写真・デザイン/Photograph, Design

2024年6月 2日

セレッソ大阪「フォトサポシート」を体験してみた

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セレッソ大阪はスポンサーであるニコン社とのタイアップ企画として「フォトサポシート」という座席を設けることがある。写真撮影に適した特別エリアでポジションが取れて、クラブの公式フォトグラファーからのレクチャーもあるとのこと。4月の川崎フロンターレ戦を観に行きたいと思っていたら、たまたまこの試合でフォトサポシートの設定があったので、思い切って申し込んでみたらチケット購入権利が当たったので行ってみた。

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スタジアム脇のJRの高架下でニコン社はブースを構えていて、そこで受付等を行う。

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そして希望者には、台数に限りはあるがニコンのカメラをレンタルすることもできる。
ちなみにレンタルカメラの設定はあらかじめサッカー撮影用に事前にセッティングしてくれている(=あまり変にいじらないでほしい)とのことだが、初心者な私は「画像の容量は小さめにしてほしい」とリクエストしたら、スタッフさんが快く応じてくれた。

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で、それぞれ参加者には特製ビブスが配布される(終わったら持って帰る)。

ビブスを着て、借りたばかりのごっついカメラ(重たい)で周囲の試し撮りをしながら、イベント開始まで少し待つ。

で、こういうイベントごとでは「開始前までの手持ちぶさたな時間帯」というのものは往々にして発生するものだが、周囲をうかがうとすでにこの現場には「一人だけ色の違うプレス用のビブスを着ている、明らかに本日のレクチャーを担当するためにいるのであろうクラブ公式フォトグラファーさん」がやはり手持ちぶさたな状態で待っていた。せっかくなら「普段発揮しない社交性ブースト」を強引にオンにして、この開始前の時点でその人に話しかけて、いろいろ日ごろ疑問や課題に思っていることを質問したらよかったのに、それができなかったことが私の反省点である。まぁ、他の参加者さんも一様におとなしくイベント開始を待っていたわけで。

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あのとき社交性ブーストを発揮できなかったことが悔やまれるのは、いざニコン社から本日のイベント開始が告げられ、さっそくそのフォトグラファーさんの講釈が始まったものの、与えられた時間がタイトだったのもあってか思った以上に内容があっさりとしていたからだった。参加者の写真技術のレベルもまちまちなので、どこにポイントを置けばいいのか迷うところもあっただろう。講釈のなかで覚えているポイントは「時間帯によって変わる太陽の光の向きを意識すること」「サッカーのルールを理解したうえで、次の動きを予測すること」「我々プロは必ず一脚を使う」ということだった。うむ。

ちなみにこのイベントでも通常時と同じく三脚は使用不可なのだが、一脚は使ってもいいとのこと。借りたカメラが重たいので、一脚を持ってきていた私はホッとした。でも私のちゃちな一脚が耐えられる重量なのかどうかが微妙だったので、あわててスマホで一脚のマニュアルを確認したりした。

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こうして、いざ設定された座席へと移動する。ホーム側とアウェイ側の2箇所に分かれていて(申込時に選べる)、私はアウェイを選択していた。ニコン社のスタッフさんが先導し、黄色いビブスを着た我々がゾロゾロとついていき、試合前でごったがえす人混みのなかをかきわけて、顔パス状態で指定のエリアにつく。受付時にクジを引いて渡された番号札のところがこの日の座席となる。

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というわけで、この絶好のポジションで心おきなく写真が撮れるわけである。
そして借りたカメラの性能の良さにも舌を巻く。やはりいい機材はいいんですね(当たり前だ)。

ニコン社の人から「マスコットたちにも、このシートにいる皆さんに向かって愛嬌を振りまくようにお願いをしてある」というので、まずは彼らを撮影。

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うん、たしかにキレイに撮れる。毛並みのところとか、本物の動物みたいなリアリティが(←おい)。

そんなわけで、「天気は快晴」×「絶好の場所」×「最高に性能のよいカメラ」の合わせ技で、ひたすら撮影を楽しみ、迫力のある絵が撮れたわけである。

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ニコン社の人も巡回してくれて、何かあった場合に相談できたり、必要に応じてレンタルカメラのバッテリー交換もしてくれる。エリア全体は仮設の柵で囲われており、場内スタッフが門番をしてくれているので、チケットがわりのビブスさえ着用していれば荷物や機材一式を座席に置いたまま席を離れることもできるので助かる。

