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2012年6月29日

そしてEURO決勝は「再戦」のカードへ

準決勝、スペイン×ポルトガルは後半からライヴで見ていた。どうやら前半からポルトガルがプレスかけまくり戦術で相当スペインの良さを封じ込めていたようで。後半の終わりごろから体力的に厳しくなっていったが、なんとかPKまでこぎつけた格好。そしてPK戦でポルトガルのブルーノ・アルベスがPKを蹴る順番をひとつ早く間違えてペナルティスポットに向かうもんだから、あわててナニが「オレの番だよ!」と後ろから走ってきてアルベスがまたもとに戻っていくという、いかに彼が緊張していたかがバレてしまったあのシーンが「アヤ」だったなぁ、と。あれでアルベスが動揺しないわけがないと思う。結果的に彼が最後のキッカーとして外してしまった。そう思うと勝負を分かつ「瞬間」というのは、もう、ほんの紙一重のところだったと思う。

そして今朝のドイツ×イタリア。序盤からハイテンションな試合で、そりゃあ眠気もすぐさめるってもんで。そして衝撃的なバロテッリ2ゴールでの快勝。そう、快勝といってよかった。WOWOWでの解説で、イタリアはドイツの左サイドには早めにチェックにいくが、右サイドは「あえて、無理にプレスをかけない」ということにより、サイドバックのボアテングを攻め上がらせて、その背後のスペースをカッサーノあたりがうまく使うという戦術を指摘していたので、テレビで観てても「なるほどなぁー」と思わせるナイス解説だった(準決勝からゲストで現地にきている宮本恒靖は、やっぱりさすが解説させると的確だと思う)。あんなに規律正しくかつエネルギッシュに動くイメージだった「若さ全開」ドイツ代表が、まさにイタリアの「オッサン・パワー」にしてやられた感じがあって、痛快ですらあった。でもさすがにエジルのスピード感あふれるプレーには最後までイタリアDF陣は翻弄されていた向きもある。まぁ、それでも、あの状況で先制し、さらに前半のうちに追加点まで奪えるというのは嬉しい誤算だったのではないか。あのような展開になるとイタリアの「お家芸」で、徹底的に守りきることができる。

こうして決勝のカードはスペイン×イタリアに。つまり今大会のグループステージで一番面白かったあのカードが決勝で再戦となる。今度こそ決着がつくわけで、あの試合を観たことで「EUROやっぱりおもしれーじゃねーかー!ちくしょー!」となったことはある意味必然だったのかもしれない。

前回のW杯において、「若さあふれる新しいドイツ代表」が発見だったとすれば、今回のEUROは文句なく「新しいプレーイメージをまとったイタリア代表」が発見された大会として記憶されるだろう。そしてスペインは前人未踏のEURO連覇なるかどうか。この一ヶ月、本当に激動すぎて早く感じる・・・といっているそばから、来月末はもうオリンピックだったりするが。

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