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2012年10月

2012年10月31日

フォトタオルマフラー

浦和レッズレディースのホームページをみたら、
新商品で「フォトタオルマフラー」が販売されるとのこと。

Ladiesreds

残念ながら、このメンバーのなかに藤田のぞみはいない。

でもあまり残念に思えないのは、

フォトタオルマフラーというグッズ自体が、そんなにオシャレなものに見えないからだ。

そもそもサッカーグッズのなかで、写真が印刷された布地で作られるグッズというものがまだ希少だから、よけいにそう思うのかもしれない。

逆にここに藤田のぞみが印刷されていても、たぶん買う気にはなれないのである。

どうせマフラーを作るなら、背番号タオルマフラーにしてほしい。実は現在のレッズストアでは、男子チームの背番号マフラーのほとんどでも、なぜかずっと品切れのままなのである。レッズほどの人気クラブが、なぜタオルマフラーの在庫を切らしたままなのか。せっかくの商機を逃していているぞ(夏に訪れたフロンターレのショップでは、トップチーム全種類の背番号マフラーが完備されていたってのに)。

そういうわけで、こういう例を見るにつけ、ますます「うむ、自分でTシャツ作ろう」という気分になる。


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2012年10月30日

ガンバ大阪サンフレッチェ広島湯郷ベルINAC神戸チェルシーにマンチェスターユナイテッドの週末

 ガンバ大阪×サンフレッチェ広島。

 降格ゾーンからの脱出をはかりたいガンバ大阪が、首位争いでベガルタ仙台に並ばれたばかりの広島を迎えるという、なかなか味わいのあるシチュエーション。今年はセレッソ戦のときの広島もみているので、今回も面白い試合をみせてくれると期待。今回はとくに森脇、千葉、水本の不動のセンターバックの動きを中心に観ていた。ほとんど誰も欠けることなくこのディフェンスラインでフルシーズンを闘えたことが今年のサンフレッチェのすごいところである。特にこれはエルゴラ紙でも書いていたが、新潟から森保監督がひっぱってきた千葉和彦は今年のJリーグ随一の「当たり補強」である。

 そうして観察すると、むしろ広島は3バックのサポートとして、サイドハーフのミキッチと若手の清水が攻守において献身的に走り続けていることに感心する。しんどくても約束ごとがきっちりしているのか、かならず反対サイドの攻撃のときにはディフェンスに下がって4バックみたいになっている。これを徹底してできる運動量が、この広島のサッカーの重要な条件のようだ。

 しかし後半10分になって均衡がくずれ、ガンバの遠藤がゴール前で冷静にかわしてゴラッソなシュート。お客さん驚きに似た歓喜。まるでメッシみたいだった。それで思い出したが、試合前の前座でやっていた少年サッカーの試合でも、10番をつけたひときわ小柄な子がメッシのように恐ろしく巧くて、誰よりも輝いていたのがすごく印象的で、名前がもしわかったら、チェルシーFCに報告したいぐらいだと思ったほど。あぁこうして輝かしい才能が日本にはどんどん育っているのか、と思わせた。だってJリーグの前座試合の少年サッカーで何回もお客さんをどよめかせるプレーヤーってそうそういないよ。あの少年はこの日観た2つの試合のなかである意味一番衝撃的だったかもしれない。お金払って今日のこのスタジアムに来てよかったと思わせたプレーヤーだった(笑)。

 で、しかし広島のディフェンスは、失点のあとでも非常に落ち着いているようにみえた。まだまだいけるし大丈夫、そういう余裕が感じられた。とにかくレアンドロに何もさせないようにがんばっていた感じ。そのぶん家長がわりとフリーでボールを受けてチャンスを作れそうだったりしていた。あと前半途中でフリーでうまく抜け出した二川が絶好機を外したのが今思うと残念!フタさんゴールはみたかった。
 そんなこんなで後半のこり15分ぐらいのところ、広島は石原にいいボールが通って、その混戦でうしろから森崎のシュートがつきささる。選手の一部はベンチに向かって一緒に喜んでいたのが印象的。
 その後、試合はドローで決着。他会場のスコアが気になる試合となった。

