仕事中の朝に試合がライヴで行われているので、今日の準決勝の劇的な幕切れもあまり実感がわかず、そして決勝戦も生中継を観ることがないままに過ごすことになりそうだ。もし仮にW杯連覇という偉業を達成しても、その状況を見続けていた4年前ほどの感動は得られないのだろうが、これはこれで別の意味合いでもの凄いことだと実感しつつある。つまりワールドカップで日本女子代表が、決勝を闘っている状況を、わりあい冷静に受け止めながら日常を送っている、っていうことに。
カナダからイングランドに話をうつすと、この11年間チェルシーを支えてくれていたペトル・チェフのアーセナルへの移籍がついに決定した。
しかしこの移籍のすごいところは、クラブ側が実に愛情と感謝に満ちた雰囲気で彼を送り出し、ファンも選手も皆が納得して、チェフの新しいチャレンジを応援できるような展開を作り出せたことだ。この意味で、これは歴史的な移籍劇だったのではないだろうか。
アーセナル側の関係各位は脳天気に喜んでいるだろうけど、果たして君らはこの数年間、こういうハートフルな形で主力選手をよそのクラブに移籍させてあげられたことがあったか? ということをチャントに乗せて歌ってやりたい気分なのである(笑)。赤デビルしかり、水色シティしかり。
かつてツェフが加入したときに、クディチーニがセカンドGKとして立派にベンチを守ってくれていた。その役割をクルトワ加入後にツェフも担ってくれていた。そういう意味でツェフがいた11年間、チェルシーはおそらく世界でもっとも豪華なキーパー陣を擁していて、キーパーで悩む必要がなかったのは本当に幸いだった。
寂しさが薄いのは、ツェフもいつかは再びチェルシーに戻って仕事をしてくれそうな気がするからだ。たとえばクディチーニとともにキーパーを育ててくれたりしたら・・・そんな夢のような状況を想像してしまえるのは、やはり幸せなことである。
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