初の土曜ナイトゲーム、そして3万人越えだった先週末のガンバ×マリノス@吹田スタジアムを体験して:帰宅困難問題は夏までに改善しないとマズイ
ようやく、はじめて、吹田スタジアムに行けた。
そりゃあもう、テンションあがりまくりで。
後から次々とゲートをくぐるお客さんのリアクションもそれぞれに新鮮味溢れる歓喜の声をあげるから、ますますグッとくる。ガンバの広報さんは、しばらくはあのスタジアムに入場する瞬間の人々の様子を撮り集めたら絶対面白いと思うよ。
同行のF氏はアーセナルのサポーターだが、そんな彼ですらこのスタジアムには敬意を込めて宿敵スパーズのホワイトハートレーンに似てると評していた。たしかにコンクリートの無機質な感じとチームカラーの青色のツートンな配色や屋根の白いパーツの筋っぽさが似ている。
や、似ているというより、「これはヨーロッパのスタジアムそのものだ」という興奮。
実は私は当初ちょっとナメていた。そんなに期待しちゃだめだろうと。
でもそうじゃなかった。間違いなくこれはサッカー専用スタジアム、世界レベルで語りうるまっとうなスタジアムだった。
あと以前の記事で、エスパニョールのスタジアムにきたときに、そうとは知らずに「ガンバの新スタもこういう雰囲気になるんだろうか」と書いたが、実際にこの吹田スタジアムのモデルはエスパニョールのスタジアムだったらしいことを最近知った。
↑例えばこれはエスパニョールのスタジアムの写真で、入場ゲートをくぐった直後の場所なのだが、このように風通しをよくして芝生の育成環境を保つところなどは、吹田スタジアムでもそのまま似たような構造になっていたりする。
そして試合そのものは、「当たり試合」だった。中村俊輔の直接フリーキックからのゴールを観られたのは幸せそのものであった。
それに遠藤が、あの遠藤が、PKを失敗するというのも、レアといえばレアな出来事だった。
しかし、だ。
うーむ、他のところでもさんざん書かれているのだが、このスタジアム最大の問題は「帰宅時の交通の悪さ」であった。当然ながら我々も帰宅時にはかなり消耗してしまった。
この日の吹田スタジアムは、よく考えたら「土日祝で開催されたという意味では初のナイトゲーム」であり、そして「ナイトゲームに限定すれば初めて来場者数が3万人を越えた(約3万4千人)」という日であった。
なので、今後のスタジアム観戦を考えるうえでも「もっとも真価が問われる試合」だったのである。
(はたして主催者側はこのことをどこまで事前に認識できていたか、というのも気になるが)
あの日の帰宅問題について語られたツイッターをいくつかひろってみると、いろいろな問題点が浮かび上がってくる。
というわけで、そうなのである。夏場になると、必然的にナイトゲームばかりになるわけで、熱帯夜のなかで、人混みギュウギュウのままで長い列を待たされるというのは、リスクが高い。
そもそも今までのガンバの試合はスタジアムのキャパが2万人ぐらいだったわけで、その状況から急に2倍の収容人数が増え、かつ近くに大型ショッピングモールができたもんだから、従来のモノレールやバス輸送のキャパとはミスマッチになっている気がする。
「ドメサカブログ」の中の人のツイートでも、
とあり、試合終了後1時間半たっても、最寄りのモノレールに乗れないという状況だったとのことで、ナイトゲームになるとこの調子だと終電に間に合わないことだって大いにありえるし、帰宅時の時間が読めなさすぎて怖い。
上記のツイートでも語られているが、「JR茨木駅まで歩く」というのは、もはや真剣に検討すべき手段のひとつであるかもしれない。例えば私のように京都方面から阪急電車を利用する客は、行きは普通に南茨木駅からモノレールで行ったとして、帰宅時は歩いてJR茨木駅まで行って、そしてJRの高槻駅で降りて阪急の駅まで移動して帰ったほうがいいのではないだろうか? という気がしてきている。
それと、スタジアムの入口に通じる大階段は、たしかに幅広くて大きい階段なのだが、低予算ギリギリで作ったことも影響しているのか、手すりが外側に一つしかないのもすごーーーく気になる。帰りのあの人混みのなかを、周囲の子ども客の動きに気を遣いながらあの階段を降りていくことに恐さがあった。くれぐれもあそこは気をつけたいポイントである。
せっかく出来上がった素敵なスタジアムなので、その魅力をそこなわないためにも、この「帰り道問題」については今後もフォローしていきたい。
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