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2018年7月16日

無事には終わらなかったワールドカップは、それでもやはり素敵な祭典なのだと思う

 ワールドカップが終わった。決勝の後の表彰式のときに、「このロシア大会が無事に終わってよかった」という印象をそのままツイッターにも書いてしまったのだが、試合途中で乱入した観客が、実は反プーチン政権を訴え続けている、かのプッシー・ライオットのメンバーだったことを知ったあとにおいては、「これは無事に終わったことにならない」ということを認めざるを得ない。最後の最後で大きなモヤモヤが残っていった。

ある意味で 「このサッカーの祭典がどういうものの基盤のうえで成立しているかということに想像をめぐらすように」ということにも気づかせたプッシー・ライオットのその後がどうなるかについての心配も当然ながら、彼女たちの計画が実行されるに至ったうえで、それを防げなかったシステムや関係者への影響、それにかこつけてますます何らかの力がかかってくることも想像される(仮に乱入したのが表彰式の最中であれば、彼女たちはプーチンにかなり近づけたかもしれないわけで)。
 多くはあまり大きくは報じないだろうけど、「楽しかったですね」で終わりかけた大会が、多くのハードル(オフサイド・ライン)をかいくぐって裏を取られて得点を決められたような感じになった。
 彼女たちの抱えるリスクのひとつが、ロシアと関係のないフランスとクロアチアの方面からも非難を受けることでもあったし(特にピッチ内に政治を持ち込むことの悲劇を体験してきたクロアチアにとってはなおさら)、それを引き受けてでも計画を実行しないといけなかった実状について、あらためて思い至らせる。

 以下はそれをいったん脇に置いて、純粋にサッカーについて書いておく。

 今回は全試合が地上波で放送されたこともあり、たくさんの人が楽しみやすい大会だったとも思う。不思議なほどスコアレスドローの試合もほとんどなく、これはいろいろ意見が分かれるところだが、大会公式球の「キーパー泣かせな」仕様によるところも大きいのかもしれない。もちろんそれは主催者側の狙いでもあったのだろう。

 そして私がもっとも印象的だったベストゲームを選ぶとなると、準々決勝のロシア対クロアチアの激闘になる。ツイッターでもさんざん賞賛したのだがあらためて書くと、開催国として「どこまでいけるか?」という期待に満ちたスタジアムの雰囲気のなかで、不利と思われていたロシアが見事な先制点を挙げたところから、一気に試合の流れはドラマチックになっていき、クロアチアのキーパー、スバシッチ(試合中に亡くなった旧友のことをシャツに印刷してプレーを続けている)が足を負傷するあたりのアヤが最後の最後のPK戦への複線となっていくあたりや、奇跡の同点弾を決めたがPK戦でゴールを外したロシア代表のマリオ・フェルナンデスが実はブラジル出身の帰化選手で、よく調べると彼のキャリアにも紆余曲折があったり・・・など、両チームの選手たちが試合展開やあらゆる局面においてそれぞれにキャラが立っていくシーンがあちこちに含まれていて、ピッチにいる全員にスポットライトがあたる感じが普段の試合以上に多かった印象があり、まるでひとつの壮大な映画を観ているかのようだった。見終わったあとにも残る余韻にかきたてられるものがあったので、再放送でフルで見直したほどだ。

 その他のコネタでは、決勝戦直前に国際映像で流れたオープニングムービーのなかに、現地ではしゃぐサポーターをムービー用に整列させて映していて「あっ!」となった。そこにはメキシコからやってきたサポーターたちで、一人だけ奥さんに反対されてロシアに行けない仲間のために、その人の等身大パネルを持ってロシアまでバスの旅を敢行するというネタでじわじわ有名になった「等身大パネルのハビエルさん」がいたのである。ほんの一瞬のことだったが、まさか決勝の直前で出てくるとは!と、ジワッとくるものがあった。こうしてちゃんと公式的にハビエルさんネタがフォローされていたことが分かり、「よかったなぁハビエルさん!」と妙な連帯感(お面ネタをやっているからか 笑)を覚えた次第である。
 そもそもハビエルさんの等身大パネルを持ち込んだ人々も、5人組でバスでメキシコからロシアまで旅しようぜなんていう企画を実行しちゃうわけで、なんというか、みんな大いに人生をサッカーがらみで遊び倒しているわけで・・・

