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2012年8月

2012年8月30日

U20なでしこ3-1韓国!これで8日は国立へいくぞ!!

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韓国を下し、
ヤングなでしこ見事ベスト4進出!ナイスゴール柴田2点とも!!タナヨーのゴールも見事な崩しで!
これで3位決定戦以上が確定!!
ていうか決勝まで進んでくれ!
なので、
タテーシ、8日は国立競技場へいくことが決定!!
決勝進出を信じて、メインスタンドおさえたし!!
(その次の日は仕事だけどな!!たのむぜ夜行バス!!)

そして、今回ついに作っちゃいますよ、自身初の「サッカー選手応援Tシャツ」、もちろん藤田のぞみキャプテンで!
(Tシャツの自作プリントについてはこちらを参照)
本当は浦和レッズの背番号7番仕様タオルマフラーも仕入れたかったんだけど、以前から品切れ状態が続いていて残念!(なので浦和駒場スタジアムをモチーフにしたタオルマフラーを入手)

うーー、自分としてもここまで個人の選手の応援モードでサッカーの試合を観に行くことが今までなかっただけに、どうなるか自分でも予想がつかない感じでーーー!!
ともあれ、ミーハーと呼ばれようが気持ち悪いと思われようが、とにかく今はワールドカップを天にかかげるキャプテン藤田のぞみの姿を信じていくだけです!! 以上!!

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2012年8月22日

なでしこU20 2-2 ニュージーランド

よく追いついたと思う。
負けなかったことが大事である。
これはワールドカップのグループリーグなので、3試合トータルで考えていきたい。

ちなみにグループBのナイジェリア・韓国・ブラジル・イタリアのほうは、それぞれに決勝トーナメントの可能性が残っており、混戦模様でおもしろい。

試合後のインタビューは、さすがに今日はキャプテン藤田のぞみが登場。しっかりとした受け答えにさらに好印象。
徐々にフジタノゾミの魅力が日本のお茶の間にバレていくのである。

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2012年8月20日

藤田のぞみとかチェルシーとか

五輪の興奮冷めやらぬなか、U-20女子ワールドカップが開幕。

フジテレビは日本戦を地上波で生中継してくれるだけでなく、スカパーで展開しているチャンネルでは、別会場の試合もすべて生中継してくれている(たまたまキャンペーンで、8月いっぱい契約外のチャンネルセットをいくつか選んで視聴できる権利を得たので、今回は迷わずフジテレビのチャンネルをチョイス)。

試合開始前、ピッチへの入場を待つ廊下のなかで、ナイジェリア代表は明るく陽気に歌やダンスを披露し(一人の選手がわざわざカメラの前に移動して踊って見せたあと、また列の後ろに戻っていったり)、彼女たちなりのやり方でファンキーに士気を高めていて、そのテンション高い様子を横目に、韓国代表の面々が苦笑いをしている光景なんていうのを見たり(その陽気なノリがもたらすリラックス感の違いがそのままスコアに現れてしまったのか、韓国は0-2で初戦を落とした。というか、おそらくナイジェリアは強そうである)。

なかなかすべての試合を見るのは難しいが、観客席に陣取る、それぞれの国のサポーターの様子だったり、使われるテロップやロゴマークなどの雰囲気が、2002年W杯以来、日本で確かに「FIFAワールドカップ」が開催されていることを感じさせる。

そして10年前のW杯ではなかったもののひとつが、ソーシャルメディアであったことも実感する。ブログですら、この10年前の時点では私もまだ手を付けていなかったような時代なのだ(もはや遠い過去のことのようだが)。
なので、ツィッターやフェイスブックなどを活用して、この大会を、ひいては女子サッカー界を盛り上げたいと願う人々の連帯とスピーディーな行動力が見受けられることは特筆すべきことだと思う。
(たとえば、U-20女子W杯もりあげ隊など、フェイスブックでもいろいろ活動していて、各国語に翻訳した、日本からの震災支援感謝メッセージについても展開されている)

