マスコット/mascot

2021年5月 8日

ハノーファー、ヴォルフスブルグと緑色なクラブを訪れる:スタジアムめぐり旅2014・ふりかえり(その6)

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ドルトムントでの熱い試合を観たあと。
当時の旅行メモをふりかえると、これからのスケジュールをどのようにしていくか、いろいろと思案していたことがうかがえる。鉄道での移動を安く済ませるためにジャーマン・レイルパスのチケットを使うことが基本となるが、そのためには高速鉄道を利用するたびに駅の窓口で番号札を取ってカウンターで予約する必要がある。しかし真夏のバカンスシーズンゆえにこの順番待ちがいつも混雑していて予想以上に時間がかかっていて、当初考えていたプランも随時変更することとなった。

とにかく「たくさんのスタジアムをめぐる」という妙な目標が先立っているので、このあたり「水曜どうでしょう」的なノリを意識していたことは否定できない。
サイコロを振ることはないにせよ、とにかく事前に調べた地図などの情報(これらはEvernoteのオフラインモードでの機能を使い、あらゆるクラブのスタジアム・周辺地域の情報をタブレットで閲覧できるようにしていた)を何度も見ながらの、行き当たりばったりな旅となった。

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こうしてドルトムントで一泊した翌日、そのままハノーファーにいき、そこからヴォルフスブルグ、夜はブラウンシュバイクにて宿泊するという行程を選んだ。
ちなみに周知のとおりドルトムントの近くにはもうひとつ有名クラブがあるのだが、どういうわけか、当時のメモ帳をみると「これは次回ドイツに来たときに訪れよう」みたいなことを書いていて、おそらくあまのじゃくな自分のことだから、当時たくさんの日本人が注目していたあのクラブについては「まぁ、いっか」みたいなノリで、スルーしたのだろう。決して嫌いなクラブというわけではないのだが・・・

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こうしてハノーファーへ。
中央駅からスタジアムまでは2kmぐらいで、ちょうど歩くのにいい距離感でたどり着くわけで、良い立地条件にあるといえる。

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ここも大きい都市なので、見応えのある街並みがつづく。

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これは駅の近くにあった市庁舎を、南側の公園から捉えた写真。サッカーの試合のあとにちょっと歩けばこういう風景に触れられるのはいいなぁと思う。
ここから少し歩くとスタジアムに到着。

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公園から歩いてきた感覚だからか、そしてチームカラーも相まって、とにかく「緑地のなかにうもれたサッカー空間」のような印象。

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こういう、サポーターによる落書きやステッカーを眺めるのも楽しい。

ファンショップはスタジアムに併設されていた。
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どこをみても「96」だらけ。
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チームカラーが緑色なのに、当時ユニフォームを赤くしたことで物議をかもしていた記憶が。
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ケチャップまで売る。
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ここではTシャツがセールで安かったのでつい購入。

もっとゆっくり街を散策したいところではあるが、すみやかにここから電車でヴォルフスブルグへ。
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駅前の雰囲気でいうと、「ザ・フォルクスワーゲン工場前!」という感じだった。
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でも煙突の立ちっぷりとかは、歴史を感じさせる佇まいであった。
もっと写真を撮っているかなと思ったが、当時そんなにカメラを向けていなかったようで。

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で、駅からこうした工場群を眺めつつ歩いていると、整備されたエリアにスタジアムが見えてくる。

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試合のある日の騒々しさを、想像しながら歩く。

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VIPルームと書いてあるが、デカいバッテン印(?)がお出迎え。

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さすが工業の街、といった整然としたイメージが記憶にのこっている。

ヴォルフスブルグといえば長谷部がいたときにブンデスリーガを制したわけで、そのパネルがあった。
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ちょうど裏手の練習場ではトレーニングが行われていた。
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あまり選手に詳しくなかったので、もっと知識があればかなり楽しめたはず。

クラブショップは、期待通りの緑色だらけ。
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エンブレムのピンバッジが見当たらず、店員さんに尋ねてみたら、奥の倉庫から出してくれた。言ってみるものなのだな。
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ここにもケチャップが・・・
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そしてマスコットのオオカミがヘバっていた。
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ぶらさがるオオカミ。
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ここにもオオカミ。

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ハノーファーとはまったく雰囲気が違って、自動車づくりの工業地帯にある、コンパクトなサッカー公園といった趣きで、長谷部はこの環境からドイツでのキャリアを始めたのね、とあらためて実感。
このあと、ブラウンシュバイクへ向かう。
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▲ハノーファーで出会った、線審にオフサイドをアピールする(ウソ)マルティン・ルターの像。


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2016年3月13日

じわじわくるマスコット:ロエリオ(ポンテベドラCF・スペイン3部リーグ)

 エスパニョールのペリコだけじゃない。世界には星の数ほどサッカークラブがあるのだから、それにともなってマスコット・キャラクターにもいろーんな方々がおられるのである。もっとこのブログではそういう方向性を探究していきたい・・・なでしこジャパンの敗退やチェルスキーの無冠ほぼ決定とかジョン・テリーやモウリーニョの去就とかJリーグ開幕のこととかいろいろあるけれども、そういうのは他のメディアに任せておこう。

さて。

 スペインの北西の端、ガリシア州ではデポルティーボやセルタというクラブが有名だが、その下のセグンダB、つまり3部リーグにポンテベドラCF(Pontevedra Club de Fútbol)というチームがある。

 そこのマスコットがロエリオ(Roelio)くんだ。

 まぁ、黙ってついてきてほしい。



















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!!!!!

