QPR×チェルシーとか『Number』最新号のこととか
QPR 0-0 チェルシー
お互い粘り強い守りで結局はスコアレスドロー。QPRのキーパー、よくみたら今年からいきなりジュリオ・セーザルだもんなぁ。いくら衰えているとはいえキーパーって35歳から40歳までがもっともピークなんじゃないかと思うのである。フリーデルとかツェフとかロリスとかクディチーニとかヤースケライネンとかボイチョフとか、いまロンドンは世界で最もハイレベルなゴールキーパーの競演が観られる都市だと思う(ただでさえロンドンにはサッカークラブが多いから、というのもあるが)。
でもQPRでいえばロバート・グリーンを獲ったあとにセーザルも獲ったという、代表クラスのキーパーを2人もそろえる補強をしでかしており、このバブリーな流れには不気味さすら感じる。
QPRのスタジアム、ロフタス・ロードはかつて稲本がフルアムにいた時代にスタジアムを間借りしていたこともあって、一時期毎週のようにスカパーで中継をやっていた。その頃からあまり変わることなく、ここは街中に突如として現れるようなこじんまりしたサッカー専用スタジアムゆえに、カメラが設置されている位置がピッチに近すぎるようで、行きかうボールを画面に収めつづけるのに苦労するような状態。なのでムダに臨場感がある。でもそんな不安定なカメラワークをホームチームの金満?オーナーがよしとするとも思えず、ひょっとしてこのスタジアム自身もいつかバブリーに改修されてしまうかもしれない。でも実際に現地でこのスタジアムを訪れたとき、「絶対これ以上は拡張できないよな」っていうぐらい、密集した住宅街のなかにあった印象が。
そんななかQPRは今年から加入したパク・チソンがキャプテンとして奮闘中。それもまた個人的には感慨深い。
それとチェルシーからQPRに移籍したボシングワが、試合中にダビド・ルイスとかとちょっと笑いあっていた。個人的には彼の移籍は痛い(ていうかこんな状況でも右サイドバックのバックアッパーとしていまだにチームに残留しつづけてくれているパウロ・フェレイラのほうをもっと讃えておきたいところでもあるが)
チェルシー側の印象としては、やはりアザールは毎試合どこかで「おおっ!」と思わせるスキルを見せてくれるので、そういうキャラの立ちかたは大歓迎だ。
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『Number』の最新号は「日本サッカー総力特集 ロンドン五輪代表と考える 男と女の未来図」。なんだか月9ドラマのタイトルみたいだが、こうして女子も男子も「未来図」を描けることができるのも、ロンドン五輪で両者ともに一定の戦績を残したからにほかならないわけで、返す返すロンドン五輪、よかったなぁ、と思うわけだ。
そして日々野真理さんによる、宮間へのインタビュー記事が今回も印象的。この人だからこそ展開できるのであろうトークの流れのちょっとしたツボが、いつもワンポイントとなって記事を興味深いものにしてくれている。「メチャクチャなんです、ウチら(笑)」って、宮間はテレビカメラの前では絶対に言わない気がする。
あと福西・名波・田中マコの3人の写真(p.46)のちょっとバカっぽい笑い顔がツボ。田中さん、一瞬わたしは大泉洋かと思いました。こんな形で「あ、じつは似てたんだ!」ということを知るとは。
そして今号ではヤングなでしこのW杯についての記事も。大会前のときと同様、今回も猶本とタナヨウがフューチャーされていて、本当だったらここに仲田も加わるべきだったところだ。『Number』であれば、あえてここで(聞きにくいけど)仲田による今大会についてのコメントを取って載せるぐらいの一歩踏み込んだ根性を期待したいのだが。
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