ぜひ、スタジアムのお近くの方、「いま、当日券でいくらでも観られるワールドカップ」が行われているので、とくに夏休み中の子どもたちにオススメしてあげてほしい。1日で2試合観られるのもお得だ。いつものJリーグとも雰囲気はちょっと異なるはずなので。だってFIFAワールドカップ仕様だから。

そんななか、ヤングなでしこ(この愛称だけは、もっとどうにかならなかったのか、といつも思うが)は、無事に初戦のメキシコ戦を4-1で勝ちきった。
しかしまぁ、私はこのチームの試合を客観的に語ることがむずかしいのである。
「解説の野田さんが藤田のぞみのプレーぶりを賞賛してくれていて、まるで娘が先生に誉めてもらって嬉しがる親の気持ちみたいになってしまった」
という超主観的な感想を述べるにとどめておく。


さてその直後、またスカパーに戻って、気持ちを切り替えて(難しいけど)チェルシキーFCのプレミアリーグ開幕戦。アウェイのウィガン戦。
代表帰りの宮市くんはベンチ外だったので残念だった。

そして欧州王者を迎えた開幕ゲームでも客席がそんなに埋まらない、相変わらずのウィガン。宮市見たさにウィガンへ観戦旅行をする人は、おそらく対マンチェスター・香川・ユナイテッド戦でもわりと容易にチケットが取れるんじゃないかとすら思わせるほど(その逆は普通にいくとムリなんだろうけど)。そういう意味ではウィガンがプレミアリーグに留まってくれることがわりと個人的には重要だったりする。たぶん私も近い将来ここでビッグクラブとの試合を観にいくと思う。

さてチェルシーだが、期待の新戦力エデン・アザールのデビュー戦ということで、開始6分以内に「見事なキープからのラストパス」および「突破からのPKゲット」で、2得点にからむ衝撃のデビュー。そのあとはなんとなくチーム全体が低調なトーンになったが、ともあれこの6分間においてアザールはチェルシーファンから「合格」と見なされたかと思う。もうひとりの新戦力、オスカルはつい先週までブラジルU23代表の背番号10を背負いロンドン五輪の決勝を戦っていたわけだが、こちらもスピード感あるプレーぶりで、スマートなサッカー選手だなという印象を持った。結局今シーズンもチェルシーは、決定力に乏しいセンターフォワードと層の薄いディフェンス陣をどうするかという、まるでどこかの国の代表チームみたいな課題がネックになっている(あ、でも最近の前田遼一は健闘してると思う)。

そして水曜日はUEFAスーパーカップの影響で、他のチームに先駆けて、さっそく2節目のレディング戦を消化することになる。ここで2連勝しておいて、しばらくは暫定順位表のトップに位置しておくことが心理的に重要だ(笑)。

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2012年8月16日

なでしこU-20をプッシュしていただいているフジテレビさんに、ひとつだけ言っておきたい

五輪の熱狂が冷めやらぬなか、さっそく今度はU-20女子ワールドカップである。
突如として決まった日本開催であるが、このムーブメントをとらえてフジテレビが以前からかなりプッシュしてくれていて、それはそれでありがたい。
日本戦はゴールデンタイムで生中継である。こんな状況だからテレビ局としてはアイドル的に選手を扱いたくなる気持ちも分かる。そして私だって選手をアイドルっぽく観てしまうミーハーな部分が確実にある。それは否めない。

でも、まぁ、それでも。フジテレビさんよ・・・

さっき日々野真理さんのツイートで知ったのだが、今大会に向けてフジテレビが作った番宣用ポスター、

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「こっこれは・・!!」

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・・・ということで、多少取り乱してしまいましたが、ワタシとしては誰が何と言おうとひたすら背番号7をつけてキャプテンマークを巻くことになった藤田のぞみを応援します。がんばれ、ホントーにがんばれ。そして優勝してカップを掲げてくれ。

 

