サッカーグッズ/goods

2023年10月29日

イニエスタの楽天カードが発行終了となった件

特に驚くことではなく、「やはりそうですよね」という気持ちで楽天カードからのメールを10月頭に受け取っていた。

メールの件名は「楽天カード イニエスタデザイン 発行終了のお知らせ」ということで、イニエスタ選手の退団にともない楽天カードでは新規デザインの発行はしないということと、今後はヴィッセル神戸デザインのカードに更新されるとのことだった。

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私は以前、「楽天カード2枚目作成キャンペーン」にのっかり、もともと持っていた「FCバルセロナカード」の2枚目として、「どうせなら」ということで、イニエスタ・カードを作って持っていた(以前書いた別ブログ参照)。

そもそもバルセロナへの楽天のスポンサードも終わっており、今後はこれらのデザインが継続することもないのは百も承知だったが、あらためて「そうか・・・イニエスタのデザイン、もうないのか・・・」と一人で勝手に感慨にふけっていた。

ただ、このイニエスタカードは未だに人前で使ったことがなく、「持ち腐れ」状態であった。
よほど熱心なファンでないと、なかなか堂々と使うことは難しいデザインである。
ただでさえFCバルセロナのカードのほうも、ごくたまにレジで店員さんに「サッカーお好きなんですか」と聞かれて妙にドギマギする次第である。(力強く、はい、バルサのファンです! とも言い切れないので。だからといってチェルシーのクレジットカードなんて日本にないし、せめて楽天は「フアン・マタのデザインのカード」を作ってくれたらいいのだが、いかんせん「これ、誰ですか」と訊かれそうでそれはそれでつらい)

というわけで、「せめて持ち歩く財布にイニエスタを入れておこう」と思い、普段は定期券などを入れる用に使っているサブ的な財布に、予備のクレジットカードとして入れておこうと思った。


その結果、こんな状態になってしまっていることをここに報告したい。


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アタマ、だけ・・・(笑)


これはこれで、わりと気に入っている。うん、なんとなく。


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2021年8月12日

世界屈指のパンク系サッカークラブ、ザンクト・パウリ:スタジアムめぐり旅2014・ふりかえり(その10)

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 ハンブルグには、HSVというブンデスリーガの歴史を体現する伝統的なビッグクラブがあるとともに、ザンクト・パウリというユニークな雰囲気を放つサッカークラブがあるわけで、この旅で必ず訪れたかった憧れのチームでもある。

 HSVのスタジアムがあった郊外の大きな公園エリアから、再びハンブルグ中心街に戻ってきて歓楽街レーパーバーンへ向かう。「世界で最も罪深い1マイル」と呼ばれ、ブレイク前のビートルズが方々の店をライヴで回って修行をしていたことでも知られるこの界隈がザンクト・パウリのホームタウンであり、この立地の時点で同クラブの存在感が際だってくる。

 例えると東京だと新宿歌舞伎町、大阪キタのエリアだと北新地とか東通り商店街の付近にザンクト・パウリのスタジアムがあるようなもので、そこからだとHSVが7kmほど離れた先、つまり駒沢オリンピック公園とか鶴見緑地にあるような、そういう距離感である。つまりザンクト・パウリは大都市中心部における歓楽街近くにサッカー専用スタジアムを構えるも、歴史的にはあまり1部リーグには定着できないが、多くの熱いサポーターから支持を集めて世界的にも知名度を誇っているという異色のクラブである。
 
 ただ、私がこの罪深い1マイルでやったことといえば大衆食堂でカツレツをいただいたことぐらいである。せっかく海辺に来たのになぜカツレツなのか。
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 ▲あとで調べたらシュニッツェルという、ドイツ・オーストリア圏でポピュラーなカツレツ料理。

 ちなみにこのレーパーバーンに、ザンクト・パウリのグッズショップが展開されていて、週末は夜23時まで営業しているとドアに書いてあった。大して強豪クラブでもない(失礼)チームのショップが繁華街の大通りでわざわざ(客層に合わせて?)夜遅くまでまで店を開けていることにちょっと驚かされる。深夜にブラブラする客が地元サッカーチームのグッズをどれだけ必要としているのか、そして遅い時間まで店を開けることのコストが回収できているのかどうかも心配になってくる。でもきっと、ここで店を続けることは、コミュニティに強烈に結びついているクラブとしてのあり方を「表現」することなのかもしれない。

 そういう雰囲気は平日のスタジアムに行ってもそれとなく感じられたのである。

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 ▲ついにたどり着いた、ミラントア・スタジアム。名前の響きがいい。

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 ▲なぜか巨大なイカリがそこかしこに置いてあって、港町ハンブルグ感を演出。

 社会問題に積極的にコミットしていくクラブの姿勢が、あちこちに貼られたポスターでうかがえる。
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 ▲おそらく翻訳する限り、青少年への啓発運動か何か。

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 ▲反差別、反ファシズム。

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 ▲これはサポーターの貼ったステッカーか、難民への連帯。

 ただしハードコアな雰囲気のパンクなフットボールクラブでありつつ、子どもたちにもどんどん来てちょうだい、ということで、
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 子ども向けスタンドが確保されている様子。

 そして感じ入ったのはスタジアムの壁面に、サポーターの写真をおおきく掲げていたことだった。

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 こういうのは、なかなかステキな演出だと思う。本人たちも記念になるし。

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 ▲それにしても、わざと放置しているのか自然発生なのか、やたらグラフィティで落書きされたりステッカー貼られまくりの事務所近辺。

 そしてスタジアムの裏手から入るミュージアムが開館されていた。雰囲気的に、ボランティアさんたちで運営されているような感じだった。
 
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 館内はすべてドイツ語オンリーで説明が書かれていて、正直内容は分からなかったけれども、クラブの歴史についての資料展示が充実していた。

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 ▲この図がとてもいい雰囲気でポストカードにしてほしかったぐらい。