 あと広島のゴール裏サポーターによる、佐藤寿人コールの太鼓のリズムが感じ入った。
「ヒサト!(タカタカタカタカ)ヒサト!(タカタカタカタカ)ヒサト!(タカタカタカタカ)ヒサト!(タカタカタカタカ)」
どういうことかというと、普通なら名前のあとに「ドン・ドン!」と2拍で打ちそうなところを、このコールでは16分音符を8連打し、さらにそれを4回繰り返すという、この細かい打ち方がとてもカッコよかった。スピード感があるので、まさに佐藤寿人のプレーそのもののイメージでもある。太鼓をたたく人の技術と体力が要求されるテンポでもあり、なんだか今も耳に残る。

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 翌日は湯郷へ。INAC神戸をホームで迎えるとあってM・フィオリオ氏によると前売り券は速攻で完売したとのこと。そして今回我々は満を持してキックオフの3時間前にスタジアムへ向かったのだが、スタジアム付近で早くから入場を待つ列の長さに驚く。以前からずっとこのカードは湯郷で観たいと思っていたし、「宮間×澤」の闘いを観たい、と思っていたわけだが、やはり思うところはお客さんみんな同じで、結局5000人近い観客を集めた。せっかくならもっと入場料上げてもよかったと思うぞ湯郷ベル。

 なんとかメインスタンドの席をぎりぎり確保できる程度には前のほうで並んでいたようだ(でも3時間前到着でこれだもんな)。試合は序盤に訪れた宮間のFKが惜しくもクロスバーを叩いて、ここが勝敗の分かれ目のようであった。その後INACがサイドを広く使って猛攻をしかけて前半2点、後半2点を押し込んだ。湯郷ベルもかなりシュートチャンスは作ったが、松岡の意地の1ゴールに留まり、これでベルサポーターのフィオリオ氏は、今季タテーシを連れてきたホームゲーム3試合で全敗となり、来シーズンも湯郷まで車に乗せてもらえるかどうか(笑)。

 このゲーム、かなり意識して注目していた宮間も、試合になると遠慮せずに澤にガツンと当たりに行っていたり、あと宮間のフリーキックを澤がヘッドできれいに跳ね返したり、あとGK福元がこの日も存在感あるコーチングで奮闘していた・・・先日発表された今年のバロンドール候補者の3選手が同じピッチで立っていて、まさに「バロンドーラー・ダービー」ともいえる、実は日本サッカー界においてもかなり見応えのある現場だった(我々としては福元が今年のバロンドールで受賞に値する選手であると一致した)。

 帰りも大混雑で、我々の車が駐車場の奥の奥だったため、すぐには会場を離れることができないと思ったので、この日はメインスタンドに長くたたずんでいた。試合後のベルの選手たちのボール回しの練習などを眺めてみたり、雨に濡れた横断幕をスタンドで乾かしていて、あぁこの横断幕はこういうペイントで描かれていたのかと観察したりして時間をつぶしていた。今回は出待ちをするつもりもなく、そしてたくさんのファンが今回も駐車場付近でINACの選手を待っていた。

Yunogor0056517

スタジアム裏手の状況。

だが、もうそろそろ駐車場に向かって帰ろうかとスタンドの階段を降りて正門側に出ようとしたら、階段を下りてすぐそばにあった自販機に近賀や大野(たぶん)がダッシュで向かって、ジュースを買ってすぐにまた戻っていくというタイミングに遭遇。まさにサッカーの試合のごとく「一瞬のうごき」で我々は翻弄されたのだが、予期せぬ形で今回も「出待ち」みたいになって、間近で見られてなんだかつくづくそういう部分ではいつも湯郷ではラッキーな目にあう。

あと帰り間際で目撃したのは、フル出場していた湯郷の中野が試合後で足を引きずっていたにも関わらず、軽トラックでグラウンドから外に出ようとしていたスタッフのおじさんから、鉄門の開閉を頼まれて、イヤな顔をまったく見せず重い扉を一人で開け閉めしていたり・・・おいおいこの人選手だぞ、さっきまで闘っていたんだぞ、足ひきずってんだぞ、とヒヤヒヤして眺めていましたが。いずれにせよ、美作ラグビー・サッカー場、いつ訪れても、なんだか牧歌的でユルい世界でステキです。

Yunogor0056537

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そしてこの週末のサッカーはこれで終わらず、深夜は気合いをいれてチェルシー×香川不在ユナイテッドの大一番を半分寝ながら観つつ・・・気づけば2失点され・・・でも追いついて、ハイテンションな試合でボルテージがあがり、でも結果的にこの日の主審が、おそらくプレミアリーグの優勝争いを面白くしたがったのだろうというジャッジを連発。怒りとか悔しさというのではなく、なんだかもう、「あぁ、そうですか、そうやって順位表を楽しくしちゃうってわけですかハイハイ!」という気分である。でもこの日の両チームのバトルをみるにつけ、2枚のレッドカードがなければ、もっと素晴らしくハイテンションで楽しい試合展開になっていたはずで、それが何より惜しい。