 こういう人々の営みを観たり知ったりすることで、あらためて言いたいことがあるとすれば、「ここまでみんなが感情的になったりバカになったりできるワールドカップという時空間は、やはり貴重なんじゃないか」ということに尽きるわけだ。

 例えばこの、初出場だったパナマ代表の初戦の国歌斉唱を中継していたときのテレビのコメンタリーの動画などを観ると、何かを成し遂げることや、それを見守って応援し続けることの強い感情的な想いなど、こういうところに普遍的な何かを見いだしたくなる。そしてプッシー・ライオットのメンバーたちもそこは同じ価値観を共有していると思っている。試合乱入の是非はともかくとしても。
 そして大会そのものがたとえ危ういものの上に成り立っているとしても、ワールドカップは、少なくともグラウンドの上においては、フットボールがもたらしてくれるものに感謝したくなる4年に一度の機会でありつづけてほしい。

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2018年1月26日

チェルシーFCとオルカ鴨川FCにおける“新背番号8”をめぐって

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思えば今シーズンのプレミアリーグが夏にはじまり、その開幕を現地で見届けたあと、いろいろな葛藤を経て、湯郷ベルの試合をできる限り応援にいくという覚悟を決めて秋から冬を過ごしている。そんな日々のなかで、海外サッカーは「横目で眺める」という感覚になっていった。もっともプレミアリーグの優勝争いはすでにクリスマス時点で決着がついてしまっているような展開であるが・・・そうこうしているうちに、エバートンからロス・バークリーがチェルシーに加入した。そして背番号は、ずっと空き番号となっていたかのスーパー・レジェンド、スーパー・フランク・ランパードがつけていた「8番」となった。大きな意味をもつ番号がついに継承されることにひとつの歴史のターニングポイントを思う。ランパードと比較される運命とともに、新たな歴史を築いていくプレーを楽しみにしたい。

そして先日、オルカ鴨川FCに移籍した藤田のぞみの背番号も「8番」と決まった。
本人は背番号には特にこだわりがなさそうな印象があるが、とにかくどんな背番号であれ、いま置かれた環境のなかで、全力をつくして自らのサッカー人生を悔いの無いものにしていくための闘いが続いていく。

ところで背番号が8番となったことで、以前やったのぞみ7号に乗ってのぞみ7番を応援しにいく」という企画の第2弾、今度は偶数番号なので東京行きの新幹線となって「のぞみ8号に乗ってのぞみ8番を応援しにいく」というネタができそうだ。
鴨川の流れる古都から、鴨川と呼ばれる海へと・・・遠いが・・・。

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2017年1月10日

あたらしいピースサインを考えないといけないのだが

ネットのニュースで、ピースサインなどで指を見せた写真から、指紋情報が読み取られてしまうとかなんとか。

こうなると今後はピースサインも情報漏洩の危険にさらされる・・・というのであれば、「手の平の側をあまり見せない、あたらしいピースサイン」を考えないといけない。

そんなことをボンヤリと考えてみると、なぜか、どういうわけか、このサッカー選手のことばかりがイメージされるのである。

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・・・とはいえ、この記事を書くにあたって「David Luiz instagram」とかでイメージ検索しても、あまりこのポーズの写真って思ったほど出てこなかった。人の印象って不思議。

 

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2016年12月 1日

R.I.P.

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ただひたすら哀しいです。

ご冥福をお祈りいたします。

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2016年8月13日

ぬおー、もうプレミア開幕ですか

うむむむ。

なんだかもう、想像を絶する五輪日本代表の激闘と議論がまだまだ後を引いている感じで(オリンピックそのものがまだ続いてるので、イベント感は続行中)、そんななかもうプレミアリーグが開幕しているわけです。いま帰宅したらさっそく開幕カード、レスター×ハル虎・・・言っちゃなんだが、開幕カードにしては超地味な感じですが・・・ともあれ、すでに試合途中だったもんだから、なんだか「いざ開幕!」的な気持ちの整理がまったくついておりません。

そしてチェルスキーですが、なぜかあさって月曜日スタートという中途半端な開幕を迎えるわけです。これ、なぜなんだろうか・・・何があって開幕からいきなり月曜スタートなんでしょう。相手のウエストハムにも申し訳ない気分になりますな。

