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2012年6月

2012年6月29日

そしてEURO決勝は「再戦」のカードへ

準決勝、スペイン×ポルトガルは後半からライヴで見ていた。どうやら前半からポルトガルがプレスかけまくり戦術で相当スペインの良さを封じ込めていたようで。後半の終わりごろから体力的に厳しくなっていったが、なんとかPKまでこぎつけた格好。そしてPK戦でポルトガルのブルーノ・アルベスがPKを蹴る順番をひとつ早く間違えてペナルティスポットに向かうもんだから、あわててナニが「オレの番だよ!」と後ろから走ってきてアルベスがまたもとに戻っていくという、いかに彼が緊張していたかがバレてしまったあのシーンが「アヤ」だったなぁ、と。あれでアルベスが動揺しないわけがないと思う。結果的に彼が最後のキッカーとして外してしまった。そう思うと勝負を分かつ「瞬間」というのは、もう、ほんの紙一重のところだったと思う。

そして今朝のドイツ×イタリア。序盤からハイテンションな試合で、そりゃあ眠気もすぐさめるってもんで。そして衝撃的なバロテッリ2ゴールでの快勝。そう、快勝といってよかった。WOWOWでの解説で、イタリアはドイツの左サイドには早めにチェックにいくが、右サイドは「あえて、無理にプレスをかけない」ということにより、サイドバックのボアテングを攻め上がらせて、その背後のスペースをカッサーノあたりがうまく使うという戦術を指摘していたので、テレビで観てても「なるほどなぁー」と思わせるナイス解説だった(準決勝からゲストで現地にきている宮本恒靖は、やっぱりさすが解説させると的確だと思う)。あんなに規律正しくかつエネルギッシュに動くイメージだった「若さ全開」ドイツ代表が、まさにイタリアの「オッサン・パワー」にしてやられた感じがあって、痛快ですらあった。でもさすがにエジルのスピード感あふれるプレーには最後までイタリアDF陣は翻弄されていた向きもある。まぁ、それでも、あの状況で先制し、さらに前半のうちに追加点まで奪えるというのは嬉しい誤算だったのではないか。あのような展開になるとイタリアの「お家芸」で、徹底的に守りきることができる。

こうして決勝のカードはスペイン×イタリアに。つまり今大会のグループステージで一番面白かったあのカードが決勝で再戦となる。今度こそ決着がつくわけで、あの試合を観たことで「EUROやっぱりおもしれーじゃねーかー!ちくしょー!」となったことはある意味必然だったのかもしれない。

前回のW杯において、「若さあふれる新しいドイツ代表」が発見だったとすれば、今回のEUROは文句なく「新しいプレーイメージをまとったイタリア代表」が発見された大会として記憶されるだろう。そしてスペインは前人未踏のEURO連覇なるかどうか。この一ヶ月、本当に激動すぎて早く感じる・・・といっているそばから、来月末はもうオリンピックだったりするが。

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2012年6月25日

イタリア×イングランド、そうそうこういう試合が観たかったんだよ

まさに死闘。PK戦の末イタリア勝利。
地上波でも生中継があったので、多くのサッカー少年少女たちも観ていたかもしれない。そして「得点が決まらなくてつまらない」と思う向きもあったかもしれない。しかし、あのブッフォンのどこまでも落ち着いた判断力だったり、誰よりもたくさん走りつつ、常にボール回しの中心に位置して的確にボールを散らすピルロのブレない技術力や運動量だったり、足がつりまくって相当辛かったにも関わらず、キャプテンとしてPK戦の最初のキッカーに指名されて堂々と受けて立ってきっちり役割を果たすスティーブン・ジェラードの根性や気品やプライドだったり、交代選手が入ることで試合の流れがフッと変化していく様がうかがえるベンチワークの妙味だったり、サッカーに関する美味しい部分が凝縮されたような試合だったのではないかと思う。いやはや今大会はイタリア代表の試合に驚かされまくりである。イングランドのほうがよっぽどかつてのイタリアのような強固な守備で向かっていくしかなかったほどに(東本貢司さんがコラムに書いていたのは、最近のイングランド代表が“チェルシー化”しているのでは、という説)。

