オチのない内容だが、EURO2016をふりかえってみる
今回のEURO2016はとにかくテロの気配を意識しながら見守っていたのだが、特に何事もなく終わってよかった・・・と思いきや、今日になってニースで残酷な出来事が起こってしまい、今の段階では詳しいことは分からないけれども、事態がこれ以上悪くならないことを祈るばかりである。
この一ヶ月のあいだでの自分にとってのベストゲームはやはりウェールズ×ベルギーになるわけで、多くの人にとってもそうじゃないかと思う。もしラムジーがイエローカードをもらわなかったら・・・という悔いもあるが、ともかく優勝候補ベルギーを逆転でひっくり返してダメ押し3点目までキメた試合展開は気持ち良かった。ベルギーの先制点、ナインゴランのスーパーなミドルシュートが早々に決まった時点でウェールズの面々が怯まなかったのがよかった。何せウェールズ代表選手たちの所属先を調べてみると、ことごとくイングランドのプレミア中堅/下位、そして2部や3部リーグのクラブもあったりするわけで、この面々がキラ星のスター軍団相手に堂々とやりあう姿は格好良かった。アイスランドの躍進も含め、まるでレスターシティの優勝によって、こうした「ジャイアント・キリング意識」が高まっていったような印象があった大会だった。
準々決勝、ドイツ×イタリアの死闘もハイライトですな。もはや後半の途中ぐらいから、ノイアー対ブッフォンの競演なんだから、これは延長PK戦までいかないと逆に失礼かもしれないんじゃないかということに思い至り、案の定そうなって、なかなか最後までしびれる展開になり・・・ザザの奇妙な助走からのお約束通りなPK失敗というシーン、ああいう緊張感あふれるシリアスな国際試合には「うん、そういうの、必要! むっちゃ必要!」って思えた。まぁ、イタリア人たちにとってはザザに象徴されるような印象に残る負けっぷりが切ない気分になるわけだが、でも人々の記憶に残る敗者になるだけマシなのであって、みなさんイングランド代表のことを想起してみてくださいよ、と(笑)。
今大会ではアイルランド代表のサポーターがなぜかいきなりパリ市から表彰を受けていたりしてて、それがなんだか微笑ましくて良いニュースだった。
や、他の方面からだとアイルランドのサポが昼間っから酔っ払ってかなり騒いでる映像とかも流れていて、端的に言うと「バカ騒ぎ」だったんだが(笑)、そのバカ騒ぎっぷりが「幸せな雰囲気づくりに貢献」したとかでフランス人から表彰されることの意味をもっとみんなで語り合いたいぐらいの気分なわけですよ(笑)やー、2002年W杯のときもアイルランド代表サポーターは日本や韓国で確かに幸せな気分をもたらしてくれたナイスな連中でしたが、当時もっと彼らを追うべきだった、と今になってつくづく思ったりするわけで。
決勝はあまりテンションのあがる感じがなくて後半から起きて観るに留まった・・・そのときすでにクリロナはいなくて(笑)・・・たぶん観る前からテンションが上がらなかったのは、両チームのエース対決、クリロナ対グリーズマンって、なんか5月にも似たような決勝戦をみたよなーっていう気がしていたからだ。しかもだ、あらためて調べたらあの試合も主審はクラッテンバーグだったんだ(笑)。
内容も、ここ数年の内紛騒動で「何かと色々こじらせ系」な匂いがぬぐえないフランス代表と、果たして監督に戦略や戦術はあるのかないのかいまいち怪しいまま、しまいにはベンチで叫びまくる熱血クリロナ・コーチ?が監督にショルダータックル喰らわせたりしてた(ようにしか見えない)様子のポルトガル代表だったわけで、なんというか「どっちもどっち」な雰囲気の両チームが疲弊しながら闘っていた感じだった。
で、これは準決勝のドイツ×フランスを観ていて思いついたことなんだが「ミュラーのワントップがいまいち機能してないこのドイツ代表にレバンドフスキを入れても良いルールにしたらいいんじゃないか」とツイートしたくなったわけで(笑)、それを思うとこの決勝戦だったらポルトガル代表にベイルとかモドリッチを入れてクリロナと組ませたり、そしてフランス代表にはエジルとかラムジーを入れてジルーをサポートしてみたりとか、「負けたチームからゲストを入れてみる」という元も子もない妄想が浮かんだり。
・・・オチのない話で終わりそうなんで申し訳ないが、少なくともこの「妄想ルール」内においても、やはり誰もイングランド代表からは選ばれないんだろうな、っていうことで・・・(笑)
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