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2013年3月

2013年3月27日

昨晩のヨルダン戦においては、相手サポーターの「精度」の高さに翻弄されたということなのか

仕事場で学生さんから、ひょこっと「昨日負けましたねー」と声をかけられたのだが、思わず

「でも広告代理店的にはアリだったよね」

と言ってしまった。この展開だと、次の試合、ホームでのオーストラリア戦は否応なく盛り上がるし、チケットは一瞬でソールドアウトで、時差もないからテレビの視聴率も当然期待できるわけだ。広告代理店は喜んでいるはずなのだ。

でも、それを言ったそばから後悔してしまった。必死にがんばっていた選手たちには失礼な話だし、そんなことを学生さんらに言ったところでどうなる。ここはやはり、「遠藤のPKがなぁ」とか「香川はやっぱりサイドのほうが活きるのかねぇ」とかいうコメントを返すべきだったのかもしれない。あと、カエルの一平君、今回もスタンドに来ていたよな。愛媛FCは世界のサッカーシーンに秘やかな爆弾を投げ込んできているよ。

それはともかく、

NHK-BSの中継で取り上げられていた、埼玉スタジアムのパブリックビューイングはやはり客が少なすぎて逆に興味深かったですな。エルゴラ紙でも盛んに広告が出されていたが、そもそも平日の深夜1時に終わる試合のパブリックビューイングって、交通の便を考えたら誰も行けないだろう。よりによってただでさえ電車が不便そうなスタジアムで。いったいどうしてこうなったのか。

それだったら、日本サッカー協会のミュージアムのミニシアターみたいなところでやったほうが、まだ東京都心で人が来やすかっただろうと思われる。だいたい3月末とはいえ夜は寒いし、平日の深夜1時に埼玉スタジアムというのは相当なハードルだったかと思う。盛り上がりたい客は都心のスポーツバーにいくだろう。

そんなこんなでヨルダン戦、日本代表がアジア予選のアウェイで負ける際のお手本のような試合だったが、私の職場の同僚のFさんが何気なく放った感想、

「レーザービーム、当てるの上手やなー、と思った」

っていうのが、なんとも見事に新鮮な視点で、唸ってしまった次第である。デーゲームの試合だったわけだし。そういう意味での「精度の高さ」にも苦しめられたというわけか。

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2013年3月23日

前半6分のゴール、ということは。

駒場、行けるものなら、いきたかった!!

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開幕戦、のんさんゴール!

前半6分ということは、

「2013なでしこリーグのファーストゴール」ってことです。

最速ゴールです。

そういうことです。

こいつは春から縁起がいい!!

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ハタメグミさんブログ「【さんどめの!ACLたびにっき。】事件は日立台で起こってるんじゃない。貴陽で起こってるんだたぶん!」

柏レイソルのACL貴州人和のアウェイ戦に一人旅でのりこんだハタメグミさんの先日のブログがとても衝撃的すぎるので、ぜひじっくり読んでみてほしい(こちら)。

この数日はちょっと動きが激しかったのでサッカーのことはあまり考えていなくって、日本代表のカナダ戦も観ていないのだけど朝起きてネット上の反応を通して頭の中でボヤーンと想像して、イマジネーションのなかでだいたいの雰囲気を味わっております。日曜日にBSで再放送があるみたいだが、たぶん観ない(笑)。

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2013年3月17日

レッズオフィシャルより

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こういうときの藤田さんは適切にツボをおさえた表情を作ることができるので本当に大好きです。

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2013年3月16日

fm NAGAi をはじめて聴いたけど、なんだかアナーキーな海賊ラジオっぽくてかなり楽しめた

楽しみでしょうがなかった、セレッソ大阪×FC東京戦である。お互い開幕2連勝どうし、打ち合いになるぞと期待しつつも、結果的には1-0のスコア。注目の椋原を前半であきらめて後半に代えた丸橋がさっそく得点にからんだという、クルピ監督采配がドンピシャだった。内容が悪くても3連勝できたことは大きいのではないか。

ところで今回、前から気になっていたスタジアム内ミニFM「fm NAGAi」を手持ちのラジオで聴きながら試合を観てみた。これが楽しかった。

スタジアムDJの西川大介に森島アンバサダーと、そして去年現役を引退して下部組織のスタッフになった羽田憲司の3人のセレッソ応援実況トークが聴けるのだが、フリーすぎる雰囲気で言いたい放題の無法地帯と化し、そしてチャンスのときは全員が叫びまくるのでマイクの音声が割れて何言っているか聴取不能なのだが、そのムチャクチャな感じも、スタジアムの雰囲気と連動していて臨場感があって(笑)、これは「一人スタジアム観戦」における新たな楽しみになったといってもいい。

