マラソンランナーのゼッケンの数字部分だけをピンポイントに狙ってモザイク処理をかけるソフトを開発してもらった件
サカユニランナー応援企画では、毎回たくさんのランナーさんの写真を撮らせてもらっています。とはいえ、いつも左手でメガホンを叩きながら右手で構えたコンパクトデジカメの連写機能でカンを頼りにレンズを向けているのでその多くは失敗しているのですが、「ちゃんと撮れている写真」を毎回チョイスしてまとめ、実施報告のブログ記事からリンクを貼って、見てもらえるようにしています。
やはりこの企画を毎回やっていて醍醐味に感じているのは、それぞれのランナーさんが体力的に苦しい中でもチーム名のコールや声援に応えて見せてくれる笑顔だったり、胸のエンブレムを叩いたりしてクラブ愛を誇らしげに示して走って行く姿を見させてもらうことだったりするので、できるだけそういう様子が伝わるように、現場で撮った写真は共有しておきたい思いがあるわけです。
その一方でマラソン大会におけるゼッケンの番号がネットで晒されると個人情報的にはよろしくないので、そこは長年の課題でありました。その点に関してはこれまで幸いにもトラブル等は聞き及んでいないのですが、「当人のことを何も知らない状態で、単にサッカーユニフォームを着ているという理由だけで写真を撮らせてもらってネットに晒している&たまたま当人の近くを走っていたという事情により写真に写り込んでいるランナーさんもいる」という状態である以上、こちらとしてもできる限りは対応していかねばならないなと思っている次第です。
で、今年行われた神戸マラソン、奈良マラソンのそれぞれにおいてブログ記事を作成するにあたり、一念発起して100枚近い写真すべてに1枚ずつペイントソフトでゼッケンを消していくというアナログ作業をしてみたのですが、当然ながら時間と労力がかかり、、、、私は特に「できるだけマラソン大会があった当日の夜までには、応援直後のテンションそのままの勢いで作業を進めてブログをアップしたい」という気持ちが強いので、この「ゼッケン番号消し作業」の部分をなんとか自動化できないものかと思っていたわけです。
「複数枚の画像を一度に読み込んで、それぞれの画像に表示されている数字部分だけをピンポイントに次々とモザイク処理する」という作業ができそうなシェアウェアやフリーソフトの類、そして画像処理ソフトの操作方法などもそれなりに探し続けていたのですがどうにも見つからず、そこで最終的にたどりついたのは「ココナラ」のサイトでして、ある程度のお金をかけてもいいやと思い、広くプロフェッショナルな人たちにこの作業に特化したソフトウェア開発の依頼と発注を試みることにしたわけです。
すると、予想以上にたくさんのプログラマーさんたちが手を挙げてくれて「どういうやり方でソフトを作るか」という説明が提示されたので、そのなかで初心者の私にも非常に近づきやすい説明文を書いてくれたプログラマーさん(そしてもっとも報酬額の見積もりが低かった!)に思い切って依頼することに。(なにやら数字を読み込むOCR技術の部分はGoogleのAI機能やらを利用して作り込むとかなんとか、細かい具体的なことはまったく知識ゼロのタテーシには分からないわけですが・・・)
そうしたら、ものの数日でソフトが完成したわけです。
GoogleのAPIの仕組みを使っているので(←と言いながら、APIについていまだによく分かっていませんが)、私のパソコンのみでしか作動しないらしいのですが、これで写真を処理してみると・・・
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うおおおおーーーー!!!
ちゃんとゼッケンの数字だけにモザイクがかかってるーーー!!
と、ひたすら感動。
(もちろん顔のエンブレムはあとで加えています。あと背景に写りこんだ方の顔も消してます)
で、ちょっと画像の容量が高いとモザイクがそれなりに細かくなるようなので、やはり「あらかじめ画像のサイズを落としてから処理するほうが良いかも」ということが分かりました。
ただし、村上春樹風に言えば(言わなくても別にいいんだけど)
「完璧なソフトウェアなんていうものは存在しない。完璧なサッカーチームが存在しないようにね。」
ということで、やはりこのモザイク処理にも「限界」はあるようでして、
▲このように、ゼッケン部分だけでなく、胸スポンサーロゴのほうもモザイクがかかることが多そうです。こればかりは仕方ないようですが、逆に今後はこういうパターンにおいて「これはどこのクラブでしょうクイズ」みたいに捉えていただければ・・・幸いです・・・
で、他にも「あ、そこの番号は数字と見なされないのね!?」っていう例。
▲ポルトガル代表のクリロナ。確かに数字のフォントでもデザインによってクセがそれぞれありますからね。
あと、「肝心のゼッケンの数字はスルーするけど、胸のロゴには反応しちゃうのね」という例。
▲前回京都マラソンの「最終サカユニランナー」だったアヤックスのランナーさんの写真ですが、画像における数字の見え方の角度のせいなんだろうとは思いますが、このモザイク処理AIソフトが実はライバルのフェイエノールトとかのファンだったりするんだろうかとすら思えてきます。
そういう「限界点」や「クセ」が少し見られるものの、全体的に見た感じではうまく見事なモザイク処理をしてくれているのでした。
ただ、
今回試しにいろいろ画像処理したものを見ていてひとつ不可解な現象を発見したわけです。
ねこじしさん謹製の「長友ブラボー!」バナーが、なぜかキレイにモザイク処理されてしまうという(笑)
先にあげた1枚目の、ねこじしさんご自身の「バモバモメンデス」のバナーは無事なのに!
「なんでwww 長友バナーだけwww」と思い、もうちょっと検証を重ねた結果、
奈良クラブサポランナーのたらいさんの写真も処理したら、
ということで、おそらく白黒のコントラスト強め(=主張強め!? 笑)のメッセージについては、容赦なくモザイクがかかってしまう模様。
(※もっとも、こういうバナー芸はブログ記事に載せさせていただくにあたり今後も手作業で対応いたしますので、引き続き安心して白黒モードでお作りくださいませ 笑)
・・・はい、こんなオチに使ってしまってすいません(笑)
ともあれ、今後のサカユニランナー応援企画での「閲覧用写真」については、このソフトウェアでモザイク処理をさせていただく次第であります。
引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします!
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