« 2014年5月 | トップページ | 2014年7月 »

2014年6月

2014年6月25日

アヤックスの新シーズンユニフォームの宣伝における「ドッキリカメラ仕掛けました」ネタが微笑ましい

日本代表がW杯で敗退したことについてはさんざん語られまくるだろうし、自分としては「残念だった・・・」っていう気分しか今は出てこないので、毛色の違う話を。

アヤックスの新シーズンのユニフォームを宣伝する動画で、最近話題になっている「ドッキリカメラ」的ネタ。


Ajax01

この役者さんが、アディダス社の担当者に扮して登場。

いまクラブで働いている、アヤックスOBの名キーパー、ファンデルサールが「仕掛け人」となり、彼の立ち会いのもと、このニセ担当者がつぎつぎと、トンデモなユニフォームを、「これ、来シーズンのユニフォームになりまーす」と、選手や監督に提示していくという展開。

Ajax02

オランダだから、チューリップをドーン!

Ajax05

アムステルダムの街並みをイメージ?

 

Ajax08

なんとなく、ガーリーな模様。

Ajax10

70年代ヒッピーっぽい絞り染め風のアウェイ・ユニフォーム。

そして極めつけが、

Ajax09

ライオン柄!!(笑)

困惑する選手たち

Ajax03

Ajax07

Ajax06

「・・・・・・・・・・・。」  「・・・・・・・・・・・。」

そしてこの人まで

Ajax04

デブール監督!(笑)

この人、いい表情するんです(笑)

Ajax11

「フーッ!!」

で、いったんアディダスの担当者が退室します。

Ajax12

Ajax14

ファンデルサールにつぶやくデブール監督「なんかちょっと・・・こう・・・シリアスさが欠けているんじゃないか・・・?」。

選手たちの反応。

Ajax13

「どれも全然イケてないよなー」

Ajax15

「オレ、こんなの絶対着たくねー!」

そりゃそうだ。

そうしてアディダス社からユニフォームの説明を受けているときに

Ajax16

Ajax17

ガチャッ!

「はーい、ドッキリでしたぁー!」とカメラが入ってくる。

Ajax18

監督、いいリアクション。

Ajax19

Ajax22

この、選手たちの文字通りの「安堵感」ったら(笑)

 

Ajax20

「ホントのユニフォームはこれでーす!」と「本当の」ユニフォームが提示。

Ajax21

ダレイ・ブリントさんも一安心(いまオランダ代表としてW杯に出てますね)

そういうわけで、なかなか見応えのあるユニフォーム宣伝動画。

で、オチとしては

Ajax23

「ファンデルサールさんのアタマがヘンになったのかと思ったよ」

っていう(笑)

動画の完全版を貼り付けます。

でも、チューリップ柄はわりとアリかもしれない(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月22日

ボルシア・メンヘングランドバッハが最近個人的に熱い

Porker3rd

ワールドカップに出られないからこそ出られたワールドカップ。

「ドイツ代表のメンバーに選ばれなかったら、ポーカーの世界大会出よう!」って考えていたのかと思うと、このチョイスされた写真の風合いも含めて、ジワジワくる話。

くわしくはこちら)。

あとボルシアMGといえば、はじめてドイツに行った時に泊まったユースホステルのスタッフの兄ちゃんがボルシアMGのポロシャツを着ていて、それに気づいてカタコト英語で喋っているうちに、つい思わず「ボルシア・ドルトムント・・・」と言ってしまい「ノーノーノーノー!!」って怒り口調で強く否定されたことを必ず思い出す。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月20日

サッカーで奇跡というものをいくつか見てきたのだから、日本代表の2位通過の可能性がまだ残っていることを喜びたい

140620

職場の近所のファミレスに朝はやく入店して後半20分ぐらいまでワンセグで観ていた。

こういう時間の過ごし方もまた、2014年6月の想い出のひとつとなる。

いろいろあるけれど、

ひとつあげるとすると、後半開始と同時に、センターサークルからギリシャの選手(たぶんサマラス)がゴールめがけてロングシュートを放ったシーン。

日本の選手たちは、とくにキーパーの川島は、「準備」ができていなかった。あわててゴールに戻って事なきを得た。

Roykeane

 「コラァァ-!!」

あの状況が、いまの日本代表の実情を示している気がした。

ギリシャの立場になってみると、前半で1人退場して、なんとか0-0で耐えて、その後半のキックオフという状況において、彼らはどこまでも「いま出来る最大限のことは何か」を追求しつづけていたわけだ。この勝負根性、冷静さ、狡猾さ。これがあの突発的なロングシュートにつながっていったわけだ。

もしあの「キックオフと同時に放った超ロングシュート」が決まっていたら、それは単に「負け試合の痛恨の失点」以上の、もはやW杯の歴史に残る珍ゴール的扱いを永遠にされてしまったかもしれない・・・。

・・・そう思うと、今回の出来であっても、まだ3戦目に「2位通過の可能性」が残っていることは喜びたい。いつだってサッカーは奇跡をふくんでいるっていうことを忘れて欲しくないし、なによりもはやこの時点で、とくに日本の子どもたちが「あきらめる」なんていう選択肢を容易に選んで欲しくもないっつーーーの!!!

