イングランド4部チェスターフィールドのサポーターになって、ベルギーから自転車で最終戦にかけつける人々の話
Qolyのサイトより。
「英4部の最終戦にベルギーから自転車で駆けつけるサポーターがいる 」
くわしくは(こちら)。
まさしく、こういう人をフットボール・アクティヴィストと呼ぶべきだな。
まず感じ入ったのは、あまり深い理由なく、イングランドでどこか応援できそうなチームはないかと探したのがきっかけで、このチェスターフィールドという弱小クラブをサポートしはじめたことだ。当時リーグ1(つまり3部リーグ)で最下位で、そういうチームを応援するのも面白そうだ、っていうノリ。
私はこういうノリでクラブを応援するのはアリだと思っている。
そこには特別な理由なんていらないのであった。フィーリングとか、偶然とか、そういうので全然いいと思う。
そして彼らがステキなのは、実際にチェスターフィールドのスタジアムや地元の街へいって、そこで充実した旅をしてきたことだ。こういう展開が、サッカーをめぐる楽しさの醍醐味だとも思う。
やはり「現地へいく、本物に出会う」というのは、何物にも代えがたいものがあるわけだ。
で、今回はチャリティーとして自転車で現地に向かうということで、ちょうど最新号の『クーリエ・ジャポン』誌のコラムで書かれていた、イギリス人特有のチャリティ精神のことを思い出させた。つまり、チャリティでホスピス支援のための寄付を募ることと、ベルギーからチェスターフィールドまで自転車で行くことには何の論理性や因果性もないはずなのだが、この国におけるチャリティとは、「ロジックではなく、精神としてのチャリティ」、その勇気や志を支援するのもチャリティなのであるという気風が関係しているという(それでようやく、日本の24時間テレビのマラソンもなんとなくそこにつながってくるのか、と思い至った)。
実際このチャリティも、スタジアム・アナウンサーから提案されたアイデアと紹介されているが、そのアイデアにたいしてすぐにアクションを起こしてしまう、このベルギー人たちのノリの良さ、柔軟性みたいなものは見習いたいものである。
ちなみにQolyのサイトで最近ほかにグッときたニュースは「40年ぶりに試合に“行けなかった”サポーター」のおじいさんの話(これだ)。1786試合つづけてフォレストの試合を観てきたっていう、まずはそのことが驚異的だっての。
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