で、あまり長々と写真を羅列するのもアレなんで、「今日の3枚」ということで自分的にツボだった以下の写真をチョイス。

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そう、このイベント参加が決まって「この日一番撮りたい絵」としてイメージしていたのが、吠えるキム・ジンヒョンである。
試合後半は自分の前がセレッソの守備側だったので、ことあるごとにジンヒョンの様子をチェックしていた気がする。

次はこちら。

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この日の主役は、プロ人生ではじめて古巣と対戦することになった登里享平で、試合前のアップの様子。フロンターレの選手達を見やるノボリは何を思っていたか。冷静に振り返るともっと構図やフレーミングを工夫すればよかったのに・・・と思ってしまうが、いずれにせよこの日のニコンのレンズだからこそ撮れたようなシーン。

そして最後も登里。

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セレッソが勝利し、そのあとすぐに鬼木監督のところに挨拶にいき、感極まって泣いていた様子。
負けた後だけど、登里にたいしてこういう笑顔になれる鬼木監督もいい味だしている。

登里については、私はかつて2012年シーズン前に宮崎県を訪れていくつかのJクラブのキャンプ地をめぐる旅をしたことがあったのだが、フロンターレの練習試合のあとにファンサをしてくれた際、登里に「夏のロンドン五輪がんばって」と声をかけたら、さわやかな笑顔で元気よく「ハイ!」と答えてくれたのが印象的で、しかし残念ながらその後の本大会のメンバーには選ばれなかったけれども(今思えば大迫勇也も選外になるほどのハンパないチームだったわけだが)、ずっと注目をしていた思い入れのある選手だったりする。

で、本当ならばそのあと「フロンターレサポーターが待つゴール裏へ挨拶にいく登里」の写真も撮りたかったのだが(なのでアウェイ側の座席を買った)、セレッソの選手たちの場内一周の挨拶が終わるとすぐにニコン社のスタッフさんがやってきて、全員すみやかに同じタイミングでスタンドから撤収をしなければならず、文字通り涙を飲んでその場を離れざるを得なかった。もうこれはどうしようもなかったので、仕方ない・・・。

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こうして再び高架下のブースに戻り、レンタルカメラに内蔵していた記憶媒体もニコン社のものだったので、そのあとは自分の持ち込んだSDカードに写真の転送作業をしてもらうことになり、人によっては待ち時間が発生するので流れ解散となった。

ニコン社としては、同社が運営している「フォトサポ」への投稿や登録もアピールする機会でもあるわけで、私も今回「HOWE」のハンドルネームで初めてアップロードしてみた。(このリンク)でこの日撮った他の写真も観られるかと。

撮影することそのものを楽しめたのはもちろん、我々にレクチャーをしてくれたフォトグラファーさんも試合になればピッチ脇で通常業務に勤しんでいて、その様子も目で追って応援したくなったりするのもなんだか面白かった。次にこういう機会があれば、ええ、ぜひ積極的に話しかけにいきたい(笑)。

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『ひと撮りいこうぜ!!』

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2024年3月23日

写真たち:U-23日本代表×マリ代表の親善試合&山田楓喜の左足とパフォーマンスは要チェックや!

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先日の日曜日にひさしぶりに行ってきたサンガスタジアムに、つぎの金曜日の夜にまた行くこととなった。
U-23日本代表がマリ代表との親善試合をここでやるというので、職場から直で現地に向かうことに。

今日もカメラを持ってきたので、南側ゴール裏から撮影にトライするも、ぜーんぜん自分としては上手く撮れないので、もっと修行が必要。

で、開始早々いきなり町田ゼルビアの平河が先制点をあげて驚いた。先日のA代表の北朝鮮戦みたいだ。

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目の前で喜んでくれてうれしかったですよ。

自分なりに納得のいく出来映えの写真が少なすぎるので、一気にアップしますが・・・

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と、試合は1-3でU-23マリ代表が勝ちきり、テストマッチとはいえもうちょっと日本のゴールシーンが観たかったところ。防寒対策をしていたけれども、それでもやたらと寒い夜だったし、「熱さ」が欲しかった。