それに、私の知るご夫妻が、ハネムーンとしてこの日スタンフォードブリッジに行っており、初めての海外サッカー観戦がこの試合となって、おそらくホームスタジアムのサポーターは荒れ狂っていたり罵詈雑言をのたうちまわってかなり凄まじい雰囲気であったかと思うのだが、それも含めてどうかいい想い出となってくれていたらいいな、と願わずにはいられない。

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2012年10月25日

最近の検索フレーズランキングをみていて

いろいろあって、サッカーどころじゃなかった日々を過ごしていました。
今朝のチャンピオンズリーグの結果もさっきネットで知った次第。チェルシーがシャフタールに負けてやんのね。そしてユベントス3連続引き分けで、一気にムダに大混戦なグループになってしまい、わざと面白くしようとしているに違いない、と思っておく。

あるいは週末の大一番ユナイテッド戦にむけた壮大な前フリか。
そういえば生で観られなかった土曜日のスパーズ戦、なんでそういうときに限ってあんな盛り上がる試合するんだよチェルシー。

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そんななか、ブログの右下にある「検索フレーズランキング」、たまに面白いフレーズでここにたどり着いてくれている人がいて興味深いです。

今日はこんな感じになっている。

   1位:クラブワールドカップ ホテル チェルシー
    2位:クラブワールドカップ チェルシー 出待ち
    3位:ガンバ大阪 新スタジアム 竣工時期
    4位:タビド ルイス 帽子
    5位:きょういくとフットボール
    6位:フットボールクラッキ 放送 一覧
    7位:クラブWカップ チェルシー
    8位:藤田のぞみ 最近試合に出ないのはなぜ
    9位:クラブワールドカップ 出待ち
    10位:Jリーグ サポーター なるほど情報

まず1位と2位ですが、ここ最近急速にこのネタが話題を集めているようで、ありがたい限りです。なにが嬉しいかって、日本人でチェルシーが好きな人がわりといるってことですね。そこに尽きます。近い将来もし財政破綻とかしてディビジョン2とかに落ちたとしても、ぜひ応援してあげてほしいです。9位のフレーズについては、他の記事での「出待ち」のネタと、クラブW杯が重なってしまって、とてもガッカリさせたかと思います。申し訳ないですがタテーシは今回のクラブW杯で出待ちをする予定は現在のところございません。チェルシーの選手を出待ちする場合は、今年初めにもうひとつのブログのほうで書いた、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズとのアウェイゲームを観戦したときの記事が参考になるかと思います。つまり「出待ちするなら、現地のアウェイ戦が狙い目」ということです。

3位ですが、自分のブログで「竣工時期」なんていうフレーズを書いた記憶がなくて恐縮ですが、たしかにこれは私も気になるテーマであります。ただ惜しむらくはガンバ大阪は、いま新スタジアムのことなんてどーーーでもいいぐらいの危機的状況にあることですね。この場を借りて、関西地方でJリーグを観て回ることを楽しみにしている人間として、大阪と神戸のチームがそろって降格することだけはやめていただきたい(加えて京都のチームが昇格を逃すこともありえるので)ということはアピールしておきたいです。

4位のダヴィド・ルイスの帽子についても、単に私の感想を述べただけの記事しかヒットしないと思います。あれと同じものが欲しいと思われた方、すいません。私も知りません。あとどうでもいいけど先日フジテレビで中継したブラジル×日本で、なぜ「ダヴィジ・ルイス」と表記して実況もそれにならって発音していたのか、いまだにその謎が解けません。現地語で忠実に言えばそうなるんでしょうか。でもスペル的にもダヴィドでいいじゃないか、そういう発音はスカパーの『FOOT!』で倉敷保雄さんぐらいしかやっちゃいけないと思うんですが。

5位「きょういくとフットボール」、なぜ平仮名で検索されたのかよくわかりませんが、いずれにせよ教育とフットボールとの関連に興味がおありの方でしたら、本当にガチでじっくり対話したいです。なのでぜひメールをください。語り合いましょう。

6位、フットボールクラッキの放送一覧ですが、このブログよりもスカパーのホームページで探してみたほうがよっぽど話は早いと思います。なんだかんだ、毎週チェックできていないのでクラッキには申し訳ないです。あれって今年までが無料放送なんでしたっけ?