やはり人間は不器用な生き物で、そういう生き物が手をつかわずにボールを蹴り合うと、こういうことになるんだということを改めて感じた。不器用ゆえに、勝ちたい気持ちで勝負していって、体と気持ちがぶつかりあって、なんだかよくわからない流れの応酬のなかで、うまくいくことや失敗することが重なり合って、それでもボールの動きは重力に従って展開していき、その行方に一喜一憂して興奮したりする。そうやって微妙なバランスのなかで緊迫した時間が過ぎていき、何も得点が決まらないまま終わっていった。
私はPK戦は好きではないが、延長戦の終わりを告げるホイッスルが鳴ったあとの、あの両チームのゴールキーパーが一寸先の運命を祈り合うような、そういう邂逅を見せるあのシーンにはいつだって魅了されるものがある。

ところで今日、ふと仕事場に、ある学生さんがやってきて、「また社会人の人たちとサッカーはじめました」と報告にきてくれた。彼は長年高いレベルでプレーを続けてきたらしいのだが、それにも関わらず、なぜか最近になってサッカーを辞めたというので、「もったいない!」と叱咤(?)しただけに、わざわざ報告にきてくれたことも含めて、なんだか嬉しくなった(先日のフットサル大会でも彼は相手チームにいて、さすがと思わせる動きを見せていた。もちろんこちらは彼とマッチアップどころか前にボールを運ぶこと自体がままならない有様であったが)。

で、その学生さんが去りぎわに、
「EUROはイタリアが優勝すると思います!」と言ったので、
「あ、オレもオレも!」と答えた。

そう言い切ってしまいたくなるほどに、今朝の試合を真剣にじっくり観ていたことが、またひとつこの大会の想い出となっていくのである。

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2012年6月24日

記憶の消えたフットサル大会/スペイン代表のサッカーがそろそろ嫌いになってきた件

 職場の大学で、学生と職員の合同チームを組んで、学内で開催されたフットサル大会に出た。
 全員が初心者というチームで無謀にも出場。
 開幕ゲームを引き当て、「体力のあるうちに」と思い、先発を志願。
 フットサルのちゃんとした試合をやるのは人生で初めてであった。試合が始まって、「うわー、どーしよー」となっていたが、なぜかどういうわけか、開始直後に自分がゴールをゲットすることができて、大人げなく喜びまくる。
 しかし、どうやってゴールを奪ったか、そのプロセスがまったく思い出せない。覚えているのは、シュートしたボールがポストにあたって、跳ね返りがゴールラインぎりぎりのところに来たので、そのまま走り込んで体ごとゴールに向かって再度ボールを押し込んだことだ(それもまた大人げない感じのゴールシーンではある)。

 いずれにせよ大会ファーストゴールであり、不思議な高揚感に包まれたが、その直後に相手シュートが自分に当たってオウンゴールになってガックリきたり、そこから先はただひたすら走力のなさゆえに体力が一気に奪われ、ほとんど何もできずにバテバテですぐに交代を志願した。

 グループリーグ2試合目は自分は出場せず、しかし出場したメンバーが体を張ってひたすら猛攻をしのぎ(相手チームはおしなべて、当然ながら全員20代の若者であり、かなりボール扱いに慣れている雰囲気の集団だった)、まるでバルサにやられっぱなしのチェルシーをみているみたいで感動的だった。結果ゴールを奪われることなく0-0で勝ち点1をゲット。

 で、3試合目は同様に攻められっぱなしで、何もできずに完敗。体力も限界点を超えていてまったく走れず。

 普段はサッカーばかり観て「運動量がどうのこうの」と偉そうに言っているが、2分もフットサルしたらゼーゼーハーハー言っている自分の現実と向きあったという意味では貴重な経験をさせてもらった。

 ていうか、同じようなレベルの相手(たとえばシルバー世代のチームとか・・・)とフットサルがしたい。猛烈にしたい。そう思えるほど、やっぱりボールを蹴るのは楽しいなと改めて実感。

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 さて先週末からのEURO。いよいよ決勝トーナメントである。

 チェコ×ポルトガル。なんだか息苦しい試合で、あまり抑揚もなく、後半寝てしまった。

 ドイツ×ギリシャ。ギリシャが同点になったときは驚いた。これは分からないぞ!! となったその直後にケディラのスーベルゴール。あれでギリシャは意気消沈してしまった。や、そう思えても仕方がないぐらいグレートな得点だった。そのあと一気にたたみかけられてしまい、ドイツの若い選手たちの底知れぬ勝負強さには敬服。