で、マリ代表には8番をつけてキャプテンマークを巻いたブバカール・トラオレという選手がいた。プレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズFC(長いからウルブズと略すのが一般的だが、声に出して読みたい正式名称ではある)でプレーをしているということで、このピッチにはプレミアリーガーがいたわけだ。実際にこの日の試合もほとんどのボールが彼を経由していたんじゃないかと思えるほどに、チームの心臓として中盤に君臨していた印象。

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自身で3点目も決めていたが、相手のプレスをうまくかわしてボールを取られずにキープして試合をコントロールしていたり、さすがにうまかった。

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ちなみに私はこの日、トラオレに敬意を表してウルブズのネクタイ(2012年にチェルシーのアウェイ戦を観に行ったときにクラブショップで買った)を身につけて職場からやってきた次第。
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▲ダサいと思っていた狼のエンブレムが妙に可愛らしく見えるので好きなデザイン。でもキラキラしてて派手なので普段あまり職場では使ってない。

あとマリのゴール裏サポーターがたくさんの太鼓を軽妙なリズムで演奏し続けていて、クセになる心地よさがあった。

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そしてU-23日本代表においては見どころがいくつもあるわけだが、最近気になっているのは京都サンガから期限付き移籍で今季は東京ヴェルディでプレーしている山田楓喜だ。

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開幕のマリノス戦で圧巻のフリーキックを決め、そして先日の新潟戦でも再び見事なFKを決め、いまJリーグでもっとも危険なキッカーの一人であり、個人的にも「左足のフリーキッカー」っていうジャンルはやはりどうしたって特別な思い入れとともに注目したくなるわけである(ていうか、それまで山田楓喜を知らなかった自分は、地元であるサンガの試合をついサボッて観に行っていないことがバレバレですいませんっていう気分にもなっています、はい)。

短い助走から左足で繰り出されたその開幕戦の衝撃的なフリーキックについては、ヴェルディ公式でこのような見応えのあるムービーが作られていた。必見。

この、手で顔をおおうゴールパフォーマンス(ディバラみたい)が印象的で、話しっぷりからも若手選手とは思えない堂々たるマインドを感じさせる。

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そんななか、この記事を書くにあたって調べていたら、東京ヴェルディはこんな公式グッズを作っていたことを知った。

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おお、加入後のファーストゴールを記念したタオルですか。

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ほう、写真は本人がチョイスしたと。なるほど・・・

で、そのタオルというのが














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顔、みえてへんやん!!www


いやー、なかなかの怪グッズが爆誕(笑)
あえて横方向からの写真を選ぶか・・・まぁ、ある意味で神秘的なミステリアス感は出せているのか・・・?

でもよくみたら、受注生産品で、すでに販売終了しているのね・・・
一瞬、買おうか迷ったのだが(笑)

そんなわけで、パリ五輪の出場権をかけた4月のU-23アジア杯においても、これでまたさらに楽しみが増えた。「セレブレーションもゴールの一部」と言ってのける山田楓喜にはその左足で世界の強敵たちを震撼させて、「知り合いの子どもと約束した」というゴールパフォーマンスをこれからも披露しまくってほしいものである。


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2024年3月17日

写真たち:2024年J1第4節 京都サンガ×横浜Fマリノス

ハリー・キューウェル監督みたさに今年は横浜Fマリノスを積極的に現場で観戦したい旨をツイッターXでつぶやいたら、京都サンガのサカユニ・ランナーであるダイさんが、サンガ×マリノス戦に行けなくなったというのでチケットを譲ってくださったのである。場所はバックスタンドの最前列ということで、カメラ撮影には絶好の位置だった。あいにくの雨模様だったけど負けじとシャッターを切りまくった。

なので今回は写真メインの記事となります。

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▲でもよく考えたら、キューウェルがプレミアリーグのリーズ・ユナイテッドで活躍していた頃はまだ生まれていないか、乳幼児だったという選手が多いのかもしれないと気づき、ずいぶん歳を重ねてしまったことを実感。

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▲マリノスは松田直樹のイラストをこれからもずっと掲げていてほしいと思う。

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▲開始早々にいきなり点が決まるも、カメラのファインダーごしだと何が起こったのか分からなかった・・・

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サンガは開始早々にアピアタウィア久が一発レッドで退場したり、2失点を喫するも、前半のうちに追いつくというイケイケの展開。しかし後半にふたたびアンデルソン・ロペスにゴールを許し、相手キーパーの退場もあったものの3点目が遠かった。

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▲試合終了後にうなだれる川﨑颯太。すぐにU-23代表の試合が待っている。

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アップダウンの激しい試合展開で、サンガ側のスタンドは最後は静かに敗戦の悔しさをかみしめていたけれど、写真を撮るぶんには楽しかった。。。もっと経験を積んで自分の思うような絵が切り取れるようになりたい(応援するクラブにこだわりがないので、つい家でDAZNを観てしまいがちだが・・・)。

そんなわけで、ダイさんには今回良い機会をいただき、感謝!

