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2019年10月

2019年10月20日

久保建英のユニフォームの名前表記はTAKEじゃないほうがいいのでは問題




もちろん、どうでもいい話かもしれない。



しかし今のマジョルカにおける「TAKE」の表記を見るにつけ、これから久保建英が世界のサッカー市場に向けて名前を売っていくにあたっては、やはり「KUBO」のほうがいいのではないかと、お節介なおじさんは思ってしまうわけである。

もちろん、気軽に名前を呼びやすく、ファンからも覚えられやすいのはTAKEのほうだろう。ただよく考えてみてほしいのだが、ペレの本名はエドソン・アランテス・ド・ナシメント 、ジーコの本名はアルトゥール・アントゥネス・コインブラ で、彼らが本名のままで活動していたら、もしかしたらここまでの世界的知名度は得られなかったかもしれない。でもTAKEの本名は「TAKEFUSA KUBO」なのだから、そのあたりは何も心配することなく「KUBO」の名前で売り出していいのではないか。

Take


本人がどれほどそのことを意識しているかは分からないが、Jリーグおよび日本代表において、ちょっと前まで「久保」といえば、久保竜彦のイメージが強かったわけだ。

Dragon

それでも久保建英はまだまだこれからたっぷり日本代表選手として活躍できる時間も可能性も大いにあるわけで、そのうち「日本代表の久保といえば久保建英」となるだろう。ひょっとして「建英」の漢字名を「たけふさ」と読まれにくいことについて、日本人向けには「オレはタケだ」というアピールは一定の効果があるかもしれないが、充分その存在を知られている日本市場にはそこまで気をつかう必要はないと思う。


そしてこの問題を考えるうえで、さらに私が気をもんでしまうのは、すでに日本代表でも海外挑戦においても、久保裕也という先達がいることだ。

Yuyakubo

いまベルギーリーグのKAAヘントに所属しているが、このまま久保建英がスペイン1部でブレイクしていくと、むしろ久保裕也のほうが、名前を売るという意味では不利になっていく。「YUYA KUBO」となると、名字は久保建英とカブり、名前のほうはブレーメンの半端無い大迫勇也とカブってしまうわけである。

Osako

この事態は、実はすごいことかもしれないのだ。日本人サッカー選手が世界で挑戦するようになり、その人数が増えていくと、こうした「名前も名字もカブる問題」が発生しやすくなるのである。その最初の事例として、この久保裕也が挙げられよう。

そこですぐ思い出されるのは中田英寿と中田浩二のことだ。同時代において、二人とも同じぐらい日本代表選手としても活躍していたわけで、そして中田英寿は自分のユニフォームにHIDEと書くこともなくナカタで闘い続けた。その後マルセイユやバーゼルで海外挑戦をした中田浩二は、ひょっとしたらこの名前カブり問題に少しは苦しんだ可能性があるかもしれない。仮に、私が当時の彼に話ができる立場にいたら、「もし世界中で覚えられやすい登録名を考えているのなら、いっそのことロック・ドラマーのコージー・パウエルにあやかって、ユニフォームの登録名を“COZY”にしてみたらどうか」と提案したかった・・・まぁ、本人にしてみたら「自分は自分、だからナカタでいく」という気概でいたのだろうけど。

Kojinakata

▲マルセイユのときはトルシエが監督だったな。

Kojinakata2

▲「NAKATA」カブりに悩まされたのか、つづくバーゼルでは「KOJI」の表記だったことを今回初めて知りました。

でも確か中田英寿が欧州で活躍したあとの代表のユニフォームでは中田浩二は「K.NAKATA」と書いていて、ヒデのほうは何も変わらず「NAKATA」だった記憶があって、それはちょっと不公平な気がした記憶がある(←ここはうろ覚えなので間違っていたらすいません)。

というわけで、今こそ私は、久保裕也が今後、そうした「名前カブり問題」のちょっとしたアヤを乗り越えて、世界の舞台で輝けるようにと願うばかりである。



そして、この文章を書いている途中に気がついたのだが、高校卒業後にいきなり海外挑戦となった宮市亮も、アーセナル(=フェイエノールトへのレンタル)やボルトンにいた頃は、背番号のネームを「RYO」にしていたわけである。