サッカー、そんなに簡単じゃない!!

つまり、予想もそんなに簡単じゃない!!

(totoだってなかなか当たらないわけだし!)

Twitter情報では、コロンビアは次の決勝トーナメントに首位通過できれば、つぎはマラカナンで試合ができるということで、あの伝説的スタジアムで試合をしたいというモチベーションが高いがために次戦も全力で勝ちに来るとのこと。

この「マラカナン要因」は、日本には追い風になる。相手が勢いにまかせてガンガン攻めてくれるほうが日本代表は闘いやすいはずだ。日本の良さを消すための対策をきっちり練ってボール回しを工夫してきたコートジボワール、退場者が出たために守備的な試合運びに切り替えてきたギリシャと、いままでの相手は実にやりにくかったことと思う。なので多少の粗さを気にせずにどんどん攻めてきてもらって、前からのプレスがハマればチャンスもでてくる。いまはそういう可能性を信じるほうを選びたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月17日

実は1860ミュンヘンの公式グッズには「大迫勇也のお箸」なんてのが売られていた件

こういうパターンは今まで見たことなかったんだが!

Ohashi


431054

オフィシャル・グッズで「お箸」!!

やっぱり大迫ハンパないって!!(笑)

よーくみたら、お箸に顔のイラストまできっちり入っている。

(そして箸袋のデザインも、ちゃんとしていてオシャレである)

これ、もっと話題になってもよかったんじゃないだろうか?

こ、ここまでの盛り上げかたを1860ミュンヘンはしてくれていたのか・・・

や、すでにケルン移籍が決まったこともあり、実はこれらの「大迫関連商品」が公式HPのオンラインストアでは投げ売りセール対象品となっておりまして。

他にもマフラーやシャツが2枚ほど。

これらのシャツも、

406019

406018

と、なんとなく脱力感があったりもするけれど、

私はこれ、目の前にあったら2枚とも買いたくなりそうです。

うーむ、大迫にとって1シーズンだけのおつきあいにするには惜しいクラブだったのかもしれない、TSV1860ミュンヘン。昇格できなくて残念だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月15日

決戦は金曜日(@ドリカム)

入ったばかりのドログバに気を取られている間に相手の右サイドから同じ形でフリーでクロスを2本連発で決められて逆転負け・・・。

スタメンで「ドログバ不在」という要因が、ひとつの「フェイント」みたいなカタチになっていて、それが最後の最後で効いたのかもしれない。水戸黄門の印籠を出すタイミングみたいなもので、相手をリスペクトしすぎる日本人の性質を巧みに突いてきたとも言えなくもない。

京都の街のど真ん中に住んでいるガナサポFくん家でみんなで見て、終わったあとにスカパーの特別番組「プロホガソン」でさっそく試合の振り返りをじっくり聞けたのがよかった。視聴者のツイート「合言葉は『スペインより、マシ!』」にグッとくる。そのあとご飯を食べに街に出たら、代表ユニを着たたくさんの女子がカフェに佇んでいたりして、ひょっとしてお店でPVがあったのかもしれないが、こういう風景も4年に一度あるかないかだなぁとあらためて感じた。

---

ちなみに先日、実家に行ったら、父親が書き込んでいたカレンダーの予定がこうなっていて、

Img_0043

「コート・ジュボアール」

である。

なんだか、よりフランス語発音っぽい気がしないでもない。

---

あと、その直前の試合が楽しめたのだが、

Physio

これ、今までありそうでなかったパターンだなぁと思った。

生中継のときは、ゴール後の大騒ぎの最中に誰が倒れているのか画面ではまったく分からず、やたらたくさんの人が心配そうに取り囲んでいたので緊迫感しかなかった。それがこの状態だったとは。
しかもよりによってフィジオセラピストっていうのがオチとして効いている。選手のケガを予防したりケアするための責任者が、誰よりも先に負傷離脱していく光景・・・や、ご本人には災難なんだが、さすがモンティ・パイソンを生んだ国だと改めて敬服。ただでは試合に負けない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月13日

