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2018年11月 3日

「マラソン大会でサッカーユニフォーム姿のランナーさんをサッカーっぽく応援すること」についてのあれこれをあらためて語ってみる

 「マラソン大会でサッカーユニフォーム姿のランナーさんをサッカーっぽく応援する企画」を今年も楽しませていただく時期となってきた。2011年に友人のフィオリオ氏と、たまたまその場の思いつきでやりはじめたこの「新しい遊び」は、やり終えたあとの鮮烈な充実感ゆえに、その後も活動を続けることとなり、このブログを通してひたすら熱く語り続けるトピックとなった。その後もさまざまな「サッカー好きランナーさん」にも認知されるようになって、ときには応援活動も一緒に参加していただくなど、当初は想像もしていなかった展開を見せていて、毎年気合いが入るわけである。

 そして私がこの応援企画について最初からずっと思ってきたことは、「サッカー的な応援をしてみたい人は、好きな場所でどんどんマネをしてください!」ということである。私と一緒にこの応援企画をご一緒していただける方々はもちろん大歓迎で、すごくありがたいのだが、それとともに、この応援スタイルに興味を持った人がすべて私のところに集まってほしいとはまったく思っていなくて、むしろこうした「サッカー的応援」をしてみたいと思う人が同じレースのあちこちに散らばってくれたほうが、それだけランナーさんにとっては声援を受ける回数が増えるわけで、あくまでもそこが最も優先されるべきポイントだと考えるからである。

 そう、これはもう実際にどんどんマネしてもらってやってもらうしかないのである。「いろんなサッカークラブのサポーターのランナーさんを、沿道からそのチーム名をコールすることで応援したり、逆に元気をもらったりする」というこの企画の「誰にとってもハッピー」な部分を、私は今後も発信していきたい。そしてこれは「さまざまなスポーツについて、いろいろな立場や世代の人が参加したり応援したりして豊かに関わりあえる世界」を目指すJリーグの「百年構想」が掲げるコンセプトを、自分なりに表現していく一つのあり方でもあると、ここは当初からかなり強く意識している。大げさかもしれないが。

 というわけで、この「シーズン前」の機会に、いままでの応援企画のなかで感じ得たことを書かせていただき、今後同じように応援活動をやってみようという方に少しでもご参考になれば幸いである。
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 マラソン大会で、来るか来ないか分からないサッカーユニフォーム姿のランナーさんを待ち続けるのであれば、ある程度の長い時間を沿道で過ごすことになる。そこで課題となるのがトイレ問題である。なので応援場所の選定には、近くに公衆トイレないしコンビニでトイレを利用できるかどうかという点が重要である。
 いつもランナーさんはそれぞれレース前の水分摂取量には気を使っているのだろうが、応援する側の私もすごくこの点にはナーバスになっている(笑)。

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 私がいつも応援場所をコースの終盤あたりに設定しているのは、できる限り人数がばらけて走ってくれるエリアのほうが、サッカーユニフォーム姿のランナーさんを探しやすいからである・・・しかしそれでも見落とすことがよくあるので、とてもくやしい(ちなみに、その場の誰もがユニ姿のランナーさんを見落として、気づいたときにはすでに走り去っていった場合は、まさにサッカーの試合でゴールを許したときのような「失点した感」がただよう。逆にギリギリのところでユニ姿のランナーさんを見つけ、なんとかチーム名のコールができた場合は、「ゴールライン上でギリギリのところでボールを跳ね返したディフェンダー」のような気分になり、その場で「ナイスクリア!」と健闘を称え合うことがしばしばある)。
 もちろん、可能であればマラソンの序盤あたりでも応援したい気持ちはある。奈良マラソンなどはコースの関係上、往路と復路で同じ場所で応援するのでそれが可能なのだが、高速で流れていく集団のなかでサッカーユニフォームを探しまくる&コールやチャントを歌う作業は、かなり難易度が高いぶんスリリングな楽しさがある。

 
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 「どうしてもこの場所で応援したい」となって朝早くから場所取りをしようとなった場合、もし悪天候だったときはとてもハードな時間を過ごすことになるが、この点に関しては普段からサッカーを応援しているサポーター諸氏のほうが過酷な現場経験が豊富であろうから特に私から述べることはない。
 ただしひとつだけピンポイントに注意したいのは、京都マラソンにおける鴨川沿いでの待機である。うっかり食べ物を取り出したら、あっという間に「とび」が襲いかかって、手元めがけて食物を奪い去っていくのである。前回の京都マラソンで私は初めてその被害にあった。これが噂にきく鴨川の「とび」か! と関心すらしてしまい、ひきつづき二つ目のパンを取り出したら、一口かんだ直後にこれもすぐに奪われた(笑)。「昭和のマンガかーっ!?」と、うっかり油断していた自分に腹立たしさがあったが、むしろこれまでの京都マラソンで同様の目に遭わなかったのが幸いだったのかもしれない。

