的があれば、そりゃあ行くしかないだろう。
さて自家用車をもたない生活をしていると、こういうときは公共交通機関に頼らざるを得ない。
とはいえ湯郷について調べれば調べるほど「クルマじゃないと本当に行けないなぁ~」と思えてきて、ちょっとくじけつつあった。で、湯郷の観光協会のHPにメールでのお問い合わせフォームがあったので、とくにサッカー場について尋ねてみたら、後日になってとても丁寧な毛筆書きの宛名で、いろいろと地図や資料が封筒で送られてきて驚く。なのでこれは絶対に湯郷に行かないといけないと思った。
というわけで今回は、JR大阪駅から中国道ハイウェイバス・津山駅行きを利用。京都からも走っているが、大阪始発の本数がものすごく豊富だったので、あえて大阪から乗る。
連休なので渋滞にひっかかり、2時間半ほどで美作インターチェンジに到着。
(ちなみにこの場を借りて言うが、やはり高速バスというのは危険な乗り物なので、とにかくシートベルトは絶対に着用すべきだ。いつも感じるのだが、高速バスの客はシートベルトを付けなさすぎる気がする。私も以前に怖い思いをしたことがあるので、それ以来とにかくシートベルトはちゃんと付けるようにしている。)
いったん高速のゲートを出て、右手にみえるバス停に停車。行きも帰りもこのバス停。
左のモニュメントは「宮本武蔵ゆかりの地」と書いてあった。
そこから県道をみやると、タクシー乗り場がある。
右方向が南。湯郷方面。
道路をわたったところ。右にタクシーのりばの看板。なんだかんだ、タクシーが通っていたので、そんなに心配する必要はなかったが、念のために地元のタクシー会社(安全タクシー、英田交通など)の電話番号はひかえておいたほうがいいかもしれない。
ちなみに向こうにみえるのが大きなスーパーの「マルナカ」。たぶんサッカー場では何もないと思われたので、ここで食料を調達したが、結果的にそれは杞憂だった。
で、いろいろと調べた結果、やはり美作ICからサッカー場へいくのは、タクシーしかないということだ。約1500円で10分ほど走ったらサッカー場へつく。歩けないこともないだろうが、とにかく山道の登りがちょっと厳しいかもしれない。
入り口の様子。
その反対側の建物前で、当日券のチケットを売っていた。
前売りが800円、当日券1000円というやたら安い値段設定だったので、できるだけリーグが潤ってほしい気持ちから(笑)、あえて当日券で購入しようと思った。
で、こじんまりした場内では限られたスペースにも関わらず、想像していた以上に物販や飲食類が充実していたのである。すばらしい。
せっかくなのでBelleのタオルマフラーを買った。よくみたら「今治タオル」製なので、とっても高品質だぞ(笑)。
Belle特製お弁当が。スーパーで弁当を買ってしまったので後悔する。
たしかになでしこジャパンブームではあるが、このBelle関連お菓子類の充実ぶりには驚かされた。お店の人も「まだまだあるんですよ」とか言っていた。
そうか、Belleでプロ契約しているのが宮間と福元だけなので、この2人だけはキャラクターとして商品に使用できるのだな。
スタジアムの中。なぜかやたらスタジアムDJが「写真や動画をチームの許可なくアップしないように」といった通達をしていたのが印象的だったのだが、こういう写真もNGなのだろうか?