ワールドカップ開幕の朝に起きたら、ガナサポのFくんから「死ね」といわんばかりの(いや、実際にそう書いていたな w)ダイレクトメッセージをもらった案件

Fabinchel

これだもん。

「チェルシーFCはセスク・ファブレガスの加入を発表」

うーん、文章にしても違和感がまだあるなぁ。

あ・・・このために背番号4を空けたのか!?もしかして!?(なんで)

やー、世間がワールドカップ開幕で盛り上がっている最中に、コソコソとチェルシーは物議をかもす移籍劇を演出しております


これでなおいっそう、アーセナルさん、バルセロナさんとの闘いにも味わいが出てくるってところですよフフフフフ。

(でもモウリーニョ監督がホントにセスクを望んでいたのかどうか。ちょっと気にはなる)

まぁ、いずれにせよ、ランパードの退団を受けてのファブレガス加入ということで、こうなった以上来シーズンは彼に託すしかないのである。

そう考えると、ますますチェルシーはイングランド人が少なくなっていき、かつて私がチェルシーFCに興味を覚えつつあったあの頃に近い感覚がよみがえってくる・・・「キャプテンだけがイングランド人」みたいな。だってスタメンでいえばテリーとケーヒルぐらいだ。

ホーム・グロウン・ルール」が今後どうなるのかは分からないが(たしかセスク自体は若くしてアーセナルにきたから、そのへんはクリアしてるんだろうけど)、個人的にはこのルールはなくてもいいと思っている。「バリバリ巧い外国人まみれ」でこそ、闘い甲斐もあるってところで、コスモポリタンでいいじゃないか。自国の若手の経験はリザーブリーグを充実させるか日本みたいにU-22選抜でも作ったらいいんじゃないのか。

あらゆる人種・国籍の選手をひとつのピッチにまとめて、何語でコミュニケーション取ったらいいのか分からないぐらいの混沌のなかで、それでもなんとか努力しあってひとつのボールを前に進めていく、あの困難で美しい目的意識をもって闘い続けていた(でもわりと負ける)チェルシーFCの雰囲気はずっとリスペクトしているのだ。

・・・と、そんなことを思いながら改めてセスクのユニフォーム姿の写真をみると、どうでもいいところが気になってきた。

Fabinchel_2

「い っ た い こ こ は 、ど こ な ん だ 」

右肘あたりにみえる、背後の物体はなんなんだろう? キャビネット? ソファ? ホテルによくあるムダに大きい「荷物置き」か?

左の壁面はテレビがかかっているんだろうと思うんだが、なぜそのすぐ横がドアになっている? 背後にもドアがあるよな。忍者屋敷か?

それにコンセントプラグとかスイッチ類のカバーがやたら壁に設置してあって、なんだか全体的にモヤモヤする。ここってクラブハウスの中なのかどうか。

まぁ、そういうどうでもいいところにこだわりつつ、今日からこうしてW杯観戦のための早寝早起きの日々がはじまる・・・

---

あー、西村主審、なんだかえらい言われっぷりですが、ドンマイ! 「これがJリーグだ!」って胸張って世界に伝えたいぐらいの勢いで!

むしろあのPK取ったときにロブレンを指差しながらダッシュで回り込んでいったあの動きがグッときましたよ。「俺は見たぞ!」的な鬼気迫る目で。

あと日本びいき視点でいえば、サウサンプトンでロブレンが吉田麻也のポジションを奪ったんで、ここぞとばかりにお返しだよな!? (ウソです)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年6月11日

開幕戦ブラジル×クロアチアを観る予定はなかったのに、レフェリーに日本代表主審・西村雄一さんが抜擢されたのでうろたえる件

開幕戦は別に生で観なくていいかなーっていう感じでスケジューリングをしていたのだが、今朝になって審判団を日本のセットで行くというニュース。うおおぉぉぉ!!