Ryo

うむ、やはり売り出し中の若手選手は、いきなりファーストネームを押し出すのはやめたほうがいいのではないかという気になってきた。

ちなみにその後、彼が長く在籍することになるザンクト・パウリではMIYAICHIのネームになっている。

Miyauchi

それにしてもザンクト・パウリのユニフォームは書体も風変わりで、あいかわらず独特な雰囲気だな。

・・・というわけで書いている自分でも予想外だったが、久保建英の話題で書きはじめて、最後は宮市のいるザンクト・パウリの話になっていく記事となった。

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2019年10月 3日

うっかり「スタジアム崩壊」の危機を乗り越えて

Nanostad(ナノスタッド)というメーカーが、いろんなサッカースタジアムのペーパークラフトのキットをリリースしているので、私はチェルシーのスタンフォード・ブリッジのキットを手に入れた。


Nanostad(ナノスタッド) スタジアム3Dパズル チェルシー スタンフォード・ブリッジ 3725

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▲余裕の表情をうかべる親子。

 

対象年齢7歳以上とあったので、まぁ、気軽に作れるキットだろうと思った。

厚紙に数字がふられたパーツを、手で押し出すように切り離していく。切断面が絶妙によく出来ているので、わりと心地よくパーツが外れてくれる。

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▲左手に持っている半透明のパーツは、実際のスタジアムの屋根に設置されている半透明の屋根を模していて、このあたりかなりガチなこだわりをもってキットが構成されていて感心する。

こういう説明書をたよりに、接着剤などを使わずにすべて「差し込み」で組み上げていく。

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なので、こういう細い道具を使うと、キットの穴ぼこを開けていく作業もやりやすくなる。

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そうしているうちに「普通に作っていっても面白くないよな」という、子供の頃に培った「モデラー魂」が数十年ぶりにわき上がってきたのである。

たとえば、

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こうしてピッチの周りを電光掲示板の広告看板が囲む部分も、のっぺりとした青いパーツだけで表現されていたので、ここは自分なりに手を加えやすい部分であると考え、

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それらしい看板の画像をネットで見つけて、適度な大きさに印刷して貼ってみたり。

で、看板の裏側ってどうなっていたんだっけ? となり、過去に実際に現地で撮影した写真をひたすら振り返ってみると、こういう写真をみつけた。

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▲この看板の裏側の部分だけを画像ソフトで切り抜いて、横に連続して貼り付けて縮小させてプリントアウトし、それを貼り込んでみた。

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▲分かるだろうか。伝わるだろうか。これこそ模型制作の醍醐味であろう。結果的に最後まで組み立てると、この看板の裏側はほとんど目視では確認できないことが判明するのだが、「秘するが華」という世阿弥の言葉を胸に、これはこれで自己満足の境地なのである。

もしかしたら同じパーツを使いたいという読者がいるかもしれないので、このパーツだけ画像ファイルをダウンロードできるようにここに置いておく。(→ ダウンロード - e79c8be69dbfe8a38fe38391e383bce38384.jpg )

で、そういうマインドでスタンドの部分をみていると、

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これはこれでいいのだが、人がいないスタジアムよりも、人が大勢いるほうがいいんじゃないかと思い、「やはりスタジアムには横断幕がいるだろう」と思ったのが間違いだった。

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こういう横断幕をいろいろネットで調べて、細かく切ったりして貼り込んでいく。

写真にはないが、ゴール裏にはおなじみの「JT キャプテン、リーダー、レジェンド」幕とか「スーパー・フランキー・ランパード」幕とかも、それなりの大きさに切り取って貼っていった。

そのうえで、客席にお客さんが密集して座っている画像を縮小印刷して貼り込もうと思ったわけである。

しかし、このあたりで「力尽きた」のである。

おそらくミリ単位で横断幕を切ったり貼ったりしているうちに2017年の正月休みも終わっていったのだろう。

少しはいろいろと試みたのである。スタンドの座席の枠組みのサイズを測り、客席の様子を捉えた画像をそれなりの縮小サイズにして並べ、画像編集ソフトで並べたりカットしたりして、それをプリントして貼り込んでいこうというプランだった。しかし、あまりに面倒くさくなってきたのである。