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 ▲子どもたち向けのコーナーもあったり。

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 ▲来場者の記念撮影コーナー。

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 ▲ここぞという昔のワンシーンを展示するにあたり、この写真を選ぶセンス。これこそまさに、っていう。

 しっかりと展示内容を追っていければ、この小さなクラブがいかにして地域に根付いて、そこからいろいろな社会運動へのアクティビズムと連動していき、独自のアイデンティティを築いていくようになったかが分かったのかもしれない。
 試合のあるときに再訪したら、その雰囲気をさらに味わえるのだろうし、それは将来に向けてのお楽しみに取っておきたい。
 
 で、スタジアム併設のショップに入る。
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 ▲期待を裏切らないクールな店内。そして公式エンブレムよりも頻発するおなじみのドクロマーク。

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 ▲見せ方がかっこいい。

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 ▲かわいいけど、ドクロマーク。徹底。

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 ▲試着室の中。バンドのライヴポスターを貼るっていう、これはやはりこのクラブだからこそな感じがする。

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 ▲そしてここで私はユニフォーム買いました。この当時のデザインがスポンサーロゴを含めて超絶かっこよかったので。

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 ▲なぜかドクロマーク入り、しゃもじ?までグッズに。

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このように、他にもグッズが売られていたわけだけど、8割ぐらいドクロマーク入りだった。
・・・で、私、正直なところあまりドクロマークが好みではないので(爆)、そのおかげで買い物欲がほどよくセーブされました(笑)。

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▲ちなみにこちらが、レーパーバーンのほうにあるグッズショップ店内の写真。スタジアムからそんなに遠くない距離に、同じようなクールなお店を二つ持っていることになる。

宮市亮がこのクラブに加入するのが、当時の旅から一年後のことで、日本人としては2人目になる。残念ながらケガの影響などで満足に出場し続けられたとは言いがたいが、かなり長くこのクラブにお世話になっていたということは、それなりに居心地がよいクラブだったのだろうか。
ともあれ、今度来るときはぜひ試合を観てみたいと強く願っている。

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ハンブルグはそれでなくても観光地としても魅力的であり、わずかな時間だったが港周辺の雰囲気を堪能させてもらう。

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▲そして最後に、意地でも魚を食べようと、港を眺めつつサンドイッチにかぶりつく。

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2021年7月10日

ハンブルクでまずは青いエンブレムのチームを訪ねる:スタジアムめぐり旅2014・ふりかえり(その9)

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ブレーメンから日帰りハンブルクの旅へ。

今思うと「なぜ日帰りにしたのか、なぜハンブルクほどの大都市でじっくり滞在すべく宿泊を考えなかったのか」と自分にツッコミを入れながら振り返っているのだが、当時のメモ帳を見るとこのブレーメン滞在中にも今後の旅程プランをあーだこーだと練り直している痕跡があり、そこに
「やりのこしたことがあったほうが次回へのモチベーションにもなる」
と、わざわざ書いてやがる・・・。ええ、再訪したいモチベーションなんて常にオールウェイズありまくりですよ、こんなコロナ禍だとなおさら・・・。

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わかりにくいけど、港湾都市に来た! っていう瞬間。格好つけてモノクロモードで撮影してます。

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中央駅に到着。
ハンブルクはなんといってもあのザンクト・パウリFCがあるわけだが、その前にまずは彼らの宿敵でもありドイツを代表する正真正銘の名門クラブであるハンブルガーSVを訪れないといけないだろう。

当時はImtec Arenaと呼ばれていた本拠地は、中心街からさらにSバーンの電車に乗って北西のところにあるStellingenという駅が最寄りだった。大きなスポーツ公園といった雰囲気で、そこからちょっとしたハイキング気分でけっこう歩く。

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▲なぜここにわざわざステッカーを貼るのだ・・・
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Imtec Arenaに到着。高名な港町だからどことなく「船っぽさ」を感じさせるデザインなのは気のせいか。
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この当時はブンデスリーガ1部在籍記録が(当然のように)更新中であり、その後酒井高徳がやってきてキャプテンになったり、そして大不振のあげく2部に落ちていくことになろうとはまったく想像もできなかった頃である。

で、スタジアムの前には、唐突ぎみではあるが
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巨大すぎる足形の像が設置されていた。

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クラブのレジェンドであるウーヴェ・ゼーラー氏を顕彰するものだった。
「それにしても、足だけですか・・・!」と思わずにはいられない。本人の希望だったのだろうか。なかなかありそうでないアプローチではないかと。

そしてこの日は土曜日だったのだが、スタジアムのすぐ目の前では、トップチームが練習を行っていたのである。
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そこではラファエル・ファンデルファールトが目の前で動いていた。やはりパッとみて「あ!」と分かるオーラがあったのだ。若い頃からオランダ代表で注目されていたアイドルだったが、結局ケガとかで不運なキャリアを送っていたイメージがあり、その姿をここで拝むことができるとは・・・と思った。あと、元アーセナルのヨハン・ジュルーもいた。知らずに訪れたタイミングで彼らの練習が見られてラッキーである。
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このときの写真をあらためて見返して気づいたのだが、練習場とお客さんの間には金網などがなくオープンな距離感で、観ているほうも緊張感を持っておかないといけない。あと、このときは8月の中旬だが、お客さんの装いをみるにつけ、いかにヨーロッパの北が寒々としているかがうかがえる。

もうすこしゆっくり練習を見ておきたいところだが、なにせ日帰りの旅程なので、いそいそとスタジアム内のショップに向かう。
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やはり人気者のファンデルファールトはこういう業務もこなす。

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ミュージアムやスタジアムツアーもある。今回はなくなくあきらめる。

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ショップに入ってまず目をひくのが、店内の奥がガラスばりになっていて、
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こうしてピッチが広々と見えるようになっていた。試合の日はどういう感じになるのだろう。

