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2014年12月28日

海外サッカー雑誌の表紙デザインが素敵すぎる件:ドイツの『11FREUNDE』、オーストリアの『ballesterer』

 雑誌の表紙デザインの面白さは、雑誌の存在を書店でアピールするうえで大切な要素だが、だからといって「なんのこっちゃ分からない」ところまで行きすぎると、かえって雑誌の内容が分かりにくく、伝わらない部分がある。そのあたりのバランスが問われる難しさがうかがえる。

 そんななか今回紹介したいのは、ドイツの雑誌『11 FREUNDE』、そしてオーストリアの『ballesterer』だ。どちらも偶然にその存在を知った雑誌なのだが、バックナンバーの紹介ページをみると、所々で「おぉ~」と唸ってしまう秀逸なデザインが多く、文字が読めなくても手に取ってしまいたくなる。それこそが「デザインの勝利」なわけであるが。

 ひとまず、ざっと画像を貼り付けてみる。

 まずは『11 FREUNDE』から

11freunde_01_2

11freunde_02_2

11freunde_03

・・・・といったところで、じつはこの雑誌については、122号(緑色の表紙)を、はじめてドイツに行った2012年に駅の売店で何気なく買ったことでその存在を知ったのだった。そのとき紹介されていたバックナンバーの表紙たちをみて「おお、オシャレ!」とずっと思っていた。

とくにこの力強い表紙のロゴがいい味出している。「11人の仲間」っていう意味になるのだろうけど、ステッカーとか作りたくなる感じ。

Logo_0_0


そして次は『ballesterer』。

「バックナンバー売り切れ」と思われる文字が表紙にかぶっているのが残念だが、それはそれとして見ていても、すごく良い雰囲気の表紙が連発。

Ballesterer_01

Ballesterer_02

Ballesterer_03

Ballesterer_04

 こういう分野になると、自分が「洋モノかぶれ」であることは認めるしかないが、部屋にインテリアで飾りたくなるものが多い。

 特にこの雑誌の表紙には、サッカーにおける政治・経済・宗教といったテーマを特集で扱っていると思われるものもいくつか見受けられる。それでもデザインのクオリティによってサッカー雑誌としての魅力を損なわずに展開しているわけで、こういうのはサッカーに限らず日本のあらゆるスポーツ雑誌ではなかなか見受けられない気がする。

 「そのものについての事象を、それ以外のモノで置き換えて表現する」っていうのは、考えてみたら日本の詩歌とかの伝統に照らせば、決して不得手ではないと思うので、『Number』あたりなんかは良いクオリティを保持しているだけに、ここからもっと冒険してもいいんじゃないかという気もする。

 つまり「この表紙デザインだから、捨てがたい一冊」になることも多いわけで・・・こうして今、まさに年末の大掃除で雑誌の整理作業などを抱えながら、逃げるようにパソコンに向かってブログを書いていたりする自分にとっては・・・「日本のスポーツ雑誌、もっとデザインがんばってよ」という気持ちを実感をこめて言いたくなるわけであった。

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