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2012年8月12日

Jリーグの洗礼を受けたかのような雨

いまオリンピックの男子サッカー決勝を横目にこれを書いている。

今朝早く起きて、日本×韓国を見届けて、なんだか「完敗」という言葉しかなく(枠内シュートが飛んで相手キーパーが止めた、というシーンすら思い浮かばない)、ホン・ミョンボという人は常にこうして日本には大きな「壁」となって立ちはだかるような、昔から抱いていたある種の予感が本当に現実のものになっていった感覚にとらわれる。

さて、そんなロンドン五輪もいよいよフィナーレとなるわけだが、前々からこの日の夜に、Jリーグのガンバ×セレッソの大阪ダービーにいくことは決まっていた。たとえ日本が五輪で決勝にあがったとしても、たぶん行っていたのであろう(実際は、知人の方がお得なチケットを確保していて、そのおこぼれにあずかったわけだが)。

正直なところ、もう五輪でさんざんサッカーを観て過ごした2週間ちょっとだったわけで、「もうサッカーはいいだろう」っていう気分にもなってくる。それでもやはり、スタジアムにくると、「ああ、これだよこれ」という気分にさせてくれるJリーグ。なんというか、テレビ画面じゃなくて生身のサッカー選手を観ると、またいっそう盛り上がるものがある。

うむ、やはりJリーグを応援しよう。応援してください。オリンピックをここまで楽しませてもらったわけだし。永井を、扇原を、蛍を、権田を、鈴木大輔を、徳永を、ほかにもたくさん、観に行こう。

ただし、この夜の万博競技場に関しては、別の要因がかなり大きくて。

豪雨。

すさまじい、雨。

途中から断続的に、雨が強烈になっていった。

「早く試合終われ」とすら思ってしまうような雨だった。
いちよレインコートは持っていたのだが。
明日早朝からちょっとした旅行をするってのに、財布に入れてあった紙幣がぜんぶズブ濡れになるような状態(いま、乾かしている)。

雨の水煙で遠くのボールがみえなくなるような、そういうダービーマッチ。
お互いが降格圏内から脱出すべく、緊張感と恐怖感をもって臨んだこの試合。
でも1万8千人の客が、傘をささずにひたすら滝のような雨に耐え続けていた光景。
もはや笑うしかないほどの、
豪雨、
ゴーウ、
ごううううう・・・・ジャァァァー・・・・ボタボタボタボタ・・・・

そして0-2でリードを許したあとの後半、執念の2ゴールで同点に持ち込んだ、ガンバの佐藤晃大のことは、一生忘れないでいたいと思う。

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2012年8月10日

あえて言いたい、なでしこジャパン唯一の心残り

今回のロンドン五輪では、メダルを獲得すればそれだけで大成功であることはすでに述べたとおりで、何より44年前の男子を上回る銀メダルを獲得したのだから、本当に大健闘である。

リアルタイムに表彰式をテレビで観ながら、最後までなでしこジャパンのメンバーはパフォーマーとしても「金メダル」を狙いにいく姿勢を見せていたことが誇らしかった(笑)。

でもそんななか最年少の岩渕は、悔しさをにじませる表情を最後まで通していたのもまた印象的だ。9日後に日本で開催される女子U-20W杯には岩渕は出場しないことになったが、ぜひU-20代表 の面々も、この岩渕の表情を共有して、新たなステージに挑んでもらいたいと思う。

何より実感したのは、サッカーの聖地ウェンブリーで、五輪の表彰台に銀メダルを胸にして立つという、いままで誰も成し遂げることのできなかった偉業を達成した人々の姿がそこにあったということだ。
昨年のW杯から続いた一連のなでしこジャパンの快進撃、これを今後の日本サッカー界はスタンダードとして、さらに進化していくことになる。


