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2015年12月

2015年12月18日

フース・ヒディンクがチェルシーでまずやるべきこと

ここにきてジョゼ・モウリーニョ監督の解任が発表・・・。

でもこの雰囲気なら、「3度目」も、そのうちありそうな感じがする。
もはや「3年目になるとチームが崩壊する」っていうパターンを見越してモウ監督を招聘すればいいのである。ウルトラマンが3分しか闘えないのと同様に。
「3分で終わる」って思うと、それって音楽でいえばパンク・ロックみたいでいいではないか。一瞬の疾走ですべてを歌い尽くす。それこそ美学。そもそも永続的に成功を続けたところで、いつかは飽きが来るではないか。

・・・とまぁ、いろいろと言い訳めいたことを書いているが、この状況でふたたびヒディンク監督がリリーフ役に就任とのこと。いったいこの人はどういう気持ちでこの仕事を引き受けたのか。とくに今回は得るものがないどころか、遠回しにモウリーニョと比較される運命になるのだが・・・

ともあれ前回の「リリーフ」のときは、最終的にFAカップを獲って勇退したので、彼には本当に頭があがらなくなってしまったのである。それがまたこうしてリリーフ役を買って出たことに、なんというか、懐の深さというか、奇特な人というか・・・

で、今回の着任について私から言いたいことは、もう、ひとつしかございません。

ヒディンクがチェルシーに来てまずやるべきことは、これ。

























Evacomesback

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2015年12月13日

2015奈良マラソン「サッカーユニフォーム姿のランナーさんをサッカーっぽく応援する企画」実施報告と集計

去年とはうってかわって気温が高かった奈良マラソン2015、サッカーユニフォームのランナーさん、おつかれさまでした。

応援に来ていただいたM・フィオリオ氏とYさんにも感謝。

この応援企画はいつもレース後半で実施していたのですが、奈良マラソンのコースは同じ道を行って戻ってくるので、試しに今回は、前半の10km地点でもできる限りJリーグのユニフォームを探してコールする+集計を行う(大変なので、写真は後半のみ撮影)、ということをやってみました。やはり序盤はスピードも速く、集団で動くので難易度がさらにアップしましたが、今後も奈良マラソンはこの方法でより楽しめる気がしました。

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以前も奈良マラソンでコールさせていただいたレッズの鈴木啓太#13さん、今シーズンで引退することへの思いも込めてケイタ!と叫ばせていただきました。ご本人さんは違う名前なんだろうけど(笑)

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サガン鳥栖のランナーさん、ここまで深々と頭を下げられることは日常生活でもあまり無いことなので恐れ多いものがあります。前のランナーさんの「いったいどうしたんですか」的な身振りもオツです。

そして、これは奈良マラソンに限りませんが、最近はかなりの頻度で「ブログみてます」とか「いつもありがとうございます」といった声をランナーさんからかけていただくこともあり(しんどいはずなのに・・・)、それは本当に嬉しいことです。こちらこそ、ありがとうございます!

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↑たとえばこの方も「ブログみてます!」と言ってくださっていて、じつは中に日本代表のユニフォームを着ておられた(笑)。こうして「自己申告してもらえるパターン」もあったりして恐縮であります。

でもいろいろ迷うところもあって今回は基本的に日本代表系ユニフォームは、他の代表系のユニと同様に積極的にはコールしないというふうにやってみて、たしかにこれだとクラブチームを探すことにより集中できるな、という手応えもあったり。これについては未だに試行錯誤です。

そして海外クラブチームへのコールですが、南米のチームが自分にとっては勉強不足の領域であることを痛感・・・せっかくなのに、すいません。
そんななか「本日のもっともマニアックな海外クラブユニ」として登場したのが、イングランド2部のクイーンズ・パーク・レンジャーズを着ていた外国人ランナーさん!

なのでひたすら「QPR! QPR!」と叫んだら、

2015narar0030437

わざわざ道を横切ってやってきて、柵をのぼってハグしてくれた(笑)。
それはまさに、「試合でゴールを決めた選手がゴール裏のサポーター席に飛び込んでくる図」のようなノリで嬉しかったです。

その他、写真は以下のリンク先にまとめました。撮影を手伝ってくれたM・フィオリオ氏に感謝!

