近藤ガクトは偉いと思う
チェルシー 2-1 アーセナル !!ノースロンドンダービー快勝!や、快勝じゃないな、きっと。うかつにも途中で寝てしまったので後半の半分以上の記憶がないのだが、前半みせていた圧倒的なペースから、徐々に後半開始から修正されてピンチを浴びまくっていた印象。水曜日のセインツ戦の二の舞かとも思わせるヒヤヒヤな勝利! ←快勝とは言わないだろうそれ!
1点目のマタのゴール前の神トラップがねぇ~、こういうのがまさにアートとしてのフットボールを感じさせるシーンっすね。動画とかこちらにあります。
ジャンフランコ・ゾラのプレーを彷彿とさせるマタの美技、今後も期待大。
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テレビ東京系『FOOT×BRAIN』は、いつも放送時間帯をどうにかできないのかと常に思っていて(海外サッカーの生中継とかぶるので録画もしにくい)、ずっと見逃し続けている番組なのだが、たまたま先日みたら「サポーター論」がテーマで、植田朝日さんが最近の日本代表の試合を観る客のことを「アイドルのライヴを観にくるかのよう」と評していたことにいろいろ意見が飛び交っている。
たぶんわざと挑発的に言ってみた感じもあると思う。問題提起としては悪くない意見。現にネット上でいろいろと反論が出たりしていて、議論を活性化させたという意味においては、まさに「サッカー的な言動」だと思う。
それはともかくとして、自分があの発言を受けて思ったことは「そうであったとしても、客が来ないよりかはマシだろう」ということと、「アイドル的に思ってくれるほどに、外見も内面も魅力的な人間が日本を代表するサッカー選手であることを喜んでおきたい」といったところだ。もっというと、そういう人間がサッカーという種目を選んでくれたことを喜びたいわけだ。
「ミーハー、おおいに結構!」(自分もだ)
や、だって、何事も「ピラミッド構造」だから、ミーハーで移り気なファンをせっせと増やしていかないことには、頂点のコアなファンの数も絶対に増えてこないわけですから。
そういう意味では、Jリーグの果たした役割、それと連動して日本代表というブランド構築を成し遂げていったこの20年って大成功だったと思える。(ちなみにこの効果が現れるのはあと20年後ぐらい待たないといけないと思うが、そのころ野球は子どもたちにとってマイナースポーツになっているんじゃないかと本気で思っている。既得権を手放したくないジイさんたちが何も手を打ってないツケはかなり急速に大打撃になっていく感じがある。少子化を迎え、運動能力のある子どもたちの奪い合いになっていく時代において、各種目のスポーツ界がどう動くのかという点についてはかなり興味深いものがある)
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Jリーグのシーズンが終わったあと、「情熱系サイドバック」近藤岳登がヴィッセル神戸から放出されることを知って、残念な気分であった。いろいろ苦労した末に26歳でようやくプロ選手になったことをエルゴラッソ紙のインタビューで読んで初めて知ったのだが、ただひたすらその豪快な(濃い)キャラクターでもって「情熱」の一点張りで自らを、そしてチームを鼓舞してきたプレースタイルには一目置くものがあった。
そうしたら、ヴィッセル退団にあたっての近藤ガクトの公式コメントが、
「神戸の街、神戸の仲間、神戸のスタッフ、そして何より神戸のサポーター、本当に大好きです。神戸に関わるすべての人に情熱をもらい、僕は走り続けることが出来ました。90分走りきれないときもありましたが…」
「僕が移籍することで、神戸のサポーターのほとんどが水戸のサポーターになり、神戸の観客動員が激減するのではないかと懸念しています。水戸黄門になってきます!Try Again!!」
ということで、いかにも、彼らしい。ていうかこんなコメントを公式でリリースする選手、なかなかいない。
で、こんな(面倒くさい)選手ではあるが、次の移籍先が決まればいいんだがと思っていたら、J2の水戸ホーリーホックへの移籍が決まってちょっと安心した。まだプロでやれるぞ近藤ガクト!
で、そんなこんなで今日は水戸で新入団選手の会見があったようで、J's GOALのサイトで逐語録が掲載されており・・・
●近藤岳登選手:
「みなさん、こんにちは。吉本興業から移籍してきました近藤岳登です。神戸で6年間、お笑いを極めて、こちらに来たので、今度は笑いとサッカーをしっかりやりたいと思います。好きな言葉は水戸黄門です!」
■質疑応答
Q:(各選手へ)今年の抱負とプレーのアピールポイントを教えてください。
近藤岳登選手「僕の前に道はない。僕の後ろに道ができる。それが僕の抱負であり、チームの抱負です(笑)。ポジションはサイドバックですが、笑いも取り、ゴールも取れるプレーヤーを目指して、今年1年頑張っていきたいと思います」
Q:選手全員に聞きたいのですが、水戸に来ることを決めた決め手や水戸に来ようと決断した理由について聞かせてください。
近藤岳登選手「真面目にいきます。人生楽ありゃ、苦もあるさ。次期水戸黄門になるためにここに来ました(笑)」
・・・と、ガクト節炸裂とはこのことか。やっぱり面白いぞアンタ。
ちなみに同席していた冨田大介選手も「好きなコトバは水戸黄門」と答えていた模様。もはやコントか。
基本的に、こういうネタまみれの選手は応援したくなります。
こうやってネタを放ちまくって、逆に自分にプレッシャーを与えている向きもあるわけで。
キャラ立ちは大切です。
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