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2018年8月22日

日本サッカー協会のHPも少し狂乱ぎみになっている?U20女子代表の決勝戦に備えよ!

 前回のチェルスキーな記事では、新加入のジョルジーニョについてうっかり書き忘れていて、それでもって新生アーセナルとのロンドンダービーまで制して開幕2連勝となり、改めてジョルジーニョの存在について自分なりに感想を述べたいところだが、申し訳ないがいまはU-20女子ワールドカップである。
 日本代表“ヤングなでしこ”(わたしは『プチなでしこ』というネーミングのほうがいいんじゃないかとずっと思っている)が同カテゴリーでは初の決勝進出を果たし、スカパーでしか生中継していなかったフジテレビも今度はいよいよ地上波でも放送することになった。しかし地方ローカルでは放送がないようなので、関西地方(カンテレ)でも観られない。今回のチームにおいては宝田沙織、林穂之香、北村菜々美のセレッソ大阪組のユニットがすばらしい働きをしているのだが、彼女たちの奮闘が関西地方のお茶の間で視聴できないことは残念である。

 ユニットで捉えると、セレッソ組に対して、右サイド寄りに植木理子、宮澤ひなた、宮川麻都の日テレベレーザ組がさすがの技術力の高さを誇っていて、中盤で「いかにも10番」な雰囲気で自信満々にプレーしている長野風花が元レッズであることを思うと、センターバックにかけてのゾーンは浦和レッズのユニットが形成されている。これが今回のU20代表の基本的枠組みだと思える。

 そのなかで今大会間違いなく驚異的に存在感を発揮しているのは、今はベレーザに指定強化選手として籍を置いている18歳の遠藤純である。JFAアカデミーは女子サッカーにおいては本当に育成機関として素晴らしい仕事をしていると認めざるを得ない。攻守に走りまくり、そうかと思えば左足で絶妙のパスを精度良くガンガン通してくる。2戦目からスタメンに入るや、もはやこのチームは遠藤の仕掛けからすべてのスイッチが入るかのようで、「機動力のある中村俊輔みたいだ!!」と思えてくる。ドイツ戦でのプレーヤー・オブ・マッチを獲り、次の準決勝イングランド戦では相手から警戒をされるも、その遠藤の存在に刺激されてか反対サイドからの仕掛けが活性化し、決勝点は宮澤のクロスバー直撃からの、走り込んでいた遠藤のヘディングで決めることとなった。
 いやはや、遠藤純、とんでもない選手がまた現れた。ゴール前のフリーキックでは「右で蹴るのか?左か?」という感じで、かすかに微笑を浮かべる長野とポーカーフェイスの遠藤が並び立ち、それはかつての中田英寿と中村俊輔の姿を連想させた・・・(すまないが、こういうシーンではおっさんの郷愁に浸らせて欲しい)。ともあれ、決勝戦でもし負けたとしても、日本にとってはこの大会で遠藤純という傑出した個を見出したことで、すでに大きい成果を上げたのではないかと思っている。

 そしてこのチームにおいて攻撃の流れを変える切り札として、我らがなでしこリーグ2部・オルカ鴨川FCから選出された村岡真実14番がベンチに控えているのである。サッカーにおける背番号14は伝統的に「ジョーカー的存在」であったり「影のエース」の雰囲気があると思っているので、まさにこの番号は彼女によく似合う。ほぼ毎試合で途中から入り、ひたすら前線からボールを追いまくる。多少の粗さはあるものの、がむしゃらに何度もアタックを繰り返す姿は、普段の彼女のキャラクター性も相まって、チームを元気づけるものがある。それゆえに池田太監督からもそうした役割が期待されているのだろう。

 U20代表といえば、私にとってはどうしたって藤田のぞみの存在が最初にあったわけだが、こうして新たな才能が次々と新しい扉を開いてくれて、村岡真実のような選手が藤田のぞみの後に続いていく歴史を今まさに見守っているわけである。そう思うと2018年の私のサッカー的想い出のなかで、非常に重要な一戦を迎えることになる。私としては決勝戦で村岡真実のゴールを観たい。ひたすら、それを願っている。
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 ちなみにオチとしては、いまグーグルで「U20女子日本代表ワールドカップ」などの言葉で検索して、トップにでてくるリンク一覧のなかで、こういう画面になるのだが