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ユニフォームの赤白と、エンブレムの青色がいい感じのエプロン。

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自転車もあった。

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ショップの近くにはカフェ・バーのスペースもあって、ここも開放的な窓からはスタジアムの様子がよく見えて、いい雰囲気だった。

やはりHSVはビッグクラブであった。そしてこれから向かうザンクト・パウリはそういうゴージャスさとは対極にありそうなイメージではあるが、それはそれで特徴が良く出ていて面白かったわけである。

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▲エンブレムが単純すぎて面白みがないのだが、こういうメガネを作るにあたっては、とても映える?のであった。

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2021年5月23日

ブラウンシュヴァイク・ドイツサッカーの故郷:スタジアムめぐり旅2014・ふりかえり(その7)

私のこれまでの人生において、映画館で観ていてもっともボロ泣きした作品が、2012年に観た『コッホ先生と僕らの革命』である。

これはドイツにはじめてフットボールというスポーツを紹介しようと奮闘したイギリス帰りの教師と、その教え子たちをめぐる映画なのだが、「この人たちのおかげで、やがてドイツのサッカーが隆盛し、それをお手本にして日本のサッカーも発展していったのだ」と思って観ているうちに、最後のクライマックスのときは(そこまで感動するシーンではないはずなのだが)先人たちへの感謝の念とかがわき起こり、涙がドバドバと止まらず鼻水ズルズル状態になってしまったわけだ。(当時このブログで書いた同作品についての記事は→こちらへ

※でも改めてウィキペディアで調べると、歴史的には実はこのときコッホ先生が紹介したのはサッカーではなくラグビーのルールだったという説もあったりで、私の涙の行方も肩すかしな気分になったりもするが・・・

で、この歴史の舞台となったのが、ブラウンシュヴァイクであり、同地のサッカークラブ、アイントラハト・ブラウンシュヴァイクは当時1部リーグから降格してこの夏から2部で再挑戦するという状況だった。

映画を観て間もない時期だったこともあり、この「ドイツサッカーの心の故郷」とも言えるブラウンシュヴァイクは、今回の旅では必ず訪れておきたい街だった(本当はもっと事前にがっつり調査をして、ゆかりの場所とかを特定していくこともできたはずなのだが、それは次回の課題ということで・・・)。

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ホテルの前。

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▲日本のビジネスホテルであれどこであれ、自分が泊まったホテルの部屋に飾ってあるアート作品はかならず写真に収めるのだが、このときのクリムトの絵は、旅情をかきたてられてグッときた。

駅からホテルまでの界隈は、それなりに普通の街だなーと思っていたのだが、さすがにドイツはだいたいどこも旧市街のゾーンでその歴史的味わいをこれでもかと見せつけてくる。
今でも思い返すに、このブラウンシュヴァイクは普通に観光でゆっくり再訪したいぐらい、とても独特の味わいが充ち満ちていた。

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▲微妙なバランス感覚で成り立っていた建物。

あと、最初この建物の前を通ったときに、どうしてたくさんの人が出入りしているんだろうと思ったのだが、
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入口に近づくと、実はこれはショッピングモールだった。中は普通にモールだった。この旅で初めて出くわした「巨大なモール」だったので、しばらく歩き回った。なぜか店内で一枚も写真を撮っていないので、おそらく当日すごくテンションが高ぶっていたと思われる。

そんなわけで、旧市街地の雰囲気がとてもよかった印象しかないブラウンシュヴァイクであった。

で、翌朝は中心部から少し離れた場所にあるスタジアムにバスで出かけた。

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スタジアム前は集合住宅が並んでいたが、このカラーリングがまた良い。

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陸上競技場併設型の、のっぺりした感じのスタジアムだった。

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ちょうど学校の遠足みたいなノリの子どもたちと同じタイミングでファンショップへ入店。

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で、ここでも良い感じのTシャツがいくつかあったのだが、私はこの旅でザンクト・パウリFCのショップでおそらく大量のグッズを買うことが予想されたので、「あまりムダにモノを買わない」と自制していたのだが、それも今思うと「我慢せずにたくさん買って途中で郵送で送っておけばよかったんじゃないか」と思ったり。
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こういうマイナー系クラブのシャツに限って、なかなか見応えのあるデザインだったりする。

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エナジードリンクのデザインも可愛らしい。

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そしてこの頃から徐々に気になってきたのが、この「洗面台の排水口のフタ」である。どこのクラブでも公式グッズになっていたのだが、最初私はこのグッズの使い方が分からず、こうして(わざわざ)洗面台とセットに展示してあったのを初めてみて、ようやく意味が理解できたのであった。この部分についてはドイツ国内はどこも規格が一緒なのだろうか?

もっと下調べをしていけば、「ここがドイツサッカー発祥の地です」みたいなものを示す史料に触れることができたのかもしれないが、少なくともこのスタジアムの周りにはそういう雰囲気はなかった。それはまた今度訪れるときに備えての宿題ということで、このあと私はブレーメンに向かった。

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▲ 一人だとカフェに入るのも勇気がいるが、この街の「居心地のよさ」がそうさせたのか、ちょっと休憩がてらにカフェラテを頼んでみたり。するとカップの形のとおり両手で持たないと飲めないぐらいの分量で(FAカップかよ!)、日本で飲む3杯分ぐらいあって、うろたえる。

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2021年5月 8日

ハノーファー、ヴォルフスブルグと緑色なクラブを訪れる:スタジアムめぐり旅2014・ふりかえり(その6)

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ドルトムントでの熱い試合を観たあと。
当時の旅行メモをふりかえると、これからのスケジュールをどのようにしていくか、いろいろと思案していたことがうかがえる。鉄道での移動を安く済ませるためにジャーマン・レイルパスのチケットを使うことが基本となるが、そのためには高速鉄道を利用するたびに駅の窓口で番号札を取ってカウンターで予約する必要がある。しかし真夏のバカンスシーズンゆえにこの順番待ちがいつも混雑していて予想以上に時間がかかっていて、当初考えていたプランも随時変更することとなった。

