なでしこリーグ

2023年2月27日

2023大阪マラソン「サッカーユニフォームのランナーさん応援(調査)企画」実施報告:寒いなか長時間おつかれさまでした~

途中で陽が差してきましたが、基本的には寒かったですね・・・こちらも久しぶりの大阪マラソン、無事に応援(調査)企画を実施できました。
今回もはじめてのご参加も含め、お集まりいただいたサポーターの皆様にはひたすら感謝です!!!
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奈良クラブ2名、ツエーゲン金沢2名、浦和レッズ2名、セレッソ大阪、京都サンガ、柏レイソル(途中まで)、岡山湯郷Belle、そして日本代表ウェアの私という組み合わせのチームとなりました。ブラボォー!

ブラボォーといえば、
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この日もバナーを掲げたランナーさんが複数キター!
「ブラボーの人、また来た!? 誰か配っている人いるの!? by 谷口キヨコ」
ということで、
はい、配っていた人が走ってきました~
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我々「調査員」を讃えるねこじしさん、この日も快走で、“セレッソ大阪部門”だとこの地点で8位、見事今回もスタメン入り!

ただ、ここが本日の反省点のひとつなのですが、ねこじしさんが来たら、「バモバモゴール・メンデス~」のチャント(もうチームにいないけど)でも歌おうかとぼんやり考えていたのですが、

なぜかこういうとき、とっさに歌がうまく出てこず、

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「・・・・・。」

と、コールはおろか何も歌いきることができず、私からはまったく応援らしきこともできないまま本人は去って行くという(笑)
「うわー!! なんか、全然ダメやった・・・」というモヤッとした気持ちを抱えたまま、応援企画を続行していたわけですが。

で、気がついたら
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「走り終わってからこっちに来てるやんけー!」
・・・いやはや、どんなに元気なんですか。てか、どんなにサカユニ応援好きなんですか(笑)

ちなみに、先週の京都マラソンではじめて応援企画に参加いただいた奈良クラブ・サポのたらいさんも
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このバナー芸(川柳!?)を披露し、ゴールにたどり着いたあと、しれっと我々の応援企画に加わってくれていました(笑)。

みんな元気すぎるやろ・・・w

元気といえば、
こちらも先週の京都マラソン応援企画に来てくれた京都サポ・ランナーのダイさん。
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走る前からツイッターでも「寒い!タイツないと無理!」と書いていたりしたのに結局、それでも足元は裸足。マジか・・・
これを「元気ですね」と片付けていいものかどうかも悩むところですが。その後、大丈夫だったでしょうか・・・

ところで、ねこじしさんへの応援コールでスベッた私ですが、他にも今日はやらかしていまして。

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こちらもねこじし製バナーをしっかり掲げてアピール!の、ジェフユナイテッドな二人組が現れまして。
本来なら「ジェフ千葉!」コールのはずが、
つい「市原!!」と古い名前で叫んでしまいまして。
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私のほうのカメラには、まさに「市原」と呼ばれたときの「なんでやねん」な表情が捉えられておりまして。
あぁ、申し訳ありませんでした(笑)

さて気を取り直して本日の集計を発表します。
(ねこじしさんに代わり、M・フィオリオ氏にお任せしました。ありがとうございます~)

【J1】
セレッソ大阪 77
ガンバ大阪 67
ヴィッセル神戸 31
京都サンガ 13
名古屋グランパス 12
サンフレッチェ広島 11
浦和レッズ 10
川崎フロンターレ 7
北海道コンサドーレ札幌 6
横浜Fマリノス 6
アルビレックス新潟 4
鹿島アントラーズ 4
アビスパ福岡 3
横浜FC 2
湘南ベルマーレ 2
FC東京 1
サガン鳥栖 1

レース途中まで「大阪ダービー」は同数だったりして、いつもながらに白熱した闘いがありました。さすがに参加人数が多いと、J1クラブもレイソル以外が全チーム揃うという結果に。

【J2】
清水エスパルス 9
徳島ヴォルティス 9
ジェフユナイテッド千葉 6
ヴァンフォーレ甲府 4
ファジアーノ岡山 4
レノファ山口 4
ジュビロ磐田 3
ベガルタ仙台 3
モンテディオ山形 2
ツエーゲン金沢 2
ロアッソ熊本 2
大分トリニータ 2
栃木SC 1
大宮アルディージャ 1
V・ファーレン長崎 1
FC町田ゼルビア 1

前回の京都マラソン同様、清水エスパルスが最多人数タイ! エスパルス界隈ではランニングがブームになっていたりするんでしょうか。ここにきて突然の飛躍です。

【J3/その他】
松本山雅 8
愛媛FC 3
ガイナーレ鳥取 3
奈良クラブ 2
FC今治 2
SC相模原 2
FC大阪 2
カターレ富山 1
AC長野パルセイロ 1
ギラヴァンツ北九州 1
カマタマーレ讃岐 1
鹿児島ユナイテッドFC 1

INAC神戸レオネッサ(WEリーグ) 1
クリアソン新宿(JFL) 1
福山シティFC(中国サッカーリーグ) 1
ETU(漫画『ジャイアントキリング』) 2
東京シティ・エスペリオンFC(漫画『アオアシ』) 1

そういう意味では松本山雅は今日も多かった! こちらもマラソンブームが起こっているに違いないと思わせる人数です。

今日イチでレアなユニフォームといえば、
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中国サッカーリーグ「福山シティFC」でしたね~私はまったく分からなかったです!!(応援企画初参加の奈良クラブサポ・ランナーのKeishiさんが見事に反応してくれたおかげ!)

あとETUユニで、背番号をみるとガブリエル17番だったのが「マジか!」ってなりましたw

そして、先週の京都もふくめて、「ホンダロックSC(=ミネベアミツミFC)」のランナーさんがおられたらしいのですが、すいません、まったくノーマークで逃しております!!

【海外クラブ】
FCバルセロナ 9
パリ・サンジェルマン 7
アーセナル 6
マンチェスター・U 6
ボルシア・ドルトムント 5
リバプール 3
インテル 3
ACミラン 3
チェルシー 3
バイエルン・ミュンヘン 2
ユベントス 1
レアル・マドリード 1
レアル・ソシエダ 1
アヤックス 1
アイントラハト・フランクフルト 1
ボカ・ジュニアーズ 1
グレミオ 1
バレンシア 1
リーズ・ユナイテッド 1
モンテレイ 1
サンダーランド 1
ルマン 1

今回もマニアックなユニにお目にかかれてよかったです。サンダーランド(イングランド実質2部)は、いったいどうしてそれを着て来たのか別室で事情を聴きたいぐらいです(笑)。でもルマンは、背中に松井大輔の背番号22をみてようやく気づいた次第です。。。

【代表チーム】
日本代表 41
フランス代表 7
アルゼンチン代表 3
ウクライナ代表 2
クロアチア代表 2
イタリア代表 2
イングランド代表 1
ベルギー代表 1
スペイン代表 1
カメルーン代表 1
オランダ代表 1
メキシコ代表 1
ユーゴスラビア代表 1

日本代表も人気復調の気配。そして最近はフランス代表ユニが多いイメージがあります。

人数でいうと、国内サッカー系で341人! 
代表や海外クラブを全部含めると464人。
今大会、主催側発表では3万人が走ったとのことですが(定員割れしていたという話もありますが)
国内サッカー系だと88人に1人の割合になります。(前回の大阪は117人に一人)
確実にサッカーユニ・ランナーさんが増えていることを実感します。

なお今回、サッカー部門全体の1位はわたくしタテイシが推しているチェルシーでした。こともあろうにレース前に「もはや最近はチェルシーを着る人なんていなくなった」とか言ってしまっていたので、よけいに衝撃的でした、すいません(笑)
そして、Jリーグ部門の1位はセレッソ大阪で、かつ女性ランナーの方でした! 

