フォルトゥナ・デュッセルドルフ、そしてハイネの家の犬:スタジアムめぐり旅2014・ふりかえり(その4)
デュッセルドルフには結局2泊し、次の目的地はドルトムントである。そのまえに午前中は時間があったので、地元のクラブであるフォルトゥナのスタジアムに寄ってみようと思った。当時は2部リーグで、直前まで大前元紀が所属していたことで知られていた。
街の中心部からUバーンの列車で郊外へ。どういうわけか、スタジアムのことよりも、このとき路面電車の車内から街並みを観ていたときの印象が強い。
関西でいうインテックス大阪のようなメッセ会場行きの終点駅に着くと、そこにスタジアムが併設されているような感じだった。
なのでこれこそ駅直結型のスタジアムということで、サッカーの試合やイベントがないとものすごく閑散とした場所だった。
当時はネーミングライツの関係で「エスプリ・アレーナ」という名称だったが、現在は変わって「メルクール・シュピール・アレーナ」となっているらしい。
こういう看板はあるにせよ、まるで駅ビル直結のホテルとかに移動するかのような雰囲気でスタジアムの入口にいくも、そこにいた係員に「今日は休みだから」みたいな感じで門前払い。グッズショップもなさそう。しかたなく周辺を歩いてみる。
するとここにもやはり近所にはスポーツ施設があり、そしてチームの練習場もあるのだった。
ここにきて、ようやく「人が集まっている状況」があり、すこし和んだ。
とくにこの少年ファンが、熱心にゴールキーパーの練習を見ていたのが微笑ましくて。
ふたたび駅から中心街に戻り、あらためてデュッセルドルフを少しだけ観光。
「ハインリッヒ・ハイネ通り」と書いてある。詩人ハイネ(私はまったく詳しくないのですが)ゆかりの街だそうで、
そこにハイネの生家の跡地が書店となっているのをガイドブックで知ったので立ち寄ることに。
長細い店内に、よくみるとイヌがじっと店番をしていた。
人生でこんなにも「悠然とした」感じのイヌを見たことがなかったほどだ。どんなにカメラを向けても何も動じることなく、ひたすら自分のペースを守っていた。面白がってしばらく写真を撮りまくってしまった。
というわけで「デュッセルドルフの最大の見どころは」と問われたら、「ハイネの家のイヌ!」と私は答える。
・・・とまぁ、天気もよく、本当はもっとゆっくりしたいぐらい素敵な街だったが、まだまだ訪れるべきスタジアムが待っているので、ここから一時間ほどかけて次の目的地、ドルトムントへ向かったのである。
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