これは日本サッカー界の歴史的快挙。Jリーグの審判のクオリティがこの重要なオープニングゲームを担うことになった。そして今大会のある種の基準作りという役割も果たすことになるのだろう。

主審の西村雄一さんは、ついこのあいだのJ-SPORTS『FOOT!』でゲスト出演していて、とても興味深かったのである。

プロ審判になるまでの修行期間、平日は営業職の仕事をしていたとのことで、その経験を通して、「売り物は判定で、判定の積み重ねでお客様の信頼を得ていく」というスタンスを培ってきたという。

まさにその信頼の積み重ねで、サッカー王国でのW杯の開幕戦を担当することになる。

この調子で決勝戦も吹いてほしいなーと日本のサッカーファンは思うだろう。実際、『FOOT!』でも最後にMCの倉敷さんが「決勝で、吹きたいですよねー」と言った。

しかし西村さん、その言葉には同意しなかった。

スパッと、こう言いきったのだ。

「いえ、私は日本代表が決勝にあがると信じていますから」

Nishimura

いやー、これはしびれた。カッコよかった。

そういうわけで、「日本代表の初戦」は、もうさっそく開幕戦から始まるのであった。

世界とつながる4年ぶりの日々がまたはじまる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月 6日

こちらの塗装は開幕までに間に合った模様。

Really

これ、たとえば「試合に負けた場合の言い訳」に使われかねない(笑)

記事は(こちら)より。

---

明日の日本代表のザンビア戦は仕事で観られないことが判明。キーパー西川を使ってほしいのですが! あと本田なしの場合のオプションなども希望。

あ、ザンビア代表のユニフォームも、なんともいえないデザインで戸惑う。(こちら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月 4日

キリンのペットボトルがこのごろW杯限定で日本代表応援バージョンになってるんで、せっかくなので活用方法を考えてみる

昨日の日本×コスタリカの調整試合については、この方のブログ(こちら)の見解が正しいと思う。「痛恨の完勝!」っていう。

-----

そういえばキリンの「さよなら国立競技場」限定版の企業CM「応援する者」篇、もうTwitterなどでさんざん書いたのですが、何度観ても泣きそうになります。

これはキリンの公式ホームページから高画質でみてほしいのでぜひ(こちら)をどうぞ。

これ、もっとたくさん放送してほしいなぁ。

せっかくモリシさんも出演してんだから(笑)

------

さて、そんなキリンさんですが、このごろ各種商品のペットボトルが、

Jfar0018482

こういう状況なわけですよ。

まぁ、マニアな人だったらペットボトルごと保管するんでしょうけど、あまりそういう趣味もない。

(私が唯一ずっと持っている限定ボトルは、ペプシコーラのもので、「さようなら20世紀」的なデザインのものだ。この種のネタには弱くて、妙に捨てがたいのだ)

で、どうにかしてこれを日常生活で保管しながら活用できないものかと考えていて、よーく見ていたら、下の代表選手たちの写真の収まり具合が、ちょうどペットボトルのくびれたところに合っていることに気づいたのである。

なので、カッターナイフでそのくびれの部分に沿って切ってみた。

Jfar0018485

うむ、「だからどうなんだ」と言われそうでもあるが、なんとなく「小物入れ」っぽくはなった。

特に四角いやつは、何個か連結させてみても面白いかもしれない。図柄をずらしながら。

どうせ捨て去る運命にあるのかもしれないので、せっかくなんでW杯の一ヶ月だけ使う「期間限定のちょっとした小物入れ」として使ってみてもいいかもしれない。こういうのを使い続けるテンションを維持するのも大変だからだ。

(ちなみに四角いペットボトルのやつは、ちょうど名刺がピッタリサイズで入ることに気づく)

----------

さて、ロンドンな話。

W杯開幕直前のこの慌ただしい時期に、チェルスキーFCが「来シーズンはアザールくんが背番号10番をつけます」宣言をしたというニュース(こちら)。

ちょっと公式サイトをのぞくと、たしかに。

Hazard_10

「だからどうした!」って他サポから言われそうな、ちょっとシュールな状況にウケる。こういう出かたは確かに珍しい。

まぁ、これからW杯でベルギー代表の10番を背負ってブレイクする予定のアザールだけに、このタイミングで移籍市場に向けて「うちの子ですから!」と言いたくなる気分、分かってください。

そしてそんなシンプルなニュースのはずが、公式サイトではやたらそのあともつらつらと文章が書かれていて、なんとなく読むと「すでに新シーズンのユニフォームでアザールのマーキングを17番で買ってしまった人は、無料で10番にします」というアナウンス(笑)。

しかもよく見たら無料で交換したあと、引き取った17番シャツは「チェルシー財団」に寄付して地元での活動の際に活用させてもらいます、みたいなことが書いてある。

また、イギリス国外でオンラインストアを通じて17番を買っちゃった人は送料無料で交換だったりと、まぁここまでくると、移籍市場へのメッセージを送るためにスター選手の背番号を替えるだけでも巨額のマネーが動いてしまうこと(および、手間のかかる仕事の大量発生)を実感する。