そしてチェルシーのチームリストをあらためてみると、特にDF陣の層の薄さと、攻撃的選手の余っている感のアンバランスさが気になるところです。コンテ監督(ついカンテ監督と書いてしまいそうだ)、3バックでいくのかどうかも含めて、この守備陣のやりくりが今年はずっと気になってきます。特にサイドバック・・・ズマがサイドもできるから問題ナシ、な判断なんでしょうか。
でも一番ダメなのは自分でして、「これで一年乗り切れるのか!?」と思ったんだけど、よおおお~く考えたら今年のチェルスキーはチャンピオンズリーグとかに出場する必要がないんですよねアッハッハ。うん、そうだったそうだった・・・よしよし、FAカップに集中だシュウチュー!

そして最も大事なのは、今年のチェルスキーに期待する成績は「順位は二の次」わけでして、ただひとつ「マンチェスターの赤いやつの上に位置すること」ですから、そこは私としてはずっとこだわっていきたいと思っています、ハイ。

ただまぁ、あくまでも私の偏見ですが、偏屈そうな新監督を迎え、旧監督の影をふりはらいつつ、リーダー・ジョン・テリー・レジェンドの動向を案じながら、「正直もうチェルシーにいたくないオーラ充満な主力選手3、4人(いや4、5人か)」に命運を託し(笑)、カンテの活躍をひたすら念じるような一年になりそうです。そう思うと今シーズンも一番ドラマチックで面白いクラブなんじゃないでしょうか(笑)

相変わらず個々の試合の感想的な記事はこのブログではマメに書かない(書けない)と思いますが、今年も生暖かくブルーズを見守っていきたいと思っています。

あと今別件で気になるのは、なんといっても「DAZN」のことですね。まだはっきりとした実態が分からないけれども、宮市がいるからザンクトパウリ戦を中継するとか、私としてはかなり飛び上がる案件が噴出しておりまして、このあたりが実はプレミアリーグそのものよりもすごく気になってしょうがないポイントです。

さぁ、ガンバレ!錦織!(←ちがう)

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2016年8月 6日

リオ五輪アルジェリア×ホンジュラスの珍ゴールにサッカーの深淵をあらためて見せつけられた気分

リオ五輪はじまりましたねー。
まさかナイジェリアに負けるとは・・・油断していたのは、認める。
だってあんなグダグダネタをかましてきたら、もう。

ところでアルジェリア×ホンジュラスの珍ゴール、Qolyのこの記事より。

世界でたくさんサッカーの試合が行われていて、ありとあらゆる珍プレーも数多く人類は生み出してきたのだが、こういうのもひとつの新たな金字塔として愛でていきたい。

でもキーパーの立場に徹底してよりそってイメージすると、これはこれで「なんか、気持ちは、よくわかるよ、うん」と肩をポンポンたたいて声をかけたい気分だ。

予想を超えるプレーというのは、これからも少しずつ生まれていくのかもしれない。
やらかした本人にとっては決して嬉しくない想い出かもしれないが・・・

でも、こうやって我々人類の想像力を試しつづけるスポーツでもあるのだ、サッカーは。きっと。

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2016年7月24日

今日のBBCフットボールニュースのサイト

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うむ。ついさきほど観た、BBCスポーツのサイト。

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うん、なんだかこういうときのBBCのつくる記事のノリ・・・・・つまり写真の選定とか・・・

「分かってる、キミたちの言いたいことや、キミたちが内心で思っていることは、よぉーーく、分かってるから!!!」っていう、なんとなくの雰囲気、好きなんだよなぁ(笑)

しかもよく読めば、アラダイス監督の記事の見出し「人事管理がカギになってくるだろう」って、遠回しに赤色デビル関係者をディスってるんでしょうか(笑)

ここまでくると近年稀に見る「監督の動向がやたら気になってくる」プレミアリーグの新シーズンであり、イングランド代表の再スタートになってくるな。

とくにアラダイス新監督のイングランド代表、なんかとんでもない選手選考とかしてほしいよな。ピーター・クラウチの復帰とか(笑)

以上。

 