 スペイン×フランス。この日、自分ははっきりと分かったことがある。批判を承知で書くが、私はいまのこのスペインのサッカーが「大嫌い」だということだ(笑)たぶんCLのバルサ×チェルシーの流れをずっと引きずっているからなんだろうけど(笑)、あんなにパスをゴール前でポンポンと回されても、もはや私は「芸術的だ!」とか絶対に思わなくなってきた。もう、これは「単なる気持ち悪いサッカー」でしかないんじゃないかって思えてきて、こんなのを「サッカーの究極の形」なんて言ってほしくない気がしてきた。
 「巧さ」がここまで完成度をあげると、「ちょっと気持ち悪くなる」っていうのは、最近のやたら精密なビジュアルアートが若いアーティストに志向されている現状とリンクするような感じがある。緻密さっていうのは「緩慢さ」とか「流れ」といったあいまいな領域のなかに現出するからこそ息をのむ美しさがあるのであって、最初から最後まで緻密オンパレードだと、もはや「車酔い」みたいな気分がしてきて、よくピッチ上でスペイン代表の方々はガマンできてるな、と心配すらしてしまう。そのことをこの試合で強く感じた。とはいえ途中まではフランス代表もだいぶもスペインのパスワークに耐え続けていたし、フランスにはシャビ・アロンソみたいな選手がいなかったことがその差になってしまったのかも、という認識でいる。

 なのでスペイン好きのファンの方には申し訳ないが、あれを「気持ち悪さ」の観点から見直してみることをここに提案させていただく(ほら、君もだんだん、あの精緻なパスワークの様相に少しずつイライラ感が募ってくるぞ)。

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2012年6月20日

きょうのユーロ2012

ウクライナ×イングランドをメインに観る。
ルーニーにとっての開幕戦、そしてシェフチェンコにとっての「引退試合」となった。
試合後、テリーがシェフチェンコと握手していたシーンが印象的。決してシェフチェンコにとってチェルシーにいた時期は楽しい想い出ではなかっただろうけど、最後の試合がガチの場でイングランド代表相手だったことは、良い想い出になっていてほしいと願う。

というわけでイングランドが晴れて2位でグループステージ突破か・・・と思いきや、なんとフランスがスウェーデンに負けてくれたため、驚きの1位通過となる。これでスペイン×フランス、イタリア×イングランドですよみなさん。

そして準決勝の希望としてはチェコ×スペイン、ドイツ×イタリアがいいな、と。
なぜなら、これはまさに現代の世界4大ゴールキーパー対決になるわけで。チェフとカシージャス、ノイアーにブッフォンっすよ。この大舞台でこの4人の直接対決は観てみたい。

「おいイングランドはどうなるんだよ」っていうツッコミはナシで。

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2012年6月19日

スペインはギリギリだった

今日のユーロ2012。
スペインとイタリアがグループC突破。

とはいえ今日のスペイン、もうすこしのところでクロアチアに負けるんじゃないかと思わせる内容だった。決して盤石のチームではなかった。
WOWOWの解説も言っていたが、そもそもヘスス・ナバスを投入した時点で、右サイドを破ってクロスをあげることを意図していたわけなのに、なぜにセンターフォワードであるトーレスをベンチに下げたのか。いったい誰がゴール前でクロスを受けるのか。しかも『footballista』誌のユーロ2012選手名鑑(やはり今回もこの雑誌による名鑑がベストだった。惜しむらくは買える本屋が少ないことだ)を調べたらクロアチアは今大会出場国のなかでもっとも平均身長が高いチームであったのだった。こうしてスペインはデルボスケ監督の意図がよくわからないままに、なんとか試合を無難に終わらせた印象。

これでスペインと闘うのはフランスかイングランドか、はたまた開催国ウクライナか。ただ、ちょっとスペインはすんなり決勝に行くとは思えなくなってきた。なのでよけいに楽しくなってくる。

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2012年6月18日

今日のひとことEURO

まさかのオランダ3連敗でグループリーグ敗退。
今回も下馬評通りの「さんざん期待されながらフタを開けたら期待はずれ感満載」なチームと化してしまった。そもそもなんでファンペルシーが2列目なんだ。プレミアリーグ得点王よりもブンデスリーガ得点王のほうが序列は上なのか(笑)?

