Jリーグ宮崎キャンプ2013(その1)
というわけで昨年にひきつづき行ってきた、Jリーグ宮崎キャンプのはなし。
大阪から宮崎へフェリーで行くにあたって、「セレッソ大阪キャンプ応援ツアー」のご一行と同じ船になることに気づいたことは、出発前にも少し書いた。
で、この旅行案内をネットでみていたとき、このツアーのウリとして、セレッソ大阪のレジェンドであり現在はクラブのアンバサダーという役職にある、あの森島寛晃氏と、あとスタジアムDJさんと一緒にキャンプを見学できると書いてあって、旅程表をみていると、たぶんキャンプを見学したあとの近所のホテルでの昼食時あたりに森島氏らと時間を共に過ごすのだろうな、と思えた。
で、
出発当日、大阪港のフェリーターミナルの受付ロビーにいったら、別のところでセレッソ大阪のツアーの申し込みカウンターが臨時に設営されていて、よくみたらその時点で森島アンバサダーもいたという(笑)。
「も、モリシも一緒にフェリー乗るんスか!!」
ちょっと驚いた。てっきり森島氏はすでにずっとキャンプ地にいて、フェリーはお客さんと添乗員だけで移動するものだと思っていただけに。
というわけで、フェリーが出航し、私が座って「エルゴラ選手名鑑2013年版」を黙々と読んでいる食堂付近の通路を、まるで修学旅行の引率の先生のように、背広姿のモリシが、スタッフさんとともに歩き回ったりしていて、この空間を味わえている私はつくづくラッキーだと思えた。あの人はワールドカップでゴールを決めたことがある数少ない日本人の一人ですよ、と近くにいたオジさんたちにも教えてあげたい気分。ていうかワールドカップの歴史上、自分の所属しているクラブのホームスタジアムで行われた試合でゴールを決めるという幸せな巡り合わせを味わった選手って、ものすごく少ないはずなんですよ、とモリシ自身にも言ってみたい気がする。世界中のサッカー選手のなかでも、フットボールの女神からとびきりの愛情を受けた選手として活躍した人なわけですよ。
このツアーの行きのフェリーの旅程で「交流会」というものがあると書いてあったのは、サポーター同士だけじゃなく、モリシとも交流できるという意味だったのだ。フェリーの食堂の営業時間が終わったあと、その食堂のスペースを借り切って、セレッソのサポーターとモリシらだけが集っていたのがわかった。
こうして考えると、森島氏がアンバサダーとしてセレッソ大阪やサッカーそのものの魅力をPRしていることは、同じ関西のサッカーファンとして実に頼もしく感じられる。親しみやすく気さくなキャラクターで、「ミスター・セレッソ」の森島氏がそこにいるだけでみんなが自然に笑顔になれる。現役を退いたあとも、そういう太陽のような存在感を失うことなく、こうして30人ぐらいのサポーターといっしょにフェリーに乗ってくれたり、そういう仕事も笑顔でがんばっている。セレッソは得難い人物を財産として持っている。
おかげで私にとっても今回は「モリシと一緒に乗る宮崎行きフェリーの旅」として、ひと味ちがったものとして楽しめた。
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