さて、今回もいろいろなランナーさんが走っていました。
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道路のアウトサイドからオリジナルのバナー芸を我々に披露してくれたベガルタ仙台サポ・ランナーさん。J2沼を堪能している(で、いいんですよね)ようですw

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レース前にFC東京サポの小倉庵さんから情報をいただき、FC大阪のスポンサーになった会社の社長さんが走られるとのことで、それはなんとしてもしっかりコールしようとチーム一同構えていたわけですが、無事にたくさん声援を送ることができてよかったです。しかしなぜトナカイっぽい鼻だったのかは謎です。

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マラドーナっぽい徳島ヴォルティスのサポ・ランナーさん、背中の柿谷曜一朗背番号をアピール! 

で、今回も写真はレッズサポの同僚・mizuix氏が撮影してくれたので、(こちら)のリンクで共有させていただきます。

これらの写真のなかから、「ナイスな笑顔」をいくつかチョイスさせていただきました。
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レース後半のしんどい地点でも、サポーターの声援を受けてこういう笑顔になれるというのは、やっぱりすごいことだと思えます。
(あと、声援を受けているサッカーユニの方の周囲にいるランナーさんたちも一緒に応援にのってくれるのも嬉しくなります)
この取り組みを続けていることで、ランナーさんからもアピールをしてもらったり、声援を受ける側だったランナーさんが応援する側にも参加して、ライバルチームの名前をコールするのを楽しんでもらえたりするのは本当にグッとくるものがあります。

余力があれば関西の4大大会以外でも応援企画ができればいいな・・・と思いつつ。また突発的にどこかでやるかもしれませんが!!
そのときはよろしくお願いします。

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▲今回ねこじしさんはスタート前にバナーを配布するにあたって、「しおり」みたいなものまで作って添えていたとのこと!(笑)

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2023年2月 5日

2月19日京都マラソン2023、2月26日大阪マラソン2023、ひさしぶりにサッカーユニフォームランナー応援(調査)企画やります

このブログでは今年最初の記事になりますね、明けましておめでとうございます(遅い)

さて、京都マラソンと大阪マラソンが2週連続開催であります。
どちらもコロナ禍以降、ひさしぶり・・・

2週連続はいつもながら戦々恐々ですが、張り切って沿道に立ちたいと思います。
・・・って、沿道応援の人たちは、現地に行っていいんですよね?

京都マラソンの公式サイトさん!?
Kyototop

おおっ、いきなり出てくる迫力の動画っ!

キャッチコピー:「3年ぶりの想いが 京でひとつになる」

ひとつになるのはいいんだけど、そこで密になって感染症がまた拡がったらアカンよね!w

3nennburi
うむ、このイラストにも、チアガールや沿道で応援しているっぽい人が描かれているから、行っていいんですね!?


さて、大阪マラソン公式サイトさんはどうでしょうかっ!?






Osaka


「・・・・・。」


無言かいっ!!


うむ、トップページだけだと「いつ開催日なのか」もすぐには分からなくて、開始までのカウントダウンだけは順調に表示されているのだけど。

で、
ふとサイトのはしっこを見たら、

Totoatare

オーガナイザーのなかに、われらが「toto」も入っているから、「行ってよし!」ということで受け止めます!(なぜ)

応援(調査)場所はいつもと同じ場所を予定しています。
<画像をクリックしたら大きくなります>
Konohenn
京都マラソンは京阪出町柳駅から歩いてすぐの「葵橋西詰め」の河川敷のベンチです。30kmすぎのところになります。

大阪マラソンも前回と同じ所で待機する予定です。
Shigino
JR鴫野駅から南にいったところの橋の上。40km手前になるので、本当にラストの山場でお目にかかります。

でも今回あらためて地図を眺めていて、スタート直後の「片町」エリアに足をのばして序盤の走りを見届けて、そのあとJR学研都市線の「大阪城北詰」から鴫野駅に移動して待ち構える、というパターンもアリなんでしょうかね。どうせならがんばって早起きしてそのパターンも試せたら・・・と思ったり。

そして今年はすでにJリーグが開幕しちゃっているタイミングなので、スケジュール的にもサポーターのみなさんはご多忙かと存じますが!! 久しぶりの京都&大阪、ぜひぜひぜひ応援(調査)企画にもご参加いただけると幸いです。いろんなクラブのユニフォームを見つけてはチーム名をコールして手拍子して・・・ということをひたすら繰り返していますが、気後れする方はちょっと離れて見守っていただけるだけでもありがたいです(笑)
もし当日は予定変更などありましたらツイッター(@NaofumiTateishi)でお知らせします。

特に大阪マラソンはねこじし調査員(セレッソ大阪サポ)が出場予定とのことで、コールするのも久しぶりになりますねぇ。(←って書くと逆にプレッシャーになりますでしょうか 笑)

マラソンに挑戦されるサカユニランナーさん、そして沿道にお集まりのみなさまも、体調管理にはくれぐれもご自愛くださいませ!
【追記ですwww ↓】

Bravo

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2022年12月11日

2022奈良マラソン サッカーユニフォームランナーの応援&調査結果報告

Sika

ワールドカップ開催中にマラソン大会が行われるという超レアな状況下、「ブラボォー!!」が飛びかう現場でございました(笑)みなさまおつかれさまでした。。。

さてセレッソ大阪サポランナー・そしてある意味ではJサポランナー応援の“伝道師”(笑)ねこじしさんが早起きしてレース前に、「Jリーグ奈良マラソン支部」にて新ネタのバナーを配布したそうで。

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▲ねこじしさんに会うのも1年ぶり。

今回もねこじしさんはバッチリと集計用紙を作成してスタンバイ。そして旧友の湯郷ベルサポ・Mフィオリオ氏とともにいつもの場所にてランナーさんを待ち構えました。

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▲こんな感じで、ねこじしさんの配ったバナーをアピールするサッカーユニ・ランナーさん、多数(笑)

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▲我々のあいだでは毎度おなじみ、チョッパーの下に実は日本代表ユニをいつも着用しているたかっちさん、このとき復路だったのですが・・・

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▲持っていたバナーがボロボロになったので「新しいのに交換できますか」と、まるで「ネタのエイド」状態に(笑)。ちなみにこのブラボーなバナーは「沿道の高校生に好評でした!」との報告も(笑)。

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▲「ネタのエイド」を利用したのは実はもう一人いて、この京都サポの方は、2019年の奈良マラソンのときにうっかり柏レイソルのランナーさんに抜かれて「追え~!」となった、裸足のランナーさんです(あのとき最終的にレイソルを追い抜いたとのこと)。
---

で、去年と異なり、今大会は10kmの部も復活とのことで、やはり往路での応援は超ハイスピード&密集具合がすごくて、久しぶりの応援にアタフタしまくりでした。
そんなわけで、集計結果は以下となります。左の数字が往路、右が復路になります。復路のほうが数字が大きい場合は、往路で我々がうっかり見逃していたということが分かるわけですww
とりあえず往路に人数が多かった順番で並んでいます。

【J1】
セレッソ大阪 24/20
ガンバ大阪 9/5
ヴィッセル神戸 5/5
浦和レッズ 4/5
京都サンガ 4/5
川崎フロンターレ 3/3
FC東京 3/3
北海道コンサドーレ札幌 2/2
鹿島アントラーズ 2/3
サガン鳥栖 2/2
横浜Fマリノス 2/2
清水エスパルス 1/2
名古屋グランパス 1/2
アビスパ福岡 1/1
柏レイソル 1/1
ジュビロ磐田 1/1
サンフレッチェ広島 0/2

→ セレッソ大阪は今回も多かったですね。圧勝です。そして奈良マラソンにしては珍しく、もしベルマーレ平塚が入ってくればJ1勢コンプリートだったのです。

【J2】
ファジアーノ岡山 4/3
アルビレックス新潟 3/2
ヴァンフォーレ甲府 3/3
横浜FC 2/3
大分トリニータ 2/2
水戸ホーリーホック 2/2
徳島ヴォルティス 1/1

→ファジアーノ岡山が今回多かったですね。
 そしてファジアーノといえば、毎度おなじみの「女装ラムちゃん」ですが・・・
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Lam-2
 ▲今年も健在です(笑)。そして昨年と違い今回はちゃんとファジアーノのタオルマフラーを身につけていたので、晴れてカウントの対象になっています。それにしてもラムちゃん、毎度我々のところに走行ラインをうまく寄せてくるので、私がメガホン叩きながらいつもカンだけで撮影している写真のフレーミングにしっかり収まる確率がやたら高い(笑)。

【J3】
SC相模原 3/3
松本山雅 2/2
FC岐阜 2/2
ギラヴァンツ北九州 2/2
愛媛FC 1/1
福島ユナイテッドFC 1/2
アスルクラロ沼津 0/1
いわきFC 0/1

→今年も相模原さんが元気よく参加されていましたね。
 そして、アスルクラロ沼津&昇格を決めたいわきFCという、初めてお目にかかるユニフォームにテンションが高ぶりました(ていうか、往路のときに完全に見逃していたわけですが・・・)
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▲アスルクラロ沼津! 来シーズンはゴン監督!
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▲いわきFC祝昇格!