興味深かったのは、最後の最後、攻めなくてはいけないときに、オランダのポール・ウェラーじゃなくてファン・マルワイク監督が、さらにアタッカーを投入したことだ。そうすると一気にバランスが崩れて、もろい守備がさらにもろくなって、まんまとカウンター攻撃を食らっていたことだ。サッカーの永遠のパラドックスがそこにある。「攻めたい」から、攻撃的な選手を増やして、それが本当に攻撃的になるのかどうか。一昨日のこともあって、観ながらつくづく思ったのは「サンフレッチェ広島を見習ってほしい」ということだ。やはりまずは守備をきちっとしたうえで、適切な距離感や連動性を意識してボールを動かしていくことが効果的なんだろう。
同じようなサイド攻撃主体の攻撃的チームのはずなんだが、なぜか観ていてワクワクしなかった。もちろんポルトガルがうまくやりきったのもあるのだろうけど。

つぎの準決勝は、チェコ×ポルトガルっていう、クリロナ対チェフが見もの。止めてやれチェフ。

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2012年6月17日

ピルロのフリーキックとサンフレッチェ広島となでしこU-20

EURO、今年はいろんな人から「観ていますか」って声をかけられる。
4年前とはサッカーをめぐる何かが違ってきているのだろうか。
そして、なんだかんだ、観ようとはしているが、けっこう寝てしまう・・・
そして、観ていない試合に限って、面白そうなことになっていたりする・・・
イングランド×スウェーデンの3-2逆転勝利とか。ごめんなイングランド、さすがにこの日は寝てたわ。

そんななか、前半しか観なかったのだが、イタリア×クロアチア、ピルロのフリーキック。先週はこれに尽きる。

フリーキックを狙い通りのコースに蹴ることはもちろんのこと、
ピルロは、目の前にならぶ相手の壁が、「どのぐらいの高さまでジャンプするか」を予測し、かつ、2人並んだ壁の、「顔と顔のあいだの空間の幅」がどれぐらいになるか、ということも予測しているわけだ。この2つの、まさに「縦軸と横軸」の空間認識力が伴って、あのフリーキックが成功したのである。

つまり、あのフリーキックを、「壁に立った側の立場」から想像してみてほしい。ピタッと並ぶ隣の人間と、タイミングを合わせてジャンプする→飛んだ瞬間、隣の人の顔と自分の顔の間にボールが抜けていく→振り返るとゴールネットが揺れている、ということだ。ピルロすげぇよ、と。

キーパーもあのコースに飛ばされたら、ギリギリ取れない。
つまりだ、その起源において、サッカーのゴールの大きさや、ボールの大きさを決めた人たちは、本当にすごいバランスを採用したな、ということすら思い至るフリーキックだった。「二人の人間が並んで、顔と顔のあいだの空間に収まる程度の大きさが、サッカーボールの大きさとして規定されていることの奇跡みたいなもの」を、ピルロのキックがしみじみと教えてくれたわけである。私はあのゴールをみたあと、そんなことを考えていた。

今朝は再放送でチェコとギリシャの勝ち抜け劇をチェック。ロシアまさかの敗退。じつは「死の組」ってここのことだったんじゃないかといえる。初戦を終わった時点ではまさかこの2チームが勝ち抜けるとは思わなかった。わからんもんやね。

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さてそんななか、日本代表のW杯予選3連戦のあと、ふたたびJリーグ再開。
この6月は、セレッソの清武がポイントである。来月にはドイツへ旅立っていく。
なので、清武みたさにC大阪×広島、雨のキンチョウスタジアム・・・だが結果的に、清武とキム・ボギョンの競演以上に、サンフレッチェの見事なサッカーを堪能させてもらった。1-4と広島が圧倒。
いやこれはマジで想像以上に面白かったですよサンフレッチェ。日本代表で盛り上がってサッカー生観戦に興味がわいた方々、ぜひJリーグの広島戦に足を運んでくださいと言いたくなる、流れるような攻撃的サッカーを広島は展開している。自分なりに思ったのは、選手同士の距離感がどこの局面でも適切なんだろうな、ということだ。日頃の良質なトレーニングが積み重なっている印象。だから3バックで守っていても、あまり両サイドの穴をつかれることなく、むしろガンガン前に早くボールをつないで、佐藤寿人・高萩・石原の3人がひかえる前線で効果的なサイド攻撃を連発させて相手を圧倒していく感じが昨日はすごかった。「攻撃は最大の防御」というのを文字通り実践できている連動性がすごい。面白いぐらいに左右のサイドからチャンスを作りまくるので、まるでサッカーが12人や13人で行われているかのような「層の厚さ」を感じた。これはたしかに首位争いをするチームだわ、と納得。