さて問題は8位です。

「藤田のぞみが最近試合に出ないのはなぜか」。

おそらくこのサイトは藤田のぞみのファンの方々にめっぽう読まれているような気配があって緊張します。だからこそこういう検索キーワードでたどり着かれるのかと思います。切実な問いかけすぎて、このキーワードを前にして何も答えないわけにはいきません。

お気持ちはよく分かります。

たしかに浦和レッズレディースの最近の試合では、藤田はスタメンではありません。しかしご存じのとおり、ヤングなでしこの代表のときもヒザにテーピングをグルグルまいていて、最終戦では足に限界がきたのか、その影響でベンチに下がったほどであり、さらにいえば、ヤングなでしこの代表に呼ばれる以前、今シーズンの序盤から、ずっと彼女は欠場および途中出場を繰り返していたのであり、私が言えるとすれば「そもそも、今シーズンそんなに試合に出ていないのは、不思議ではありません」ということでしょうか。個人的な意見を言わせていただければ、「できればケガはじっくり治して、そのうえで試合に出てほしい」ということです。「悔いのないサッカー人生を送りたい」と以前インタビューで答えていましたので、私としても息の長い、それでいて常にチームに必要とされ続ける選手になってほしいと願います。なので、あまり今はムリをせずにいてほしい気がするのですが、ヤングなでしこ人気のこともあり、もしかしたらそう言ってられないチーム事情もあるのかもしれません。

さて最後に「10位:Jリーグ サポーター なるほど情報」ですが、こういうフレーズでこのブログに来られるパターンもあるのかと新鮮な驚きです。正直言って、Jリーグのサポーターの方々には、まだまだなるほどと言える情報を提供できていないと思います。むしろ情報を提供するというよりも、単なる私見を並べているだけかもしれないので、恐縮の極みであります。唯一自信をもって提供できるのは2月のキャンプのことぐらいでしょうか。それについてはまた次のキャンプシーズン、機会があれば実施したいと思う所存です。

というわけで長文になりましたが、今後もたまにこんなネタで書いていきたいと思います。
押忍。



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2012年10月15日

湯郷ベル×浦和、そしてスタジアムで出待ちをしたこと

今年3度目の美作へ、湯郷ベル×浦和レッズレディースの試合。

いつ来てもこの美作ラグビー・サッカー場ののどかな雰囲気は、落ち着く。

今月はなでしこリーグを毎週のように観る予定となっているが、その予定を決めた頃、まさかこの夏に「ヤングなでしこ」がこういうブレイクをするとは想像だにしていなかったわけで。
猶本、柴田、池田の3人がスタメンで、監督が彼女たちのこの夏のブレイクを意識したのかどうか分からないが、多くの観客は楽しめた布陣だったかと思う。
そして藤田のぞみはケガの回復具合が心配されたが、ベンチ入りをはたし、試合終了直前に出場して1-0のゲームを抑えにいった。ひとまず元気そうでなにより。

私を湯郷まで乗せてくれたベル・サポーター、M・フィオリオ氏がため息まじりに見守るなか、この日の湯郷はいまいちパスの通りが悪かったように思う。そしてレッズは手堅い守備からの攻勢が効いていた。

キックオフ時間がいつもより早かったのもあり、試合終了後に時間があったので、今回は「出待ち」をしてみようとなった。
思えばフィオリオ氏とは昔、F1の季節に鈴鹿で出待ちをひたすらしてきたわけで、なんだか懐かしいよなぁこの感じ、と言い合った。

もちろん、私は藤田のぞみに会えればそれはそれで嬉しいのだが、しかし長い目で考えて、いつだってこういう状況はあるわけなので、今日はひとまず「この湯郷のスタジアムで出待ちをするというのはどういうことか」、つまりケーススタディとして「なでしこリーグにおける出待ち」を体験してみることが重要であり、「会えたらラッキー」程度で、ひとまず中央ゲート付近でたくさんのファンとともに突っ立っていた。

で、やはりヤングなでしこブームのせいか、浦和の選手を目当てにしていた人が多いようで、途中で係員のおじさんが「浦和は、南側の駐車場付近に出て行きますんで」と(わざわざ)アナウンスしてくれた。なので一気に人が南側に向かっていった。

