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2014年5月23日

あえてこの日本代表では、岡崎のことを注目してみようぜ

日本代表のレベルでいえば、岡崎慎司はカズやゴンと並び称される実績をあげており、さらなる躍進が期待される選手である。

でも私の「肌感覚」では、あまり人気がない雰囲気がある。

今朝のNHKニュースのスポーツニュースでもそうだったが、「本田が点を決めるかどうか」という論点が先走っていたりして、どうにも岡崎が注目されにくい。

今シーズンのブンデスリーガで15得点を挙げている選手なのだから、その勢いを思うと本田や香川よりも岡崎のほうがより多く得点を挙げる可能性が高いと思える。

なのに。

なんとなく、岡崎は華がない感じがただよう。

先日、マインツの公式Twitterで開催された「ファンからの質問に答えるイベント」では「生まれ変わったら何になりたい?」の問いに、

 「柴犬」

と答える岡崎。

うむ。

いいキャラなんだけど、なんなんだろう、この、ちょっとモヤモヤしかかる「岡崎の地味な感じ」は。

代表で73試合出場して38得点も挙げていて、そして今年のドイツ1部リーグで年間15得点あげたら、トップでフォワードを任せてもいいはずなんだけど、なぜか代表ではひたすら2列目で起用され続けているあたり、なんだか立ち位置としてビミョーなところがあるのが惜しい。(まぁ、その状況でもちゃんと守備して攻撃に参加して得点を挙げ続けているのがすごいわけだが)

座右の銘が「一生ダイビングヘッド」っていうのが、もしかしてダメなのか? 実は日本人は無意識的にサッカーにおいてヘディングシュートのゴールをそんなに期待していないのか?

・・・などなど、ここにきて岡崎という存在が妙に気になってくるのである。

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そして同じ代表の9番を背負う川澄が昨日の中国戦はすごかった。後半途中からしか観ていないのだが、どうしてここまで走り続けられるのか。しかもひたすらポーカーフェイスなのな。まぁ、ポーカーフェイスすら必要ないぐらい「どこまでも平然とした表情」だったりするんだが。

ただそれと関連して思うのは、なでしこおよび女子サッカーは、「マジメさゆえの拙さ」みたいなものを感じてしまう。サッカーは90分フルできっちりとしたプレーをすることが「理想」ではあっても、現実的に無理であるし、(モウリーニョの本を読んでも同じようなことが語られていて)「どこかで必ずペースを落とす必要がある」と考えるのが現実的ではある。

でもどうしても、そのマジメさゆえにひたすらフルで90分のなかで走りきろうとしている。そのせいで余計なロングボールや不用意なミスが増えるリスクも高まっていく。見ているぶんには美しいのだが、「そこまで馬鹿正直なサッカーしなくても!!」と思うことが昨日も多々あった。「いまはペースダウンをする」という意思がスムーズに試合中の流れのなかでメンバー全員が共有できる、そういった部分もまたチームワークの妙味だったりもする。

まぁ、そういうことをこれ見よがしにやっちゃうから、モウリーニョ監督のチームは「つまらねぇ!!」とディスされたりするんだろうけど(笑)

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