2月の宮崎キャンプでバッタリ会った森保監督、あの自信に満ちた握手は、このことだったのですね! と言いたくなった。前監督の残した良さを引き継ぎ、さらに進化させていく手腕に来シーズンのACL出場権獲得にも期待大。ひさしぶりに「来てよかった」と思えるJリーグの試合を観た気分。や、セレッソも応援しているのだが、この日はもう終始広島のサイド攻撃に惚れ惚れしまくり。

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あと、佐藤寿人のサポーターからの愛されっぷりが、とても清々しい。チームの団結力の象徴みたいな雰囲気。

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で、その翌日・・・またしても長居に。

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なでしこU-20×アメリカU-20の親善試合。
メインスタンドが無料開放なので、お客さんもそれなりに多かった。
晴れて良かった。
そしてM・フィオリオ氏と現地合流。この方は最近、いろんな事情が重なって湯郷Belleのサポーターとなって私をおおいに驚かせた。これで日本女子サッカー界にひとり、ファナティックなサポーターが増えた(笑)。そしてこの日フル出場した湯郷のFW横山の動きにうなる。

ちなみに私のお目当てだった浦和の藤田のぞみは出場機会がなくて非常にかなり残念。チームのためにドリンクを運ぶ係を率先してやっていた姿を見守る。つくづく、ああいう雰囲気の女子には弱い。完全にミーハー目線。

試合は日本が1-0で逃げ切るという展開。アメリカ相手に遜色なくハイボールも競って真っ向勝負を挑んでいた。浦和の猶本が攻守にわたって存在感を放っていた。彼女は端正なルックスも含めこれからのなでしこをひっぱるスターの一人になっていくのだろう(だからなおさら同僚のフジタにもがんばってほしい)。

フィオリオ氏とは、なでしこW杯優勝後を経てから女子サッカーに注目することの後ろめたさ、という話になった。お互い、ある点においてそれは共通していて、私はさらにいえば、Jリーグそのものにたいする後ろめたさをも昨シーズンから抱えていた。このことについては、今後もサッカーを見続けながら考えていくテーマになるんだろうな、と思う。

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試合後は時間があったので(ていうか、なぜ女子サッカーは総じてあんな中途半端な時間に試合をするのだろうか)長居の近所の商店街を歩く。かなりいい味でてる。

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チームから届いたファックスをそのまま商店街の掲示板に貼ってみたり。いい感じのユルさ。

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2012年6月12日

オーストラリア代表に感謝したい気分

そうそう、ワールドカップ最終予選ってこういうことだよな、っていうことを思い出させてくれた試合。そういう意味ではオーストラリア代表には感謝したいぐらい。

それにしても数的有利にも関わらず普通にピンチ連発だった日本のディフェンスのあり方が問われてきそう。結局オーストラリアには、あのドイツW杯のときからずっとやられている印象がある。

それにしても次節9月のイラク戦は今野と栗原の2人のセンターバックが出場停止となる。そこがこの試合のもたらした最大の課題! 
ザックさん、いまこそ柏の近藤やFC東京の森重とか仙台の上本大海とか(ケガ中だけど)、名古屋の闘莉王とか増川とか清水の岩下とか、Jリーグのなかで有能なセンターバックはたくさんいるのだから、とにかくいろいろ9月までに新しいセンターバックを代表になじませておいてほしい。

フリーキックを蹴る、まさにその寸前に試合終了の笛が鳴るなんて、なかなか人生でもお目にかかるのは難しいシチュエーション。これこそアジア最終予選。何が起こっても不思議じゃない(笑)。

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さて昨晩のユーロ「フランス×イングランド」、なんだかスペイン×イタリアと比べるとどうしても味気ない内容。スコアは同じ1-1とはいえ。
どうしてイングランドの国内リーグは世界最高レベルでスピーディーな面白いサッカーを展開しているのに、そこで闘っているはずのイングランド人だけを集めて試合をしたら、ここまでつまらんサッカーになるんや? と(笑)。イタリアがみせたような、果敢に勇気をもって縦パスを狙っていくような、そういうギラギラ感が薄かった気がする。ウロウロと横にパス回ししたところで、チャンスは生まれない。
でもイングランドの新鋭18歳のチェンバレン(敵ながら昨シーズンのアーセナルでの活躍は素晴らしかった)はやはりこの舞台でも可能性を感じさせる逸材だった。出ようと思えば五輪代表にもなれただろうけど、いきなりのA代表、ユーロの舞台で持ち味のドリブルが冴えまくり。なぜホジソン監督は後半にこのチェンバレンと、あとパーカーをベンチに下げたのだろうか。ケガしているようには見えなかったし、少なくとも昨日のイングランドで一番見ごたえのあった選手がこの2人だったような気もする。