特に、予想外のタイミングで笑いをとろうとするモリシの喋りだったり、西川氏のまったくどうでもいいツッコミ(今日はクルピ監督の帽子がいつもと違う、とか)など、試合を真剣に観ようとしているこちらの集中力をさんざん乱してくるあたり、好みが分かれるかもしれないが、私はこういうのキライじゃない。

このラジオ、試合前はセレッソの応援歌がいろいろ流れているだけであるが、むしろ試合前にこそトークとかしてほしいなぁとつい思ってしまうが、よく考えたらスタジアムDJは本業があるわけなので、試合が始まる前まで通常の場内放送に勤しんでいるのだった。

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帰宅後、NHK-BS「ヴァンフォーレ甲府×名古屋グランパス」。両チームともゴールキーパーがバンバン活躍する試合だと、解説の小島伸幸さんがなんだかミョーに嬉しそうな口調になっていく気がして、そこがジワジワと面白かった。

でも実際にこの試合、1人少ない中で奮闘していた甲府GK荻の痛恨のファンブルが試合を決定付けてしまったのだが、アディショナルタイムで、かつ長身選手の多い名古屋相手だと、セットプレーを与えたくなかったからどうにかしてボールをキャッチしたかったのであろう荻の心境を、さすが元代表GKとして小島氏は的確に解説していて、この試合で彼に解説を任せたNHKは大正解だった。

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2013年3月12日

友人Fくんが親孝行プレイの果てに体験した、サッカーの神に感謝したくなるような出来事

去年の京都マラソンの応援を一緒にやってくれた友人Fくんは、今年の京都マラソンには来れないと伝えてきて、その理由は、ちょうどその日からお母さんを連れて欧州旅行に行くからだとのこと。私のフリペ『HOWE』の影響があったのかなかったのかは分からないが、彼も親を連れての海外旅行というものをかねてから考えていたようで、この時期にしかできない形の「親孝行プレイ(by みうらじゅん)」をお勧めしたい私としては「おお!がんばれ!」と思った。

で、行き先はオランダとベルギーにして、お母さんの希望をかなえるべく、美術館だったり綺麗な街並みの散策につきあう旅にするとのこと。

Fくんは、私が人生で最初に出会ったといってもいいほどの「自分以上に熱狂的かもしれないサッカーフリーク」であり、とくにプレミアリーグのファン(さらに言えばガナサポ)であるのだが、今回の旅行では、サッカー場にいくことは控えて、ただひたすら母親の付き添い役に徹する覚悟のようであった。すばらしい。

こうして我々が鴨川ぞいで風雨のなかマラソン大会を応援している頃、Fくんとお母さんはKLMに乗ってオランダのスキポール空港へと旅だったわけだ。

そして一夜明けて、オランダに無事つきましたというメッセージとともに、Fくんから送られてきた写真が・・・・

 写真が・・・

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いやはや。

おそれいりました。

「サッカーをガマンしたら、サッカーの神様からのプレゼントがきた」ってもんですよ、これは。

空港の荷物受け取りで手間取っていたら、目の前にいたらしい。
しかし冷静なFくんは、かつて小野伸二が「オランダでは有名人がいても気安く話しかけない」と言っていたことも知っていた。しかしこのときは、一生に一度しかないこのチャンスに、思い切って声をかけたらしい。

そしてしばらく話もしたらしい。「アムステルダムへようこそ」とか「でも寒くて残念だね」とかなんとか言われたらしいあのヨハン・クライフに!!!

ええと、いま書きながらあらためて衝撃を受けたのですが、はじめてオランダにいって、「アムスへようこそ」って言ってくれた航空業界以外の一般人が、ヨハン・クライフだったっていうことですよ。なんなんですかこの奇跡。

しかもiPhoneで写真を撮ってもらう際、撮影をお母さんにお願いしたけど、カメラの使用方法に手間取って何度も確認をしたらしいが、嫌な顔をせずにずっとつきあってくれたらしい・・・・いい人だぞヨハン・クライフ!!!
(そして何より、自分の親にクライフと一緒の写真を撮ってもらうという経験もまた、すごい
貴重なことである)

最後にFくん、「I love Football.」ってクライフに言えたらしい。

もうこれだけでも、彼が母親をつれてオランダに来たことは大正解だった。

サッカーは素敵だ。そして世界も、人生も、素敵だ。


PS. これで写真の後ろの標識の番号が「13」ではなく「14」だったら、もう奇跡以上のレベルだったよな(笑)

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2013年3月10日

2013京都マラソン:サッカーユニフォーム姿のランナーさん応援企画おつかれさまでした!