とにかく「たくさんのスタジアムをめぐる」という妙な目標が先立っているので、このあたり「水曜どうでしょう」的なノリを意識していたことは否定できない。
サイコロを振ることはないにせよ、とにかく事前に調べた地図などの情報(これらはEvernoteのオフラインモードでの機能を使い、あらゆるクラブのスタジアム・周辺地域の情報をタブレットで閲覧できるようにしていた)を何度も見ながらの、行き当たりばったりな旅となった。

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こうしてドルトムントで一泊した翌日、そのままハノーファーにいき、そこからヴォルフスブルグ、夜はブラウンシュバイクにて宿泊するという行程を選んだ。
ちなみに周知のとおりドルトムントの近くにはもうひとつ有名クラブがあるのだが、どういうわけか、当時のメモ帳をみると「これは次回ドイツに来たときに訪れよう」みたいなことを書いていて、おそらくあまのじゃくな自分のことだから、当時たくさんの日本人が注目していたあのクラブについては「まぁ、いっか」みたいなノリで、スルーしたのだろう。決して嫌いなクラブというわけではないのだが・・・

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こうしてハノーファーへ。
中央駅からスタジアムまでは2kmぐらいで、ちょうど歩くのにいい距離感でたどり着くわけで、良い立地条件にあるといえる。

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ここも大きい都市なので、見応えのある街並みがつづく。

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これは駅の近くにあった市庁舎を、南側の公園から捉えた写真。サッカーの試合のあとにちょっと歩けばこういう風景に触れられるのはいいなぁと思う。
ここから少し歩くとスタジアムに到着。

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公園から歩いてきた感覚だからか、そしてチームカラーも相まって、とにかく「緑地のなかにうもれたサッカー空間」のような印象。

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こういう、サポーターによる落書きやステッカーを眺めるのも楽しい。

ファンショップはスタジアムに併設されていた。
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どこをみても「96」だらけ。
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チームカラーが緑色なのに、当時ユニフォームを赤くしたことで物議をかもしていた記憶が。
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ケチャップまで売る。
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ここではTシャツがセールで安かったのでつい購入。

もっとゆっくり街を散策したいところではあるが、すみやかにここから電車でヴォルフスブルグへ。
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駅前の雰囲気でいうと、「ザ・フォルクスワーゲン工場前!」という感じだった。
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でも煙突の立ちっぷりとかは、歴史を感じさせる佇まいであった。
もっと写真を撮っているかなと思ったが、当時そんなにカメラを向けていなかったようで。

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で、駅からこうした工場群を眺めつつ歩いていると、整備されたエリアにスタジアムが見えてくる。

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試合のある日の騒々しさを、想像しながら歩く。

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VIPルームと書いてあるが、デカいバッテン印(?)がお出迎え。

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さすが工業の街、といった整然としたイメージが記憶にのこっている。

ヴォルフスブルグといえば長谷部がいたときにブンデスリーガを制したわけで、そのパネルがあった。
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ちょうど裏手の練習場ではトレーニングが行われていた。
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あまり選手に詳しくなかったので、もっと知識があればかなり楽しめたはず。

クラブショップは、期待通りの緑色だらけ。
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エンブレムのピンバッジが見当たらず、店員さんに尋ねてみたら、奥の倉庫から出してくれた。言ってみるものなのだな。
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ここにもケチャップが・・・
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そしてマスコットのオオカミがヘバっていた。
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ぶらさがるオオカミ。
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ここにもオオカミ。

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ハノーファーとはまったく雰囲気が違って、自動車づくりの工業地帯にある、コンパクトなサッカー公園といった趣きで、長谷部はこの環境からドイツでのキャリアを始めたのね、とあらためて実感。
このあと、ブラウンシュバイクへ向かう。
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▲ハノーファーで出会った、線審にオフサイドをアピールする(ウソ)マルティン・ルターの像。


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2021年4月18日

ボルシアMGのスタジアムでクリストフ・クラマーに会う:スタジアムめぐり旅2014・ふりかえり(その3)

ケルン、レバークーゼンときて、この日の最後はボルシアMGに向かってみる。
ウィキペディアの表記に従えばMGは「メンヒェングラートバッハ」だが、私の場合は「メンヘングラッドバッハ」って発音してる気がする。

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中央駅。時計を見ると15:30に着いたようである。

スタジアムのある「ボルシア・パーク」は、駅からちょっと離れているのでバスで向かうことに。バス案内所みたいなところがあり、わざわざプリントアウトしてくれて、乗るべきバスの情報を教えてくれた。

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▲ab=出発地、MG Hbfはメングラ中央駅、Bstgは今となってはよく分からないので調べたら「乗り場ホーム」のことだった。
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▲バスの切符。

とはいえ知らない場所でバスを乗ると、どこで降りていいか分からない場合が多い。バスのルートマップを案内所でもらえたらそれで対応できるが、おそらくこのときはそういうものが得られなかったのだろう。そして当時はポケットWifiも持たない旅だったのでグーグルマップをオンラインで使うこともできなかったため、私が取った対策は「バス停に置いてある案内をデジカメで撮影しておいて随時確認する」というものだった(でも膨大な選択肢のなかからルートマップを探すよりもこの方法がいちばんてっとり早いので、その後も私はこのやり方を好んで使っている)。以下、7番と17番のバスルートをご参考まで・・・
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こうしてボルシア・パークのバス停に到着。
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向かう先にみえるスタジアム!
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チーム仕様のアウディ!
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で、たまたま私がたどりついた時間帯は、トップチームの練習が行われていた。その脇ではユースチームらしき子どもたちの練習も行われていて、しばし見学。
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で、トップ選手たちにサインをもらうべく出待ちの列もできはじめていた。
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ただこの写真から分かるように、すごく良い天気の日だったのに、このときだけすごく黒い雨雲が急にやってきていて、突発的に大雨になった。
なので、多くのファンがみんなで雨宿りをすることになり、私も一緒になってたたずんでみたり。
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こういう時間、わりと楽しかったりする。