・・・と、ここでブログを終えてもいいのだが。


あえてこの決勝戦の最後の最後まで自分のなかで引きずっていた「心残り」について書いておきたい。

この決勝戦、相手はアメリカ。十分すぎる舞台設定だった。
しかし、だからといって、「澤の代表引退試合的な舞台」にしてはいけなかったのである。
そういう表現は、このオリンピックを闘いぬいた選手・スタッフ達にはたいへん失礼なことであることは承知である。
でもどうしても思ってしまうところがある。なぜなら「澤の代表引退試合的な舞台」というポイントは、「宮間をサイドで使い続けたこと」の問題にリンクしているからである。

宮間自身もじゅうぶん分かっていると思うが、今大会での宮間はセットプレー以外において、相手の脅威になるようなプレーが昨年のW杯に比べてほとんど少なかった。

とくに彼女のプレースタイルとしては、自分からドリブルをしかけるわけではなく、このチームにおいて宮間は「サイドから基点をつくる」という役割を全うしてきた。
しかも去年のワールドカップと違い、今回は右サイドに据えられていた。

今回のアメリカ戦を見ていても、相手のディフェンダーには「宮間はドリブルでは来ない」ということを前提に守られていたフシが見受けられ、そうして宮間にボールが収まっても近賀の攻めあがりを待ってしまい、相手を突破できそうな絶好のタイミングを逃してしまうシーンがあったりした。なので相手の守備においては、宮間は「サイドにいる限りは守りやすい相手」となってしまっていた。

こういう傾向があったことは大会が始まってからすでに分かっていたはずなのだが、結局最後までこの問題はクリアされることがなかった。それが心残りなのだ。

4月のキリンチャレンジカップでブラジル代表との試合を観ていたが、途中から宮間は真ん中にうつり、そこからボールがうまく回りだし、チャンスが増えていった印象がある。
そして湯郷ベルでも彼女は真ん中からゲームを組み立てているわけで、どうしたって宮間はサイドではなく真ん中でゲームをコントロールしてほしいと常々思ってきた。真ん中でボールをさばかせたら遠藤保仁同様、世界でも屈指のプレーヤーだということは疑いのないことだ。

なのでこの試合、佐々木監督は1点を追う残り15分で「澤を外して宮間を真ん中にする」という冷徹な采配ができたかどうか、そこに尽きる。

大野と丸山を替えるのではなく、大儀見・大野の2トップのバランスを残しつつ、真ん中に宮間と田中で、そして両サイドにドリブラーの岩渕と川澄がいたらと想像してしまう。もし延長戦までいけたとして、この布陣なら大きくバランスを崩すこともなく、30分間でビッグチャンスを何度か作ることはできたと思う。

と同時に、澤がピッチを離れることで失われる部分の「極限状況下における精神的支柱」を、文字通り次世代のキャプテンがどこまで引き受けられるのか、そういうシーンが私は見たかったのだろうと思う。

この一日、そのようなことについてずっとぼんやり考えていた。

いずれにせよ銀メダルはすばらしい結果であり、これはまさに「次へのはじまり」を告げる試合であった。3年後のカナダW杯、4年後のリオ五輪がますます楽しみになってくる。そしてまた我々は新しい光景に出会うのだろう。

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2012年8月 8日

日本×メキシコ:もうサッカーをみながら『じゃがりこ』やヨーグルトを食べたりはしない

深夜起きてサッカーを観ながら、普段めったに食べない『じゃがりこ』を食べ、さらにフルーツヨーグルトまで食べた。
何かのバチが当たったのであれば、これからサッカーを観ながら『じゃがりこ』やヨーグルトは食べないようにしたいと思う。

試合が終わってもう20時間ぐらいが経っており、「3位決定戦に切り替えていこう」という意識は大事だとは思いつつも、まだ自分としては気持ちの切り替えができていない。

腹立たしいほどに、悔しい。

良い時間帯に先制ゴールを決めておきながら、逆転負けで五輪の決勝進出を逃す。
まさに44年に一度あるかどうかというチャンスだったかもしれない。
や、これから日本はサッカー強豪国となっていき、しばしばこういうチャンスがあるのかもしれない、にしても。
選手のミスと、監督の采配の迷走っぷりで自滅した。

