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2024年6月

2024年6月 2日

セレッソ大阪「フォトサポシート」を体験してみた

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セレッソ大阪はスポンサーであるニコン社とのタイアップ企画として「フォトサポシート」という座席を設けることがある。写真撮影に適した特別エリアでポジションが取れて、クラブの公式フォトグラファーからのレクチャーもあるとのこと。4月の川崎フロンターレ戦を観に行きたいと思っていたら、たまたまこの試合でフォトサポシートの設定があったので、思い切って申し込んでみたらチケット購入権利が当たったので行ってみた。

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スタジアム脇のJRの高架下でニコン社はブースを構えていて、そこで受付等を行う。

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そして希望者には、台数に限りはあるがニコンのカメラをレンタルすることもできる。
ちなみにレンタルカメラの設定はあらかじめサッカー撮影用に事前にセッティングしてくれている(=あまり変にいじらないでほしい)とのことだが、初心者な私は「画像の容量は小さめにしてほしい」とリクエストしたら、スタッフさんが快く応じてくれた。

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で、それぞれ参加者には特製ビブスが配布される(終わったら持って帰る)。

ビブスを着て、借りたばかりのごっついカメラ(重たい)で周囲の試し撮りをしながら、イベント開始まで少し待つ。

で、こういうイベントごとでは「開始前までの手持ちぶさたな時間帯」というのものは往々にして発生するものだが、周囲をうかがうとすでにこの現場には「一人だけ色の違うプレス用のビブスを着ている、明らかに本日のレクチャーを担当するためにいるのであろうクラブ公式フォトグラファーさん」がやはり手持ちぶさたな状態で待っていた。せっかくなら「普段発揮しない社交性ブースト」を強引にオンにして、この開始前の時点でその人に話しかけて、いろいろ日ごろ疑問や課題に思っていることを質問したらよかったのに、それができなかったことが私の反省点である。まぁ、他の参加者さんも一様におとなしくイベント開始を待っていたわけで。

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あのとき社交性ブーストを発揮できなかったことが悔やまれるのは、いざニコン社から本日のイベント開始が告げられ、さっそくそのフォトグラファーさんの講釈が始まったものの、与えられた時間がタイトだったのもあってか思った以上に内容があっさりとしていたからだった。参加者の写真技術のレベルもまちまちなので、どこにポイントを置けばいいのか迷うところもあっただろう。講釈のなかで覚えているポイントは「時間帯によって変わる太陽の光の向きを意識すること」「サッカーのルールを理解したうえで、次の動きを予測すること」「我々プロは必ず一脚を使う」ということだった。うむ。

ちなみにこのイベントでも通常時と同じく三脚は使用不可なのだが、一脚は使ってもいいとのこと。借りたカメラが重たいので、一脚を持ってきていた私はホッとした。でも私のちゃちな一脚が耐えられる重量なのかどうかが微妙だったので、あわててスマホで一脚のマニュアルを確認したりした。

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こうして、いざ設定された座席へと移動する。ホーム側とアウェイ側の2箇所に分かれていて(申込時に選べる)、私はアウェイを選択していた。ニコン社のスタッフさんが先導し、黄色いビブスを着た我々がゾロゾロとついていき、試合前でごったがえす人混みのなかをかきわけて、顔パス状態で指定のエリアにつく。受付時にクジを引いて渡された番号札のところがこの日の座席となる。

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というわけで、この絶好のポジションで心おきなく写真が撮れるわけである。
そして借りたカメラの性能の良さにも舌を巻く。やはりいい機材はいいんですね(当たり前だ)。

ニコン社の人から「マスコットたちにも、このシートにいる皆さんに向かって愛嬌を振りまくようにお願いをしてある」というので、まずは彼らを撮影。

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うん、たしかにキレイに撮れる。毛並みのところとか、本物の動物みたいなリアリティが(←おい)。

そんなわけで、「天気は快晴」×「絶好の場所」×「最高に性能のよいカメラ」の合わせ技で、ひたすら撮影を楽しみ、迫力のある絵が撮れたわけである。

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ニコン社の人も巡回してくれて、何かあった場合に相談できたり、必要に応じてレンタルカメラのバッテリー交換もしてくれる。エリア全体は仮設の柵で囲われており、場内スタッフが門番をしてくれているので、チケットがわりのビブスさえ着用していれば荷物や機材一式を座席に置いたまま席を離れることもできるので助かる。

で、あまり長々と写真を羅列するのもアレなんで、「今日の3枚」ということで自分的にツボだった以下の写真をチョイス。

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そう、このイベント参加が決まって「この日一番撮りたい絵」としてイメージしていたのが、吠えるキム・ジンヒョンである。
試合後半は自分の前がセレッソの守備側だったので、ことあるごとにジンヒョンの様子をチェックしていた気がする。

次はこちら。

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この日の主役は、プロ人生ではじめて古巣と対戦することになった登里享平で、試合前のアップの様子。フロンターレの選手達を見やるノボリは何を思っていたか。冷静に振り返るともっと構図やフレーミングを工夫すればよかったのに・・・と思ってしまうが、いずれにせよこの日のニコンのレンズだからこそ撮れたようなシーン。

そして最後も登里。

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セレッソが勝利し、そのあとすぐに鬼木監督のところに挨拶にいき、感極まって泣いていた様子。
負けた後だけど、登里にたいしてこういう笑顔になれる鬼木監督もいい味だしている。

登里については、私はかつて2012年シーズン前に宮崎県を訪れていくつかのJクラブのキャンプ地をめぐる旅をしたことがあったのだが、フロンターレの練習試合のあとにファンサをしてくれた際、登里に「夏のロンドン五輪がんばって」と声をかけたら、さわやかな笑顔で元気よく「ハイ!」と答えてくれたのが印象的で、しかし残念ながらその後の本大会のメンバーには選ばれなかったけれども(今思えば大迫勇也も選外になるほどのハンパないチームだったわけだが)、ずっと注目をしていた思い入れのある選手だったりする。

で、本当ならばそのあと「フロンターレサポーターが待つゴール裏へ挨拶にいく登里」の写真も撮りたかったのだが(なのでアウェイ側の座席を買った)、セレッソの選手たちの場内一周の挨拶が終わるとすぐにニコン社のスタッフさんがやってきて、全員すみやかに同じタイミングでスタンドから撤収をしなければならず、文字通り涙を飲んでその場を離れざるを得なかった。もうこれはどうしようもなかったので、仕方ない・・・。

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こうして再び高架下のブースに戻り、レンタルカメラに内蔵していた記憶媒体もニコン社のものだったので、そのあとは自分の持ち込んだSDカードに写真の転送作業をしてもらうことになり、人によっては待ち時間が発生するので流れ解散となった。

ニコン社としては、同社が運営している「フォトサポ」への投稿や登録もアピールする機会でもあるわけで、私も今回「HOWE」のハンドルネームで初めてアップロードしてみた。(このリンク)でこの日撮った他の写真も観られるかと。

撮影することそのものを楽しめたのはもちろん、我々にレクチャーをしてくれたフォトグラファーさんも試合になればピッチ脇で通常業務に勤しんでいて、その様子も目で追って応援したくなったりするのもなんだか面白かった。次にこういう機会があれば、ええ、ぜひ積極的に話しかけにいきたい(笑)。

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『ひと撮りいこうぜ!!』

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