ベルサポのフィオリオ氏も、この日は浦和の選手を観たかったようなので、我々もその人の流れについていくべきか迷ったが、しかしここでフィオリオ氏は「でも、動かないほうがいいかもしれない」と直感的に言ってきた。このあたり、かつての鈴鹿での出待ちの「カン」みたいなものを感じ、その予感を私も共有できたので、確かにもはや中央出口に留まっておこうか、となった。繰り返すが、今回は「ケーススタディ」みたいなものなのだ。

中央出口は人が一気に減り、それでも何人かはベルの関係者たちを待っていた。

結果的に、たしかに浦和の選手はスタジアムの裏口から南の駐車場へ出て行ったようであった。しかしたまに、中央出口から山郷姐さんがフラフラ出てきたり、吉良選手や柴田選手といった浦和の主力2人が重そうな用具一式を抱えて中央出口から出てきたりして、とっさに私は彼女らに「おつかれさまです!!」と声をかけることができた。用具を両手にかかえていたのでサインを頂くのはやめておこうと思い、そのまま見送ったが、その後やはり多くの人がサインを求めて囲み、それに最後まで丁寧に応じていた姿にアタマが下がる思いだった。

浦和の選手たちは我々からは見えない南の駐車場へつぎつぎバスに乗り込んでいたようで、チームのロゴ入りバスが走り去っていった(なぜ湯郷にチームバスが? このまま空港へ向かって、バスだけ回送か? あるいはバスのまま帰るのか? 謎がひとつ増えた)。

そんなわけで、ゆるやかに出待ちの時間を楽しんでいた。そして気がついたら中央入口の一番近いところに我々は立っていて、16時ぐらいまで立っていようかなどと話をしていた。

すると、係員のおじさんがおもむろに私の脇にあった長机をセットし直したかと思うと、いきなり
「特別に宮間選手のサイン会を行います」
とアナウンスした。

「え?マジで?」となった、その私の目の前の長机に、
宮間あやが、あの宮間が、入り口からやってきて、座った。

そして自然に私がポールポジションの位置になり、フィオリオ氏がその後ろにいて、そこから列が作られていった(笑)。

こういう運の良さはなんなんだろうか。
ていうかフィオリオ氏、ナイス判断だったわけだ。

トップバッターの私が浦和のタオルマフラーを身につけていたことが非常に申し訳ないが、私は極力動揺をみせずに、さも前からずっとサインしてもらうべく準備してきたかのように、スムーズに「なでしこ仕様トートバッグ」と銀色のマーカーを取り出して、宮間あやの目の前に差し出した。

彼女は持っていた黒のマジックを置いて、私のマーカーを受け取ってサインを書きはじめたが、あれ、色が・・・と思ってよくみると、インクがうまく出ず、まったく使い物にならないペンであった。

「!! あっ!! すいません~~!!」

Inzaghi2711083553721

これまで、いろいろな「出待ち」を体験してきた私としては、もっともあってはならない痛恨のミスである。よりによってこんな状況で、使えないペンを持ってきていたとは!!

でも宮間あやは、
まさにサッカーの試合のごとく、
顔色をかえることなく、

「あ、いいですよ」といって、

すみやかにズボンのポケットから、同じような銀色のマーカーを取り出して、サラサラとサイン。

R0056395

いやはや。
なでしこの主将、バロンドール候補の選手に、ペンを替えさせてしまった・・・サイン書き直しさせてしまった・・・・

そんなわけで、はじめて湯郷でやった「出待ち」は、なかなかディープな体験であった。
宮間選手にはひたすら感謝。

そしてそのあと、鷺温泉館にいってダラダラ~っと温泉につかり、サッパリした気分で湯郷の温泉街を歩いて、何か食べようとなって入ったとある飲食店で、気がついたら隣の座敷ではベルの某選手たちが食事中だったりと、なんだかもう湯郷の街のこの感覚、この距離感の近さは本当に衝撃的であります。Jリーグのいう「百年構想」って、もちろん直接的にはこういう距離感のことではないのだろうけど、もはやそのエッセンスみたいなものは湯郷にいくともっとも先鋭化して実現しているんじゃないかとすら思ってしまう。「人々とサッカーが温泉とともに溶け込んでいる雰囲気」といえばいいのか。

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2012年10月13日

案の定、寝ていたのでフランス戦生中継観ておらず。

すいません!観ていません!

