チャンピオンズリーグもはじまるが気持ちの切り替えができていないチェルシーファンがここに。
9月になって、欧州チャンピオンズリーグもはじまった。
チェルシー、いきなりホームでユベントスを迎え、2-2で悔しいドロー。
しかし、私は今回もテレビで生中継を観ておらず。
今年もまだ、スカパーのチャンピオンズリーグセットを契約していないのである。
そもそもこの大会は、やはり「ヨーロッパに住んでいるヤツらのための大会」な気がしている。
なんだか、月に数回、その1,2試合のために水曜日や木曜日という週のど真ん中で理不尽なまでに早起きするのが、純粋にしんどいのである(笑)。
そしてちょくちょくハイネケンがスポンサーだったりして、途中ででてくるCMは、いかにもヨーロッパのディナータイムに仲間と集ってビール片手に「最高峰の極上の試合」を楽しんでいる輩たちのイメージ映像を見せつけられているわけで、だんだんと私のなかで「CLはそういう大会なんだよな」という気分でいる。
どうしたって日本でCLを観るということは、水曜日や木曜日の早朝3時45分前までに強引にむりやり起きて、寝起きのボーっとしたアタマでトイレ行って何か飲んで、急激にお菓子とかパンとか食べたくなったり、たまに朝食の時間まで何も食べずにガマンしたりしてテレビの前で一人で座っていて、だんだんと「ここでうっかり寝たら、そのまま寝過ごして遅刻するかもしれない」っていう恐怖感とともに睡魔と闘い続け、だんだんと試合のことがどうでもよくなってきて結局横になってしまい恐怖を現実のものにするなど、そういう状況を意味している。
「しょっちゅうアナタやっているでしょう、そんな生活」と思われるだろうが、たとえばW杯とかオリンピックというのは、「短期集中型早起き生活」なので、もはや腹をくくって「早起き用シフト」として生活リズムを変えながら臨むことができるわけだ。しかしCLはちがう。「月に一度か二度ぐらい」のために、早朝パチっと起きられるかどうか、心許ない。たとえチェルシーのためにそれができるかどうかと言われても、チェルシーへの愛よりも睡魔のほうが勝ることがこれまでも多々あり、それに、寝過ごして見逃した試合のためにスカパーに追加料金を払っているのかと思うと悔しくて寝られない、寝られないからさらに寝不足になる・・・いやいや。ともあれ、私にとってCLをちゃんとフォローするというのは「むずかしい生活」を強いられるのである。
なので毎年このことで迷いまくるわけなのだが、たしか去年もグループステージの頃はスカパーに契約していなかった。「もし、(今シーズンのプレミアリーグではグダグダなのでまったく期待できそうにもない)チェルシーがベスト16に入ったら契約しよう」と思って、そうして本当に勝ち上がってきて、なんとなく「つきあいで」契約して早起きして見るうちに、気がつけばバルセロナを痛快に倒して決勝に進んで優勝までしてしまった次第である。
そしてこの9月をむかえて、これはうっかり想定していなかったことなのだが、チェルシーが去年の王者として新シーズンを迎えるにあたって、「あ、12月はクラブW杯があるんだけど、すでに次のCLはこうして始まっていて、なんだろうこの『気持ちの切り替えが難しい』っていう気分は!?」となっている。いまこれを書きながら、あらためてそれを感じている。
つまりチェルシーファンの誰にとっても、これは歴史上初めての事態なのである。もうCLは新しいシーズンがはじまって、こうして今朝はユベントスと激闘を演じていたのだが、去年のCLで優勝したことによる「ご褒美」としての12月のクラブW杯のことも同時に楽しみに待っている自分のこの気分、どういうふうに「折り合い」をつけていけばいいのか、がまだよく分からないのである。何せ十中八九、他のチームの連中からは「いつまでも昨シーズンの栄光に浸ってんじゃねぇよ、タコ!」とか言われるであろう・・・私だって通常ならば他のチームにはそう思う(笑)。でもちょっと待ってくれ、これはこれで「別腹」なのだ、ホームスタジアムの外壁とか公式サイトにも、自分たちが「ヨーロッパチャンピオン」であるというフレーズを新しくしつらえて、まだ間もないからピカピカしていて、まだ目に慣れていないのだ・・・。そうか、こういう気分をちょっと前のマンUだったりリバプールは感じていたのか、そしてアーセナルはまだないんだよなぁ、フフフ・・・と、なかなかこの気持ちの切り替えの難しさは独特のものがある。
なにせ昨日から左のサイドバーにも告知したように、「今年の私の締めくくりの大事業」がクラブW杯をいかに迎えるか、ということなので、実は正直、12/13シーズンのCLのことまで考えるのはキャパシティを越えつつある。いやー、選手たちって大変だなぁと思う。
で、今朝の試合では、昨年チームにはいなかった新戦力、オスカル君がとんでもなく美しいゴールを決めたりして、こうして時間はどんどんと進んでいったりしているわけだ。もう、何が何だか分からなくて、生放送でまだオスカルのプレイ観ていないけど、でもなんだろうなこの「ちょっと待ってくれ感」は。話によると、ミケルの守備が今回も不安定で結局追いつかれてしまったようなのだが、なんだかこの状況においては、「あぁ、ミケルだけはいつも相変わらずで、よかった!」なんてミョーな安心感&親しみすら覚えそうだし。いやはやCL優勝するとこんなに不思議な気分が味わえるんですね、勉強になります。
| 固定リンク
« 『終わらない物語』 Number誌8/24増刊号より | トップページ | 映画館でマジ泣きしながら観た『コッホ先生と僕らの革命』に、日本のサッカーファンとして心からの「ありがとう」を伝えたい »
コメント