EUROよりもEU離脱だったり佐藤ありさだったりが気になる日々
4年に一度のワールドカップもEUROも、最初は楽しみではあるが、いざ大会が始まってみると、連日サッカーを観るための努力を続けているうちに、深夜にふと「何やってんだろオレ感」とか、「早く大会終わんねぇかな」って、うっすら思う瞬間が来るのは私だけじゃないと思うんですが、いかがでしょうか。
あと、自分が観ていない時間に限って得点が多く入っているような気がしたりとか、うっかりトイレにいっている間にゴールが決まっていたりすることが、いつも以上に多めに感じてしまったりとか、あれはなんなんでしょうかね・・・
とはいえ、あまり人に語るほどには試合をがっつり観ていなかったりするわけです、なんだかんだ。本当はこの年のEUROを、ルマン24時間耐久レースにあわせて観に行きたいと4年前からずっと思っていたので、そのへんの後悔もにじませつつ。ちなみにルマンのほうは本当に今年は「ドーハの悲劇」のようなトヨタの負けっぷりが衝撃的すぎて、これはこれでやっぱり現地で観たかったレースになってしまったわけだが、これについて語ると長くなるので割愛。
先日スカパーで、えのきどいちろう師匠が、コパ・アメリカでの「おやじ会」に突然出演してて2002年の「ワールドカップジャーナル」信者としては非常に嬉しかったが、彼もまた「コパもEUROも全部観てたら、死んじゃいますから!!」と言っていて・・・本来は番組宣伝的な場であるので「試合を全部観るな」という発言をしたら普通の放送局だったら怒られるのだが、スカパーのサッカー部門において、えのきどいちろう師匠が言ってもそれは許されるのが素晴らしいところでもあり(笑)、ともかくそれはホントにそうだと思えるし、たしか4年前のEUROでは連日試合をみていた中国の男性が本当に死んでしまった話があったはずだ。彼の死を無駄にしてはいけないので、サッカーファンは「寝る試合は寝る」と決めておく必要があるのだ(そして寝た試合に限って、上記のように3-3の試合なんてのが発生したりするわけだが)。
あと、仮眠で寝て、試合を観て終わったらすぐ寝て、の生活は、ことごとく試合の印象を急速に忘れさせてくれるので、これがまたやっかいである。
おかげで、あまり多くの試合やハイライトシーンのことを、いつも以上に覚えていない。
で、だ。
正直、ベスト16が終わった現時点での気持ちとして、今回のEUROは自分のなかで「まだまだ、こんなはずじゃ、ないだろう?」という印象がぬぐえない。
それはきっと、前回大会のグループステージにおけるスペイン×イタリアが、うまく説明はできないが「これこそ最高峰のレベルの素晴らしい試合だ」と言い切ってしまえるぐらい、見終わったあとの余韻なんかも含めて、「いますごい試合を観たぞ感」がハンパなくて、あのときの印象がずーっと残っていたからかもしれない。
ちなみに今回も奇しくもベスト16でこのカードが実現したが、2点目が決まってコンテ監督が喜びすぎてベンチの屋根まで上半身を乗り出して雄叫びあげていたエンタテインメント要素は4年前には少なくともなかった部分ではある。
(このヒトが夏から我らがチェルスキーFCを率いることに、モウリーニョ時代とは異なる意味での変な期待が高まってしまったことも付け加えておこう。イングランドのスタジアムだったら、あのテンションだと確実に客席に飛び込む可能性が高い。ブックメーカーで賭けたいぐらいだ。あと、本当にどうでもいい話だが、コンテ監督をみるとどうしても安藤忠雄を思い出す)。
そして今朝もイングランドがアイスランドに金星を謹呈したが、レスターの奇跡の後を思えば、あのような結末もわりとあっさりと受け流せる自分がいたし、鬼気迫るバーディーの表情がちらちらテレビに映る絵に加え、相手の青いシャツの共演が、次第に観る者の心に「あれ、レスター?」みたいなサブリミナル効果を与えていた印象すらある(そして案の定、私がこの試合を観たのは終了7分前ぐらいからだった。起きたときにはパーティーはあらかた終わっていたようなものだ)。
そしてスルナ主将のことがあってからクロアチアを心情的に応援していたが、最後の最後でポルトガルに屈し、そういう意味でもガッカリ感はある。でもあの試合で途中から入ったポルトガルのレナト・サンチェス18歳は、たしかにバイエルンに夏から加入予定なだけある、かなり良さげな選手だった。
案外、決勝はポーランドが上がったりするかもしれない。でもそうなるとブワシュチコフスキやバブジニャクとかヨドウォビエツとかイェンジェイチクとかカプストゥカとかジエリンスキにレバンドフスキにステピンスキにとどめはシュチェスニーだから、実況アナウンサー的には「ポーランド来ないでっ!!」って思っているに違いない(笑)
そんな感じで、あと残り12日間ぐらいですが、カラダに気をつけてがんばりましょう。
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