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2016年6月28日

EUROよりもEU離脱だったり佐藤ありさだったりが気になる日々

4年に一度のワールドカップもEUROも、最初は楽しみではあるが、いざ大会が始まってみると、連日サッカーを観るための努力を続けているうちに、深夜にふと「何やってんだろオレ感」とか、「早く大会終わんねぇかな」って、うっすら思う瞬間が来るのは私だけじゃないと思うんですが、いかがでしょうか。

あと、自分が観ていない時間に限って得点が多く入っているような気がしたりとか、うっかりトイレにいっている間にゴールが決まっていたりすることが、いつも以上に多めに感じてしまったりとか、あれはなんなんでしょうかね・・・

とはいえ、あまり人に語るほどには試合をがっつり観ていなかったりするわけです、なんだかんだ。本当はこの年のEUROを、ルマン24時間耐久レースにあわせて観に行きたいと4年前からずっと思っていたので、そのへんの後悔もにじませつつ。ちなみにルマンのほうは本当に今年は「ドーハの悲劇」のようなトヨタの負けっぷりが衝撃的すぎて、これはこれでやっぱり現地で観たかったレースになってしまったわけだが、これについて語ると長くなるので割愛。

先日スカパーで、えのきどいちろう師匠が、コパ・アメリカでの「おやじ会」に突然出演してて2002年の「ワールドカップジャーナル」信者としては非常に嬉しかったが、彼もまた「コパもEUROも全部観てたら、死んじゃいますから!!」と言っていて・・・本来は番組宣伝的な場であるので「試合を全部観るな」という発言をしたら普通の放送局だったら怒られるのだが、スカパーのサッカー部門において、えのきどいちろう師匠が言ってもそれは許されるのが素晴らしいところでもあり(笑)、ともかくそれはホントにそうだと思えるし、たしか4年前のEUROでは連日試合をみていた中国の男性が本当に死んでしまった話があったはずだ。彼の死を無駄にしてはいけないので、サッカーファンは「寝る試合は寝る」と決めておく必要があるのだ(そして寝た試合に限って、上記のように3-3の試合なんてのが発生したりするわけだが)。

あと、仮眠で寝て、試合を観て終わったらすぐ寝て、の生活は、ことごとく試合の印象を急速に忘れさせてくれるので、これがまたやっかいである。
おかげで、あまり多くの試合やハイライトシーンのことを、いつも以上に覚えていない。

で、だ。

正直、ベスト16が終わった現時点での気持ちとして、今回のEUROは自分のなかで「まだまだ、こんなはずじゃ、ないだろう?」という印象がぬぐえない。

それはきっと、前回大会のグループステージにおけるスペイン×イタリアが、うまく説明はできないが「これこそ最高峰のレベルの素晴らしい試合だ」と言い切ってしまえるぐらい、見終わったあとの余韻なんかも含めて、「いますごい試合を観たぞ感」がハンパなくて、あのときの印象がずーっと残っていたからかもしれない。

 ちなみに今回も奇しくもベスト16でこのカードが実現したが、2点目が決まってコンテ監督が喜びすぎてベンチの屋根まで上半身を乗り出して雄叫びあげていたエンタテインメント要素は4年前には少なくともなかった部分ではある。

(このヒトが夏から我らがチェルスキーFCを率いることに、モウリーニョ時代とは異なる意味での変な期待が高まってしまったことも付け加えておこう。イングランドのスタジアムだったら、あのテンションだと確実に客席に飛び込む可能性が高い。ブックメーカーで賭けたいぐらいだ。あと、本当にどうでもいい話だが、コンテ監督をみるとどうしても安藤忠雄を思い出す)。

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そして今朝もイングランドがアイスランドに金星を謹呈したが、レスターの奇跡の後を思えば、あのような結末もわりとあっさりと受け流せる自分がいたし、鬼気迫るバーディーの表情がちらちらテレビに映る絵に加え、相手の青いシャツの共演が、次第に観る者の心に「あれ、レスター?」みたいなサブリミナル効果を与えていた印象すらある(そして案の定、私がこの試合を観たのは終了7分前ぐらいからだった。起きたときにはパーティーはあらかた終わっていたようなものだ)。

そしてスルナ主将のことがあってからクロアチアを心情的に応援していたが、最後の最後でポルトガルに屈し、そういう意味でもガッカリ感はある。でもあの試合で途中から入ったポルトガルのレナト・サンチェス18歳は、たしかにバイエルンに夏から加入予定なだけある、かなり良さげな選手だった。

