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2023年8月 5日

23/24シーズン新作ユニフォームでグッときたデザインの欧州4クラブ

最近になって私の住む街にも外国人観光客と思われる団体がたくさんやってくるようになった。そんななかでごくたまにサッカーユニフォームを着てウロウロしている人もいたりする。もし自分のツボにハマるマニアックなクラブのユニの人とすれ違ったらどうしよう、チーム名をコールしたくなるかもしれない・・・と、つい余計な心配をしてしまう。

さて欧州では新シーズンを控え各クラブも新しいデザインのユニフォームを発表しており、ユニフォーム情報を集めたサイト「Football Shirt Culture」のツイート(もう「ツイート」っていう言葉もできなくなるのだろうか)からチョイスした、街歩きに着やすそうなデザインの海外クラブのユニフォームを紹介。

まずは、アヤックスのサード・ユニ。

Ajax3rd
Ajax3rd2

このクラブは伝統的に、ホーム以外のユニフォームでチャレンジングなデザインをみせる印象が強い。
そもそもアムステルダム自体がデザイン性という観点でもすごくクリエイティブな雰囲気のある街のイメージがある。また旅したい。
で、アウェイユニフォームはこちら。

Ajaxaway

パッと見て、なんだか魚っぽくて、このラインぐねぐね状態は、個人的にはちょっと微妙なテイストにみえる。

ただ、拡大写真をみると
Ajaxaway2

このように、細かいグリッドのラインアートになっていて、このあたりのレトロフューチャーな雰囲気はツボではある。


さて、同じオランダのライバルチームであるフェイエノールトのアウェイはこちら。

Feyenoordaway
Feyenoordaway2

もしかして魚のウロコみたいなデザインは最近のトレンドなのだろうか。ともあれエッシャーのだまし絵のような、規則性がありそうでどこかランダムにも見えてくる不思議なパターン。そして最近あちこちのクラブで取り入れている「あえてエンブレムをモノトーンにする」という手法も見受けられるが、この場合は通常の赤/白のエンブレムにしておいたほうが、引き締まって見えていいんじゃないかなとは個人的な好みで思う。

ちなみにこのユニのサプライヤーである「Castore」のことは今回初めて知ったのだが、よくみるとF1のレッドブル・レーシングのウェアも手がけているイギリスの新興メーカーだった。すごくクールなデザインのスポーツウェアを展開しているようで、これからこのロゴを見る機会も増えるかもしれない。


イギリスつながりで次に紹介するのはロンドン屈指の“ダーティー”な印象があるミルウォールFC。
新作アウェイユニフォームはこれ本当に欲しくなってきています。

Millwallaway
Millwallaway2

ユニフォームデザインにおいて重要視したくなる要素が「スポンサーのロゴ」なのだが、よりによって「HUSKI チョコレート」がミルウォールの胸スポンサーになっているという事実が私にとって衝撃的なのである。このHUSKIはスウェーデンのチョコレート飲料メーカーらしいのだが、F1のマクラーレン・チームのスポンサーになっていたりするので個人的にはその存在は知っていても、日本で売っているのをまだ見たことがなくてずっと気になっているのだった。

Millwallaway3

このロゴの雰囲気がひとつのデザイン要素として良い感じにおさまっていて、とても着たくなる。どかんと「チョコレート!」で、そのうえミルウォールなのである。どうしたってこのクラブのイメージでいえば、幾多の汚名にまみれた荒くれサポーター集団がパブで呑み暴れて、酒臭いままピッチに罵声を浴びせるイメージが払拭できないわけで、そのようなサッカークラブに「チョコレート」である。よくぞスポンサーになったなと、その英断?に敬意を表したくなる。

ちなみにホームのユニはこんな感じ。これも悪くない。

Millwallhome

本筋とは離れるが、この写真をみて「フツーにハンガーにユニをかけただけの写真・・・リアルだが、スポンサーのロゴもグシャッとなっていて、それはいいのだろうか」と余計な心配をしてしまう。でもこの大ざっぱな感じがよい、ミルウォールなので。

ちなみにミルウォールといえば、チェルシーのレジェンドである闘将デニス・ワイズが選手兼監督を務めるという思い切った体制で奮闘していた頃、2度目のロンドン旅行にいったついでに練習場まで行ってみたことがある。しかしちゃんと調べずに行ったので、惜しくも練習が終わったあとで誰にも会うことがなく、入口で所在なげにたたずんでいたら、車で通り過ぎる若者グループが自分に向かって大声でヤジを飛ばして走り去っていくだけの思い出しか残っていないのだが、最寄り駅の「Ravensbourne」という名前はずっと記憶にある。調べたら今でも同じ場所(ここ)にあるようで。

チームの公式サイトに寄ったついでに、他のウェア類もチェックしたら、こんなシャツが。

Millwallnoonelikeus

「誰からも好かれない」
これはチーム特有の自意識過剰かもしれないが(笑)、ある意味では他のクラブも参考にしていいのではと思える方向性。


さて最後に紹介したいのは、ドイツのヴェルダー・ブレーメン。

Bremen3rd
Bremen3rd2

「おお! 今年やたらカッコいいやんけー!! どうしたブレーメン!?」となった。
久しくブンデスリーガの試合もなかなか観られていないので知らなかったのだが、胸スポンサーも「Matthäi」という会社に変わっていて、調べたら建築作業の重機とかを扱っている老舗会社とのことで、それもポイント高い。いいねぇ、いいねぇ。そういう質実剛健なイメージの会社のロゴのほうが、オンラインカジノとかよりもよっぽど良い。

いやー、今回のブレーメンはチームカラーの緑色がとっても深みを増して良い。これ今後もこのカラーでいきましょうよ! と強く言いたい。


しかし、よーーーくみたらこのユニフォーム、「サード」だったのである。

「へ、サード?」

もともと緑色のチームなのだから、わざわざサードにこんなカッコいいグリーンにしなくてもいいじゃないか・・・とは思った。
そして恐る恐る、新シーズンのホーム・ユニを調べたら・・・















Bremenhome

変わってねぇぇぇーーー!!

中途ハンパに薄めのグリーン!! むしろ黄緑!! 伝統の色ってやっぱりこっちなのかよブレーメンんんん!!
しかもコンビニの制服みたいだぞこのデザイン!!
(あとこのビジュアルにおけるフレームのデザインとかも、ちょっとわざとクラシカルな様式美ってやつを演出している気がする)

いやー・・・これぞ、サッカーユニフォームの奥深さですな・・・


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