やはりテストマッチになると、なかなか深夜起きられない(笑)。
たしかに「歴史的初勝利」ではあるのだが。
たしかに10年前のサンドニの状況を思うと。

ところで播戸さんのブログにさっそくフランス戦の感想が
「サッカー好きの33歳の兄ちゃん」によるメッセージ。

それにしても、

セレッソの3シャドーが結成された時は嬉しかったなー。

つい最近まで一緒にやってたのに。

ワントップは俺。

って勝手に思ってました!(笑)

播戸竜二の、常に自分が今の代表にいれば、という視点はこれからも失って欲しくない部分なので、グッとくる内容。「勝手に思ってました!」ではなく「そうイメージしていました!」と言えればカズ級。

いずれにせよガンバのDF~ボランチのライン、

そして元セレッソのアタッカー陣と、

大阪のクラブにとっては夢のような一夜だったのですな。

次はブラジル戦。これはいい時間にキックオフしていただけるので観られますな。

よくみたら今のブラジル代表にはやたらチェルスキーのメンバーが入っております。

お手柔らかに。


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2012年10月 9日

のぞみ7号

あのU20女子W杯で、藤田のぞみの応援に行くべく国立競技場への旅程をあれこれと計画していた頃のこと。

ふと思いついたことがあった。

Non7

せっかくだから、
関西から東京へ向かう際は、
背番号にあやかって、ゲン担ぎに

「のぞみ7号」

の新幹線に乗っていこうかと。

Ruud_v_n

「テンションあがるな~」


で、よく調べてみたら

Non7_hakata

方向逆向きやん! すれ違うだけやん!!

「奇数号は博多行き」。東海道新幹線に関するこの知識は、これから一生忘れないで済むな、と思う。

(や、だからって11月に福岡J・アンクラスのアウェイゲームにいくわけでは、ない。たぶん日程的にムリ)

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2012年10月 7日

つくづくJリーグってやつは

 スカパーが無料放送期間中であることに加えてこの季節の変わり目のときはJリーグの各試合も開催時間がバラバラになっているので、結局午後から夜まで一日中テレビをJリーグにしたまま過ごすことに。

 観に行こうか迷って結局行かなかった「セレッソ大阪×サガン鳥栖」、結果は3-2の打ち合い。試合終了直前に得た鳥栖のPKのチャンス、エース・“トヨグバ”の蹴ったボールをセレッソ守護神キム・ジンヒョンが文字通りガッシリつかんで勝負あり。とてもシビれる展開。これは現地で観るべきだった。

 静岡ダービーはエコパのお客の入りがそんなに多くなくて意外な気がした。実況アナも「やはり優勝争いをしないとスタジアムは満杯にならないのでしょうか」といった内容のことをつぶやいていたけど、今日の試合は勝ったほうが4位浮上で、これはつまり場合によってはACL出場権、アジアとの闘いにも通じるかもしれない超重要ダービーマッチだったわけで、せめて日本屈指の「サッカーどころ・静岡」ではそのあたり老若男女で盛り上がってほしい気もするが、私自身も今日はあっさりスタジアム通いをやめていたりするので人のこと言えない。でも言う。

 スコアレスドローの「横浜Fマリノス×サンフレッチェ広島」もザッピング。アディショナルタイムの広島の猛攻がすごかった。これこそ首位のチームなのだという勢い。あの3分あまりの時間に3、4回はゴールチャンスがあったんじゃないかと思うぐらい。マリノスは出場停止の栗原の代役、青山の奮闘ぶりが最後の最後まで印象的。アディショナルタイムだけ観ていてもこんなに楽しめる試合ってなかなかない。

 Jリーグだけでなく、なでしこリーグの中継もやっていて、友人のM・フィオリオ氏も観に行っていたであろう試合、「大阪高槻×湯郷 Belle」もザッピングでチェック。近いうちに自分もここへ行くことになるので、高槻のスタジアムの様子も確認しつつ。

 夜は腰を据えて、じっくり今日の大一番「ベガルタ仙台×ガンバ大阪」をNHK-BSで。NHKで中継をやる場合はテレビの2画面モードで裏のスカパー中継も観ることができるので、同時刻のカード「浦和レッズ×コンサドーレ札幌」も表示。ベガルタと同じ勝ち点で優勝争いに留まりたいレッズは、前節J2降格が決定したコンサドーレを軽くいなすだろうと思って小さい画面のまま横目で観ていた。が、それがなんとまぁ、札幌は古田の2ゴールでジャイアントキリング達成とは。なんだか小さい画面にしていて申し訳なくて、しまいには埼玉スタジアムのほうの画面を大きくして、会場の様子を食い入るように観ていた。降格が決まっても埼玉につめかけたたくさんの札幌サポーターが熱い。こういう試合をシーズンの残りまでに何度か見せることが、来季J2のシーズンを希望をもって闘うために求められるのだろう。