すると練習が終わったようで、選手達がファンサービスをしてくれた。そのなかに私が推しているクリストフ・クラマーが! この一ヶ月前には南アフリカでワールドカップ決勝に出ていたあのクラマーが!(脳しんとうを起こしてあえなく交代になってしまったが)。
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「日本から来たよ~!」「サンキュー」のやりとり。ファンひとりひとりに丁寧に対応してくれた。とはいえ、雨上がりですぐに引き上げたかっただろうオーラはすごく感じたので申し訳ない(笑)。

ところで、このスタジアム併設の建物はわりと気軽に入れるゾーンとなっていて、ロビーではトロフィーが展示されていたり、
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そしてカフェ空間もとても充実していた。
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このときの雰囲気としては、ユースチームの練習にきた子どもたちの送り迎えをしにきた親御さんが多い感じで、こういう「スタジアムと練習場と、くつろげる空間」の近さがとても良いなぁと思った。

スタジアムから少し離れたところにプレハブっぽいグッズショップが。
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ビールの国らしくグラス類も充実。本当はすごく買って帰りたいところだが、旅行中の激しい移動が多いと手を出しにくい。
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▲デジカメでこのグラスだけアップで撮影していたということは、このグラスを買おうかどうか迷っていたのだろう(笑)。
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▲ちなみにアイスクリームも売っていた。

最後には雨もあがり、充実した気分でスタジアムを後にした。
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▲帰りのバス停。ここに限らず周辺もはげしくスプレーでいろいろ描かれていた。

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▲駅に戻り、夕食でケバブとコーラを。当時のメモをみると「店で若者3人がずっと歌っていてうるさかった」とのこと。

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2021年4月11日

ケルン、レバークーゼン:スタジアムめぐりの旅を今さら振り返る

 2014年の旅の記録、その2。

 アムステルダムにもっと滞在したかったが、そこから列車でドイツに入って、デュッセルドルフに向かった。
 
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▲アムスの空の美しさに最後まで魅了されまくり。どこがどう素晴らしいのかをうまく言葉にできないのだが。

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▲この先、さんざんお世話になるドイツの高速列車。

 この頃、初めてタブレット端末を手に入れたことから、この旅では「宿をあらかじめ決めずに、そのつどBooking.comのアプリでホテルを探しながら移動する」というスタイルを初めて試すことにした。そうして駅近くにほどよいホテルが見つかったので、そこで2泊する間に周辺の主要都市にあるサッカースタジアムを回りまくることにした。

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▲デュッセルドルフ駅に到着後の写真、よくみると夜21時ごろに着いているが、さすがに夏場は空が明るい。

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▲ドイツで最初の宿、Novum Hotel Maxim。低予算旅行者にはひたすらホテルの朝食が貴重な食事。

 まず行ったのがケルン。駅を降りたらすぐそこにある大聖堂の迫力に圧倒される。

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▲大きすぎてカメラの画角に収まらない。

 大聖堂は入り口に入るだけなら無料だったので見学もほどほどに、すぐに駅に戻り地下鉄と地上のトラムで1.FCケルンのスタジアムを目指した(このときの旅では「ひたすらたくさんの街を訪れることを優先し、気に入った場所を見つけたら今度またゆっくり時間をとって再訪するつもりで流す」という方針だったが、もう二度とそういう慌ただしい旅はしないと思う 笑)。

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 ラインエネルギー・シュタディオン。ネーミングライツの影響もあるが、たしかにエネルギーを生み出す発電所のようなメカニカルな雰囲気の建築。

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▲味わいのあるトイレの標識デザイン。

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▲ファンショップの中から、スタジアムの内部がうかがえた(はず)。

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▲ファンショップでは大迫と長澤の漢字の入ったシャツが売っていて、買おうかどうか迷ったことが当時のメモに残されている。買っておけばよかった(笑)。

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▲ヤギのグッズ展開も豊富に。

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 次に向かったのがレバークーゼン。

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 最寄りの駅からちょっと歩く。静かな住宅街といった感じで、小川ぞいの散歩を楽しむ雰囲気。いきなりそこからスタジアムが現れ、その近所にも体育館のような施設があった(ドイツではそういう場所が多いことが後々になって分かってくる)。

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▲スタジアムの脇に練習場。あとホテルも併設されていた。

 スタジアムのファンショップは閉まっていたので、調べたらここから別のところ、駅から西側にあるショッピングモールのエリアにも支店があった。オシャレな内装だった印象。

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 この日の午後はここからさらにメンヘングラードバッハに移動したのだがそのことは次回に。

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▲レバークーゼンのスタジアムから小川沿いに駅に帰るときに気づいた。近所のライバルチームの名前がスプレーでイタズラ書きされていた。

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2021年2月23日

サッカーと青竹踏みとクレカ

 ずいぶんとブログを書いていなくて、この冬のあいだプレミアリーグもあまりちゃんとフォローできておらず、正直にいうと「観客のいないサッカースタジアム」が、これほどに「観続けようという意欲」を削いでいくものなのかと感じている。静かな環境でも必死に闘うピッチ上の選手の動きをしかと見届けるべきなのだが、どうしたって、それに呼応して叫んだり歌ったりする人々の熱量が、本当に大事だったのだと痛感している日々である。むぅ。

 コロナ禍のままついに一年経ってしまったが、本当に今年はとくに日々の過ぎるのが早く感じられて、もうJリーグも開幕するわけだから、なんだか気持ちが追いついていかない。

