サポーター/supporter, fans

2018年4月 4日

横断幕と暮らす日々(その7):口で笑って、目で詫びる

 いきなり昭和歌謡の話になるが、新沼謙治に『青春想譜』という曲がある。苦しい生活のなか、彼女が主人公の名前で故郷の母に宛てて送金をしたことに「出過ぎた真似をするな」と主人公が怒るのだが、そのあとの歌詞が「口で叱って/目で詫びる」と続く。私が愛聴するザ・コレクターズのポッドキャスト「池袋交差点24時」で、ここの歌詞が素晴らしいと絶賛されていて、それで私もこの曲のことを知ったのである。

 で、オルカ鴨川がリーグ2戦目に湯郷ベルと試合をしたこの日のことを振り返ると、この「口で叱って、目で詫びる」のフレーズが思い出されてきたのである・・・ただし、さしずめそれは「口で笑って、目で詫びる」というような、原曲の機微からはほど遠い風情ではあるが・・・

 

 なでしこ2部リーグの日程を誰が組んだか知らないが、はじめてオルカ鴨川のホームスタジアムでの開幕戦を観に行ったすぐあとに、この湯郷でのアウェイ戦が設定されたことには少し感謝したい気持ちであった。慣れ親しんだ「いわばホーム」にすぐに戻ってくることで、鴨川の洗礼を浴びた直後の私は、フィオリオ氏がいつものように運転してくれる岡山への高速道路ですら、「ちょっと近所」に移動するような感覚であり、ひとつの大冒険が終わったあとの、なんともいえない安心感につつまれていた。

 

 ただし、現実的には湯郷ベルのサポーターとしてのフィオリオ氏が乗せている男は、いわば「今日の敵」のサポーターになるのである。それを頭では分かっているのだが、湯郷へいくことの心地よさを隠せなかったのも確かだ。ましてや本来なら乗せてもらっているお返しに、数日前見てきたばかりのオルカのチーム状況などを彼に報告することもできたはずなのだが、この前の私は藤田のぞみ以外の選手のプレーをちゃんと観ておらず、かつ、サッカーの試合を生で観るときにしばしば採用する、「特定の選手の動きを軸にして目線を定めながら、あたかもピッチ上の選手が『首ふり』をするときのように、周辺部分およびボールの行き先を瞬間的に追いかけて、目線を行ったりきたりさせる見方」(私はこれを『リベログランデ方式』と勝手に呼んでいる)を実践していたので、全体的なオルカのチーム状況を語れるようになるにはまだまだ時間がかかりそうなのであった。「のんちゃんのことしか観てないし、まだオルカを1試合しか観ていないから~」と、笑って応えつつ、目で詫びた。

 

 現地に着くと、よく見かけるベルのサポーターさんたちが列に並んでいて、朝10時に横断幕の掲出が予定されていた。実は昨シーズンの日程の関係で、美作のホームスタジアム(通称ラサスタ)で横断幕を張るのは初めてだった。そして私は「いつもの人たち」とは別方向に向かって、アウェイゴール裏のほうへ横断幕を出さないといけない。そしてどうやらこの10時の時点では私だけがオルカ側で作業をしなければならなかった。このスタジアムでの横断幕掲出は「メインスタンド側に近いほうから掲示する」ということだったと思い出し、このような形でフジタノゾミ横断幕を張った。

 

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 結果的には、このあと試合開始前になってオルカサポーターの方々がやってきて、横断幕は増えたので事なきを得たが、この時点では藤田のぞみだけの横断幕が静かに掲げられているだけなので、「果たしてこれでよいのだろうか」といたく不安になっていた。そうして心許なく紐をくくりつけていると、背後からベルのスタッフの人がやってきて「おつかれさまです、今日はよろしくお願いします」と言われたので、その場で私はオルカのサポーターとして応対しないといけなくなり、「たった2試合目なんですけどね」とは口には出さず、にこやかに会話を交わして、目で詫びた。

 

 ちなみにこちらの横断幕が張り終わること、振り返ると反対サイドでは多くのベルサポーターが協力してたくさんの横断幕を手際よく掲示していて、私はこの日どうしても近づいて写真に撮りたかった横断幕があったのでベル側ゴール裏に走っていった。そしてうっかり、足を踏み入れてはいけないアップ用のスペースをショートカットしてしまい、その場にいたサポーターのみなさんに注意され(それは試合中に客席から一斉に発せられる「オフサイド!」のかけ声のようだった)、これについては目で詫びるどころじゃなくて、しっかりお詫びしたい。