宇佐美と清武の交代。なぜボールキープができる基点役をあえて下げたのか。
永井が走り込むスペースがうまく消されていたのであれば、なおさらサイドチェンジなどで横から揺さぶっていき、そうすることで宇佐美や齋藤のドリブラーの威力も増すはずだった。少なくとも清武にトラブルがない限り、彼は最後まで残すべきであり、健勇の高さに期待して投入したのなら、なおさら最初にあきらめるべきは永井だったと考える。

また、この日まったく精彩を欠いており、さらにイエローをもらったことでさらに消極的にならざるを得なかった酒井を下げ、3バックに変更することもありえたはずだ。徳永はセンターバックもできるわけで、そういうオプションが可能になるからこそオーバーエイジ枠で彼を選出したのではなかったのか。

この不可解な交代に加え、いざピッチに出た宇佐美のあまりの走らなさ、守備意識の低さに、驚きすら覚えた。彼はこの数試合の自分たちのチームが闘っていた姿を、ベンチからどのように眺めていたのであろうか問いただしたくなるほどだった。ついぞ最後まで彼とチーム全体との意識の共有にズレがあったままではないかと思うと残念でならない。

金曜日は、よりによって韓国との3位決定戦となった。それはつまり、この世代にとって生涯ずっとあらゆる部分で影響を残すことになる闘いになってしまったわけである。銅メダル以上の、「できれば付け足したくない重たさ」が加わってしまった。それはある意味で、ブラジルとの決勝戦を闘うこと以上にハードな「決戦」になりうるかもしれない。

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2012年8月 7日

ロンドン五輪・・・耐える日本にこれ以上耐えられないかもしれない私

この2日間、自宅のパソコンのネット回線のトラブルで何も書くことができなかった。
そのなかでU23男子代表はエジプト戦を90分で勝ち上がり、そしてさきほどなでしこは決勝進出を決め、初のメダル確定となった。

何から書いたらいいか・・・


あ、

フランス女子代表のビニ監督、サッカーというよりもなんだか映画監督みたいでしたね。

Brunobini

↑これ、ロンドン五輪のイメージカラーが今回は蛍光ピンクというかパープルみたいな色だったから、そこに合わせたコーディネートだったとしたらすごいな。

とか、

フランスのキーパー、Sarah Bouhaddiは「デコ美人」だなぁ、とか。

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いまになって、フランス代表のユニフォームが男子はナイキのはずなのに女子はアディダスだったんだな、と気づいたり、

さらによくみると、このオリンピックだけ日本もフランスもアディダスの肩の3本ラインは省略されているんだな(商業的な匂いを消しているんだな)ということにいまさら気づいたり。

とか、

このフランス戦、解説が川上さんだったからよけいにヒヤヒヤさせてくれたよなぁ。
(途中、実況アナウンサーの言っていることも耳に入っていないフシがあったり、もうどこまでヒヤヒヤさせてくれるんだよっていう)

とか、

ネットが復活してツイッターをひととおり見ていたら、永里家のアッサーノさんが自分の姉にたいして、ときおり「おおぎみー!」っていう、わざわざ新姓で呼びかけているつぶやきがグッときたり(笑いのツボを分かってらっしゃる)。

・・・と、あまりにうれしくて、どうでもいいことばかり書いてしまっている。

ちなみに今日は休みを入れたので、朝からニュースやワイドショーをみて、なでしこの快挙に酔っているわけだが、どうしても試合のハイライトやダイジェストだと、後半いかにフランスが攻めまくっており、どれだけ何度も同点のピンチにあい、どれだけ深夜に「フクモトォォー!!」と叫びたくなったかが報じられていないので、ぜひ再放送や録画で後半のこり15分は観ていただきたい試合である(ただし現地の五輪テレビ制作チームがつくる試合映像のカメラワークの悪さがひどい。試合中なんだからそこまで客席映さんでいい! リプレーゆっくり流しすぎ!っていう。本当にこいつらイギリス人なのかとすら思えるので、すぐプレミアリーグ中継のスタッフ呼んできてほしいマジで)。