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2013年京都マラソン。
雨の中、そして風の中、そして黄砂が舞うなか、「サッカー、特にJリーグのユニフォーム姿のランナーさんを応援する企画」にお越し頂いた5名の友人のみなさまにはひたすら感謝です。

寒さに耐えながら、ひたすらサッカーユニフォーム姿のランナーさんを待ち続け、コールをしていったわけですが、この試み、やればやるほどいろいろあります。

今回はじめて遭遇した出来事としては、

・浦和レッズのユニフォームのランナーさんから「一緒に写真に収まってくれ」と言われた。

→突然のことでちゃんとした写真が撮れなかったかもしれませんが、うれしかったです。

・セレッソ大阪のユニフォームのランナーさんからは、走りながら大声で「大阪ハーフマラソンでも、いてましたよね!?」と声をかけてもらう。

→記憶に留めていてくださっていたようで、恐縮です(笑)。

・・・ということで、たしかに以前もお見かけしたようなランナーさんが今回もJリーグのユニフォームを着ているような例もあったりして。続けてやっていくといろいろ面白い蓄積が残っていきます。

ちなみに今回の「サッカーユニフォーム全体の部門」としてトップで走ってきたのは日本代表ユニフォーム(背番号は4・闘莉王)のランナーさんで、「Jリーグ部門」としては、今年はザスパクサツ群馬のユニフォームのランナーさんがトップで35kmあたりを通過していきました。なかなかザスパのユニフォームって珍しいので嬉しかったです(判別に時間がかかりましたが)。

メジャーどころでいうと、数としては地元の京都サンガ、ガンバ大阪、浦和レッズが多めの印象。

そしてJ2リーグに昇格したてのV・ファーレン長崎とか徳島ヴォルティスとかコンサドーレ札幌とかファジアーノ岡山とかサガン鳥栖とか栃木SCとかガイナーレ鳥取やFC岐阜など、関西以外の地方クラブのユニフォームに出会えると激しくテンションが高ぶります。

さらに、横川武蔵野FC、長野パルセイロ、奈良クラブなどJFL以下のカテゴリーのクラブもお目にかかれて、かつコールがしっかりできたのは素直に嬉しいわけです。

これでこの冬のマラソン大会の応援はシーズン終了となりそうですが、ぜひまた次回以降も、ご参加いただけるとうれしいです!

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2013年3月 5日

欧州サッカー観戦の旅行者を狙う「ハイタッチ・スリ」への注意呼びかけ

先日の記事でイタリア、フランス、スペインと欧州サッカー観戦旅行をしてきたフクモトくんの話が出たが、彼から「ぜひブログやツイッターで広めて欲しい」と言われたので、この「ハイタッチ・スリ」についてあらためてちゃんと書いておきたい。

ちなみにフクモトくん自身は、さすがサッカー選手としての反射神経があったのか、「ギリギリのところで嫌な感じがしたので、体をのけたのでひっかからなかった」とのことであるが、この旅行中で同様の手口でスリにあってしまった日本人サッカーファンとスペインで何人か出会っているとのこと。イタリアやスペインで同様のケースがあったとのことで、これは流行っているのかもしれない。(それ以外の国でもありましたらご報告ください。いずれにせよこういう手口はすぐに流行しそうである)

話を聞いていて私が思ったのは、

「たしかに、これは、私でもひっかかってしまうだろうな」

ということだ。

で、
手口としてはいたってシンプル。

サッカーの試合が行われるスタジアム周辺で、

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と、このように地元クラブの名前を呼びかけて近づいてきて、
ハイタッチを要求するのである。

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そうやって旅行者がうれしがってハイタッチをすると、

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すかさず、「股の間に足を入れる」という動作が入るらしい。
いずれにせよ、「ハイタッチをすることで、とっさに近いところで身体接触が行われる」のだ。

このやり方で、上着なりズボンのうしろポケットに入れてあるものが盗まれるとのこと。

私は、2つの点において、この手法を考えたヤツは賢いなと思った。

(1)日常の公共空間ではありえない体の動き、身体接触の度合いであったとしても、それがサッカーの試合がある日のスタジアム周辺だと、その違和感が少なくなること。


(2)「本場の雰囲気を味わいたい、現地で盛り上がりたい」という日本人のサッカー観戦旅行者の欲求を巧みに利用していること。

 → そりゃあ、やっぱり、現地のサポーターが、自分のお気に入りのクラブチームの名前を叫んでハイタッチをしてきてくれたら、こちらも一緒になってハイタッチをしたくなる。これはもう、どうしようもなく、応じてしまいたくなる気分は、とってもよく分かる。