U20_1


よーーく見てみると、

U20_2

Siralexfergusonpicgetty251997844

「 を ~ ! ! 」

・・・・落ち着け!落ち着けってば!!(笑)

と、本当に些細なところではあるが、そんな感じである・・・。

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コメント

(まず前置き)今の所、プレミア、面白いです。万全のベップに刺客筆頭になれそうなのが、サッリチェルシー。アザール引き留めできたのでこれは面白いかも。
モウリーニョが恒例の3年目ジンクスに抜け出せないまま5月迄行きますように。(私、ほとんどのイングランド人同様、あのポルトガル人が嫌いです。3分以上、彼のスピーチにガマンできない)ラスボス感、黒幕感、ハンパないけど。
アーセナル、頑張ってよ、ビッグ6(一昔前はビッグ4)だったのに。
でも、その分ヴェンゲルが神格化されるから、いいかもしんない。

いや、本題はU20、プテイなでしこ。
(エデンの東ってどこ? ウエストハムさ、HA-HA-HA-)

投稿: 兵庫県人だけどアンチ銀河系=モウリーニョ | 2018年8月23日 22:42

日本代表が決勝進出、しかもどこの国も(米国やドイツでさえ)なしとげてない、3年代・全年代制覇が迫っているのに、首都圏以外では衆目に触れないとは・・ああ、残念。

仕方ないので、神戸市長田区で店長さんのご厚意に甘え、深夜1時頃から夜明けまでのロッケンさんビューイングに参加予定です。(その時間の集会とは、サバトか、暴走族だよね、怪しい・不穏だと通報されるかも)

元から注目してたのは宮澤ひなた(U17の頃から。宮間2世!と主張するも、周囲からは尚早とたしなめられるも。なお、ベルのキャンナは中学・レイア時代、1年先輩です!戦友)
そして、おっしゃる通り、遠藤純が最大の収穫。高倉さん、何人も引き上げられるけど(宮澤と風花は決定か?)絶対、遠藤も選ぶべきと主張しておく。

なお、今回は、構成3人しばり?セレッソ3人、ベレーザ3人、日体大3人、INAC3人。レッズは見かけ2人だけど、風花・今井を足すと実は4人、表面4人以上選出はマズイと不文律あるの?

2012年(ノンちゃん主将!)ドイツには、歯がたたずの記憶からすると、今の子供達はイケイケサッカーで相手を凌駕していて、本当に頼もしい。
これまでの日本の伝統の、「耐えて耐えて気力で勝つ!」を、軽々越えてるみたいで、見てて楽しい・面白い・ワクワクさせてで、本当に感謝したい。

投稿: 兵庫県人だけど以下略 | 2018年8月23日 23:12

アンチさん>さっそく酔狂な感じのコメントをありがとうございます。(「エデンの東」のネタがよくわからないのですが 笑)
モウリーニョですが、チェルシーファンとしては愛憎入り交じる対象でして、かつキャラ立ちしている人を応援したくなるので、トータルでいえば私は好きです(笑)

それよりもU20ですね、いよいよです。夜な夜なの緊急パブリックビューイング、くれぐれも通報されないようにお気を付けください! きっと楽しいサッカーをみせて勝ってくれる気がするので!

投稿: タテイシ | 2018年8月24日 18:26

ヨーホー、ジャパン!
コングラチュレーション、ジャパン!

(考えてみたら、アカデの遠藤はベレーザも兼任)
村岡真実のみが、カテゴリー1部以外、
2部代表として、よく頑張りました。

投稿: 兵庫県人だけど以下略 | 2018年8月25日 08:50

アンチさん>ををを~!!! やりましたよジャパン!! すさまじい超攻撃的なでしこでした!! ムラは2部の星です!!!

投稿: タテイシ | 2018年8月25日 17:36

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