 試合は藤田のぞみが2試合連続のスタメン出場。序盤にベルのミスやフリーキックでオルカが2点をリードする展開に。ただし前半のうちにユメのゴラッソが決まり、後半にはカンゴールで2点差を追いついて、その後もベルが猛攻を続けて引き分けで終わるという試合だった(ベル側の記述に馴れ馴れしさが出てしまうのは仕方がない)。去年のベルの試合ではあまり感じられなかった「攻める姿勢」が随所に見られた印象だが、それだけオルカ側の後半の出来映えが苦しく、藤田のぞみもなんとかバランスを取ろうと苦心していたように見えた。リードを守りきれなかったことに守備的MFのアンカーポジションの彼女としては負けに等しい内容だったかもしれない。

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出待ちのときは、ベルとアウェイ側はそれぞれ別の出口となっていて、ベルの様子を気にしつつひたすらアウェイ側で待っていた。この日は前回と違って晴天だったので、ちょうど買ったばかりの背番号8番のユニフォームにサインをもらおうと待っていた。オルカの他の選手たちのことも少しずつ顔と名前を識別できるように、目で詫びつつ「おつかれさまでした」を言い続け、いざ藤田のぞみが登場したら、やはり最もファンからのサイン攻めにあっていて、なかなかバスにたどり着けない様子。一瞬やめようかとも思ったが、とにかく天候が良かったので、いい条件下でサインを書いてもらおうと勇気を出して本人に声をかけ、しかも私はサインに添えて書いてほしい言葉として、松江の方言「だんだん」(ありがとうの意)を追記してもらうことに成功した(しかものんちゃんご本人から「だんだん」の正しい発音を教えてもらった)。悔しい試合でお疲れのところ、本当にありがとうのんちゃん、ということで、この日いちばん、目で詫びた。

 

 オルカの選手を乗せたバスを見送ったあと、「だんだんサイン」をいただいたことの達成感と放心状態ゆえ、よろよろとベルのファンサービス現場にたどり着いたときは、こちらもそろそろ時間切れがスタッフによってアナウンスされようとしていたところだった。自分がこの日はオルカ側の人間であったこともあり、そして「よく考えたら今後しばらく湯郷には来ない」ということをあまりこのとき認識できていなかった私は、ここで手を抜いてひたすら「だんだんサイン」のことを振り返ってボーッと突っ立っていた・・・ここでがんばって労いの声をかけておくべきベルの選手の姿を探さなかったことは、これも目で詫びるどころの問題ではなく、今となっては後悔するばかりである。

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↑向かいの「みまさかアリーナ」のなかにこのようなビッグフラッグ寄せ書きコーナーがあって、つい魔が差して、男子日本代表と関係なく「Allez!! フジタノゾミ!!」と、これのどこかの場所に小さく書いたのは私です。

 

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2018年3月23日

横断幕と暮らす日々(その6) 鴨川から鴨川へ

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 買ってからまだ一度も使う機会がなかった長靴を履いて、朝5時に家を出た。
 長靴のまま新幹線に乗り、特急に乗り換え、11時ごろに安房鴨川駅に着く。

 実際に味わっても、その「遠さ」をあまり感じなかったのは、もうすでにさんざんこの距離を覚悟しつづけていたからだろう。

 雨風が強く、そして冬に逆戻りしたかのような寒さのなか、駅に着いたのはスタジアムで横断幕掲出の受付が始まっていた頃合いだった。運良く駅前からすぐタクシーに乗ることができ、行き先を告げると、運転手さんはこの日にこの地でサッカーの試合があることを知らなかった。道ばたには「1部昇格!」の文字が書かれたオルカ鴨川FCの広報看板が多数立っていて、そこに気づいた運転手さんは「この試合に勝てば1部昇格なんですか?」と無邪気な質問をしてきたので、一通りの状況説明を試みた。

 やがて運転手さんは「(このために)京都から来たんですか!?」とそれなりに驚いてくれた。運命の導きによって私は鴨川の流れる街から、鴨川と呼ばれる海辺にやってきて、そうして鴨川市陸上競技場にたどり着いた。