【JFL・その他】
奈良クラブ(JFL) 14/13
FC大阪(JFL) 1/1
岡山湯郷Belle(なでしこ) 1/1
ニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ) 1/0
ETU(漫画) 1/1

→こちらも昇格を晴れて決めた奈良クラブ、全体でも第2位となる多数のランナーさんが出場されていました。

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▲もはや奈良マラソンではおなじみ、奈良クラブサポ・たらいさんのバナー芸・・・「今日のタイムは水増しもカズ増しも必要ありません」。往路ではなく復路で満を持して披露するあたりがさすがです(笑)

ちなみに、
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▲SC相模原サポさんからも、来シーズンは奈良クラブと対戦するということで、こんなバナー芸が披露されていました!

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▲FC大阪も、祝昇格!

ちなみに国内クラブのユニフォーム着用率を全参加者の数字で出しますと、99人に1人の割合となりました。

【海外クラブ】
バルセロナ 2/2
マンチェスターU 2/2
ドルトムント 1/1
ACミラン 1/0
バイエルン 1/1
QPR 1/1
インテル 1/3
セルティック 1/1
リバプール 1/2
リーベルプレート 1/1
ローマ 1/0
ナポリ 1/0
セルタ 1/0
パチューカ 1/0
パリサンジェルマン 0/1
ニューカッスル 0/1
ユベントス 0/1
LAギャラクシー 0/1

→今回の海外クラブ関連のハイライトとしては・・・往路で最後の最後、もう関門は突破できないんじゃないかという時間帯に現れた、ゆっくり走るサッカーユニフォーム・・・でもまったく見慣れないユニに我々も困惑しつつ・・・突如ねこじしさんが思いついて「本田圭佑のいたパチューカ? パチューカ!?」と問いかけると、しんどい状況にもかかわらず無言で笑顔でニッコリうなずいて去って行くという(笑)。あの笑顔がツボだったのですが、写真が撮れていなくてとっても悔やまれるので、ぜひリベンジさせてほしい!!!(笑)

【各国代表】
日本代表 38/35
クロアチア代表 3/3
オランダ代表 1/1
スペイン代表 1/1
ブラジル代表 1/1
アルゼンチン代表 1/1
アイルランド代表 0/1

→そしてこれですよ。去年ほとんど見かけなかった日本代表ユニが、今回激増したわけです。やはりワールドカップ効果ということでしょうか。クロアチア人気も印象的です。

 そしてこの状況を、先日の神戸マラソンを通して予見していたねこじしさんは、今回「日本代表歴代ユニフォーム着用状況」を復路限定で独自調査していたわけであります。
 Daihyo
 ▲このような調査用紙をねこじしさんが作りあげてきたわけですが、我々の応援企画はいったいどのような発展をとげていくのだろうか(笑)
 で、ねこじしさんに許可をいただいたので、調査結果をこの場で速報させていただきますと・・・
Daihyoshukei
▲やはり最新バージョンのユニが一番人気でしたが、「円陣」のタイプが7人もいて思った以上に多いんですよね。個人的には1998年フランス大会バージョンのユニなんて貴重なものを身につけてマラソンに挑むのがすごくカッコいいと思えました。
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さて、今回もタテイシの撮影した「ファインダーのぞいていないので、カンだけで撮影した写真」のうち、ちゃんと撮れているものだけアップさせていただきます・・・本当は全員しっかり撮影したいところですが毎度すいません・・・削除したほうがいいものがありましたらお知らせくださいませ・・・(こちら

それにしてもこの38km付近の復路のポイントは上り坂で、かなりキツイ状況になっているにも関わらず、サカユニランナーの方々は我々にすごい笑顔をむけてくれるのが、ひたすら凄いというか、感銘を受けるというか・・・
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▲いやはや、すごいエネルギーです。自分はここまで笑顔になれているだろうか。

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▲Jリーグ奈良マラソン支部主宰のレッズサポ・こばさんも、今回はファンランに徹するとのことでしたが、むちゃくちゃ元気でしたね。


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そんなわけで今年の奈良マラソンの報告は以上となります。ねこじしさんのブログでもきっと独自の記事が書かれるかと思いますので、そちらも楽しみにしております。
さて次は京都マラソンと大阪マラソンの2週連続過密日程となります、ぜひ関係各位のみなさま、体調ご自愛のほどを・・・!

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2020年2月16日

【実施報告】2020京都マラソン「サッカーユニフォーム姿のランナーさんをサッカー的に応援する企画」:雨のなかお疲れ様でした!

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2020京都マラソンはあいにくの雨でしたが、今回も多くのサポーターの皆様にご参加いただきありがとうございます!

そして今回はバスケットボールの京都ハンナリーズのサポーターの方も噂を聞きつけて(?)参加されて、いよいよこの企画は異業種交流イベントにもなりえるところまで来たようです。

また、このほかにも近くでヴィッセル神戸のフラッグを掲げていた方々もおられました。もしかしたらこのブログのことを知っておられたのかもしれません。ゆるゆるとした集いですので、ぜひまた来ていただければ幸いです!

そして職場の同僚のIくんご夫妻が見学に来てくれて、バルサ時代のアンリと、ギリシャ代表ユニをそれぞれ着込んでいたのが嬉しかったです(同僚といえば今回も私は、ランナーとして走っていたはずの職場の上司を見つけることができず。もう完全にウェアにしか目がいってないので・・・)。

で、冒頭の集合写真はレース後に撮影しているわけですが、おなじみセレッソ大阪サポのねこじしさんは途中で現場を離れました。東京五輪の影響で本日開幕となったルヴァン杯があったため、キックオフに間に合うように長居へ向かっていったわけです。マラソンでJリーグサポーターのランナーさんたちを応援し、午後は本職のサポーターとなっていったわけで、応援しっぱなしの一日・・・(笑)。ご苦労様であります。

さて、そのねこじしさんが途中までガッツリ記録し、そのあとM・フィオリオ氏に受け継がれた本日の集計結果を発表いたします。(いちよまだリーグ戦は開幕していないので、カテゴリーは昨シーズンのままとさせていただいています)

 

【J1】

ガンバ大阪 18
ヴィッセル神戸 11
セレッソ大阪 9
横浜Fマリノス 9
名古屋グランパス 7
浦和レッズ 6
北海道コンサドーレ札幌 5
FC東京 5
鹿島アントラーズ 4
松本山雅 4
川崎フロンターレ 2
サガン鳥栖 2
サンフレッチェ広島 2
清水エスパルス 2
ジュビロ磐田 1
大分トリニータ 1

★昨年に引き続きガンバ大阪がトップでした! セレッソ大阪は昨年僅差で2位でしたが今日は少なめでした。マラソン出場が決まった時点ではルヴァン杯の日程は決まっていなかったはずですから、今年はどうしたのかな?と。