で、この試合のあとすぐに寝て朝起きたら、第二試合の開催国ウクライナ×スウェーデンが終わった直後で、どうやらウクライナ逆転勝ちとかなんとかで盛り上がっていた。こういう試合を見逃すと悔しい。

そして今晩は、地味なグループA組なので、深夜に起きてまで・・・という感じではあるが、でも考えてみたら開催国ポーランドはロシアと闘うわけで、国家間の関係性からいえば、おそらく強烈なテンションで展開される試合になることは必須。なのでなんだかんだ気になるカード。

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2012年6月11日

こんちくしょうEUROやっぱりおもしれぇじゃねえか

先週末からEURO2012が開幕した。実はいままでEUROというのは(WOWOWに加入していなかったというのもあり)あまりしっかり観ていた大会ではなく、今回はもうちょっと気合いを入れてチェックしようと思い、この一ヶ月だけWOWOWを契約した。
ワールドカップのときと同様、時差との闘いになるわけで、この6月をどのように乗り切るのか、真剣に考えながら過ごしている。
と はいえ、日常生活はいろいろなスケジュールで進行していくわけで、2日目のドイツ×ポルトガルのときは遅い帰宅になってしまったので、根性で起き続けてい たつもりなのだが、気がついたら前半が終わっているという状態で、ほとんど寝て過ごしていた。「これでは意味がないよな」とあきらめて床につく。どんなに サッカー好きでも睡眠には勝てないことを改めて痛感。
最 近になって(年を取った影響か)、わりと寝入りがスムーズにできるようになった。こういう時期に、寝られるときに少しでも睡眠を確保するのは大事である。 自分なりにつかんだコツとして「舌の力を抜き、アゴの筋肉をゆるませ、口全体の力を抜くように意識する」というのがある。リラックスして布団に入っている つもりでも、実はけっこう口の周辺に力が入っていることが多いのであった。なのでこのコツを心がけるようにすると、わりとあっさりと眠りにつくことができ るようになってきた。「すみやかな寝入りの技術を向上させる」というのは、サッカーファンにとって必要なスキルかもしれない。
そんなこんなで昨晩は仮眠をとったうえでのグループC組のビッグマッチ「スペイン×イタリア」。
いやー、最近はCL人気が高くて「代表よりクラブチームのほうが面白いよな的論調」にうなずきつつあったが、誰だ代表戦が面白くないなんて言ったヤツは!! オレもか!? っていうぐらい、楽しめた。
というかユーロという大会が面白いのだ、ということをあらためて知った。
イ タリアはバロテッリとカッサーノという、同国代表史上最高ではないかという「悪童2トップ」が、キャラに似合わず献身的な動きでおたがいの持ち味を出そう としていた雰囲気が楽しい。心臓疾患から立ち直ったカッサーノは本当によかったけど、まさかここまでのプレーレベルを取り戻せるというのは誰も予想できな かったんじゃないかと。
正 直、最近セリエAも自分のスカパーの契約の都合でほとんど観ていないし、今でも相変わらずの八百長スキャンダルなんかで揺れてしまう国柄のせいもあってイ タリアについてはぜんぜん期待していなかったが、今回の代表は伝統の堅い守備に加えて「つなぐサッカー」を志向しているらしく、実際にスペインとあのよう なスピーディーかつテクニカルな展開のサッカーを見せてくれると、もんのすごく好感度があがったではないか。ガツッと守備して、ボールを奪ったらタテに早 く、奪われたら猛然と守備に戻る。さすがに後半は足が止まる戦術だったけれども、イタリア代表がやるサッカーをみて「面白い」なんて感情がわきおこったの は、正直初めてではないかと思える(笑)。