耐え忍び、ひたすらガマンのサッカー、これがなでしこの真骨頂であり、そして男子サッカーにもその流れはあるわけで、もはや応援する側もこのギリギリ感に耐え続けなければいけないのである。

そしてもうひとつの準決勝、アメリカは延長戦の末ロスタイムに勝ち越し弾を決めるという劇的かつこちらもヒヤヒヤな勝利。いずれにせよ延長戦を経たあとの中2日で決勝戦を迎えるわけで、なでしこはそのへんで有利である。

なによりこのチームでの最後の試合、そして澤穂希にとって日本代表での最後の公式戦になるであろう試合は五輪の決勝、相手はアメリカ。舞台が整いすぎていて恐いぐらいだ。

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2012年8月 4日

スカートをはいたペレ、という表現について考えながら観ていた試合

なでしこ×ブラジル。
数少ない枠内シュートにもかかわらず驚異的な決定力で2ゴールを奪い無失点勝利。

・福元のキーパージャージ、海堀みたいな上下別々で来なくてよかった。

・ズボンの白いときのブラジルは弱い気がする。偽物みたいな感じ。

・南アフリカ戦が終わったのに、カーディフではまだブブゼラっぽい音が。

・・・と、そんなことばかり考えてしまう。
ブラジルに前半は押し込まれまくり。

ブラジルのエース、マルタ。
「スカートをはいたペレ」と称されているのだが、どうにもこれが釈然としない。
そのように表現されたところで、どっちかというと「ペレがスカートをはいている図」をイメージしてしまうのである。
それはマルタには失礼じゃないか、と。

・・・と、そんなことを考えながら観ていた。

どうやら宮本ツネ解説では、相手が4-3-3できたことに戸惑いがあったようで。
でも時間を追うごとに守備のリズムがでてきて、そんななか突然チャンスを連発するようになって、こうして流れが変わっていくのがサッカーの永遠の謎でありテーマである。

澤の素早いリスタート(しかし審判の絵が映ったままで惜しいカメラワーク)から大儀見が抜け出してゴールを決め、ここから試合はまるで男子のスペイン戦のような様相を見せる。リードをしたあと、いかに守ってカウンターで逆襲するか。

それが後半の大野のゴールに結実する。2点リードという願ったり叶ったりの展開。
もうそうなると、いくらでも守りきれるムードになってきたのでは。
なでしこは、王者なんだけど、でも常に相手をリスペクトした闘い方、つまり相手のほうが上なのだという謙虚さをもって闘うから、そういう国ってあまりないような気がするから、よけいに強いんじゃないかと感じさせた。

トーナメントなので、いきなり延長戦とかも覚悟はしていたが、そういう消耗戦を避け、しっかりと無失点で勝ち上がれたのは大きい。
そしてこれまで川澄、宮間、大儀見、大野とそれぞれが一通りゴールを決めて次に臨めるのが大きい。

次はフランスだが、大会前の親善試合でボコボコにされたことが、ここにきて実は良い方向に転がるんじゃないかと思う。相手が多少ナメてきてくれたら、それこそこっちのものである。

何より舞台は聖地ウェンブリースタジアム。ここで勝てばメダル確定。そんな状況でやすやすと負けるようなチームではもはやない。

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2012年8月 2日

日本×ホンジュラス:夏は、始まったばかり

客席でサー・ボビー・チャールトン翁が鎮座しておられたが、なんであそこのスタジアムにいたのだろうか。この日の英国代表はちょっと遠いカーディフで試合をするわけで、普通ならそっちにいくべきはずなのだが。
まさかマンチェスター・ユナイテッドのスカウティングのために・・・永井でも獲るのか・・・いやいや。