【J2】

京都サンガ 9
モンテディオ山形 4
ジェフユナイテッド千葉 4
柏レイソル 3
愛媛FC 2
アルビレックス新潟 2
徳島ヴォルティス 2
ヴァンフォーレ甲府 2
栃木SC 2
V・ファーレン長崎 1
FC町田ゼルビア 1
水戸ホーリーホック 1
FC岐阜 1
アビスパ福岡 1
横浜FC 1

★地元では負けられないですね、サンガは。そして今回は山形の躍進が印象的でした。

【J3・その他】

ガイナーレ鳥取 1
ギラヴァンツ北九州 1
ザスパクサツ群馬 1
奈良クラブ(JFL) 1
ノジマステラ神奈川相模原(なでしこ1部) 1

★おそらく見逃しはない、と信じたいです。

【海外クラブ】

バルセロナ 4
ドルトムント 4
リバプール 4
チェルシー 4
パリ・サンジェルマン 3
ユベントス 2
アトレティコ・マドリード 2
ACミラン 2
アーセナル 2
レアル・マドリード 1
バイエルンミュンヘン 1
インテル 1
トッテナム 1
ウエストハム 1
ローマ 1
レンジャーズ 1

★イングランド勢ではマンUもマンCもいない!でもチェルシーだけは安定して走ってくる不思議。最後のレンジャーズは現場では分からず悔しい思いをし、あとで調べて分かった次第です。スコットランドリーグは最近なかなか観ることないですねぇ。

【代表チーム】

日本代表 26
フランス代表 1
スペイン代表 1
ブラジル代表 1

★最近はこのカテゴリー、めっきり減りました。またワールドカップの時期とかにいろいろ増えるのかもしれません。

サッカーユニの総数は194人。割合でいいますと、Jリーグ率は124人に1人、サッカー全体込みでは83人に1人となりました(昨年の同大会だとJリーグ率は101人に1人、18年大会だと123人に1人でした)。

全体でのサッカー部門のトップはぶっちぎりでユベントスのランナーさんでした(背中は5番のボスニア代表ピアニッチ!私もファンです)。

Jリーグ部門のトップは今回はコンサドーレ札幌のランナーさんがゲットしました!

 

で、ここでひとつお断りがございまして。

今回は、あまり写真を撮っていません。

理由は、使っていたメガホンが早々に割れてしまったからです。いつもは片手でメガホンを打ち鳴らし、片手にカメラを構えるというスタンスでやっているのですが、メガホンが割れた以上は両手で叩くしかないので、カメラをあきらめた次第です。

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もともと今日は雨を避けて橋の下で写真を撮っていたので、なかなか光の加減でうまく撮れていないというのもありましたので、早々にカメラをあきらめました。

ひとまず、この日撮っていたぶんについては(こちら)で共有させていただきますが、ほんのわずかです。ご容赦くださいませ・・・

 

で。

しかしですね、そんな突然の「写真撮影とりやめ」のハプニングにおいても、そうなる前にしっかり「バナー芸」でタイミングよく走り抜けることができていたランナーさんがいるわけですよ・・・

Naraclub

また奈良クラブかい!(笑)

「奈良クラブのステークホルダーからの信頼回復マラソン実施中」とのことです。「#ファンの責任マラソン」の流れでしょうか。

この走りによってクラブの信頼がどこまで回復するかは定かではありませんがこのブログを読んでくださっているJリーグサポーターおよび関係各位のみなさまにおかれましては、奈良クラブのサポーターのみなさんは心を痛めつつも地道にがんばっているんだということを、奈良県出身の私からもこの場を借りてお伝えしたく存じます。マル。

そんなわけで、今シーズンも無事に関西の4大レースで応援企画を実施することができました。あらためて、関わっていただいた皆様には感謝申し上げます! また次のシーズンで、みんなが元気に再会できることを(コロナウイルスとかの状況を思うとなおさらに)願わずにはいられません。

Cheese

▲コンサドーレのランナーさんが「一緒に写真撮りましょう」となり、たまたまそのときやってきたジェフ千葉ランナーさんもノリで一緒に収まるという、この企画ならではのシーン。写真撮ってくれたIくん奥様に感謝。

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2019年11月24日

2019大阪マラソン(12/1)&2019奈良マラソン(12/8)「サッカーユニフォーム姿のランナーさんをサッカーっぽく応援する企画」やりますよー

2週連続開催。満身創痍でございます(一昨日から腰痛が起こって、戦々恐々です)。

大阪マラソンは新コースということで、5月に下見をした鴫野駅ちかくの橋のあたりで応援企画を実施する予定です。レース全体でいうと39kmごろになりますでしょうか。まさに最終盤のあたりで、サッカーユニフォーム姿のランナーさんにコールを送ります。

下見の様子はこちら

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ただ、場合によっては若干ポジショニングを修正している可能性もあります。初めての場所なので試行錯誤することになりそうです(橋の上が寒そう)。

そして大阪マラソンでは、我らが「ねこじしさん」も出場されるとのことで、ユニフォーム姿のランナーさんが参加できるスタート前の決起集会企画を実施されるとのこと。サッカーだけでなく野球などのユニフォームもウェルカムということで、ユニ姿のランナーさんはぜひ記念に集まって写真を!(くわしくはこちら)。

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そして翌週12月8日は奈良マラソンであります。

この2年間、私の超個人的な都合により、ありがたくも「ねこじしさん」に応援企画を任せっきりとなっておりました同大会、久しぶりに参加させていただきます。

場所は例年通り、行きの10km・帰りの38.5kmあたりの浮見堂近くとなります。

Naramarathon

この坂道にひさしぶりに戻ることとなり、行きの10km地点における“超高速サッカーユニフォーム探し”を楽しみにしています。実際はかなりアタフタしてそうですが(笑)。

 

そして奈良マラソンといえば、こちらも毎回応援企画に参加されている「こばさん」主宰の「Jリーグ奈良マラソン支部」がございます。

この数年で盛り上がっているマラソン支部活動の老舗中の老舗、ツイッター等で積極的に情報発信をされています(こちら)。

 

そしてこばさんは、先日の神戸マラソンの応援企画の様子を動画で収めていて、見事な編集を施して先日アップされています。

テロップや集計が画面に表示されていて、この人数分の動画を拾っていくのむちゃくちゃ大変なのでは・・・・! しかもサッカーユニフォーム以外の仮装ランナーまで拾っているッ・・・!!

YouTubeのリンクはこちらへ

 

なんだか皆さん、年々あらゆる点でバージョンアップが激しい(笑)。

 

私も人生いろいろがんばろうと素直に思えます。(←でも「予習」はあいかわらず足りていない!)

 

例によって、タテーシは日本代表マフラーとかジャケットとかに身を包んで、ひたすらランナーさんの服装ばかりを目で追っています。

近寄りがたいかもしれませんがぜひよろしければ近寄って応援してください。

当日の応援場所の変更やその他の連絡はツイッター @NaofumiTateishi で行います。

応援参加や出走予告など、お知らせいただけると助かります!!

 

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2019年11月17日

【実施報告】2019神戸マラソン「サッカーユニフォーム姿のランナーさんをサッカーっぽく応援する企画」

本日行われた2019神戸マラソンにおける「サッカーユニ(Jサポランナー、Jユニランナー)のランナーさん応援企画」の実施報告であります。

今日は毎度おなじみ、ねこじしさん(セレッソ大阪サポ)、こばさん&娘ちゃん(浦和サポ)、旧友のフィオリオ(岡山湯郷ベルサポ)に加え、今回はけいじさん(鹿島サポ)、さとやすさん(新潟サポ)、Kはらさん(川崎サポ)にも今回はじめてこの応援企画にご参加いただきまして、ありがとうございます。みなさんかつてどこかのマラソンで応援されたことがある方々とのこと。うれしい限りです。

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▲開始前、セレッソ大阪ランニングクラブの方々も現地に到着したときの写真。もはやハタからみると非日常感しかない組み合わせの絵柄にグッときます(笑)

良い天気で、気温はいつもより高めだったかもしれません。

34km付近におけるサッカー部門のトップはダントツの速さでユベントスのユニを着たランナーさん、Jリーグ部門ではヴィッセル神戸のランナーさんでした。

今回はさっそく集計から出して行きましょう。(手元集計の記録は、今回もねこじしさんにバッチリとっていただきました、ありがとうございます!)