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▲これはダイさんお薦めのスタグル、焼き鯖寿司。美味。


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2017年8月21日

チェルシーの開幕戦でメッセージ・ボードをあげに行ったらマスコットのライオンにおちょくられた件など

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この夏にロンドンに行った大きな理由はもうひとつのブログに書いたのだが、タイミングよくプレミアリーグの開幕戦にも合わせられたので、前回の記事で予告したとおり、例のメッセージ・ボードを持ってチェルシー×バーンリーの試合をスタンフォード・ブリッジで観戦することができた。

まずこのボードの件について。結論からいえば、テレビ中継に乗っかることはできなかった模様。
ただ、試合前のアップの段階で、北側のチェルシーFCサイドの最前列に陣取って、他の客といっしょにアップの様子を間近で見届けながらひたすらボードを掲げていると、少なくともその前を通ったすべてのカメラマンからは、確実にボードの写真を撮影してもらえていた。

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周辺にいたサポーターも、何のボードを見せてるの?と声をかけられ、内容が分かると納得してくれた。こちらの英語力のなさゆえ、それ以上の有意義な会話を続けることは難しかったのだが。

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あとはこれね、マスコットキャラのBRIDGETちゃん(女子)。

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実はスタジアムに入る前も、彼らは周辺でいろんなサポとの写真撮影にいそしんでいて、このボードを取り出してスリーショットをスタッフさんに撮ってもらっていた。

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ほどなくこの場所でも再会。
すると私のボードを「これ貸してっ」と取り上げ、そのまま走り去っていった(笑)

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あとで戻ってきてくれたのがかわいらしかった。

そんなわけで、北側エリアはチェルシーの面々がアップしている状況がしっかり見えるし、慣れてるお客さんは試合開始ギリギリまで来ないし、最前列のお客さんから「どいてよ!」とか言われることもなく、アップの時間だけはどんなに前にいてても特に怒られない。

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というわけで、やはりボードは持って行ってよかった。

試合開始前になれば自分の席に戻ることになるわけだが、さすがに混みあう状況では長く掲げられるのはためらわれるし、ボードのメッセージ内容も試合が始まってしまえばあまり意味がないものなので、試合開始ギリギリのところで畳んで閉じておいた。

で、かつてチェルシーのスタジアムツアーでたまたま一緒になったご縁で知り合えたConsadole at Stamford Bridgeさんご夫妻から、その試合後にLINEメールで連絡が入り、私の写真をインスタグラムにあげている、熱心なジョン・テリーのファンの人がいることを見つけたようで、教えていただく。「おおっ、つまりどこかの媒体では流通しているのか!?」となった。
(ちなみにこの人、テリーの妻か?って思うぐらい、テリー一色のインスタを展開していた・・・)

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んで、帰国後にいろいろ調べてみた。
私が分かった限りでは、デイリー・メールのLIVE更新のページで、このボードのことが紹介されていた模様!

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↑トップページ。この日の模様をリアルタイム速報で伝えるページっぽい。

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↑こんな感じ。

で、有名な写真エージェントのGetty Imagesの関連で、ジョン・ワルトンさんというカメラマンが私の写真(上の2バージョン)をそこに納めてくれていた様子。

以前のクラブワールドカップのときもそうだったが、こういうご縁でたまたま自分を撮影してくれたフォトグラファーの人そのものを検索すると、いろいろ彼らの活動の様子がわかったりして、ツイッターのアカウントも持っていたりするからフォローさせてもらったりして、「自分を撮影してくれたカメラマン」という位置づけで、その後も追いかけていける楽しみが増えるのである。海外サッカー観戦の場における、こういうアピール行為の副産物といってもいいだろう。

他にもどこかでこのボードのネタが使われていたらいいなぁと願いつつ。
(一番いいのはテリー本人にこの写真が伝わることなんだが)

