ブルガリアのサッカーリーグは一定の条件下で観客を入れて再開とのこと
まだあまり話題になってなさそうなので、このブログで書いておきたい。
ブルガリアでは6月5日からサッカーリーグの1部・2部で、観客を入れた試合を行うとのことで、
(1)スタジアムのキャパシティの30%を上限とする
(2)観客は少なくとも席を2つ空けて使用する
という条件が課せられるとのこと。ちなみに6月3日時点でのブルガリア国内の新型コロナウイルス感染者は2,560名ということで、人口を調べたら約700万人で、(日本の検査数と感染者数の実態はどうにも信頼できないので比較しにくいが)わりとブルガリアの感染率って高いかもしれないが。
ともあれ、3万人のスタジアムだと9000人を上限として実施することになる。「席を2つ空ける」という条件であれば一人の客につき座席を3席使うから、この30%という数字になるわけか、なるほど。
こういう試合のチケットの値段というのも気になる。「価格変動制」を最近導入しているJリーグでは、もしこういう形になったらどういう値段設定になるのだろうか。というのも、どうしたってこういう事態になると、おのずと「プラチナチケット」みたいな扱いになるわけで。決して喜ばしい事態ではないが「自分はあのときあの試合を観ていた」というのはひとつのプレミアムになる。
あと、自由席と指定席の区分けもどうなるのかというポイントも気になる。おそらく「後になって感染経路をたどれるように」といった行政指導とかで、全席が指定席になることも予想される。
ブルガリアの話はこれ以上の情報はないのだが、やはり大声でチャントを歌うとかは制限されるのかもしれない。でも実際やってみたら、自然にみんな歌うかもしれないし、「逆に自分が率先して応援しなければモード」が発生して、キャパ30%の「プラチナチケット獲得者」であるサポーターたちは、力の限り応援しそうな予想もできる。いずれにせよ他の国ではまだ客を入れての試合は実施していないので、これはすごく各国関係者に注目されているのではないかと思う。
ちなみに私が今日これを知ったのはたまたま外務省海外安全情報メールの一覧を見ていたことがきっかけなのだが、この在ブルガリア日本国大使館からのメールを読み込むと、このサッカーリーグ実施については「保健大臣令」によるものなのだが、かねてより基本的には「屋外及び屋内(スポーツ施設,クラブ等)における競技性のある大規模スポーツイベントの実施は許可されない」という方針だったので、普通に考えたらサッカーの試合だって開催できないはずなんだが、「これまでの保健大臣令を一部修正し」となって、「例外として」プロ・サッカーリーグの試合実施だけは許可されたとのこと。
うん、これって絶対・・・いろいろ恐ろしいエリアから圧力かかったんだろうなぁ、と想像できる・・・
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コメント
Jも無観客開催後は どうなるのか、年パスユーザーとしてはアレコレとモヤモヤします。。。
ブルガリアと言えば、広島時代のストヤノフを思い出したので、ググってみた所 山口県でスクール開設とかレストラン経営されていて、何ともエモかったので共有させて頂きますw
(ご存じだったら すみません)
投稿: ねこじし | 2020年6月 7日 00:59
ねこじしさん>そうですね、サポーターの方々は年間パスが「お布施」みたいになっていますから、もし30%ルールみたいなのが適用されてもモヤモヤしそうです。
ストヤノフ!懐かしい響きです。日本におられるのも知りませんでした。こういう「元スポーツ選手が飲食店経営している」というのは、「遠くても行ってみよう」って気になりますよね。
投稿: タテイシ | 2020年6月 7日 10:39