 

【J1】

ヴィッセル神戸 129
セレッソ大阪 29
ガンバ大阪 26
サガン鳥栖 9
北海道コンサドーレ札幌 7
名古屋グランパス 7
川崎フロンターレ 6
浦和レッズ 5
ジュビロ磐田 5
鹿島アントラーズ 5
松本山雅 4
サンフレッチェ広島 3
清水エスパルス 3
横浜Fマリノス 2
ベガルタ仙台 2
FC東京 1
湘南ベルマーレ 1

★神戸は前回の127人を越えてさらに最多人数を更新してきました! 「大阪ダービー」は見事に接戦となり、次回大阪マラソンもどうなるか興味深いところです。あとは大分トリニータが来ればJ1はコンプリート達成したことになります。

【J2】

徳島ヴォルティス 8
京都サンガ 4
アルビレックス新潟 4
ツエーゲン金沢 4
愛媛FC 3
V・ファーレン長崎 2
ファジアーノ岡山 2
FC岐阜 2
ジェフユナイテッド千葉 2
水戸ホーリーホック 2
柏レイソル 1
モンテディオ山形 1
アビスパ福岡 1
ヴァンフォーレ甲府 1

★地理的にやはり近いからか、徳島ヴォルティスのランナーさんの多さが印象的でした。ツエーゲン金沢も今回大躍進!

【J3/その他】

カマタマーレ讃岐(J3) 2
ロアッソ熊本(J3)2
ガイナーレ鳥取(J3)1
FC今治(JFL) 1
FCティアモ枚方(関西社会人1部) 1
INAC神戸レオネッサ(なでしこ1部) 2
ETU(漫画『ジャイアントキリング』) 2

★今回もこのカテゴリーは熱かった・・・。反省点としては、J3昇格を決めたFC今治が分からなかったところです。ここはコールをキメたかったところです・・・

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▲次こそは必ず!

あと、FCティアモ枚方は完全に私は分かっておらず、鹿島サポのけいじさんが「野沢拓也がプレーしているから知っていた」とのこと。熱い。たしかに所属選手リストをみるとかなり渋いチームです。

【代表ユニ】

日本代表 12
アルゼンチン代表 2
フランス代表 2
クロアチア代表 1
スペイン代表 1
アイルランド代表 1

★日本代表が12人というのは、かなり少なめかと思います(去年の神戸マラソンでは32人でした)。そしてやはりというべきか、ラグビー日本代表やその他の国のユニフォーム姿のランナーさんが多くて、やはり毎年定点観測していると、こういう「トレンド」みたいなものが見えてくる感じがあって興味深いところです。今シーズンの他の大会でもラグビーの人は多くなることでしょう。

【海外クラブ】

バルセロナ 7
パリ・サンジェルマン 6
バイエルン・ミュンヘン 6
アーセナル 4
ユベントス 3
リバプール 2
ACミラン 2
チェルシー 2
インテル 1
マンチェスターU 1
トッテナム 1
ウエストハム 1

★こちらも全体的に少なめの印象。レアルもアトレティコもゼロ(のはず)。こちらもトレンドを感じさせるなぁ、と。マニアックなクラブとしては、ウエストハムはマラソンでは初めて見ました。それとトッテナムの人はかなーり昔のヴィンテージなユニフォームを着てたり。

全体の数として、ユニを着たランナーさんは347人。エントリー数で割ると約59人に1人の割合でした。

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今回もカンを頼りにカメラを向けて撮影させていただいた、それぞれのランナーさんの写真をアップいたします。問題があればお知らせください。(こちらのリンクより

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いくつか印象的なシーンを。

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松本山雅のサポランナーさん、J1残留祈願!

 

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ロアッソ熊本のサポランナーさんが来て、ただでさえレアな遠方クラブはテンションあがるわけですが、上の写真が示すように、この瞬間の情報量が多すぎて、背後にはマラドーナとラグビーのリーチ・マイケルが走っていたわけです。

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それにしてもこのマラドーナのクオリティよ(笑)。

 

今回の大会では、元・INAC神戸の川澄奈穂美、田中明日菜の2人のなでしこ代表選手が走っていたわけですが、やはりユニフォーム姿でないとまったく自分では気づかず、近くにいた他のお客さんが気づいたのをこちらも察知して、かろうじてギリギリのタイミングで川澄さんの名前をコール。田中明日菜のほうは間に合わずで申し訳ない!!

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▲せめて今、所属している海外クラブのユニで走ってくれたら!

 

・・・と、今シーズンの開幕戦(?)も無事に終わり、次は12月1日の大阪マラソン、12月8日の奈良マラソンと「よく考えたら過密日程」となります。詳細はまた改めてブログで!!

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▲最後のランナーさんが走り終わり、収容車や機材運搬車やパトカーが走りって行くなか、Jサポがあたかも「選手バスのお見送り」のように手を降る光景。

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2019年3月27日

横断幕と暮らす日々(その14):これまでと、これから

このシリーズの記事が更新できないままであった。


昨シーズン9月29日の日産フィールド小机で行われた横浜FCシーガルズ×オルカ鴨川の試合以降のことは、このブログでは書いていないままである。
いろいろとブログのためにメモ的な文章は書き残しているものの、いまさらそれらを順番に並べてアップする気持ちにはなれないほどに、そのあともいろいろと・・・本当に、いろいろなことがあった。

まず現況を先に述べると、2018年シーズン終了を持って藤田のぞみのオルカ鴨川FCの退団が発表された。しかし、その後の移籍先は不明のまま時間は流れていき、こうして新しいシーズン開幕を迎えることとなった。

これについて私が知り得ることは何もなく、しばらくはオルカでプレーするものとなんとなく思っていただけに、驚きと切なさを持ってその知らせを受け止めた。結果的に18年シーズンはほとんどの試合に出場できたことから、さまざまな心配をよそに身体面では好調を維持していたように見受けられ、もしかしたら1部リーグのクラブへの移籍もあるのかと当初は思ったが、こうして今の段階では何も決まっていない状況ゆえに、ますますこのことについて何かを書いたりすることが難しい気分である。

9月の小机からも数試合を引き続き応援していったわけだが、特に感傷的な気持ちで振り返ってしまうのは、10月21日、ホーム鴨川での湯郷ベルとの試合であった。開幕前にスケジュールが発表された時点で、湯郷ベルのサポーターである旧友のフィオリオ氏からは「この試合は一緒に前日から鴨川入りして、ちゃんと観光してから試合を観よう」と誘われ、秋の鴨川の「小旅行」を決め込んでいたわけである。

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しかしシーズンが展開していくにつれ、事態は想像だにしなかった流れとなり、この試合の結果次第で湯郷ベルの3部リーグ降格が決まってしまうというものになってしまった。1部入れ替え戦へ可能性を残すオルカとしても絶対に負けられない一戦で、なんとかオルカが勝ったわけだが、とても思い入れのある湯郷ベルの選手たちやサポーターさんたちの気持ちを思うと複雑すぎる試合となった。さらにはこの試合の終盤に接触プレーで藤田のぞみが大ダメージを負ってしまい、試合どころではないほど心配したが、大事には至らずに試合後のサイン会の現場には姿を見せていて、おおいに安堵した。そんな状況でオルカは勝ち、ベルは降格が決まり、何とも言えないアンビバレントな感情が残っている。その一方で、予定通りこの週末において初めて私は鴨川の地を友人とじっくり歩いて、今まで行けてなかった場所も訪れることができ、房総の広い海の美しさや晴れ渡った大空の印象が、今でもじんわりと心の中に息づいている。