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 そうしてひたすら待ち続けると、先頭ランナー到着のお知らせがやってくる。いよいよマラソン応援のはじまりである。そして当然ながら序盤に走ってくるトップクラスのランナーさんたちは、仮装だったりサッカーユニフォーム姿の人はいないものとして考えていいのだが(例外はある、もちろん)、ここで沿道から声援を送っていると、私のように大声の出し方が下手な人は、ノドがすぐにつぶれたり枯れたりしやすくなる(ノドじゃなく腹から声を出そうという意識はあるのだが、なかなか上達しない)。なので、いつ来るか分からないサッカーユニフォームのランナーさんを最後の最後までしっかり全員応援できるように、私はあえてその他の場面では発声を最小限に抑えてセーブせざるを得ないのが実状であり、一般ランナーさんには申し訳ない気分がちょっとある。もしノドに自信のある方は、もちろんどんどん一般ランナーさんにも等しく声援を送り続けるべきであろう。この点は個人的に課題である。

 ガチなランナーさんの通過がしばらく続き、少しずつランナーさんたちの装いの雰囲気が変わってきだしたら、ここからがいよいよ本番となり、セレッソ大阪サポ・ランナーの「ねこじじ」さんが以前述べた見事な表現を借りれば「バードウォッチングからの、早押しイントロドン!クイズ」の状態に突入する。
 目の前を次々と走り抜けていくランナーさんたちを眺めていくのは楽しいのだが、そのなかに、ときおり「お目当て」が突然やってくるので、早押しクイズのようになる。目線は遠くをずっと見やりつつ、高速で注意点が移動していて、ひとりひとりの着ている服装ばかりを追うことになる。なのでこれは少なくとも私の場合においてなのだが、「(通常のウェアで)今日のマラソンに出場している友人・知人のことも応援しよう」と思っている場合、残念ながらその試みは失敗しやすいことも肝に銘じておく。何せ、次々やってくるランナーさんの顔までを確認する余裕なんてないのである(スマホのアプリを利用したランナー位置情報を確認する余裕もそんなにない)。着ている服や色彩を追うことに全感覚を向けているため、私などはマラソンが終わったあとに、職場にやってきた取引先の業者さんに「あの日、マラソンの応援されてましたよね? 走っていてお見かけしましたよ」などと言われて、日本代表のメガホンとタオルマフラーを巻いて脚立にあがっていた自分の姿を図らずも確認されてしまっていたことに赤面したこともある(ランナーさん側からだと沿道の応援はよく見えるようだ)。
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 サッカーユニフォーム姿のランナーさんがやってくるのを見つけたら、それがどこのチームかを判断して、タイミングをみてクラブ名を手拍子とともにコールする。この繰り返しだが、以前通りすがりの人が我々の応援の様子をみて「いま走っていったのはどこかのサッカー選手なんですか?」と尋ねられたことがあって、それは嬉しかった。なぜならそれが自分が目指していることであるからだ。つまり、この日はじめて出会う名前も知らないランナーさんたちはみんな我々にとってプロサッカー選手と同じく、愛するクラブのエンブレムを胸に自らの限界に挑戦する、熱く応援されるべきアスリートであると捉えたいし、そうした勢いでガチの声援を送りたいと思うからだ。

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 そして私はこの企画をやり始めたときからずっと「どのチームのユニフォームが何人走ったか」という記録を集計することにこだわっている。
 当然ながら私がこの応援企画を実践し始める以前からずっと、サッカーとランニングを愛するランナーさんたちは思い思いに好きなチームのウェアを来て走ることを楽しんできたはずである。そこで私が市民マラソン大会という「現場」に出会って最初に驚いたのは、そのJリーグクラブの多様性であり、いかに全国各地からマラソン大会に出場しているかの表れでもあると感じて、それゆえにいろいろ応援してみたくなったわけである。
 そうして毎レースの集計記録を取ってみると、サッカーウェアを着用して走るランナーさんの、全ランナー数にしめる割合は毎回安定的に似通っていて、だいたい100人から150人に1人ぐらいの割合だ(ちなみに海外チームのウェアを着たランナーさんは本当にそのチームのサポーターなのかどうかがいまいち確信を持てないので、カウントの対象外としており、もしそれを含めると数はもっと多くなる)。そして体感的に、その割合は絶妙な感じがしている。もしこれ以上多すぎても大変な気がするし、もし少なすぎたら、そもそもこの企画をこうして毎年繰り返す気持ちにはならなかったはずだ。