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 受付で横断幕掲出の許可証をもらい、ゴール裏の芝生エリアに行くと、すでにほとんどの横断幕が設置されていた。幸いまだスペースがあったので、急いで掲げさせていただく・・・ただし冷たい雨と風が強く、昨年の淡路島での台風を思わせる感覚があった。でもあのときは、私の周りに湯郷ベルのサポーターさんたち・・・ほとんどの名前も知らず、でも顔はよく見る人たち・・・がいて、一緒になって突風を受けつつ、暴れる横断幕を押さえて雨に打たれながら少しずつ紐をくくりつけていった。あのときの状況に似たものを、自分はそのときひとりで感じていた。同じ頃、湯郷ベルは、アウェイで愛媛FCとの開幕戦を迎えていた。

 こうしてあらたなフィールドで、藤田のぞみを応援していくことになり、そして少しずつ自分もこの新しいチームに親しんでいこうとしている。2部リーグ開幕戦、相手はASハリマアルビオン(湯郷ベル関連でお世話になっているアンチ銀河系さんが応援しているもうひとつのクラブでもある)。幸い先発出場の背番号8番はアンカーの位置で、見慣れた仕事場を任されていた。職人技でいくつかのボールを奪い、そして幾度となく良質のパスを前線に送っていた。足下のコンディションが悪いにも関わらず、ペース配分が良かったのか、後半の最後までスプリントの勢いが落ちることがなかったことが印象深かった。

 ただしどうしてもチームの連携がまだまだ発展途上の雰囲気で、可能性の低い前線へのロングボールと、ぎこちない展開ばかりでシュートチャンスが作れない。前半は耐えたが、後半はミスもあって立て続けに3失点。

 愛媛の山奥(マチュピチュと呼ばれているらしい)で湯郷ベルの開幕を見守っているフィオリオ氏から随時LINEが入り、ベルも3失点して完敗したとのこと。4日後の日曜日には、この両チームで試合をするわけで、ますますやりにくい状況になった。

 雨と風、季節はずれの極寒、そしてこの遠すぎる距離感の果てに、負け試合後の出待ちは寒々とした気分でいた。思ったよりも早く選手たちが出てきてくれて、この長旅のなかで唯一の“見慣れた顔”をみつけ、手短にメッセージと差し入れを渡すと、「横断幕、ありがとうございました」の返事。雨風にさらされ続けた横断幕も私自身も、この言葉ですべて報われる。

 ・・・そして、そう、この言葉を聞くと、またここに来続けることを自分のなかで奮起せねばならないのである。それは自分自身にとって、ある意味での闘いなのである。大げさかもしれないが。

 果たして何回ここを訪れることになるのだろうか。それを予見するかのように、帰りに電話で呼んだタクシーの運転手は、たまたま行きと同じ人だった。
「あー! 京都のお客さん!」

鴨川から鴨川へ。不思議な魅力を湛えたフットボーラーを追いかける旅は今年も続いていく。

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2018年2月18日

2018京都マラソン「サッカーユニフォームのランナーさんをサッカー的に応援する企画」実施報告

毎回Jリーグ開幕直前になる京都マラソン、寒かったけれどもよい天候に恵まれました!
応援に駆けつけていただいたみなさま、本当にありがとうございます!!

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今回は「応用問題」だらけな感じで、もしかしてこのブログを事前に見てくださっているランナーさんも多いのでしょうか、「このウェアが分かるか?」と挑戦されている感じが最近多いのですね(笑)

この30kmあたりの鴨川ぞいにて、すべてのサッカー部門でトップだったのが今回はガンバ大阪ユニフォームのランナーさんでした!(ただしいきなり応用問題で『太陽の塔限定ユニ』でしたが!)

おなじみセレッソサポのねこじしさんが、今回は集計係を一手に引き受けてくださいました!!ありがとうございます。
さっそく集計結果です。

セレッソ大阪    22
ガンバ大阪    16
京都サンガ    16
ヴィッセル神戸    15
鹿島アントラーズ    8
名古屋グランパス    7
浦和レッズ    5
北海道コンサドーレ札幌    4
川崎フロンターレ    3
横浜Fマリノス    3
FC東京    3
柏レイソル    2
ジュビロ磐田    2
サガン鳥栖    2
サンフレッチェ広島    2
アルビレックス新潟    2
松本山雅    2
FC岐阜    2
AC長野パルセイロ    2
ベガルタ仙台    1
清水エスパルス    1
東京ヴェルディ    1
徳島ヴォルティス    1
ジェフユナイテッド千葉    1
横浜FC    1
愛媛FC    1
ファジアーノ岡山    1
水戸ホーリーホック    1
町田ゼルビア    1
ツエーゲン金沢    1
ETU (漫画『ジャイアントキリング』)   1