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その翌週のリーグ最終戦は姫路に乗り込みハリマアルビオンのホームで1ー0の勝利をあげ、惜しくも入れ替え戦には届かなかったが、ポジティブな終わり方となった。そのあとに控える皇后杯には都合があわずに応援に行けないことが分かっていたので、シーズンしめくくりの出待ちでは、いつも以上に気合いを入れて差し入れを渡すことができた。そのときの笑顔や雰囲気が、ハタでみていたアンチ銀河系さんに「envyでした」と言わしめるほどに素敵だった。このときのことは私にとって(今、思い返せばなおさらに)ひとつの宝物のような時間となったわけである。

その後、皇后杯での敗退を受けて、ファン感謝祭の日程が決まり、その実施前日にオルカ鴨川FC公式サイトより藤田のぞみ他数名の選手の退団が発表されたのである。あの姫路でのまぶしかった笑顔を何度も思い返しつつ、このとき私は二度目の「鴨川前泊」を行い、ファン感謝祭に行くこととなった。

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先に書いておくと、ファン感では午前に選手とファンが一緒にチームを組んで参加できるミニサッカー大会が開かれ、あいにく藤田のぞみとは同じチームにはならず、対戦相手として一試合だけ同じピッチで向き合えた。そのあとの懇親会では本人ともゆっくり話をさせてもらえる機会があり、とはいえどういう声かけをすればいいのか難しい状況でもあり、できることはとにかくこれからの本人の進むべき道が輝かしいものであることを祈りながら、今年のこれまでの奮闘ぶりを労うことであった。

そんな感じだった。

 

そしてもうひとつ、この日のことについて書いておきたい。

当日の朝にサポーターのTさんのご厚意で駅から車に乗せてもらい、現地に赴くと、最初のプログラムであるミニサッカー大会がはじまる前に、すでに体育館ロビーではコアサポーターの方々が、白い横断幕にガムテープで文字をせっせと描いていた。それは前日に退団が発表された全員の名前を入れた、感謝の意を伝える幕だった。

その作業風景を最初は横で眺めていたのだが、どうやら「のぞみ」の文字が描かれるはずの部分が空欄のままとなっていることに気づいた。

そして驚くことに、そこは私が描くことになっていたのであった。

 

黒いガムテープを渡され、驚いたり恐縮したりする気持ちもほどほどに・・・つまり「時間がない」ので、戸惑う暇もなく、下書きもない状態で、自分の直感をたよりに「のぞみ」の3文字をすばやく仕上げるというミッションがはじまったわけである。
私はかつて読んだことのある(この記事)について必死に思い出そうとしつつ、見よう見まねでガムテープをちぎり、ひたすら貼り続けた。サポーターの方々からは「初めてとは思えない!」などと励まされながら、おっかなびっくりで文字を組み立てていった。

そうやって文字を描きながら、こうした機会をさりげなく用意してくれた、オルカ鴨川のサポーターの方々の気持ちに、こみ上げてくるものがあった。

3月に私がはじめてこの鴨川という場所を訪れたときには、誰も知る人がいなかった。それがこうして今は、選手個人の追っかけサポであるにも関わらず、大事な横断幕の文字を作らせてもらっている・・・こうしてサポーターのみなさんに自分のような存在もまた支えられていたわけで、私もなんとかこの日まで遠征を繰り返すことができたのであった。

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サッカー選手としての藤田のぞみにとって、オルカ鴨川FCで過ごした日々が本当のところはどういうものだったのかは分からないが、ひとつ確実にいえることは、ここは温かい人々によって見守られているサッカークラブだということだ。おかげで私にとっての「心のクラブ」がまたひとつ増えたのである。そうやってサッカーをめぐる「縁」はこれからも続いていくのだ。

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2018年10月 5日

横断幕と暮らす日々(その13):名前を大声で呼ばれる

 試合終了直前、藤田のぞみがペナルティエリア付近から放ったミドルシュートは綺麗な弧を描いてネットに吸い込まれ、2-2の同点ゴールとなった。

 うれしさもひとしおで、なぜならばここは、京都だったからだ。

 よりによって私の地元で、劇的なのんちゃんゴールが炸裂したのである。親孝行ならぬ、「サポーター孝行」である。最高なのである。いつもだけど! 

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 バニーズ京都SC戦は、9月22日に山城運動公園陸上競技場で行われた。京都に住んでいながら、そして職場からも近いはずなのだが、この運動公園に足を踏み入れたのは初めてであった。

 年に一度、片道千円もかからずにたどり着けるなでしこ2部リーグの試合会場であるが、千葉からのコアサポーターのみなさんの到着を迎え入れるだけではなく、この日は旧知の湯郷ベルサポーターであるフィオリオ氏とMさん、そして“アンチ銀河系”さんも試合会場に来ることになっていて、ベルの試合のないときでも、こうして「元ベルの選手やその他諸々」を追いかけている人々の行動力には脱帽である(脱帽というか、むしろ「何らかの精神的な脱臼」と表現したくもなってくるが)。

 というわけで私個人の感覚では、「客席のみのダービーマッチ感」が少しだけあって、ピッチの上のオルカ鴨川FCを応援しつつ、身も心もスタンドではオルカのサポーターとともに声を出し続け、そしてスタンドの反対側に座っているベルサポーターの友人関係の動きも気にしながらの試合だった(元湯郷ベルの人気選手加戸ちゃんがバニーズにいる)。フィオリオ氏に至っては、ちょっと歩いてやってくればいいものを、向こうで座りながらLINEを飛ばして私と対話してくる有様で、10月末の鴨川でオルカは湯郷ベルと対戦することになっているが、きっとこういう感じになるんだろうなと思った。

 試合ではオルカの浦島によるゴールで早い時間帯に先制でき、5月の対戦時のように大量得点を期待していたがなかなか難しい時間が続き、後半になってからは流れが明らかにバニーズに傾き、気がつけば2点を返されていた。

 そしてこの日は来ると豪語していたはずのアンチ銀河系さんの姿は試合開始時には見られなかったが、きっと反対側のバニーズのほうでベルサポーターとともにいるかもしれないと勝手に思っていた。すると試合途中で突然アンチさんは姿を見せ、相変わらずどこのチームのサポーターかよくわからなくなっている状態で大量の荷物が収まっているパンパンのトートバッグを座席に置き、「のんちゃんのゲーフラを見に来た」とか「ハムスターを観察するタテーシさんを観察しに来た」とかなんとか言っていた(彼のたくさんいる推しの選手のなかに藤田のぞみも入っていて、「ハムスター」とよく呼んでいる)。そうして声出し応援をしている私にちょいちょい話しかけてきたりもしていた。

 そういう状況だったので、藤田のぞみの美しいミドルシュートがゴールに入ったとき、一瞬の狂喜のあと、すぐに思い至ってしまったことは、もしかしてアンチさんがこの日のラッキーボーイなのかもしれないということだった。私は今シーズン14試合ほどスタジアムで見続けてようやく2点目ののんちゃんゴールを観たというのに、アンチさんはいきなりこのビューティフルゴールに立ち会えたわけで、悔しいがこのおじさんの謎めいた運の強さを思った。

 ゴールを決めたあとの出待ちはすがすがしい。たしかにチームが勝ちきれなかったことは残念でもあるが、少なくとも本人に話しかけるテーマには困らなかった。会場から出てきたのんちゃんを早めにつかまえて差し入れを渡し、ナイスゴールを称える。
 また、フィオリオ氏の知り合いのご高齢の女性ファンが、のんちゃんとご自身が一緒に収まっている記念写真を手にサインをほしがっておられたので、その人のアシストに入ってサインがしやすいように手伝ったりした。そうしてこの日も次々とファンにつかまっていくのんちゃんであったが、自分はこの日やるべきことをすべてやり終えた気分で、すっかりリラックスしてフィオリオ氏と談笑していた。

 すると突然、遠くのほうから

「タテーシさーん!!」とアンチさんの声。

 