まぁ、すでにいない元キャプテンのネタなので、あまりオフィシャルには扱いにくいネタでもあるだろうから、難しいところではあったかなー、とも。

あと反省点としては「チェルシーのユニを着ていたほうがよかったのか?」という点であるが、実際に用意はしていたのだけど、気候的に寒かったので、長袖のままでいいか・・・となったのであった。でも今から思えば「長袖の上から着ればいいやん」と思うのだが、どういうわけか現地ではその発想にならなかった。ボード掲げることで一杯一杯だったのか。

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さて、その他の件について。

この試合は結果的に、歴史的な記録としては
・前年度チャンピオンチームが翌シーズンの開幕戦で3失点したプレミアリーグ初の試合
・前年度チャンピオンチームが翌シーズンの開幕戦で2名の退場者を出したプレミアリーグ初の試合

・・・とか、他にもあったかもしれず(場合によってはプレミアリーグではなく、100年以上にわたるイングランドのトップリーグ全体の話だったかもしれないが)、まぁいわゆる「とんでもねぇ試合」だった。

そもそも開始早々にアロンソがすぐイエローカードをもらった時点で「今日の審判って・・・」と早めに気づくべきだったし、私のいた西スタンド下段の空気感でいえば、その直後の前半10分すぎ(だったよね)に訪れる「新キャプテン、一発レッド退場」っていう状況も、どこかしら醒めた目で「あ、そうくるか」的な、なんともいえない雰囲気があった気がする。もちろん激しいブーイングもあるにはあったのだが、私としてはこんな早々にさっそく試合がガタガタになるのはどうかと思えるので、もうちょっと審判さん空気読んでよー、てか周囲のサポもわりと大人しく受け入れるわけ、このジャッジ?(まぁ、たしかに危ないタックルだったけども!?) という気持ちではあった。

 なにより若手でいきなり開幕スタメンに抜擢され、試合前のアップで緊張感が隠しきれなかった感じのボガくんが、この退場のせいですぐにベンチに下げられてしまったのが実に可哀相でしたよ・・・新キャプテン、ケイヒルの苦すぎる船出となってしまい、それはそれで見応えはあったんだけども。

 あとケイヒル退場の思わぬ副産物というべきか、代わりにクリステンセンくんが穴埋めをすることになり、まさかこんな早くに生観戦の場でクリステンセンを観ることができるなんて、という気分。

 まぁ、試合はこんな調子でずっと審判のジャッジにイライラさせられっぱなしの展開。こういうとき近くに声がやたら大きいサポーターが延々ヤジっててちょっとうるさい、っていうこともよくあるが、幸いこの日の西スタンドはそんなにヒドくなく、もしかしたら一番ハッスルしていたのは、私の目の前に座っていたラテン系の女の子だったかもしれない。

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狭い座席スペースのなかでもムダのない動きでダイナミックに腕を振り回し続けて審判のジャッジにあらゆる文句を叫び続けていた彼女の姿をみるにつけ、こういうパッションに乏しい私なんぞはいたく感銘を受けていた。

 で、周知の通りこの試合では後半途中になって新加入のFWモラタが登場し、よけいなプレーでイエロー2枚目をくらったファブレガスが退場して9人になった状況となっても果敢にゴールをめざし、モラタの1ゴール1アシスト(と言っていい絶妙な落としを、ダヴィド・ルイスがうまく蹴り込んだ。しびれた)で2ー3まで追い上げた。なのでスタジアムの雰囲気も一転してノリノリな感じになり、タイムアップまで躍動感がみなぎる良い感じであった。まぁ、前半の時点で帰りたくなるような試合を、ここまで楽しくひっぱっていけたのはよかったし、決して悲観してはなかった感じ(だってアザールとかいなかったもんね、っていう言い訳)。

そして試合後に最後までピッチにとどまり、悔しさをかみしめつつ、まんべんなく客席に向かって拍手をつづけていたアスピリクエタ、本当に評判通りの人格者だな~キミは。

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 そして毎回感心するのが、終わったあとの客ハケの良さ。あっという間にスタンドからいなくなり、近所のパブやら歩き帰り組やらで散り散りになり、ちょっとスタジアムのショップをみて(グッズのバリエーションが乏しい印象は変わらず)、そしてフルアム・ブロードウェイの駅まで歩いて駅ナカのドラッグストアとかでちょっと買い物してから改札を通ったら、まったく混雑を感じることなく地下鉄に乗って帰れたレベルだった。