案外、決勝はポーランドが上がったりするかもしれない。でもそうなるとブワシュチコフスキやバブジニャクとかヨドウォビエツとかイェンジェイチクとかカプストゥカとかジエリンスキにレバンドフスキにステピンスキにとどめはシュチェスニーだから、実況アナウンサー的には「ポーランド来ないでっ!!」って思っているに違いない(笑)

そんな感じで、あと残り12日間ぐらいですが、カラダに気をつけてがんばりましょう。

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2016年6月12日

開幕したEURO2016のゴタゴタ騒ぎがなんだか一周回ってテロ抑止につながっているような気すらする

 5月にレスター・シティが奇跡の優勝をとげて、そのことの意味をぼんやりと考えつづけていたり、レスター界隈で喜んでいる人の画像なんかを検索して癒されていたりする間に、いつのまにかEUROが開幕してしまっているではないか。や、確かに今月に入って仕方なくWOWOWも契約したのだが、なんだろうこの時間の流れのスピードに戸惑う感じは。なぜ去年もやったのに今年も? なぜEURO開催年とかぶせる? っていうツッコミどころ満載のコパ・アメリカもそうだが、みんなちょっと待ってよ、プレミアリーグでレスターが優勝したことをもう少しじっくり噛みしめて、あれこれと語り合いたくないだろうか、と呼びかけたい気分でもある。

 ・・・っていう私のグズグズ感をよそに、開幕戦ではフランスのパイエが「これこそ開幕ゲームの決勝点」といえる見事なミドルを突き刺すわ、昨日の深夜のウェールズはベイルがクリロナっぽい立ち姿から綺麗にFK決めて歴史的一勝を挙げるわ、生で観てないけどイングランドもロシア戦でエリック・ダイアーなんて若いのがベッカムばりのFK決めてたりする。最近つくづく代表戦っていうのは、ある程度こうした「個人技での勝負」っていう側面を意識して観るのが楽しめるコツなんだろうかと感じつつあるのだが、今大会はそういう意味でもいきなり味わいのある個人技のすごいのが連発して始まったので、なんだかんだ、期待値は高まる。

 ただスタジアムの内外ではやけに物騒になっている。
 イングランドからのフーリガンが案の定暴れていたり、あともうひとつ気になるのは、このフランスでの欧州選手権のタイミングにあわせて、こともあろうにエール・フランスの労働組合は見事にストライキなんかをブチこんできたわけである。影響は一部の便になるっぽいことも書いてあるが、個人的にも昔エールフランスのストにあって大変な思いをした身としては、このニュースは食いついてしまうわけで、つくづくこういうときのフランス人の実行力はすげぇな~って思えてくるわけだ。

 で、ここから先はほとんど妄想的な意見なのだが、スタジアムの内外でフーリガンが暴れたり物々しい状況が続いていたり、航空機は飛ばなくなって、その余波でガソリンスタンドで燃料不足が発生しているところがあったりとか、なんだか今大会をとりまく状況がトラブルまみれでギャーギャーと騒いでいる状態になっていることを思うと、良からぬことをたくらんでいるテロリストにとって、「よそで問題が起こりまくっているので、自分たちが事を起こすタイミングを逸している」とかいう状況に陥っていたら、じつはこれらのゴタゴタが、ひるがえってテロの抑止につながっていたりする部分も少しあったりして、と想像してしまう。

 今回のEUROは、今までになくテロ対策をかなりシビアに考えないといけなくなったサッカーの国際大会なのだが、それ以上にフーリガンの問題は根深くて危なくて、テロリストの狭い視野や思想には計り知れないほどの幅で警戒態勢がひかれているのでは、という感じで。
 最初から悪事を用意して向かってくるテロと少し違って、本来的には普通の一般市民(あるいは一般市民を装う)なんだけど、サッカーやその他の要因をひっぱりこんで海外に赴いたら暴力行為に加担してしまうという可能性のほうがもっとタチが悪いわけで、フーリガニズムって、ほんと怖い。なのでテロリストよ、来月まではおとなしくサッカーの試合をテレビで観ててちょうだいよ。