驚いて振り向くと、

明らかに一人だけチームバスに乗り遅れそうなのんちゃんを立たせたまま

「一緒に写真に入ってー!!」
とのこと。
この気持ちはありがたいのであるが、「一緒に撮って欲しい」とは一言も頼んでいないし(笑)、まったく事前に打ち合わせもなく、このときの私はただひたすら「ヒャーー!!」となり小走りで駆けつけて「すいませんすいません忙しいところすいませーーん!!」とひたすら口走っていた(と記憶しているが頭は真っ白だった)。

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幸いのんちゃんは終始笑顔でいてくれていた(と記憶しているが自信がない)が、おそらくこの写真に収められた私の顔はただひたすら謝ってばかりの動揺に満ちた表情だったかもしれない。そういうわけでこの日は完全にアンチさんの天真爛漫さ?にやられっぱなしであった。

 おそらく次にアンチさんと遭遇するときにこの日の写真プリントをいただけるものと期待しているが、それはきっとアンチさんのサポートするもうひとつのクラブ、ハリマアルビオンとのリーグ最終節のときになるかもしれない。そしてそのときどのような順位になっているかはお互い想像できないほどに、1部リーグへの昇格争いは大混戦となってきて、ひょっとしたらハリマとは最終節での「大決戦」もありえるのだった。

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2018年9月17日

横断幕と暮らす日々(その12):ゲーフラとも暮らす日々

 出待ちをするなら、ましてや選手の個人サポーターを自認するのであるならば、本人にどういった声をかけるのかをあらかじめちゃんと考えておかねばならないと自省した日。

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 リーグ杯のグループリーグ最後の試合は7月14日のニッパツ横浜FCシーガルズとの一戦。会場は三ツ沢球技場で、ここはJリーグでも使用される球技専用スタジアムだけに、ピッチも観やすくて、サッカーを観に来ることの愉しさをじっくり味わえる場所だと感じた。

 この日はありがたいことに、関東在住のYさんがオルカの応援席にやってきてくれた。当ブログでもたびたび登場する、チェルシーFCのスタジアムツアーに初めて参加したときにたまたま同じ組になってから交流が続いている方である。オルカのユニフォームをまとい、そしてゲートフラッグを手にし、チャントの応援の声だしに精を出す私の姿をかたわらで見守って(?)、かつ写真に収めてくださった。

 ともあれ、この日も苛烈な暑さがおそいかかる日で、藤田のぞみはスタメンとして、バランスよくポジションを構えてここぞの場面でボールを奪う仕事が目立った。そして後半途中で交代した。

 得点が決まるときは決まるもので、齋藤敏子のゴールを皮切りに3点を奪って勝った。カップ戦の決勝進出には届かなかったが、このあとの中断期間を挟んだ肝心のリーグ戦に向けて良いイメージで終えられることが何よりこのチームには大事だった。

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 ただし出待ちのとき、ふいに現れた本人を前に、どういうわけか何も言うべき言葉が出てこず、ついとっさに「前の試合のゴールは本当によかったです」みたいな話をしてしまった。ちなみによく考えるとこの日の前の試合、リーグ杯のちふれエルフェン戦は私は「欠席」していたので、「前の試合のゴール」は3週間も前の出来事である。そりゃあ相手にとってもリアクションに困る微妙な感じになり、そしてその様子を後ろで見守っていたYさんも、このあっけなく終わったやりとりに「え、これで完了?」という雰囲気だった・・・。そういうわけで、私ももう少し気のきいた声かけができるようになろうと反省した日である。

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 この試合後からスケジュールは中断期間となり、かのU-20代表はフランスでワールドカップを戦った。オルカ鴨川から代表に選出されていた村岡真実は、フォワードの交代カードの切り札として奮闘していたこと(そして表彰台の上でもフォワードらしく良いポジショニングをキープしていたこと)は先の記事で述べたとおりである。

 U-20ワールドカップ初優勝という最高の結果をひっさげて、大会終了後最初の公式戦となった9月2日のスフィーダ世田谷戦において、さっそく村岡真実はスタメンでの出場となった。選手紹介のアナウンスのときは村岡にたいしてスフィーダのゴール裏サポーターからも拍手がおこっていた。

 この日の会場である「味の素フィールド西が丘」は、国立スポーツ科学センターの敷地のなかにある球技専用のスタジアムで、声出しをするサポーターはゴール裏側のスタンドに陣取ることができた。ピッチとの距離が近く、シュート練習のボールもすぐ飛んでくる場所だった。

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 試合中もたまたま私が一番ゴール寄りの場所に立っていたので、久しぶりにゴールキーパー目線からの試合観戦を楽しめた。なにより、この日もスタメンだった藤田のぞみがゴール前に進入してシュートを狙い、惜しくも外れたその力強いボールが私のところに飛んできたことが良い思い出となった。本来ならそのボールをそのままキャッチするか、パンチングで弾くかしたかったのだが、案の定受けとめることができず、ピンボールのようにベンチを行ったり来たりするボールをあたふたと追いかけることしかできなかったわけだが(試合中に選手が蹴ったボールを触ったのは、2009年に訪れたウエストハム・ユナイテッドの在りし日のホーム、アップトン・パークでのチェルシーとの試合中、バックスタンドにいた私と父のところにボールがやってきたとき以来だ。これはすごい幸運だとボールの手触りを味わいつつ、すぐにピッチにボールを戻さなかったので、ミヒャエル・バラックが「早くよこせ」と言わんばかりにこっちを見ていたことが懐かしい)

 このときのシュートに留まらず、この日の藤田のぞみは他にもシュートを狙ったり、前線へのスルーパスをたくさん試みていた印象だった。しかしなかなか状況を打開できず、後半に入ってサイドバックの吉田紫穂が負傷退場となった関係で、前線にいた村岡真実がサイドバックの位置に下がった。するとこのポジション変更直後に村岡が後方から上げたボールを永木真理子がヘディングでゴールに叩き込んで、それが決勝点となった。村岡の存在感が際だつ内容だった。

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 そして出待ちでは前回の反省をふまえ? 今日はスルーパスをガンガン狙ってましたね、という声かけをのんちゃんにさせていただく。もっとも他にもたくさんいるファン対応に勤しむ状況にあっては、あまり長々とした対話はいつもできないのだが。
 この日は全体的に出待ちの場の雰囲気がなんとなくゆったりと和んだ感じだった。試合に勝てたことが大きいのだろうが、暑い夏が終わろうかという気候もそうさせたからかもしれない。そしてたくさんの贈り物を抱えた村岡真実は凱旋試合後の疲れをみじんも感じさせないいつもの陽気さで、バスが出る直前までひっぱりだこだった。

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 この翌週、私は人生で最大級といえる強烈な台風を体験し、北海道では地震が起こり、落ち着かない日々が続いていたが、9月8日は伊丹空港から飛行機で松山市へ。愛媛FCとのアウェイ戦に臨む。

 総合運動公園に着いて路線バスを降り、広場を見渡すと、遠くからいつものオルカのコアサポーターのみなさんがこちらに向かって歩いてくるタイミングだった。しかも横一列に並んだその様子が『Gメン'75』のオープニングを思わせたので一人で笑ってしまった。そのことを伝えるとコールリーダーのEさんが突然「あの滑走路の『75』のロゴはベニヤの張りぼてだったんですよ」というトリビアを披露したり、みなさんだいたいそのあたりの世代・・・(笑)。

 

 試合会場となる愛媛県総合運動公園球技場は、Jリーグ愛媛FCのホーム「ニンジニアスタジアム」の裏手、丘のふもと側にあった。ちょうどこの日は愛媛FCとカマタマーレ讃岐のJ2リーグ戦も夜に開催されるので、ニンジニアスタジアム周辺では試合準備が行われつつあり、Jリーグのサポーターの姿もちらほらと見えていた。