中には、本当に善意でクラブ名を叫んでハイタッチをしてくる人だっているかもしれない。ただし、それは少数派であって、これはやはり海外旅行の鉄則に立ち戻り、「知り合いじゃない限り、街中で誰かから声をかけられたら、日本にいるときよりもはるかに『意地悪』なまでに、ガン無視しつづける」ことを忘れてはいけないのかもしれない。

ただし、急いで付け加えたいことがある。
こういうことが多々あるけれども、欧州サッカー観戦旅行の素晴らしさ、楽しさ、素敵さを私は否定しない。どんどん行くべきだし、それは実に貴重な経験、忘れがたい想い出をもたらしてくれるものと信じている。

なので、結局は「海外=アウェイ」なのだから、日本代表がアウェイで大変な思いをしたり準備を万全に整えたりするのと同様、観戦旅行者である我々もアウェイで自らの楽しさを最大限引き出
せるように、緊張感をもって渡航するしかないのだろう。

さて、この春休みシーズン、多くの若い人びとが海外観戦旅行にいくかと思う。ぜひこの情報を多くの人に伝えて欲しいし、楽しいはずの海外サッカー観戦旅行が、妙なトラブルで台無しになることだけは、おなじサッカーファンとして非常にやるせない。なのでとにかくひたすら、このネタを拡散希望!!

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2013年3月 3日

セレッソ大阪と、それぞれの邂逅と

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香川真司がマンチェスター・ユナイテッドで初のハットトリックを決めたその日、日本では2013年のJリーグが開幕して、はじめてセレッソ大阪の背番号8番をつけて試合にのぞんだ柿谷曜一朗が試合終了直前に貴重な決勝ゴールを奪ったのであった。

「セレッソ大阪背番号8の系譜」がこういう形でまた新しい歴史を作っていく。

そして奇しくも私はこの試合を、兵庫でサッカーをプレーしつづけ、少年時代の香川との邂逅をへて、そこからずっと香川の存在を気にかけていたというフクモトくんと一緒に観させていただく。私が持ってきたJリーグ選手名鑑を渡すと、フクモト君がページをめくってまず何よりその存在を探すべく指を止める選手たちは、それぞれ彼が当時の兵庫県における高校サッカーシーンのなかで出会ってきた対戦相手だったりする。普段私は選手の出身地についてはあまり気にとめないが、彼が指し示す選手たちのつながりでたどると、兵庫県における高校サッカーのある世代についての歴史的関係性がつながっていくのが興味深かったし、とにかくその経験そのものがうらやましく思う。

そんなわけで、フクモト君のプレーヤー的視点からの印象を聞かせてもらいながらセレッソ大阪×アルビレックス新潟の試合を楽しんだ。セレッソのシンプリシオの気の利いたプレーぶりだったり新潟の新加入田中達也の存在感に感じ入ったりしていたが、なにより飛び抜けて圧巻だったのは、セレッソ初の高卒ルーキー開幕スタメン入りという快挙を成し遂げた南野くんだった。本当に18歳かよと思える堂々とした落ち着きに、私でも分かる「この人は絶対に巧い」プレーの連発で、さすがいきなり背番号13を与えられただけはある(そしてセレッソには13番の系譜というのも確実に存在するわけで)。いやー、もうさっそくリオ五輪U-23代表が楽しみでしょうがない。気が早いが。

おそらくこの数年の実績から、セレッソ大阪の試合はことごとく欧州クラブの関係者からチェックをされていると思われるが、この試合でなぜかベンチスタートだった扇原くんについて、私の妄想では「このごろ海外移籍の噂があるので、あえて今回は彼の存在を隠したのではないか」ということだったのだが、いやはやこの日は欧州スカウトにとって結局は大収穫を与えたんじゃないかというほどの南野君、大絶賛のプレーぶり。日本にいるうちに出来る限り生で観ておきたい逸材であり、こうしてセレッソはまたさらに「やたら若い才能あふれるタレントがどんどん出てくる世界屈指の育成クラブ」として認知されていくのだろう。

ちなみにスタジアムに入る前、メイン入り口の近くで私は森島寛晃氏がちかくを歩いているのに出くわした(先日のフェリー以来だ 笑)。これもまたささやかな邂逅。

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そして試合後は、フクモト君が2月にかけて行った、欧州サッカー観戦旅行の話をじっくり聞かせていただく。イタリア(そしてシチリア島)、フランス、スペインへと地道に移動していきながら、スタジアムからスタジアムへ、スタンドの熱狂から次の熱狂へと、ボールを追いかけていくかのようなめまぐるしい旅のエピソードは当然のごとくひたすら興味深かった。

