チェルシーファン向けのクラブW杯情報提供サイトを作ったおかげで
世界のいろいろな国のチェルシーファンから、ちょくちょくメールをいただくことができた。プライスレスな想い出が、すでに。
で、いつかは来るだろうなと思っていた質問があって、
「まだチケット買ってないんだけどどうすればいい?」っていう。
大慌てでクラブW杯のチケットオフィスに問い合わせた(案の定、電話はつながりにくいです。そしてナビダイヤルなので課金されます)。すると、どうやら海外販売分は11月末で締め切っていたらしい。そうか、だから私のところに「買えないんだけど!」っていうメールが来たのか。
そのメールでの問い合わせは木曜日の準決勝のチケットについてだったので、調べたらまだ売り切れていないカテゴリーの席がほとんどで、これはおそらく当日券が出るだろうから、その旨を伝えた(ちなみに当日券が出る場合は、キックオフの3時間半前、つまり16時にスタジアムの窓口で販売開始するとの情報を得た)。
で、もうひとつ別の方法を提案してみた。
それは、国内向け販売を扱っているコンビニの端末で、来日後に自ら出向いて購入する方法である。そのために、店員さんにヘルプを頼めるような「指さし会話帳」のような文書をPDFで作ってメールで送った。ついでに同じものを件の情報提供ブログにもアップしてみた。何せ木曜日に試合があるので、急いで送ったのである。実際にコンビニでそれを実行したらどうなるのか、コンビニで働いている友人に意見を聞くべきだったかもしれないが、とにかく時間がなかったのでもう送ってしまった。
国内販売向けチケットは、外国人が来日してコンビニの端末で購入しても大丈夫だよな? っていう確認はまだ、取れていない。でももしそのことで「ダメ!」と叱られたら、逆ギレしていいですか? っていう気分でもある。
そもそも、FIFAの公式サイトをみても、今回のようなケースに有益な情報がまったく得られない。「いま、チケットはどこでどうすれば外国からの客が購入できるのか?」という情報がないということは、その時点で渡航をあきらめる客が増える可能性を高めているだけなのだ。
忘れたくないのは、日本代表が初めてW杯に出場したフランス大会、そして日本で初めてW杯を開催した2002年W杯、このどちらにも、「チケット問題」が発生したことだ。私はフランス大会には行っていないが、ある知人の一人はモロに現地であの騒動に巻き込まれており、あのような辛い思いをサッカーファンには絶対にさせるべきではない、と強く思う。
2002年のときでも、「完売」していたはずのチケットが、フタをあけると余裕で空席のある会場が頻発し、えのきどいちろう氏が「自分が座るはずだったかもしれない席が空いている」ことへの怒りと哀しさを当時コラムで綴っていた(はずだ)。「バイロム」という会社名は一生忘れないと思う。
そういう、心底悔しい出来事を我々は経験として積み重ねてきているはずだ。
なので、これだって私には何の得にもならない作業ではあるが、とにかく「サッカーを楽しむ権利」を守るために自分ができることをする、それが自分でブチあげた「フットボール・アクティヴィスト」のコンセプトだろう? ええ? っていうノリで、気持ち的には半泣き状態で苦手な英作文を急いでしたためたのであった。
言うまでもないが、ここまで手厚いもてなしをするのは、それは日本がまだまだサッカー後進国だと思っているからだ。
なので、サッカーを観る目的で日本に来てくれる外国人のひとびとには、出来る限りのことをして「すげー!」と思ってもらうところから始めないといけないとマジで思っている。
ましてやチェルシーのファンだったら、なおさら。もうふたたびこの舞台に登場することなんて今世紀中にはないかもしれないんだから、や、ホントに(笑)
こうして、去年今年と日本で開催され、来年はモロッコ開催となり、その先はまだ未定で、再び日本で観られる日はいつなのか分からないこのクラブワールドカップについて、自分の今回のブログ開設に伴う一連の体験とともにじっくりと味わわせてもらっている。
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コメント
11日から各クラブより返却されたチケットを国内販売するようですね。ぜひスタジアムを満員にしてほしいものです。
投稿: Consadole at Stamford Bridge | 2012年12月11日 01:24
Consadole at Stamford Bridge >なんだか予想以上にチケット余ってそうですねぇ。この寒さ+チケットの値段高い、という要素があるからか、なかなかライト層も足を運びにくい大会なんでしょうか。
投稿: N.Tateishi | 2012年12月11日 23:48