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 ウォーミングアップ開始前、選手監督スタッフがアウェイサポーター席の前に来て挨拶をするとき、Tさんが村岡真実ゲーフラを掲げ、そのとなりで私も藤田のぞみゲーフラ(ネットでの公開が遠慮されるやつ)を掲げた。愛媛FCサポーター側をチラッとうかがうと、こういうゲーフラを掲げている様子はなさそうで、この澄んだ山間ののどかな球技場のチープな客席のなかにあっては、このゲーフラもかなり目立ってしまう。そのせいか、選手たちの何人かがこのゲーフラに反応しているようにうかがえ、そして藤田のぞみ本人もなんだか苦笑しているように見えた。インパクト重視のこのゲーフラが試合前の彼女たちに変なムードを与えてしまっていないか、いまさらそういうことを軽く心配しつつ私はキックオフを待った。

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▲コールリーダー用の特製ボード。

 雨が降ったり止んだりで難しいピッチのなか試合が行われ、苦労しながらの試合展開。先発の藤田のぞみはこの日は前節よりも攻撃参加を控え、ボール奪取の動きを多く見せていた印象。相手が2位のチームだということもあったが、前節と違いこの日はスタートから齋藤敏子とのコンビで中盤を構成していたからかもしれない。いつも感じていることなのだが、イタリア代表のレジェンドでいうと、ピルロのように後方から絶妙なパスを配球したかと思えば、ガットゥーゾのように闘犬のごとく相手ボールに食らいついて奪い返す、そこが藤田のぞみの真骨頂である。

 そんなこんなで拮抗した試合展開が続き、「アウェイで2位相手の試合、スコアレスドローでも御の字だよな・・・」というムードになって、試合終了を迎えようかというそのとき、最後の交代カードで入っていたフォワード土屋佑津季が、まさに昇格争いに加わるターニングポイントとなりうるミラクルなシュートを豪快に決めて大勝利を挙げたのであった

 沸き立つアウェイサポーター、そして雨がまた降り出してきた。横断幕を早々に片づけ、そして何人かは急いで帰路にむかう。人数の少ないこの日の出待ちでは、村岡真実のお母さんとはじめてゆっくり話をさせてもらったり。
 設備が整っているわけでもない試合会場なので、待機しているバスまで距離があり、大雨のなか選手スタッフは駆け足で移動。そんな状況で藤田のぞみをつかまえて、急いでいるなか恐縮だったが、この日はどうしてもアップ前のゲーフラの件について本人に尋ねてみたかった。あのゲーフラ、他の選手も笑っていたようだけど、実際どうなんでしょう?

「、好評です。」

と笑顔で言ってもらえた。なんだか文頭に「、」をつけたくなるような感じ・・・そう、若干この「、」のなかに苦笑い要素が入っていたような気がする(笑)。

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本当はこのあとのJ2の試合も気になっていたのだが、ますます雨が強くなり、立ちっぱなしでコールを続けていた疲労もあり、いますぐホテルにチェックインして横断幕とゲーフラを干したい気分だった。グッズ売場で愛媛FCのピンバッジを買い(一平君グッズは迷ったがスルー)、ホテルに着いてバタバタと横断幕などを干したりして、時間に余裕ができたので閉店間際の道後温泉に行ってみたりした。

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今年は夏に大きな旅行を予定していなかったので、この愛媛遠征が唯一といっていい、旅行らしい旅行のつもりで楽しみにしていた。しかし翌日も雨で、あまり出歩く気分にもなれず、とりあえず正岡子規記念博物館に行ってみた。見所の多い展示でそれなりに楽しんだが、そうこうしているうちに午後になると雨がさらに強烈になって避難勧告発令・警報レベルになり、JRが運行休止となったことをスマホで知る。夕方にゆっくり鉄道で帰ろうとしていた私はやむなくJR松山駅に駆けつけて切符をキャンセルし、急きょ飛行機の予約をとって松山空港へバスで向かって予定外のルートで帰着することとなった。てんやわんやだったが、アウェイでの劇的勝利、そしてゲーフラのことも含めて? 充実感は残った。

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2018年8月26日

“なでしこフィーバー”の完結と、あたらしい歴史への闘い

 興奮から一日たって。

 まず大枠の話。
 2011年のワールドカップ優勝を小学生のころに見ていたであろう世代が、Uー20女子ワールドカップを制覇した。ここにひとつの「なでしこフィーバー」の完結を見た思いがする。今回の決勝戦でのフジテレビNEXTの中継解説は野田朱美氏だったが、何度も「ここからが本当の勝負」というようなことを言っていて、それはU-20代表の彼女たちだけでなく、「すべてのカテゴリーでW杯を制覇してしまった後の日本女子サッカー界」にたいする気持ちでもあったのだろうと自分は受け止めた。一連の「フィーバー」はここで完結したのだから、後はいったい何を目標に、どういう方向性でこの業界を活性化させていかねばならないのか。言うまでもなく、男子サッカー界はそういう意味での「完結感」はまだ味わっていないのである。あのW杯を優勝しないことにはたどり着けないわけだから。
 なので来年の女子W杯フランス大会は、新たな歴史をどういうふうに紡いでいくのかの難しい第一歩となるのだと思う。誰しもが、この「強豪国」の立場になったあとの状況について、まったくの未知なのである。

 試合のこと。

 グループステージからずっと、キーパーのスタンボー華はパンチングが多くてキャッチングが不得手かと思えるプレーぶりが続いていたので、序盤からスペインもそのあたりを狙っていた気がする。スタンボーに弾かせてコーナーキックを奪い、そこからセットプレーの高さでいくつか決定的なチャンスを作っていた展開にはヒヤヒヤさせられた。もちろん、この試合でスタンボーはいくつかファインセーブを見せてはいたが、終始キーパーは今回のチームでウィークポイントだった。でもそれは女子サッカー全体においてもこの難しいポジションで人材が豊富な国は存在していないと思うので、「どっこいどっこい」の話なのだろうけど(そう思うと日本と対戦したときのパラグアイ代表のキーパーが神がかっていたのですごく印象的だった)。

 それでも前半終わり頃に宮澤のスーパーゴールが決まり、いい流れで後半につなげることができた。ずっとポゼッションで圧倒しているはずなのに、なぜかリードを許してしまっていることに戸惑いの色を隠せないスペイン。そこへ宝田、長野がゴラッソを立て続けに決め、W杯の決勝という舞台にも関わらず、このあと時間稼ぎをするわけでもなくさらに4点目を狙うべく前線から鬼神のプレスで走りまくっていた彼女たちの姿には末恐ろしいものを感じさせた。この感覚は男子W杯では未だに体験したことのない味わいであり、つくづくこの試合が地上波で全国放送されなかったことの損失を思う。どんなに気持ちのいいサッカーだったか。手を抜かず、お互いの技術力の高さを信じ合ってひたむきに走りきり、すべてが良い距離感でパスワークが行われ、深い信頼関係にある監督が苦しい時間帯に鼓舞し続ける・・・これが「自分たちの、日本のサッカー」なのだった。グループステージのパラグアイ戦以降、もうこのチームは崩れないという自信すら漂わせていたわけで、そりゃあ優勝するわな、とすら思わせた。日本サッカー史上類を見ない「超攻撃的チーム」がそこにあった。

 本当なら1点を返された直後に、流れを変える意味でも、FWからの守備を活性化させるべくすぐに村岡真実を投入してほしかった・・・そうして疲弊したスペインにトドメを刺す華麗なマタドール役と化す村岡を期待していたのだが、実際に投入されたのは残り数分のところであった。しかし最後の最後で歴史的なピッチ上に村岡が立てたことには、オルカ鴨川を応援するすべての人々、およびなでしこ2部リーグでがんばっている多くの選手・関係者が感銘を受けたはずだ。

 さらに言うと、表彰式でキャプテンの南がワールドカップを掲げるシーン、および大会名の書かれたバナーを前にして全員で記念写真を撮るときの村岡真実のポジショニングはどれも申し分なく、猛者たちの中でもしっかり彼女らしい才覚(?)を見せていたことを個人的には高く評価したい(笑)。

20180825

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