そういうわけで、この模型はこの未完成の状態のまま、2年ほど放置されていったのであった。(ブログでこの制作過程をアップしようとしていたので、上記のような写真だけはちゃんと撮っていた)

つまり、言い換えると、私はチェルシーFCのサポーターであることを喧伝しながらも、自宅の片隅では2シーズンちかくにわたり、ホームスタジアムを崩壊させたまま生活していたことになる。

やー、申し訳ない、ロンドン。

で、そんな状態のままチェルシーの監督はコンテからサッリになり、そうしてランパードへとバトンが引き継がれた。

何も誰も引き継いでいない私の家には相変わらず朽ち果てたスタンフォード・ブリッジが忘れられた状態でたたずんでいて、最近になってようやく「これはさすがにマズイな」と思い、もう客席を人で埋めることはあきらめて(笑)、この状態のまま最後まで組んでいこうと、ふたたびピンセットを手に挑んだのである。

 

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▲この屋根の部分に、先にあげた半透明のシートを組み入れたりするのだが、「なるほど、たしかにこんな風合いの光が屋根から降りてくる感じ、するする!」と興奮してしまう。

 

・・・とはいえ、私が思っていた以上に、組み上がりが進めば進むほど、パーツの接合作業には難しさが伴うようになっていった。

つまり単体のパーツ同士をはめ込むのは問題はないが、こうして建造物の立体感が出てきたあとだと、「あっちを差し込むとこっちが飛び出てしまう」というようなジレンマを覚えるシーンが多発するのである。なので場合によってはスタジアム崩壊覚悟でちょっとした力を加えながら、少しの隙間やゆがみを狙って、別のパーツをはめ込む・・・という作業がでてくるのであった。

Face

そう、こんな余裕の表情ができなくなってくるわけだ。

 

だから、もし今後これを読んだ方が、Nanostadのスタジアム模型を作ろうと思われた場合、私から言えるアドバイスはこれだ。

「自分が本当に好きなクラブ、好きなスタジアムの模型だけにしておきなさい」

というのも、

「なんでこのスタジアムはこんなところにヘンな出っ張りがあるねん!」

「どうしてこの部分が必要なんよ!?」

「誰やねんデザインした建築家は!?」

と、作っている最中に、スタジアムにたいして悪態をついてしまいたくなることが多々あるからだ。

 

そういう困難(?)を乗り越えて、多少のアラは目をつぶりつつ、なんとか完成にまでこぎつけた。

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▲あらためて、今まで気づかなかった造形美を感じられたり。

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▲画面左側の青い階段状のパーツが本当に難しかったのでヘロヘロ状態になっている。

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▲「そういやこの出入り口の坂道付近で2005年に出待ちしていたら、急にモウリーニョ監督が出てきたなぁ」と悦に入る。

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▲建設に関係した人々に罪はもちろんないのだが、あらためてこの模型を作るにあたり、併設のホテルを設計した人に「もうちょっとデコボコをなくしたデザインで作れなかったのか」と問い詰めたい気分になった。

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・・・というわけで、出来上がるとやはりそれはそれでいい感じの模型となり、どう飾るかはまだ未定なのだが、地面の土台の裏側が空洞なので、壁にフックでかけて垂直に展示することも可能である。

 

そしてオチとしては、このキットには・・・







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バス がついているのである。

これって、もはやチェルシーのキットにつけられると「おいおいモウリーニョ監督への皮肉か?www」となるわけである。

 

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▲あと、やたらリアリティを追求して設計されているはずの模型なのに、バスだけあきらかにスケール比率が合ってないという(笑)

 

(気になったので他のキットを調べると、バスのついているクラブは他にもあったので、まぁ、そこまで深読みしなくてもよさそうだった・・・)

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というわけで、スタジアム建築が好きな方なら楽しめること請け合い。

Nanostadのホームページをみると、すごくマニアックなクラブまで揃っていそうで、手を出したくなる。

とはいえ、繰り返すが、あまり思い入れのないスタジアムだと「キーーッ!!」ってなるので、慎重に選びましょう(笑)

公式サイトにはでてないけど、アマゾンで検索するとドルトムントのスタジアムなんかもキット化されているみたいで、もし次に作るならこれにしたいかも。ただし絶版っぽいが・・・

 

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