な にせ相手は世界王者スペインだ。ひたすらボールをつなぎまくってくるが、そこをギリギリのところで粘って、ピルロがボールを持ったら素早くカウンターが発 動していく。右サイドのマッジョとか前半は目立っていた。デ・ロッシがセンターバックをやって、これがまたカンナバーロを彷彿とさせるカバーリングの鬼と 化してガンガンボールを奪う。
後 半途中に投入されたディ・ナターレ、ファーストチャンスでピルロのスルーを相手DFラインぎりぎりからすり抜けうまくトラップしてゴールに流し込んだり、 その後もう一回絶好機がきて、うまく飛び込んで合わせた超惜しいボレーシュートがあったりして「おまえは佐藤寿人か!」って言いたくなる一瞬のきらめきが 光る円熟味あふれるプレーぶりが印象的。いやはや今大会のイタリア、応援したくなるチームかも。
ス ペインはセスクを実質トップにおいた「ゼロ・フォワード」フォーメーション。そのまわりにシャビとイニエスタとダビド・シルバがポジションを流動的に動か しながらボールを回す。トーレスもマタもベンチスタートという、チェルシーファンにとってはその時点で笑えるネタを提供してくれるスペイン代表の層の厚 さ。いやはや久しぶりに観ると、やはりこの人たちの技術の高さには敬服。そして多くの日本人は、このフォーメーションをみてセスク役に本田を、そしてシャ ビを憲剛、イニエスタを香川、シルバを岡崎(プレースタイル違うけど)、アロンソを遠藤になぞらえて考えてみたりしたはずである。実はいまの日本代表もこ ういうサッカーを目指してもいいんじゃないか、と。
セスクの得点を生んだシルバの魔法使いのようなスルーパスには、深夜にもかかわらず大声出たなぁ。テレビで観てても足の振りに気付かなかった。実際に目の前で観たイタリア人たちも見えなかったんじゃないか。
そ れと途中出場で期待通りの動きをみせた右サイドのヘスス・ナバスがやはりすごかった。精神的な問題でセビージャ以外の場所でのプレイを望まないという、そ の特異な存在感もさることながら、あの大舞台でも確実にドリブルでイタリアDFをぶち抜いてくるあたり、今後も目が離せない。
で、 この試合はカシージャスとブッフォンという、現時点での世界3大ゴールキーパーのうちの2人(あとはツェフな)がそろい踏みという歴史的一戦でもあるわけ で、彼らの存在感がまた極上のスパイスだったわけだ。もう、まとっているオーラの質とか何もかもが確実に一味違うんだよな、この2人は。案の定、ため息が でるようなセーブを魅せてくれていた。やはり高いレベルのキーパーがいると試合はキリッと締まる。それがたまたま昨晩は、世界1,2を争う「キリッと感」 が同時に味わえた。ブッフォンは自分と同い年なんでわりと応援している。この2人のキーパーが再びこういう真剣勝負の試合で巡りめぐって相対するのかどう かという可能性を思うと、昨日の試合をライヴで楽しめたのは本当によかったと心から思う。
そして何よりユーロという大会の面白さである。
それはズバリ、「日本代表の心配をしなくていい」ということである。
つ まり、どの国がグループステージを首位で通過して、どこが2位になって、このまま日本が決勝トーナメントに進んだらどこと対戦することになるのか、そして こんなナショナルチームたちを相手に日本代表はどういうプレーをしなくてはならないのかなどなど、そういうことを一切考えずに観戦できることが、なんだか 新鮮なのである。だから対戦する両国のぶつかり合いを、ただ純粋にひたすら堪能させてもらえる。で、いきなり開幕したとたんにグループステージでは「ドイ ツ×ポルトガル」だの「スペイン×イタリア」なんていう最高級フルコース連発ですよ。や、当たり前すぎてわざわざそこに驚嘆する必要はないのだろうけど、 でもつくづくこのことを実感したわけですよ昨日の深夜に。そして今夜もこのあとは(仮眠を経て)「フランス×イングランド」だ。クラクラしてくる。