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↑ウイリアム・ヒルと提携が始まったようで、スタジアム内でブックメイカーを賭けることができた(記憶ではかつて西スタンドにはブースが無かった気がする)。結果はこちらも惨敗・・・何せ、「ケーヒルがゴールを決める」に賭けてたりする(笑)

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2016年8月18日

まずは世界のトップ100位に入りたいので、ぜひ私のデザインに投票をお願いします・・・@アディダスのサード・ユニフォーム企画

来シーズンのサード・ユニフォームのデザインを世界中からコンテストで募って投票で決めていくというアディダスのキャンペーン、応募してみました。
選んだクラブはバイエルン・ミュンヘン。

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「Für immer」(永遠)とドイツ語で名付けてみたユニフォームで、これは14/15シーズンのヴォルフスブルグとの開幕戦で実際にアリアンツ・アレーナに行ったときに撮影した写真を配置したわけですが・・・ていうかですね、この日はチケットを持ってなくて、開幕戦だから速攻で売り切れててダフ屋もどこにいるかよくわかんなくて、会えたと思ったら「そこで待ってろ」と言われてもまったくその後誰も来ないから引き続きウロウロしてて疲れ切って、結局スタジアムに入ることをあきらめ、そのままホテルに帰ってテレビで試合を観たという想い出だけが残っているんですが。

なのでせめてこういうカタチで、あのときの経験が活かせればと思ったので、あえて写真だけのデザインを作ってみた次第です。

どうかぜひ投票をお願いします!!(メールアドレス登録がいるようですが、このキャンペーンのためだけのものみたいです)
世界のトップ100にまずは入りたい!!
こちらから飛びます。画面を下にスクロールしてユニフォームの画像が出てきたら右上に「投票」のアイコンがあります。 ↓

http://japan.adidas.com/creatorstudio/ja_JP/fc-bayern-munich/gallery/124476

優勝すればバイエルンに招待されるそうです。行きたい・・・。

ちなみにせっかくの機会なので、このときの写真をいくつか。

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「写真撮らせて!」と雰囲気で伝えたら、静かにポーズとってくれた。

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この11人対11人でできるサッカーゲームはナイスアイデアかと思う。色もバイエルンのカラーで分けていて。

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この右のおじさんなんかは「チケットあまってたら売ってください」みたいな状態なのだが、さすがに開幕戦だけにむずかしそうだった。

ちなみにこのときはスタジアム近くのガルヒングという街に滞在。

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静かで穏やかな街でした。

次こそはアリアンツ・アレーナに入ってみたいですな。

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2015年12月 3日

ようやく語る気になった今シーズンのチェルシーFCについて:またはフットボール・ジャーナリズム史に残るのではないかと思える1枚の写真のこと

この夏から今日に至るまでいろいろとあったが、今シーズンの欧州サッカー界を面白くしてあげているのがチェルシーFCであるということを今日はハッキリ書いておきたい。

何せ、欧州リーグもまだまだこれからという時期なのに、たとえばスペインだとやっぱり優勝争いは3チームになるよなぁという感じで、ドイツも2チームの争いかもしれないが、もはやバイエルンの独走で突っ走る気配が漂っている。イタリアはその点興味深い争いをしているが、どうも数年前の八百長スキャンダル騒動以後、私にとっては「あまり真に受けないようにしておく」というスタンスで向き合わざるを得ないリーグになっている(ただ長友がインテルと契約延長したのは、それはもう本当に凄いことだと思っている)。

そんななか、前年王者のチェルスキーは歴史に残る見事なコケッぷりをみせ、降格争いをガチで憂慮するほどの事態をもたらし(まだ降格ゾーンまで5ポイントしかない)、あと岡崎のレスターがまさかの首位攻防戦を演じていたりと、イングランドのサッカー界を予測不能の混迷状態に陥れているこの2クラブにはもっと感謝してもらいたいものである。

そもそもレスターのラニエリ監督は「アブラモビッチ以前/以後」の時代の転換期におけるチェルシーの指揮官だったわけであり、ユニフォームの色も含めて、やはり彼は「青い血」の流れる、いまいち冴えない風体だけどなぜかここぞのときに頼りになるお父っつぁんである。ひさしぶりのプレミアリーグでラニエリが輝くのは、チェルシー時代の基盤があってこそだと強引に解釈すれば、これについてもチェルシーFCには感謝していただきたいものである。