ほ、骨か?? 骨なのか??


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子どもたちには大人気・・・?

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テレビのニュース映像的にも背景に使いたくなるのだろうけど、視聴者的には背後ばかり気になりそう。


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試合前の緊張感を、
すべて台無しにしてくれるパワー
を秘めていそう。

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↑なんか黒目だけのバージョンがあったようだが、正直怖い


勝利のシャンパンも、豪快にあおります!!

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下の画像はクリックしたら大きくなるけど、ちょっとこれはクリックしないほうがいいかもしれないー!! 

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な、何かが、口の中に見えるーー!!

・・・と、詳しいことはスペイン語がよくわからないのでなんとも言えないのだが、「これは骨なのか?」という疑問を、さらに混迷に陥れてくれる画像も散見できる。

というのも、おそらく前のバージョンのロエリオくんがこれなのだが・・・









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お、おう・・。

さすがにこれだと「骨ですか?」とも言えなくて、もはや「エビフライのしっぽ?」とかいうレベルになってくる。

そんなわけで、どうかがんばってスペイン1部までのぼりつめて、多くのメディアがこのロエリオくんに注目して、その謎を解き明かしてほしいものである。

もちろんいつか自分自身もガリシア州に行ってこの目でロエリオくんを拝みたい気分でもある。
こうしてマスコットキャラたちは世界のサッカークラブ探訪のモチベーションをさらに高めてくれるのである。

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2016年1月23日

ペリコとの新しい生活がはじまった件

藤田のぞみの衝撃の引退発表を受けて、なんとか立ち上がるべく日々の生活を営んでいるのだが、本当なら新年の本ブログはそれに先だって、ひとつ報告しなければならないことがあった。

今回の年末年始に実は欧州を旅しており、例によってサッカースタジアムを訪ね歩いていた。旅の最終目的地はバルセロナで、カンプノウでのバルサ×ベティス戦、そしてRCDエスパニョールのホームスタジアムでのバルサとのダービーマッチを観てきた。

RCDエスパニョールといえば過去に西澤明訓や中村俊輔も在籍していたクラブであるが、私にとっては以前から、このクラブのマスコットのペリコがとても気になっていたわけである。

こういう画像をみるにつけ・・・

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いまはまた違うタイプの着ぐるみになったようで残念ではあるが、いずれにせよこれはもう、自分のなかでは「サッカー界きっての有名マスコット」の一人(一羽)であった。

そういう興味もあって、ワクワクしてRCDエスパニョールのスタジアムに行ってみた。

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そしてグッズショップに行ったら、

いきなり、こうだった。














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  大漁か!?

ちょっとおののいてしまったが、この中で私になついてきた一羽がいたので、一緒にスタジアムで試合を観ることになったのである。

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「いいスタジアムだろ~?」

 と、やたら胸を張って自慢げに語ってくるペリコ。

 でもたしかに、最近作られたスタジアムだけあって、設備も整っており観やすいスタジアムだった。ひょっとしたら規模的にも新しいガンバの吹田スタジアムと似ている雰囲気なのかもしれない。



 で!!






 

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 おおきい方のペリコにも会えたーー!!!
 (ご注意:クリックしたら画像も大きくなりますが、おおきいほうのペリコの顔はあまりじっくり見ないようにしてください)

 おおきいペリコはちいさいペリコを持ってくれて、一緒に写真まで収まってくれたので、とてもいいヤツだった(でも肝心の自撮りがあまりうまくいかず)。
 ちなみにそのとき、なんか口元から「ありがとう」みたいなスペインの言葉が聞こえたような気もするけど、まぁ、それはそれとして。

 そんなこんなで、私はこの最前列の席でバルセロナ・ダービーを堪能させていただいた。0-0ドローで、報道によると言い合いもだいぶあって荒れた試合とも評されているが、とにもかくにもカンプノウの観光地化されたクリーンな雰囲気とは一転して、「FCバルセロナ倒すぞオラー!!」的な雰囲気がそれはもう激しくって、みんなずっとタバコ吸いまくりで煙たくて、でもなんだかんだFCバルセロナの日陰的な存在であることをみんな分かっていて(笑)、こういうクラブにおいて「幸せの青い鳥」みたいな存在でいるんだろうかペリコは、と想像してみたり。

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こうして試合を楽しみ、そして数日間バルセロナでの滞在を楽しんだ。

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「サグラダファミリア、すげぇだろ~?」 

と、どこまでも自慢げなペリコであった。

で、そんなわけでペリコは私について、日本へ向かうこととなったのである。

 大きかったので、リュックサックにこうして収まって。







 


 

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(↑実際、この状態でバルセロナの空港まで行った)

 ちなみに関空に到着し、検疫の検査場のところを通るとき鳥インフルの関係で「渡航先で鳥に接触した人は申し出ること」と書いてあって、ちょっと緊張した。

 そんなわけでこの正月から、サッカーを通して出会った新しい家族の一員として、私の家には新しく鳥が住みついているのであった。

 この数日間、大好きなサッカー選手の早すぎる引退に落ち込む私にたいして、常に胸を張って前に進めと叱咤激励してくれている。気がする。

 そんなペリコとの生活は、今後もときたま、その様子を伝えられたらと思う。

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