 っていう、妄想。

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2016年5月20日

レスターの優勝によってもたらされた唯一の残念なことと、それを受けてベン・メイブリーさんのコラムを読んで深く反省したこと

もう、レスターのプレミアリーグ奇跡の優勝のすごさについては、どこまで語っても尽きることがないわけだが、今年のゴールデンウィークは時間があればネットを調べて、「レスターの優勝を喜ぶ人々の画像」を集めるのが、なんだか精神的な癒やしのレベルにすら達していた気がする(や、別にそんな精神的に参っているわけでもないのだが、たぶん・・・)。

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▲あの優勝決定の日とほぼ同時刻に、たまたまスヌーカーの世界王者決定戦があって、そこで優勝した選手もレスターの出身だったっていうこのネタが特に好きだ。

・・・と、こうして「5000倍のオッズをひっくりかえした奇跡の優勝」は、そりゃあもう、当然ながらサッカーの歴史、スポーツの歴史でも類を見ない出来事として後世に語り継がれるわけである。

で、こともあろうに、レスターの優勝から2日ぐらいたって、自分のなかに、考えてはいけないような、なにかモヤモヤしたものを感じてしまっていた。

それを認めるのは、罪悪感のような、自己嫌悪のような、そういう気分になるものであったが、ストレートに言葉にすると、

「もう、スポーツを観ていて、あるいは人生全般において、これ以上の奇跡的な感動を味わうことはないのかもしれない」ということへの、なんともいえない絶望感みたいなもの

というのが、むくむくとわき上がってきたのである。

だって、オッズが5000倍っすよ。

このレスターの優勝相当の「奇跡」をふたたび体験することが、いまのこのライヴで生きている世界中の人々のなかで、5000倍を乗り越える確率でしか味わえないのだとすれば・・・・それって、もう「ほぼゼロ」のオッズじゃないか、と。

もっと具体的にいうと・・・というか、このことに思い至ったことがすべてのきっかけだったのだが・・・ずっと連載が続いている『ジャイアント・キリング』であるが、もはやレスターのこの優勝のあとになると、仮に将来的にこのマンガの結末が「ETUのリーグ制覇」だったとしても、おそらく、私のなかでは、「まぁ、レスターのときほどの奇跡感はないよな」っていう思いが絶対にぬぐえないのではないか・・・・そうなると、ちょっと、正直これはヘコむ事態になってしまったなぁと、ゴールデンウィークの終わりごろに思い至っていたのである。

もう、これ以上の感動はないのかもしれない。
チェルシー×スパーズ戦の、あのアザールの決勝ゴールは、そういう意味を持っていたのであった。てか、あんなタイミングでチェルシーって、どうよ(笑)しかもアザール・・・

で、実はこのことをブログに書くかどうかずっと悩んでいたわけだが、そうしているうちに5月9日のJSPORTSのサイトに、ベン・メイブリーさんのコラム、「ラニエリとレスターから、みんなへの贈り物」というコラムが掲載された。

そこにベンさんはこう書いて記事を締めくくっている。

もしかしたら、先週ラニエリが言ったように、レスターのような衝撃のチャンピオンは、20年に1度しか出てこないかもしれない。でも今、“こんなこと絶対に起こらない”という知識は“こんなことも起こりえる”という知識に代わった。

もしも最初のページをめくる時に、それがどんなふうに終わるかわかってしまっているなら、物語に何の価値がある?

それが、愛すべきイタリア人監督ラニエリと、愛すべきチームレスターが、全てのファンに、全てのチームに、全てのジャーナリストにくれたフットボールの贈り物だ。これから、僕たちはどんな夢でも叶うかもしれないと思って、フットボールを見ることができるのだから。

・・・これを読んで私は殴られたような気分だった。

いかに私がネガティブか、っていうことを思い知らされた(笑)

ベンさんのコラム全文は(こちら)。

そう、「もうこんな奇跡起こらない」とショゲるのではなく、
「どんな奇跡だって起こせるかもしれない」と、前を向く姿勢、走り続ける姿勢である。


それがフットボール的生活のはずだっただろう?

・・・と、今回本当にこの記事には、なんというか、救われた気持ちでいる。と同時に自分の至らなさも思い知ることとなった。

純粋に、「がんばろう」って思える、そういうプレミアリーグ15/16シーズンだった。
そしてもちろん、このレスターというクラブのことは一生忘れない。

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