試合前の時点ではまだモロッコにも進出の可能性が残っていて、いま思えばこのグループは「死のグループ」だったのかもしれない。
勝つか引き分けでグループ1位突破が決まる日本、ここにきて5人のスタメンを入れ替えてくる。このムダにドキドキさせる関塚采配が注目であった。
しかも山村のボランチといい、村松の右サイドバックといい、普段の所属クラブではあまり担当していないはずの仕事をこの舞台で任せることもよりいっそうドキドキ感を高めていったように思う。
(今シーズンの清水エスパルスの右サイドバックは吉田豊が多いですよね?)

そして、本来なら最も休みを取ってもらいたいと感じる山口蛍と吉田マヤは結果的にこの日もフル出場。コンディション大丈夫か・・・

そんなドキドキ感だけがつのる試合、案の定中盤でボールが収まらず、そして奪われ方もよろしくない。
向こうも1位狙いだったので、点を取りに来るのは分かっていたのだから、あえてここは序盤からカウンター狙いでもよかったかもしれない。
(とはいえ、永井を休ませる必要もあったからなんとも難しいところだが)

そんななか、わりと攻め込まれて権田さんのナイスセーブが2つ。
ただし、どうにもリズムが作れない。選手の距離間が拙いのかもしれない。
ハーフタイム、ロンドンのスタジオからは宮本氏「試合勘のない選手がいる」と断言。宇佐美がんばれよ・・・。

後半も相変わらずボールロストを連発し、じわじわとムードも停滞。
今日の「引き分け狙い」は、先日のなでしこのそれとは違ってかなり危なっかしい。
結局最後までヒヤヒヤしっぱなし、でも最終的には(あきらめて?)ホンジュラスも守りに入ってくれて、これが大いに助かった。
ホンジュラスは、日本代表というチームがアディショナルタイムの時間帯に伝統的ともいえる勝負弱さを秘めていることを知らなかったのかもしれない。本気で心から助かった気分がした。

そうして平和な(としか言いようがない)アディショナルタイムが過ぎ、おたがいグループリーグ突破。日本は大会前の予想をくつがえす1位通過を果たす。

もちろん、この試合で点が取れなかったことは反省材料だったが、ともあれ1位通過だ。
次はエジプトと闘い、その先はメキシコかセネガルになる。
文字通り、日本サッカー史上最高のチャンスのひとつが広がってきたのである。
まずはそのことを喜びたい。
熱い夏はまだ始まったばかりである。

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2012年8月 1日

なでしこ×南アフリカは凡戦ではなくむしろ貴重なケーススタディだったという意味で語り継がれるべき試合だと思う。

90分を通して、たしかに、面白味に欠ける凡戦だったのだが、しかし。
試合後、佐々木監督は「試合途中で2位狙いを指示した」ということを明らかにした。
そしてこのことでいろいろと議論もあるだろうが、私が思うに、「2位狙いだった」と明らかになったことでこの試合は一転して「非常に興味深い試合」となった。

結論から言えば、グループリーグを2位で通過した結果、次の決勝トーナメントの相手はブラジル(4月に神戸でキリンチャレンジカップをやったときに圧勝した)、会場は今回と同じカーディフでの開催となった。
もし1位通過だと、相手は(先日の親善試合で完敗した)強豪フランス、会場は長距離移動を伴うグラスゴーとなっていた。
つまり、日本にとってもスウェーデンにとっても、この組み合わせは「1位通過したほうが不利」という状況となったのである(スウェーデンはこの日ニューカッスルでの試合だったので、移動のハンデはそれほどないが)。
(グループリーグおよび決勝トーナメントの組み合わせの表をよくみると、今回はどうしても開催国イギリスに有利になる配置になっており、グループFは少々難しい配置をあてがわれていることが分かる。グループFを1位で通過しても2位で通過しても、他のグループの2位と試合をするという配置になっている。)