このスタジアムはゴール裏に座席がなく、それぞれのサポーターはメインスタンドの両端で応援を行っていた。バックスタンドは芝生席となっている。
この日の入場者数は約3500人だったようで、開幕戦より入ったとのこと。たしかにメインスタンドはほぼ満員だった。そしてやはり高齢の方々が多かった気がする。そんな地元の人々からの温かい目で見守られながら、背番号10・宮間あやがやっぱりこの人スゲーーーーよ的なパスを連発するわけで、美作の皆さん良いもん観ていますよ。プレスの中に外国人の姿もあったりして、確かに現実的に今、世界で一番サッカー上手な女性のひとりがここにいるんだよなぁ、と。福元のコーチングの声の大きさも含めて、この2人がやはりさすがに湯郷Belleをひっぱっていってるなぁ、と。試合も3-0で勝ち、リーグ開幕3連勝。
アルビレックスのほうは上尾野辺が出場できなかったが、DF登録されている山崎円美がフォワードで起用されていて、ポストプレーでなかなかの脅威となっていたのが印象的。ちなみにチームの公式HPで彼女のプロフィールをみたら、好きなチームに「チェルシー」と答えていて、好感度はさらに上った。
スカパーでも中継があり、試合後のヒロインインタビューは日比野真理さんがやっていた。10年前の日韓W杯のスカパー中継の頃から知っているので、一人で内心静かに盛り上がっていた。
さてスタジアムから、湯郷の中心街へはどうやって行こうかなと迷っていたのだが、ちょうど会場の物販エリアに湯郷の観光協会の人が地元情報のパンフを配っていたので訊いてみたら、だいたい30分ぐらいで歩いて行けますよと言われた。
なので運動公園のエリアの西側から南にむかって下り坂をひたすら歩く。
こういうノボリがずっと続いていた。
そして本当に30分ほどで中心街につく。
ちなみに、スタジアムで買ったタオルマフラーを首に巻いたまま中心地を歩いてみた。これは最近、愛媛FCの関係者だったと思うのだが「サッカー観戦で訪れた観光客の方々には、できるだけサッカーと分かる格好をして歩いてもらって、地元の人たちに経済効果があるんだということを伝えて欲しい」ということをどこかでアピールしていたことを思い出し、それに習ってみた(笑)。なのでフットボール・アクティヴィストとしては、今後もなるべく地方でのサッカー観戦旅行では、このことを意識しておきたいと思う。
この円仁法師という人が平安時代に鷺が足を湯に浸けて傷を癒しているのをみて、薬湯を発見したといういわれがあるそうで。
この巨大な施設が「湯郷鷺温泉館」で、いろんなお湯が楽しめる場所らしく観光客が必ず訪れる場所なんだろうけど、今回の目的はここではなく、この裏にある「村湯・療養湯」と呼ばれるところだ。
このように源泉が奉られていて、その横に
地味だが、ここが源泉かけ流しの湯が味わえるところ。
で、地元の住人用と、一般客用が分かれている。一般客は600円。
このように、とてもこじんまりしていた。
そして客は結局わたしだけだった。
重要なのは「石けん、シャンプーの使用は禁止」という、まさに「湯治のために、ただひたすら湯につかる」ということを目的としたハードコア温泉だということである。
鍼灸の先生が言うには、こういう源泉かけ流しが味わえる温泉は貴重だそうで。ちなみに加温もされていないので、まさに源泉そのものがダイレクトに肌にしみこむ。なので若干ぬるいお湯であった。でもそのぶん、長くじっくり入ることが可能だ(受付の人には「1時間ぐらいをめどにしたほうがいいですよ」とのアドバイスがあった)。
念のため、注意事項も掲示。クリックすると拡大。
世界に名だたる最高レベルのサッカー選手・宮間あやのプレーを堪能したあと、こうして薬湯にじっくりつかってゆったりと健康的な時間を過ごせる湯郷っていうのは、最高に贅沢な場所ではないか。「や~、日本に温泉があってよかった~、湯郷Belleに宮間がいてくれてよかった~」と湯につかりながら思ったわけである。
ちなみに観光案内所にいって、地図や資料を封筒で送ってもらったお礼を言いに行ったら、ちゃんと私のことを認識していただいていてひたすら恐縮。
今回はとにかくスタジアムと中心街の距離感が分からなかったので日帰りでさっさと帰ってきたが、次回以降はもっとゆっくり滞在してみようかなと思う。
<おまけ>
観光協会のところにあった顔はめパネル・・・が、顔が入らないではないか! と思いきや、これは「フタ」みたいになっていて、ちゃんと顔がはめられて、かつ3人もメンバーがいなくても空いたところはこうしてフタが「代役」を担ってくれるというシステム。こんなの初めて観た(笑)。このホスピタリティ精神?が湯郷温泉の魅力かもしれない!(でも3人目の顔は、親指の部分になるんだけどな 笑)
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