んで、

モウリーニョ監督の3年目不発ジンクスがいかんなく発揮され、そしてようやくこの期に及んでジョン・テリーの後継者がいないことに気づいて慌てだしているかのようなクラブ事情も組み合わさって歴史的な低迷を続けている我らがブルーズだが、どうしてもここで言及したいのは、チェルシーがウエストハムのホームに乗り込んだ10月の試合のことである。

ホームチームに先制され、一時は追いつくも、そのあとマティッチが退場、そしてモウリーニョ監督もベンチから退席処分を喰らう。
で、モウ監督は客席に移動して試合を見届けていたのだが、最後の最後でキャロルに勝ち越されて負けた試合である。

この試合を報じたBBCのサッカーニュースの写真がこれである。




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これはフットボール・ジャーナリズムにおけるピューリッツァー賞をあげてもいいのではないか。私はこれほどまでに見事なサッカーの報道写真を観たことが無い。

この写真で観ると、2人の客は殴られてもしょうがないぐらいの距離で、ゴールが入るや振り返り、おもいっきり監督本人に向かって「ざまぁぁぁぁーーー!!!」とやっている。その躍動感と、まったく硬直して動かないモウリーニョの対比。これはもはやダヴィンチの『最後の晩餐』を思わせるほどの芸術性あふれる一瞬を捉えた作品である。あ、大げさですか、ハイ。

や、そりゃあ、チェルサポにとっては悔しい試合なのだろうけど、この一枚の写真で、私は今シーズンのモウリーニョ・チェルスキーをすべて許せる気がしたのである(この当時はまだ、すぐに浮上するものと思えていたわけだが、まさかここからさらに下がっていくとは 笑)。

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2014年12月28日

海外サッカー雑誌の表紙デザインが素敵すぎる件:ドイツの『11FREUNDE』、オーストリアの『ballesterer』

 雑誌の表紙デザインの面白さは、雑誌の存在を書店でアピールするうえで大切な要素だが、だからといって「なんのこっちゃ分からない」ところまで行きすぎると、かえって雑誌の内容が分かりにくく、伝わらない部分がある。そのあたりのバランスが問われる難しさがうかがえる。

 そんななか今回紹介したいのは、ドイツの雑誌『11 FREUNDE』、そしてオーストリアの『ballesterer』だ。どちらも偶然にその存在を知った雑誌なのだが、バックナンバーの紹介ページをみると、所々で「おぉ~」と唸ってしまう秀逸なデザインが多く、文字が読めなくても手に取ってしまいたくなる。それこそが「デザインの勝利」なわけであるが。

 ひとまず、ざっと画像を貼り付けてみる。

 まずは『11 FREUNDE』から

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・・・・といったところで、じつはこの雑誌については、122号(緑色の表紙)を、はじめてドイツに行った2012年に駅の売店で何気なく買ったことでその存在を知ったのだった。そのとき紹介されていたバックナンバーの表紙たちをみて「おお、オシャレ!」とずっと思っていた。

とくにこの力強い表紙のロゴがいい味出している。「11人の仲間」っていう意味になるのだろうけど、ステッカーとか作りたくなる感じ。

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そして次は『ballesterer』。

「バックナンバー売り切れ」と思われる文字が表紙にかぶっているのが残念だが、それはそれとして見ていても、すごく良い雰囲気の表紙が連発。

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 こういう分野になると、自分が「洋モノかぶれ」であることは認めるしかないが、部屋にインテリアで飾りたくなるものが多い。

 特にこの雑誌の表紙には、サッカーにおける政治・経済・宗教といったテーマを特集で扱っていると思われるものもいくつか見受けられる。それでもデザインのクオリティによってサッカー雑誌としての魅力を損なわずに展開しているわけで、こういうのはサッカーに限らず日本のあらゆるスポーツ雑誌ではなかなか見受けられない気がする。

 「そのものについての事象を、それ以外のモノで置き換えて表現する」っていうのは、考えてみたら日本の詩歌とかの伝統に照らせば、決して不得手ではないと思うので、『Number』あたりなんかは良いクオリティを保持しているだけに、ここからもっと冒険してもいいんじゃないかという気もする。