 JのオフシーズンはDAZNでやっていた中村憲剛の引退特番に深く感じ入った。もともとすごい選手だということは当然分かっていたけど、キャリアの終盤で前十字靱帯損傷をやってしまい、「これで引退までの道筋ができた」という考え方に切り替えてリハビリに取り組む日々と向き合っていったという姿勢に、こんなに引退に向けて凄みを増していった選手ってそうそういないよなぁと、ひたすら感銘を受ける。
 あと、番組ではオシム氏のコメントも紹介されていて、中村憲剛にはこれ以上ないぐらい最上級の賛辞を寄せていて、あまりにホメまくってるから、つい「遠藤保仁と中村俊輔が引退したときにオシムさんは何て言うんだろう」と余計な心配までしてしまったほどだ。

 そんなわけで、今後もサッカー界のためにいろいろな活躍をされるであろう中村憲剛のこれからに期待大(もっと生でプレーを観ておくべきでした、はい)。ちなみに「期間限定受注販売」で展開されていた引退記念グッズ「麻生の青竹踏み」を自分なりに気持ちを込めてオーダーさせていただいた。このあたり、さすが川崎フロンターレの面白さが発揮されている・・・青竹踏みが公式グッズになるサッカー選手は未来永劫もう現れないんじゃないか(笑)。

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▲9月に届くらしいので楽しみ。いつかご本人にこれ持っていってサインをいただくという新たな夢が生まれた(笑)。

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 その他、サッカー的なよもやま話として・・・

 近頃、やたらといろんなお店で会計のときに「楽天カードをお持ちですか」と聞かれるので、根負けして(?)カードを作っておこうかという気持ちになってしまった。マーケティングとしては完全にカモにされているわけだ。

 で、うっすらとは予想していたが、調べるとFCバルセロナをモチーフにしたデザインも選べるのである。私はそこまで熱心なバルサのファンでもないが、それなりにリスペクトはしているクラブであるので、どうせカードを作るならバルサのデザインにしようと思った。

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この2種類。

うん、まぁ、こんな顔の濃い5人が並ぶカードを持ち歩いてもねぇ、っていう気分になるわけで、おのずと右側のシンプルなエンブレムのタイプを選んだ次第。そこはネタに走らなくていいと判断した。なぜならこのカードは日々のお買い物でレジの店員さんに見せなきゃならないわけだから。

で、実際に届いてみてあらためて思うのは、今回のデザインの背景における赤と青の配色が、ちょうど90年代後半から2000年代初めの頃のユニフォームに見られた「くすんだ色調のラメっぽさ」があって、「そうそう、これこそがFCバルセロナだよな」と納得できる雰囲気で、そこは気に入った。「バルサは、ちょっと陰りがあったほうがいい」というのは私の持論である。

でもカードの有効期限が切れて新しいカードに更新しなきゃならない頃には、果たして楽天はふたたびFCバルセロナ柄のカードを発行してくれるのだろうか。そういう意味ではコレクターズアイテムっぽさを感じさせる。

あと、いろいろ調べるとJリーグの各クラブでもさまざまなクレジットカードが発行されていて、応援しているチームのカードが作られているのはうらやましい(チェルシーFCカードって海外にはあるようなのだが)。

 

そんな私はセゾンカードの日本代表バージョンを長らく愛用している。

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使ったぶんだけ、日本代表の強化資金にも回っていくという触れ込みなので、これもまたファンの心理を巧みに利用してくるわけで。

でもせっかくなので、もっと大胆なデザインで攻めてほしい部分もある(だからといって森保監督のドアップとかは辛いが)。

 

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▲そしてヴィッセル神戸公式ではこのようなデザインも選べて、これはこれで貴重な1枚かと(笑)。

 

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2019年10月 3日

うっかり「スタジアム崩壊」の危機を乗り越えて

Nanostad(ナノスタッド)というメーカーが、いろんなサッカースタジアムのペーパークラフトのキットをリリースしているので、私はチェルシーのスタンフォード・ブリッジのキットを手に入れた。


Nanostad(ナノスタッド) スタジアム3Dパズル チェルシー スタンフォード・ブリッジ 3725

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▲余裕の表情をうかべる親子。

 

対象年齢7歳以上とあったので、まぁ、気軽に作れるキットだろうと思った。

厚紙に数字がふられたパーツを、手で押し出すように切り離していく。切断面が絶妙によく出来ているので、わりと心地よくパーツが外れてくれる。

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▲左手に持っている半透明のパーツは、実際のスタジアムの屋根に設置されている半透明の屋根を模していて、このあたりかなりガチなこだわりをもってキットが構成されていて感心する。

こういう説明書をたよりに、接着剤などを使わずにすべて「差し込み」で組み上げていく。

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なので、こういう細い道具を使うと、キットの穴ぼこを開けていく作業もやりやすくなる。

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そうしているうちに「普通に作っていっても面白くないよな」という、子供の頃に培った「モデラー魂」が数十年ぶりにわき上がってきたのである。

たとえば、

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こうしてピッチの周りを電光掲示板の広告看板が囲む部分も、のっぺりとした青いパーツだけで表現されていたので、ここは自分なりに手を加えやすい部分であると考え、

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それらしい看板の画像をネットで見つけて、適度な大きさに印刷して貼ってみたり。

で、看板の裏側ってどうなっていたんだっけ? となり、過去に実際に現地で撮影した写真をひたすら振り返ってみると、こういう写真をみつけた。

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▲この看板の裏側の部分だけを画像ソフトで切り抜いて、横に連続して貼り付けて縮小させてプリントアウトし、それを貼り込んでみた。

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▲分かるだろうか。伝わるだろうか。これこそ模型制作の醍醐味であろう。結果的に最後まで組み立てると、この看板の裏側はほとんど目視では確認できないことが判明するのだが、「秘するが華」という世阿弥の言葉を胸に、これはこれで自己満足の境地なのである。

