記憶とスツール
玄関にちょっとしたスツールがほしいなと思っていた矢先、フロムワンの雑誌「サッカーキング」の通販で、先般解体された国立競技場のスタンドの椅子を利用したスツールが売られているのをみつけた。
解体の際にいろいろなパーツが拠出されてバラ売りされた際、椅子の座面を業者が買い取り、これと同様の企画が他でも行われていたりするのだが、サッカーキングのスツールはとてもスマートなデザインとなっており、このタイミングには意味がある気がしたのでオーダーしてみた。
↓そして例によって、到着したら自分が座る前に先にペリコに乗られるの図。
シートにつけられているプレートは「J-79」という表示。
どのへんの場所になるのだろう。
たしかに経年の劣化にともなう傷もほんのわずか、そのまま残されている。
たしかに経年の劣化にともなう傷もほんのわずか、そのまま残されている。
置いてみると、想像以上に横幅にゆとりがあり、スタジアムにいるときには気づかない「単体の存在感」が新鮮なかんじ。
私が最後にあの国立競技場でサッカーを観たのは、結局のところ、2012年の暑い日の、女子U-20ワールドカップの最終日となった。
あの日の試合、ずっとその姿を追いかけていた選手の、早すぎる引退という知らせで落ち込んでいた2016年の初旬、こうして毎朝でかけるときに、私は国立競技場の椅子に座りながら、靴ひもを結んでいる。
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