 この「100人から150人ぐらいに1人のタイミング」で、いろいろなサッカーユニフォーム姿のランナーさんが来るという統計的傾向を意識しておけば、「ピーク時」における慌ただしさのなかでも少しは冷静さを保つことができよう。「ピーク時」とはすなわち「やたら集中的にサッカーユニフォームのランナーさんがやってくる」ことであったり、場合によっては「本人たちが意図せずに、ほぼ同じタイミングで走ってきてしまう」というものである。この状況は実にもったいなく、どちらのクラブ名をコールすべきかはその場の判断によるが、「前から来た順番」が最も妥当であるし、それでも迷うときは「より遠方に所在するクラブや、レアなクラブを優先的にコールする」という判断もありえる。いずれにせよここは「来るときは来るし、来ないときは来ない」という、まさにサッカーの試合における「流れが来る/来ない」と似たような感覚がある。

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 そしてこの応援スタイルにおいて永遠のテーマとなるのが「応用問題」の存在である。アウェイユニ、キーパーユニ、限定ユニ、来場者特典プレゼント系ユニなどに加えて、オフィシャルグッズ系Tシャツ、トレーニング用ウェアを着用するランナーさんもたまにいる。こうした「応用問題」に関して我々はいつも、この応援企画の醍醐味を味わわせてもらっている。世の中には我々の知らないバージョンのサッカーウェアがまだまだ無数にあることを思い知らされるわけで、そしてそれでも瞬間的にそれを見て、クラブ名を導き出すことができるかどうかは、思い切りと瞬発力が問われてくる。
 おおむねユニフォームスポンサー、そして胸元のエンブレムから判断していくわけだが、レプリカユニフォームであれば袖のところにJリーグのエンブレムなど、各カテゴリーを示すマークが入っているので、そこもできる限りチェックしていく。そうして、しばしばこの応用問題につまずいて、コールが満足にできなかったことを悔やんでしまうのだが、それを引きずって先ほどの情景を頭の中で回想してしまうと、目の前の新たなユニフォームを見つけ損ねるという悪循環に陥りやすいのも要注意である。これもまさに、サッカーの試合で自分のミスをひきずったまま切り替えができずにその後も凡ミスを重ねる若手選手みたいな感じと似ている。
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 このようにマラソン大会でサッカー的に応援している我々も、なんとなく「突発的にサッカー的な状況」のなかに身を置いていて、それゆえに毎回のレースが近づくと、またワクワクしてきて応援したくなる。

 いろいろと書いてきたが、この「サッカーじゃないところで、サッカー的な空間を瞬間的に自分たちなりに創っていく」ということが、この応援で味わえる独特の面白さであり、そして「サッカーって素晴らしいな、Jリーグっていいな」とお互いが感じられるような場になることが、何より私が望むことである。出来事は一瞬でも、ずっと残る何かがあればうれしい。

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コメント

そろそろサカユニ応援企画もシーズンイン、
ですね。いつもの集計表、ボチボチ作成して
おきます。

先日の金沢マラソンでも、ツエーゲンサポの
皆様からの沿道応援でパワーを貰えたので
神戸・大阪・奈良・京都では 私が
パワーを届ける側として 参加させて頂きます。

また、金沢ではJユニランナー部門通過順位
トップ10もチェックされていたので
個人的に、今季はそれもチェック項目として
加える予定です。

・・・自分の首を絞めているような。。。

はい。 ではまず第1節の神戸、
ヨロシクお願いします。

 ※「 応援半端無いって 」バナーを
  掲げて走るランナーさんがいないか
  期待してます。


投稿: ねこじし | 2018年11月 6日 00:24

ねこじしさん>金沢マラソン、おつかれさまでした! いやー、してやったりでしたね。ネタが炸裂(笑)
「応援半端ないって」のネタおよび元ネタ関連のネタを披露しているランナーさんが現れたときのリアクションも事前に検討しておいたほうがいいでしょうか(笑)今シーズンもよろしくおねがいします!

投稿: タテイシ | 2018年11月 7日 23:41

「応援半端無い」って それ俺のネタやん!
( 私も元ネタ掲げながら )
ここまで使い廻されるとか そんなん
ありえへんやん、フツー!?

・・・ってので いかがでしょうか。

うん。 何でしょうか、
この「 コール&レスポンス 」感www

投稿: ねこじし | 2018年11月 8日 00:40

ねこじしさん>少なくともランナーさんの走るスピードを極端に落としてもらわないとできないコール&レスポンス!!(笑)

投稿: タテイシ | 2018年11月 8日 22:48

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