もしかしたら同じパーツを使いたいという読者がいるかもしれないので、このパーツだけ画像ファイルをダウンロードできるようにここに置いておく。(→ ダウンロード - e79c8be69dbfe8a38fe38391e383bce38384.jpg )

で、そういうマインドでスタンドの部分をみていると、

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これはこれでいいのだが、人がいないスタジアムよりも、人が大勢いるほうがいいんじゃないかと思い、「やはりスタジアムには横断幕がいるだろう」と思ったのが間違いだった。

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こういう横断幕をいろいろネットで調べて、細かく切ったりして貼り込んでいく。

写真にはないが、ゴール裏にはおなじみの「JT キャプテン、リーダー、レジェンド」幕とか「スーパー・フランキー・ランパード」幕とかも、それなりの大きさに切り取って貼っていった。

そのうえで、客席にお客さんが密集して座っている画像を縮小印刷して貼り込もうと思ったわけである。

しかし、このあたりで「力尽きた」のである。

おそらくミリ単位で横断幕を切ったり貼ったりしているうちに2017年の正月休みも終わっていったのだろう。

少しはいろいろと試みたのである。スタンドの座席の枠組みのサイズを測り、客席の様子を捉えた画像をそれなりの縮小サイズにして並べ、画像編集ソフトで並べたりカットしたりして、それをプリントして貼り込んでいこうというプランだった。しかし、あまりに面倒くさくなってきたのである。


そういうわけで、この模型はこの未完成の状態のまま、2年ほど放置されていったのであった。(ブログでこの制作過程をアップしようとしていたので、上記のような写真だけはちゃんと撮っていた)

つまり、言い換えると、私はチェルシーFCのサポーターであることを喧伝しながらも、自宅の片隅では2シーズンちかくにわたり、ホームスタジアムを崩壊させたまま生活していたことになる。

やー、申し訳ない、ロンドン。

で、そんな状態のままチェルシーの監督はコンテからサッリになり、そうしてランパードへとバトンが引き継がれた。

何も誰も引き継いでいない私の家には相変わらず朽ち果てたスタンフォード・ブリッジが忘れられた状態でたたずんでいて、最近になってようやく「これはさすがにマズイな」と思い、もう客席を人で埋めることはあきらめて(笑)、この状態のまま最後まで組んでいこうと、ふたたびピンセットを手に挑んだのである。

 

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▲この屋根の部分に、先にあげた半透明のシートを組み入れたりするのだが、「なるほど、たしかにこんな風合いの光が屋根から降りてくる感じ、するする!」と興奮してしまう。

 

・・・とはいえ、私が思っていた以上に、組み上がりが進めば進むほど、パーツの接合作業には難しさが伴うようになっていった。

つまり単体のパーツ同士をはめ込むのは問題はないが、こうして建造物の立体感が出てきたあとだと、「あっちを差し込むとこっちが飛び出てしまう」というようなジレンマを覚えるシーンが多発するのである。なので場合によってはスタジアム崩壊覚悟でちょっとした力を加えながら、少しの隙間やゆがみを狙って、別のパーツをはめ込む・・・という作業がでてくるのであった。

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そう、こんな余裕の表情ができなくなってくるわけだ。

 

だから、もし今後これを読んだ方が、Nanostadのスタジアム模型を作ろうと思われた場合、私から言えるアドバイスはこれだ。

「自分が本当に好きなクラブ、好きなスタジアムの模型だけにしておきなさい」

というのも、

「なんでこのスタジアムはこんなところにヘンな出っ張りがあるねん!」

「どうしてこの部分が必要なんよ!?」

「誰やねんデザインした建築家は!?」

と、作っている最中に、スタジアムにたいして悪態をついてしまいたくなることが多々あるからだ。

 

そういう困難(?)を乗り越えて、多少のアラは目をつぶりつつ、なんとか完成にまでこぎつけた。

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▲あらためて、今まで気づかなかった造形美を感じられたり。

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▲画面左側の青い階段状のパーツが本当に難しかったのでヘロヘロ状態になっている。

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▲「そういやこの出入り口の坂道付近で2005年に出待ちしていたら、急にモウリーニョ監督が出てきたなぁ」と悦に入る。

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▲建設に関係した人々に罪はもちろんないのだが、あらためてこの模型を作るにあたり、併設のホテルを設計した人に「もうちょっとデコボコをなくしたデザインで作れなかったのか」と問い詰めたい気分になった。

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・・・というわけで、出来上がるとやはりそれはそれでいい感じの模型となり、どう飾るかはまだ未定なのだが、地面の土台の裏側が空洞なので、壁にフックでかけて垂直に展示することも可能である。

 

そしてオチとしては、このキットには・・・







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バス がついているのである。

これって、もはやチェルシーのキットにつけられると「おいおいモウリーニョ監督への皮肉か?www」となるわけである。

 

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▲あと、やたらリアリティを追求して設計されているはずの模型なのに、バスだけあきらかにスケール比率が合ってないという(笑)

 

(気になったので他のキットを調べると、バスのついているクラブは他にもあったので、まぁ、そこまで深読みしなくてもよさそうだった・・・)

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というわけで、スタジアム建築が好きな方なら楽しめること請け合い。

Nanostadのホームページをみると、すごくマニアックなクラブまで揃っていそうで、手を出したくなる。

とはいえ、繰り返すが、あまり思い入れのないスタジアムだと「キーーッ!!」ってなるので、慎重に選びましょう(笑)

公式サイトにはでてないけど、アマゾンで検索するとドルトムントのスタジアムなんかもキット化されているみたいで、もし次に作るならこれにしたいかも。ただし絶版っぽいが・・・

 

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2018年7月22日

横断幕と暮らす日々(その11):全力で楽しめ!