今回は接戦でした!ちょうどいい感じで競り合って、最終的にはやはりセレッソ大阪ランナーさんが最多出場だったようです。京都サンガはさすが地元の意地をみせてヴィッセル神戸をおさえて3番手でした。
そして今回の現場で最大の驚きは、鹿島アントラーズのユニフォームが8人もおられたことです。奇しくも今回、応援側に初参加いただいたNさんも鹿島サポとのことで、何かを呼び込んだのかもしれません!(笑)

ちなみに記憶の限りでも、ファジアーノ岡山、サガン鳥栖の1人の方は、惜しくも見逃してしまった次第です。せっかくの遠方クラブをコールしそこねるとすごく落ち込むので「2失点」した気分であります。

日本代表ユニは16名と、こちらはちょっと少なめ。代表人気の陰りを反映しているのか?とか思わせたり・・・

全体のランナー数での比率でいえば、「Jリーグ率」は123人に1人、「代表込み」では109人に1人の割合となりました。

今回もメガホン叩きながら撮影した、フレーミングの安定しない写真だらけですが、よろしければOneDriveで保管した今回の写真をご覧ください(→こちらから)。

今回のベストな笑顔ショットはこれでしょうか。

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レッズサポさん、いい表情です。

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↑うまく写真に収められてなくて申し訳ないですが、左端に写るクラシックな鹿島ユニは現場でもかなり沸きました。古いユニが見られると嬉しいですね~。

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↑去年の京都マラソンではいっしょに応援をしていただいた「赤黒の走者」さん、ちゃんとゼッケンにもそのネームを入れて激走してました!

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↑ガンバサポのお父さんからは、「この応援企画のおかげでがんばれる」とのコメントをいただきました。しばしの歓談をありがとうございました(笑)

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↑ジュビロ磐田の赤色ユニのランナーさん、この企画の存在を分かっておられたようで、「遠くからアピール+コース脇にそれてゆっくり移動」という、非常に応援しやすいポジショニングをみせていただきました(笑)。ありがとうございます。

さて今回は几帳面なねこじしさんが記録係だったので、その他のユニフォームについても詳細に記録していただいておりました。
代表ユニではイングランド、イタリア、ドイツ、アルゼンチン、ブラジル、そしてクロアチアやロシアも確認(あと、たぶんスコットランド代表もいたかもしれません)
海外クラブでは、バルセロナ(8人)とドルトムント(6人)が多く、レアルマドリーがまったくいなかった(笑)。アトレティコ・マドリーは2名ほどいましたが・・・
その他はマンU、アーセナル、リバプール、トッテナム、ユベントス、ACミラン、インテル、バイエルン、そしてチェルシーは立場上なるべくコールをしましたが、あまり反応がよくなかった・・・私の「チェルシィ~チェルシィー」のコールが鬱陶しかったのかもしれません(笑)。

そしてマニアックなところではセルタ、ボカジュニアーズ、そして奈良マラソンでも出会ったことがあるQPRの外国人ランナーさんがいました。

で、2名ほどアメリカのMLSのクラブのユニがあり、さすがに分からなくて申し訳ない気分です・・・(笑)
他にも気づいていないけれどもいくつかマニアックなユニがあったかとは思います。

変わり種がほかにもあって、「Jリーグ」のロゴのついたシャツのランナーさんも1人いました(一瞬、大昔のオールスター戦のユニっぽくも見えました)。

ぜひ今後も、我々を大いに惑わせるマニアック・ユニの登場に期待大です(笑)

そんなわけでひとまず今シーズンのマラソン応援企画はこれにて終了です。また秋にお目にかかりましょう!!

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↑鹿島サポのNさんが広島から買ってきてくださったお菓子。もみじ饅頭の素材なのですごく美味しかったです!!(写真ピンぼけでごめんなさい)

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2018年2月 7日

あなたがチェルシーのサポーターにならないほうがいい10の理由

 先日、「PREMIER LEAGUE PUB」というサイトで「あなたがアーセナルサポーターになるべき3つの理由」という記事をうっかり最後まで読んでしまった(この記事)。
 読み終えてもアーセナルのファンにならなかった私は、この記事に対抗して「あなたがチェルシーサポーターになるべき3つの理由」という記事をすぐに書かないといけないと思った。
 しかし3つも理由が思いつかなかったので、仕方なく「あなたがチェルシーのサポーターにならないほうがいい理由」を考えてみると、どんどんネタがあふれ出てきたので、なんとか苦労して10個の理由にしぼった。
上質のパスサッカー、スペクタクルなサッカー哲学などに心躍らせている熱心なサッカーファンの方々が、以下につづく理由を読んで我が身の幸運をあらためて確かめることができれば幸いである。