名所観光は二の次で、寒かったり空腹だったりするけども、それでもスタジアムを目指し、街中にむらがるサポーターたちの熱気や、そこかしこにいる警備員のかもしだす緊張感を浴びつつ歩き続け、スタンドに続く暗い階段をのぼりきった先に目にとびこむ緑色のグラウンドの輝き、あのときの独特の強烈な高揚感を求め続けていく旅のありかた。

そんな旅の最後をしめくくったのが、サンチャゴ・ベルナベウでのレアルマドリー×マンチェスターユナイテッドのCL決勝トーナメントの大一番。彼が子どものころ一緒にプレーをしたこともある日本人選手がそこでユナイテッドの選手としてプレーをしたこと、そしてたまたまユナイテッドサポーターの中にまじって試合を観戦することになったことなど、すべてが運命的な出来事に満ちていて、そういう忘れがたい旅の話を分かち合えたことに感謝。

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2013年3月 1日

ただひたすら直感的な2013Jリーグ予想

こうして明日からJリーグが開幕するわけだが、もはや「世界でもっとも順位予想が難しいトップリーグ」なので、ほとんど順位予想しても誰も当てられないという楽しい国に生きている。

サッカー新聞エル・ゴラッソでは各クラブの担当記者の順位予想を集計し、鹿島アントラーズの優勝予想が優勢。2位が浦和レッズ、3位が柏レイソルとのこと。
降格予想は、今年あがった甲府、大分、湘南がそのままボトム3になるという集計結果になったが、これは絶対外れるだろう。

こういうシーズン前の予想というのは、得てしてプレシーズンマッチの結果やキャンプの仕上がりぐあいというよりも、どういう戦力補強をしてきたかというところが材料になりやすい。
そういう意味ではACLもなく、そして的確な補強をしてきた鹿島を優勝に推すのは確かによくわかる。ただしFWダヴィは本当にフィットするのか? 久しぶりにJに戻ってきたセレーゾ監督は、果たして昔と同じようにうまくやりくりするのか? ケガ人が出たら一気に崩壊しないか? といったあたりがネガティブ系な注目ポイントでもある。

そういうわけで、もちろん予想は難しいが、とりあえず今書いておきたいのは、せっかくのJリーグ20周年なので、優勝チームは「オリジナル10」のクラブから出てくるだろうと予想し、かつそのなかで「ここが来たらいいな」という期待を込めて、タテーシ的な優勝予想として

名古屋グランパス

と答えておこう。

永井と金崎の移籍の影響でマイナス評価がつけられかねないが、そもそも去年はFWケネディがけっきょく復調することなく停滞していただけなので、ケネディさえうまくいけば、ここはもともとの守備力には不安がないので(あとは中村や磯村あたりの復活があれば)、ACLもない今シーズン、かなり可能性を持っていると読む。

そして新戦力ヤキモフスキー。名前のインパクト、そして入団会見をタキシードでこなしたそのキャラクターなど、すでにサポーターのハートをがっちりつかんできたこのマケドニアの新鋭がどこまでやるかが楽しみだし、

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↑シーズン前からすでにネタの宝庫扱い。

ここには他に背番号27番の田鍋陵太、28番の田口泰士と、見どころのある若い選手がポジション争いを面白くしてくれそう。新加入の牟田、ハーフナーニッキ、望月あたりも期待できるし、なによりチームのムードづくりを支えている感のあるベテラン第2GKの高木義成の存在感(ベンチから盛り上げようと奮闘する彼の動きはぜひスタジアムでチェックしてほしい)は頼もしい限りである。こうした要素がいまのグランパスの魅力だ。

そして「監督が長らく変わっていない安定性」を思うと、その条件に準じる仙台や柏がACLの連戦でワタワタとなっているところを名古屋はガッチリと勝ち続けていきそうな気がするのだ。しかも良くも悪くも代表選手がほとんどいないのもリーグ戦においては有利だろうし・・・おぉ、こうして書いてみると本当に今年はグランパスが来そうな気がしてきた(笑)。

そのほかに上位に来そうな(来て欲しい)クラブは、セレッソ大阪、そしてFC東京あたりか。まぁ、両チームとも攻撃重視のチームだけに、なかなか手堅く上位争いに来ることが近年はとくに難しそうであるが・・・期待をこめつつ。

降格争いは予想不可能! エル・ゴラッソでもマリノスを降格に入れている記者もいて、たしかにそんなことが起こってもおかしくはないリーグになってきた。そんなわけで、これから12月にかけて、20年目のJリーグは世界屈指のハラハラドキドキリーグとして楽しむべし。

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