 

 ネットを揺らしたシュートは、ゴール前に走り込んだ背番号8番が放ったものだった。

 かつての私が、サッカーファンとしてついぞ生で観られないまま終わってしまうもののひとつなのだとあきらめていた、ある種の「憧憬」のひとつが、目の前で現実のものとなった。スタジアムで藤田のぞみのゴールをこの目で見ること、これは個人的にいままで巡りあえなかった出来事であった。覚悟を決めて何度もスタジアムに通い出したからこそ立ち会えたこの瞬間に、ただただ感慨深いものを覚えた。

 それがこの日のすべてである。

 

 

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 男子の日本代表がワールドカップの初戦を勝利したことで次のセネガル代表との試合に(想定外の)注目が集まる中、この試合のある早朝に私は品川駅で降りて、バスで袖ヶ浦市陸上競技場へ向かった。アクアラインがあるおかげで袖ヶ浦へはこのルートが一番良いだろうと、友人のM・フィオリオ氏がアドバイスしてくれたのが3月のシーズン開幕の時期だった。あのころには想像もしていなかったことがその後、日本代表をめぐって起こったわけで、いろいろな気持ちを抱えながらの袖ヶ浦行きとなった。

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 ひきつづきカップ戦ということでこの日も藤田のぞみが出場するかも分からず、そして雨が午前中から降り続いていた。新しく作ったものの、まだ一度もかかげていない、彼女のためのゲートフラッグを横断幕とともに持参しており、もし掲げることができたとしても雨のデビューになるのだろうかと思った。

 袖ヶ浦バスターミナルから住宅地を少し歩いたらすぐに競技場があり、隣接する野球場では、「オルガウラカップ」と称したジュニアのサッカー大会が実施されていた。その様子を観ることができたのは(大雨だけど屋根がないのは仕方ないにせよ)時間つぶしにはよかった。

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 横断幕の掲出作業に入らせてもらい、この会場ではきわめて地味なエリアにしか横断幕は出せなかったが、練習前にアップやストレッチをめいめいが行う場所のすぐ近くだったので、それなりにのんちゃんたちが横断幕について会話をしているとおぼしき状況も見受けられた。

 

 無事に藤田のぞみが先発ということが分かり、ゲートフラッグを構えた。小心者ゆえ、後ろの人に邪魔にならないような端っこのポジションに座り、選手入場がはじまる。私ははじめてゲートフラッグを掲げることができたわけだが、両脇のつっぱり棒は(カバンにおさめて運べるようにするため)、あまり深く考えずに作ったゲーフラの全長とほぼ同じ長さであり、ゲートというよりも「布そのものを持っている」ような代物である。そしてはじめてゲーフラを出して感じたのは、風を受けるとすごく手に重く感じ、それゆえにゲーフラをあげることはちょっとした根性を要することなのだということだった。風にも負けず、雨にも負けず(幸いこのときには雨は止んだ)、ひたすら何かを願いつづけてゲーフラを天高く掲げて・・・スタンドの端っこで目立たないかとは思うが・・・。

 

 そうして、決勝進出の目がまだあるカップ戦、スフィーダ世田谷との試合は、開始8分の浦島のゴールで幸先よく先制し、そこから藤田のぞみのゴールへとつながっていったのである。結果3ー1で勝利し、私のゲーフラのデビュー戦で、のんちゃんのゴールが生まれたことは控えめに言っても最高の日なのであった。


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 そしてフィオリオ氏からはLINEで再三、この日にゲーフラにサインをもらえと説得され続けていた。私としてはこのゲーフラは・・・試合前に掲げておいてこんなふうに思うのもなんだが・・・その内容について、ご本人を前にして堂々と広げるにはなんとなく抵抗感があった。というのも、このゲーフラは某有名絵本のキャラクターを、ひたすら手作業で模写をしてオルカ鴨川8番バージョンに仕立て上げた内容であり、著作権を侵害している!と言われてもその通りですねすいませんごめんなさいとしか言いようがなく、ブログの読者には申し訳ないがウェブ上では気軽に掲載できないレベルのものだからだ。

 

しかしよりによってゲーフラをデビューさせたその日に本人がゴールを決めたのだから、たしかにこの奇跡的なタイミングを逃すとサインをもらうきっかけを失いかねないこともよく分かっていた。そこで心を整えて、気持ちを切り替えて、サポーターのTさんに出待ちの時にマジックペンをお借りして(そう、ペンすらこの日は用意していなかったのであった。まったく心が整ってない・・・)、ひたすらのんちゃんを待った。

 

すがすがしい表情のご本人に、まずはゲーフラを折り畳んだ状態でサインをいただく。そして厚かましいことに、(前回の富津でサインをもらったポストカードに、本人の自筆プリントで書いてあった言葉をふまえて)「全力で楽しめ!」というフレーズを書き入れてくださいとお願いをする。

「・・・『め』、ですか?」

「そうです、『楽しめ』、で・・・」と伝える。

 

そして最後のお願いで、ゲーフラを持った姿で写真を撮らせていただく。そのときこのゲーフラの全貌をはじめて目にしたのんちゃんが「あ、★★だ。」と某絵本のキャラクターに反応してくれた。それ以上の感想はなかったが、撮影した写真でも素敵な笑みを浮かべていたので、ひたすら安堵。

 

こうしてテンション高くふたたびバスに乗って東京に向かい、チェルシーサポのYさんご夫妻と久しぶりにお目にかかり楽しい夕食をいただき、そのあと私は再び心を整えてからセネガル戦を見届けるべく恵比寿のフットニックに向かい、ハリルホジッチお面をつけて楽しんだのは先日書いたとおりである。

 まったく見知らぬ場所でハリルホジッチお面をつける勇気がわいたのも、のんちゃんのゴールと、ゲーフラを手に写真に収まってくれたときのあの笑顔のおかげだったからである。サッカーをめぐる生活を全力で楽しんでいること、それは、間違いない。

Zenryoku


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