とくに後藤健生氏のコラムなどを読んでなるほどと思ったのは、(スウェーデンはフランスと当たりたくなかった、という前提で)スウェーデンが前半早々に2点をあげた状態で、それを受けて日本も普通に得点をあげていいシチュエーションに追い込んで、そのあとに「うまくやって」カナダと2-2で引き分けて日本をわざと1位通過させるというプランがスウェーデンにあったのではないか、という説だ。
そしてその「ワナ」にかからずに状況をずっと逐一フォローしながら、あくまでも引き分けに持って行き、かつ主力を温存させることができた佐々木監督の采配は賞賛されるべきだという意見だ。
私は、この説はめっぽう有力じゃないかという気がしている。

それを思うと、今回のなでしこの試合は、サッカーの国際大会におけるグループステージ特有の「駆け引き」として、とても興味深い事例のひとつではないかと思う。
(そして改めて思うと、グループリーグ3戦目の相手が南アフリカだったことも非常にラッキーであった)
この調子でいけば、なでしこはブラジル、スウェーデン(たぶん)、決勝で(きっと)アメリカと当たることが予想される。理想的なパターンだ。

しかし当然のごとく、「わざと2位狙い」については、批判もでてくる。
たとえばこういう意見

「私は、南アフリカ戦もしっかりと勝ち、1位だろうと2位だろうと、そして移動があろうとなかろうと、金メダルに向かってまっすぐに突き進んでいってほしかった。」

「そして私自身は、たとえ準々決勝で勝とうと、そしてたとえ金メダルを取ろうと、この南アフリカ戦でのなでしこジャパンの試合をずっと残念に思い続けるだろう。」

「眠い目をこすりながらテレビの前で試合を見守った少年少女たちを含めた日本中の人々を落胆させた罪は、けっして小さくはない。」

これについての私なりの意見としては、まずもって、「 ま だ 誰 も 落 胆 な ん か し て へ ん し ! !」だ(笑)。
そもそもの最優先事項は何だ? 最大の目標は決勝戦に進んで金メダルを狙うことである。しかもグループリーグから決勝トーナメントにいたるすべてのプロセスを含めて「サッカーの試合」なのである。ちょっと分かりにくいかもしれないが、サッカーの国際大会というのは、芝生の上での90分間のサッカーを行って、それの繰り返しで勝ち上がること「だけ」ではないはずだ。関係者でもない私がこんなことを偉そうに言うのもあれだが、試合と試合の合間、練習や食事やその他の時間、コンディショニング調整を含めた、ありとあらゆる時間と空間をトータルでマネージメントしていきながら続けていく短期集中決戦の闘い、それがワールドカップでありオリンピックだったりするのだ(ケガ明けにも関わらず丸山を今回のメンバーに選出した理由のひとつが『オフ・ザ・ピッチ(つまりグラウンドを離れた時間)での働きもすごいから』と佐々木監督が冗談まじりに明言していたが、やはりこれもそういう側面を重視しているからに他ならない)。

「移動があろうとなかろうと、全力を尽くせ」というのは、その気持ちはよーく分かるけれども、でも実際にサッカーの試合に例えて考えてみても、「90分間走り続けてハイプレスをかけろ」なんていう監督がいるだろうか? そしてそんなことをパーフェクトに実行できるサッカーチームが存在するか? そういうことと同じことを要求しているのである。つまりは「非現実的」なのだ。

なのでこの試合を通じて、国際大会におけるトーナメント特有の「駆け引き」を学んだという意味で、この試合は「サッカーリテラシー」の国民的向上に寄与した貴重な試合として語り継がれて欲しいと思う。

とくに、「眠い目をこすりながらこの試合を見守った少年少女たち」には、これぞサッカーの国際大会の機微なんだよということを示せたのはむしろプラスだったのだと信じたい。
(ていうか、まだこの試合が22:45キックオフだったからよかったものの! 3:45キックオフの試合だったら、より一層しんどかったわけで)

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