 つまり「この表紙デザインだから、捨てがたい一冊」になることも多いわけで・・・こうして今、まさに年末の大掃除で雑誌の整理作業などを抱えながら、逃げるようにパソコンに向かってブログを書いていたりする自分にとっては・・・「日本のスポーツ雑誌、もっとデザインがんばってよ」という気持ちを実感をこめて言いたくなるわけであった。

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2014年7月20日

ランプスはまだ走り続ける。そしてチェルシーにニューカマー到来の季節および「写真うつりの問題」について。

Goodbyelamps

ランプスの去就が決まった。まずは現役を続けられることに喜びたい。

思えばモウリーニョが監督として戻ってきたことは彼にとって幸運だったのかもしれない。モウリーニョの手によって移籍リストに掲載されたことで、本人もファンも気持ちの整理をつけられたのだと思う。

(そういう意味で次に残るチェルシーFC最大の課題は、誰がジョン・テリーのあとのキャプテンを担うのかということなのだが、これがかなり難問になってきている)

それまでクラブにとって半世紀も縁の無かったリーグ制覇を結局は3回、FAカップなんて4回も優勝した。そしてあのCL制覇。21世紀初頭のチェルシーFCの躍進、そして勝ち得たトロフィーのすべてに貢献したランプスに拍手。

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そして去りゆく人あれば来る人もいて、去年チェルシーにとってトラウマ的な闘いを繰り広げたアトレティコ・マドリーから、ジエゴ・コスタ番長と、そしてアシュリーコールの穴を埋めるべく左サイドバックのフィリペ・ルイス・カスミルスキさんが来てくれた。

そのフィリペ・ルイスさんがチェルシーにやってきたときのニュース画像なのだが、

Fluiz01

Fluiz03

・・・うん、いや、別に、普通といえばフツーなんだが、

なんというか・・・

海外からやってきたファンが、はしゃいでユニフォーム姿で「チェルシーのオフィスの前で記念写真を撮りました~」のような感があって(笑)

なんかこの雰囲気に、さっそく私は「合格!」と思ったりした(何にたいする合格なんだか)。

そして2枚目の写真なのだが、なぜカメラマンはちょっと上からの角度で写真を撮影したのかも気になる。排水溝みたいなものまで写り込んでいるので。

そういう意味では「それぞれの選手の新加入時における、チェルシーの玄関前での写真」もいろいろと集めておけばよかった、なんて今さら思った。

いま自分のPCをみてみたら、大儀見姐さんのときの写真はあった。日本人的には歴史的な1枚だからな。

805466307

あ、どういう角度でも排水溝の穴は写り込むのな(笑)。

でも写真的にはこの構図のほうが断然かっこいい。背が大きく見えるので。

ちなみにフィリペ・ルイスさんご一家はスタンフォード・ブリッジにも来訪されたらしく、その時の写真がこれでして。

Fluiz02

なんか昭和期のフィルムカメラだと、こういう光加減の風合いの写真ってどこのご家庭にも何枚かあるよな~と思った(笑)。

なんか別に特殊なエフェクトを入れてiPhoneとかで撮影しているようにも思えず、なんだかある意味で奇跡的な光加減の一枚で、この昭和感がなおいっそう「フィリペ・ルイスさん、合格!」みたいな気分にさせてくれた。

もうまったくサッカーと関係ない判定基準で申し訳ないが、私は結局そういうふうにサッカー選手の動向を楽しんでしまいたくなる。

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2014年6月 6日

こちらの塗装は開幕までに間に合った模様。

Really

これ、たとえば「試合に負けた場合の言い訳」に使われかねない(笑)

記事は(こちら)より。

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明日の日本代表のザンビア戦は仕事で観られないことが判明。キーパー西川を使ってほしいのですが! あと本田なしの場合のオプションなども希望。

あ、ザンビア代表のユニフォームも、なんともいえないデザインで戸惑う。(こちら

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2014年5月27日

お面セール中

Kowaiyo

チェルシーFCのオンラインストアでは「シーズン閉幕セール」中です。

これらのお面も400円そこらで出血セール!

・・・てか、怖いよ!!

・・・なんで、いつのまに、ウィリアンのお面もあるねん!

(ウィリアンのお面つくる前にほかにつくるべき重鎮いたはずだろう。せめてコールとか)

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て、笑っている場合でもなく、ランパードが放出リストにあがったことにちょっと動揺。

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