こちらです

で、Yさんにも手伝っていただいた本日の集計結果ですが、今回は「前半10km地点/後半38,5km地点」の二つの数字を並べています。前半と後半で数字がずれるのは、つまりのところ「我々が見逃していた」という場合と、「後半になってランナーさんがリタイアした」という可能性があったりします。

スラッシュの左が前半、右が後半の数字です。

セレッソ大阪      23/27
ガンバ大阪       15/15
京都サンガ       7/7
松本山雅         6/4
奈良クラブ         6/6
ヴィッセル神戸   4/4
川崎フロンターレ 3/3
ヴァンフォーレ甲府 3/3
名古屋グランパス     3/3
アルビレックス新潟     3/4
愛媛FC              2/0
浦和レッズ          2/2
FC岐阜              2/2
モンテディオ山形     1/0
サガン鳥栖           1/1
湘南ベルマーレ     1/1
徳島ヴォルティス     1/1
ファジアーノ岡山     1/1
ベガルタ仙台         1/1
柏レイソル             0/1
FC東京                  0/1
水戸ホーリーホック     0/1

日本代表 25/27

とのことで、エントリーが12,000人とのことだったので、だいたいの数字でいくとクラブチーム率は136人に1人、代表を含めると104人に1人ぐらいの割合になりました。

全体におけるサッカー部門のトップは、最初の10kmがアイントラハト・フランクフルト(!)のランナーさん、後半38kmではセレッソ大阪のランナーさんがトップでやってきました。

やはりランニングクラブを結成しているセレッソ大阪の存在感が今回も強かったです。

さてさて、次回は2月の京都マラソンで実施します。このためだけにちょっとした脚立を買おうかと検討中(笑)。よろしくお願いします!!

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2015年12月 3日

ようやく語る気になった今シーズンのチェルシーFCについて:またはフットボール・ジャーナリズム史に残るのではないかと思える1枚の写真のこと

この夏から今日に至るまでいろいろとあったが、今シーズンの欧州サッカー界を面白くしてあげているのがチェルシーFCであるということを今日はハッキリ書いておきたい。

何せ、欧州リーグもまだまだこれからという時期なのに、たとえばスペインだとやっぱり優勝争いは3チームになるよなぁという感じで、ドイツも2チームの争いかもしれないが、もはやバイエルンの独走で突っ走る気配が漂っている。イタリアはその点興味深い争いをしているが、どうも数年前の八百長スキャンダル騒動以後、私にとっては「あまり真に受けないようにしておく」というスタンスで向き合わざるを得ないリーグになっている(ただ長友がインテルと契約延長したのは、それはもう本当に凄いことだと思っている)。

そんななか、前年王者のチェルスキーは歴史に残る見事なコケッぷりをみせ、降格争いをガチで憂慮するほどの事態をもたらし(まだ降格ゾーンまで5ポイントしかない)、あと岡崎のレスターがまさかの首位攻防戦を演じていたりと、イングランドのサッカー界を予測不能の混迷状態に陥れているこの2クラブにはもっと感謝してもらいたいものである。

そもそもレスターのラニエリ監督は「アブラモビッチ以前/以後」の時代の転換期におけるチェルシーの指揮官だったわけであり、ユニフォームの色も含めて、やはり彼は「青い血」の流れる、いまいち冴えない風体だけどなぜかここぞのときに頼りになるお父っつぁんである。ひさしぶりのプレミアリーグでラニエリが輝くのは、チェルシー時代の基盤があってこそだと強引に解釈すれば、これについてもチェルシーFCには感謝していただきたいものである。

んで、

モウリーニョ監督の3年目不発ジンクスがいかんなく発揮され、そしてようやくこの期に及んでジョン・テリーの後継者がいないことに気づいて慌てだしているかのようなクラブ事情も組み合わさって歴史的な低迷を続けている我らがブルーズだが、どうしてもここで言及したいのは、チェルシーがウエストハムのホームに乗り込んだ10月の試合のことである。

ホームチームに先制され、一時は追いつくも、そのあとマティッチが退場、そしてモウリーニョ監督もベンチから退席処分を喰らう。
で、モウ監督は客席に移動して試合を見届けていたのだが、最後の最後でキャロルに勝ち越されて負けた試合である。

この試合を報じたBBCのサッカーニュースの写真がこれである。




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これはフットボール・ジャーナリズムにおけるピューリッツァー賞をあげてもいいのではないか。私はこれほどまでに見事なサッカーの報道写真を観たことが無い。

この写真で観ると、2人の客は殴られてもしょうがないぐらいの距離で、ゴールが入るや振り返り、おもいっきり監督本人に向かって「ざまぁぁぁぁーーー!!!」とやっている。その躍動感と、まったく硬直して動かないモウリーニョの対比。これはもはやダヴィンチの『最後の晩餐』を思わせるほどの芸術性あふれる一瞬を捉えた作品である。あ、大げさですか、ハイ。

や、そりゃあ、チェルサポにとっては悔しい試合なのだろうけど、この一枚の写真で、私は今シーズンのモウリーニョ・チェルスキーをすべて許せる気がしたのである(この当時はまだ、すぐに浮上するものと思えていたわけだが、まさかここからさらに下がっていくとは 笑)。

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