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2012年6月 8日

原発再稼働のことを思いながら日本代表の爆発的攻撃力を見届ける

つまりのところ、経済のためには人命を犠牲にしてもかまわないというような首相表明がされてしまい、暗澹たる思いにかられるわけだ。かつての戦争時代と何も変わらない、そしてその後の成長時代においても、おそらくちっとも変わらないこの国の基本スタンス。

なんか日本代表の試合で盛り上がる状況にかこつけて記者会見ぶつけてきたとかないよな?

今日の代表の印象は、大量リードでも最後まで手を抜かずに走り続けたことだ。
難しいことだと思う。ついつい、私はすぐにくじけてしまう。代表戦直後の報道ステーションで姜尚中が首相声明について「8月15日みたいだ」と言っていて、こんな日なら、なおさら。

サッカーを語り合えるというのは実に平和なことなのだ。闘いたい人が闘っている、それがスポーツ。戦いたくない人までが戦いにまきこまれる、それが戦争であり経済至上主義だったりする。

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2012年6月 4日

途中にでてきた「ニュース速報」に驚かされたとはいえ。

この日は後輩ちゃみの結婚式二次会が神戸でありました。
・・・という話のまえに、ええと、じつは二次会が行われる約4時間前に、

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ええ、まぁ、こういうところに行っていた。実は。

なでしこリーグになると、なぜかホムスタのゴール裏は、いつものヴィッセルのホーム側がアウェイになる。はじめて知った。
なので、たぶんこういう機会がないとホムスタのこっち側のゴール裏からの景色は見られないなぁと思った次第。

えーと、なんで自分が浦和レッズレディースの応援団の近くにいたかというと、ええ、もちろん、浦和を応援したかったからです。ていうかですね、背番号7のフジタ、なんだかカタカナで書きたくなる雰囲気なんですが、今シーズン始まる前からすごくマイブームな選手でして、それがこの日の試合も途中出場で出てくれて、とてもラッキーでした。

レディースになると、浦和レッズの応援も、男子のあの激しさをうまく消化したうえで独自の方法論を築いているんだなぁというのがちょっとした発見。コールリーダーは女性だったりする。熱かったっす。

でも試合はホームチームがさすがに強力で、3点くらって浦和が負けた。澤穂希のプレーをはじめて生で観た。アンカー気味な役割に徹していたけど、常に両サイドとくに川澄の裏に抜ける動きにむかってロングレンジのパスを狙い続けた印象。
それとともにすごく感じ入ったのは、レッズの荒川恵理子。ボンバーヘッドは健在で、前線でのボールキープの力量がすごかった。いまこそなでしこジャパンに復帰してもらいたいと思った。永里とポジション争いをしてほしい。
なにより、キャラ立ちしている選手を必要以上に応援したくなるので。ぜひあきらめずに自分のプレーを貫いてほしい。

で、そんな試合を観たあとに、三宮へ戻り、結婚式二次会へ。

すごく人柄の温かそうなお連れ合いさんで、どことなく全体的な雰囲気がジュビロの山田大記に似ている気がして、和む。

そのあと三次会と称して、野郎3人で向かったのは三宮駅ちかくの「HUB」。
しかしこの日のHUB、「チケット制」という名の入場制限。
地下におりたエレベーターのドアが開くと、目の前には、店の入り口に向かって列を作って並ぶ遠藤ユニの女子が苦笑い。入れないのな。
HUBってそういう店だったっけ? と思ったが、やはり代表戦、とくにW杯最終予選となるとそんな感じなんだろう。
で、近所の別の英国風パブにいく。すでにここも満員電車状態だったが、なんとか中に入れてもらい、選手入場の時間からテレビ観戦ができてラッキーだった。

なにより、狭いパブのなかでいろんな人たちと大声出しながら立ちっぱなしで見守るワールドカップ予選というのは、よく考えたら自分も初めてかもしれない。
そうやって場の雰囲気に慣れるまもなく本田が綺麗な先制ゴールを決めたもんだから、もういきなり歓声とハイタッチの嵐。

なのでこの日は3、4回ほど見知らぬ者同士でやたらハイタッチをしまくったことになる。これがスポーツのナショナルチームがもたらすことのできる興味深い現象のひとつだろう。

あとこの場の雰囲気では、周囲の人々が「ウッチーのクロスはヘボい説・サカイを出せや論調」になっていたのだが(笑)、後半は実際にサカイや清武を交代で入れてくれて、盛り上がりましたな。

あと、たぶん自宅でテレビを見ていても、あえてクチに出すこともしないであろう、オマーンのゴールキーパーへの賛辞(『あいつすげぇ、さすがプレミアリーグの正GK』)を語りあえるのも、パブリック観戦の楽しいところかもしれない。

細かいディテールについては、もはや(お酒も入っているので)あまり覚えていないところがほとんどであるが、国内組の前田がゴールしてくれるとちょっと嬉しくなったり、岡崎は岡崎らしいプレーで、これでまた国際Aマッチ通算得点を順調に伸ばしていたりするのが偉いなぁと思ったり、あと試合中にテンションが高ぶりすぎてマユゲに引力が集中しているかのような川島の表情がピンで画面に映ると、やっぱりみんな笑い出すので「あぁ、オレだけじゃないんだ」と妙な連帯感を覚えたり+でもどうして川口でも権田でも似たような表情するはずなのに川島だけ笑うのさ、失礼じゃないかと自分で自分を戒めようとしてもなかなか難しかったり、とそんなことがあった夜だった。

ついにアジア最終予選が、こうしてはじまっていく。

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