・・・それよりも、以前私が思い切って買ったベナユン10番のサードユニ、今後どう活用したらいいんでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月 1日

夜の公園で、未来のネイマールとボールを蹴った話

友人達が、近所の公園でボールを蹴りましょうと誘ってくれた。

こうして何気なくボールが蹴れる機会を(まったく普段サッカーをしていない人でも)作っていけるようにしたい、というのはかねてから考えていたことであり、二つ返事でオッケーした。

普段めったに運動をすることがない生活を送っているオトナ4人が夜の公園に集まり、本当に単純に「恐る恐るボールを蹴ってみて遊ぶだけ」という、なんともヘナチョコな状況を繰り広げていた。ちなみにボールは、この日はじめて封をあけた新品のものだった。

あらためて簡単なパス回しをしていても、日頃サッカーを「観る」うえでも非常に得るものがあった。いかにトラップが難しいか、いかにグラウンダーでくるボールをダイレクトで蹴るのが難しいか、そして何より、90分走り続けたうえで、最後まできっちりボールを蹴ることのできるプロ選手の体力がいかにすごいか、ということをワールドカップ前にあらためて肌感覚で体験できる機会となったのはよかった。

そうやってすぐに息のあがったオトナたちがダラダラと公園のすみっこで休んでいると、同じ公園でボールを蹴っていた中学生の2人に声をかけられ、試合をしましょうと言われた。
普通に生活していて、子どもたちから一緒に遊ぼうと言われることなんてありえないのだが、サッカーボールを持っているだけで、こういう状況が成立する。突然のことにオトナたちのほうがドギマギしていたように思う(笑)。

こうして、オトナ4人対中学生2人の即席試合がはじまった。

そしてこの中学生のNくんがむちゃくちゃ上手な子で、「ネイマールが好き」と言うだけあって、雰囲気もネイマールっぽい感じで、我々は試合をしているというよりも、その見事な足技とスピードに翻弄されながら、ただひたすら「スゲー!!」と関心するばかりであった。

そうしているうちに、たぶんいつも中学生の子たちとこの公園で遊んでいるのであろう地元の小学生ぐらいの子どもたちが、どこからともなく5人ほど加勢に駆けつけてきて、それがなんだか可笑しくて笑えてきた。昭和のマンガみたいな展開。

で、そこで話し合いの末、この素人オトナチームへNくんに加わってもらい、それで試合をすることに。

オトナたち、ひたすらNくんの名前を連呼して彼にボールを集めていく。
メッシやネイマールなど、一人で突破できる選手を味方にすることの気持ちを味わう。もう、ひたすら彼に頼る頼る(笑)

相手の子どもたちも、ガチでサッカーをプレーしている子たちのようで、バルサだったりレアルだったりのユニフォームを着て、背番号をみるとネイマールだったりクリスチアーノ・ロナウドだったりの名前が入っているので、僕らも「ロナウド!」とか呼んであげると、子どもたちもよりいっそうテンション高く真剣なまなざしでボールを追いかけていくのが印象的だった。

そして私はいつのまにか「ヘタクソなジダン」と呼ばれ・・・(笑)

試合が終わって(我々が負けた)、すっかり遅くなったので子どもたちを急いで帰らせる。
つい私は子どもたちに「年を取ったら体が動かなくなるから、今のうちに思いっきりサッカーを楽しんで!」と肩を叩いて声をかけていた。

「おれたち、オトナを相手に勝ったんやでー!」と家族や友人に自慢してくれたら嬉しい。

ネイマールなNくんは、よく聞けば京都のクラブチーム、ASラランジャに所属してプレーをしているとのこと。そりゃあガチで上手なわけだ。それでも自分のプレーぶりを鼻にかける雰囲気もなく、謙虚で礼儀正しい少年であり、我々オトナたちはすっかりNくんのファンになっていたので、自転車に乗って帰っていくNくんに向かって、私は衝動的に(例のマラソンの応援のように)彼の名前をコールして送り出した(←近所迷惑な話 笑)。

我々オトナ4人は、Nくんにとって最初のサポーター集団になったのかもしれない(笑)

普段そこまでサッカーを観ない友人は、こうしてラランジャというクラブチームのことをはじめて知り、Nくんの行く末も応援したくなる気持ちになっていた。これこそがJリーグのいう「百年構想」の芽生えみたいなものかもしれない。地元のチームで育つ子どもたちが大きな舞台へ挑戦していくプロセスをみんなで見守っていける環境づくりがJリーグの目指すところであり、そのワクワク感や面白さをリアリティをもって実感することができた出来事だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年5月 | トップページ | 2014年7月 »