ベガルタ×ガンバのほうは、容易に縦パスを入れさせないベガルタのブロック守備の堅さに唸るとともに、うーん、まぁ、この試合はガンバのGK藤ヶ谷かなぁ、と・・・。はじくボールがことごとく不運な方向に流れていくのが切ない。ちなみにさっきあらためて先週末の「アーセナル×チェルシー」のハイライト映像を観ていて思ったのだが、チェルシーのGKツェフはそういう意味でボールをやむを得ずはじくときの方向に迷いがないというか、間違いがないのだな。藤ヶ谷ドンマイ。

それにしてもJリーグ、毎回予想不可能な試合が多くて楽しすぎる。世界的にみてもこんなに毎シーズン順位変動や勢力分布の激しいフットボールリーグはないんじゃないかと。12月1日の最終節は都合によりライヴで試合を見届けられないのだが、この調子でいくと最後の最後まで劇的なドラマが続きそう。

 そしてあまりの熱戦に疲れたのか、夜すこし横になっていたらそのまま寝入ってしまって深夜の「チェルシー×ノリッジ」をスルーしてしまうというオチ。

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2012年10月 2日

広島のサッカーファン悲願の専用スタジアム建設に向けた署名活動を私も応援します

Hiroshimalogo

今シーズンのJ1リーグ優勝争いに名乗り出てきたサンフレッチェ広島。

現在のホームスタジアムである広島ビッグアーチ、とにかくアクセスが劣悪らしい。

私も以前、実際にいくつもりで調べたことがあるのだが、なんでこんなところに陸上競技場を作ってしまったのかと思っていた。

どれぐらいアクセスが悪いかというと、ネットでの情報によれば、ちょっと前に行われた首位攻防戦、対仙台戦で多くのお客さんがビッグアーチを目指したのだが、はじめてサッカーを観ようと思ったお客さんのなかには、あまりの交通渋滞により、スタジアム目前にして試合観戦を断念したとかいう。この話には心底哀しい気分がした。せっかく、サッカーを生で観ようとしてくれた人があらたに出てきたチャンスだってのに(それもやはり地元チームが優勝争いをするからこそ生まれる好循環なわけで)、そんな人たちの興味をハード面の不備で叩きつぶしてしまうというのは、ホントこっちまでかなり悔しい気分になってくる(と同時に、たしかにサンフレッチェ側もこの20年何をやっていたのか、という意見も当然ある)

そんなわけで、現在広島では、もっと市内のよい場所にサッカースタジアムを建設してほしいという動きがある。もちろん、行政やら利権やら、もともとある「広島カープ」の存在だったり、いろいろな話があるようでなかなか進展しなさそうではある。

それに、たしかに他府県の人が、ひとつの県の施設建設についてあーだこーだ言う筋合いもないのかもしれない・・・ただこれだけは言わせてほしい、サッカーファンはこれからも全国で増えるし、これからも全国のスタジアムを旅しては、そこで消費活動を行うわけだ。私は可能であればスタジアム建設に寄付だってしたいぐらいだ。

そして最近のスタジアム建設では「サッカー以外の使い道」が重要なポイントとなっており、そのあたりを工夫すれば、決してムダじゃないハコモノになる、いやむしろ地域活性化のためにチャンスとなりうる要素が球技専用スタジアムにはあるのだ。

サッカースタジアム建設賛成派の意見のなかに、もし広島市民球場の跡地にスタジアムができたら、原爆ドームをバックに、日本代表とかの国際試合ができるわけで、この映像を世界に発信することの意味は計り知れない、というのがある。なるほどな、と思う。私はその意見にいたく感銘を受けている一人である。サッカーだからこその国際的発信力っていうのがあるわけで、そのチカラを使わない手はないと思うぞ。(でも実際の距離的にドームが入り込むスペースにスタジアムが建てられるのかどうか、精密には分からないが!)

というわけで、ぜひオンライン署名などにご協力を!!(こちらのサイトより

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