(1)クラブの名前を人に伝えるときに、いつも微妙な思いをする
 趣味として「サッカー観戦」を挙げると「どこのチームを応援しているんですか?」と尋ねられて「チェルシー」と答えると、たいていの日本人にとってその名はまずもって「株式会社明治のキャンデー」の名称として受け止められる。
 実際、クラブの位置するロンドンのチェルシー地区の名前をこのキャンデーの商品名として採用したわけで、明治の公式サイトをみると「愛らしい」「女性的」「甘い感じ」「しゃれた感じ」という消費者テストの結果を受けてこの名前に決まったそうである。したがって我々がサポートするサッカークラブは、日本人的にはなんだかアメをなめまくったかのような甘ったるい響きを想起させるのであり、「アーセナル」とか「なんとかユナイテッド」とか、そういう勇ましい響きとは無縁なところから説明をスタートさせないといけないのである(「そう、アメじゃなくて・・・あ、アメのほうのチェルシーもおいしいですよね、ええ」)。


(2)チーム創設のきっかけが、あまりカッコよくない
 そもそもチェルシーFCは、すぐ近くにある別のクラブ、フルアムFCのために新しいスタジアムを建設したのに、話がこじれて「やっぱりそのスタジアムは要りません」となったことで、新たにサッカークラブを作ったことから始まったのである。つまりチェルシーFCは「仕方なく」作られたサッカークラブなのであり、最初に誰かの高貴な野心とか夢とかそういうものから芽生えたわけでもない、なんとも言えないビミョーな経緯から歴史が始まっていったのである。「八つ当たり的に、仕方なく始まったサッカークラブ」が、どういうわけか現在はイングランドのトップリーグや欧州チャンピオンズリーグで闘っているという自覚をチェルシーのサポーターは忘れてはいけないはずなのだが、たぶん多くの人は忘れたがっている。

(3)絶対的なライバル関係のあるクラブがない
 上記の理由からすれば、ご近所のフルアムFCとは因縁浅からぬ関係として、強烈なライバル意識が芽生えていてもおかしくはなかったはずである。しかしどういうわけか今日に至るまでそういう関係性を築くことには失敗しており、むしろ「兄弟」みたいな感覚すらある。まして近年のフルアムにおいては、前オーナーの趣味でスタジアムにマイケル・ジャクソンの像が建立されるなど、対抗意識というよりも困惑を覚えたり心配をしてしまうような気分になっているチェルシーファンも多いはずだ。
 なのでアーセナルとトッテナムのように、激しい敵意をむき出しにした緊張感あふれるダービーマッチとは無縁であることがチェルシーのつまらない部分である。そのくせ、イングランド国内はもちろん世界中のクラブ(そして審判も)からは総じて嫌われており、そういう意味では毎試合ムダにピリピリとした緊張感がただよっていると言えなくもない。

(4)若手育成のヘタさっぷりに耐えなければいけない
 充実した育成環境を誇り、世界でも屈指の優秀なユースチームを抱えているチェルシーFCは、トップチームで活躍できる有能なタレントを次々と輩出している・・・ただしここでいう「トップチーム」はチェルシー以外のクラブにおいて、である。
 また、近年でも資金力に物を言わせ世界中に張り巡らしたスカウティング網からニューヒーロー候補と目される若手選手の獲得に次々と成功してきたが、選手個人が成功するのは青いユニフォームを脱いだ後からになる。今シーズンも他チームでエース級の働きをみせているケヴィン・デ・ブライネ、モハメド・サラー、ロメル・ルカクなど、かつてはチェルシーの一員でいたことをサポーターはときおり思いだしては、やりきれない気持ちを抱えながら「踏み台」のような気分で生きていかざるを得ないのである。

(5)高額な移籍金を投じて外から獲ってくる大物選手が、絶不調になりやすいチーム環境であることに耐えなければいけな

 「フェルナンド・トーレス」。


(6)昭和のマンガのような名前のオーナーに振り回されることを覚悟しないといけない
 突如現れてチェルシーのオーナーになった「ロシアの石油王、アブラモビッチ氏」は日本人にとって「昭和のマンガかっ!?」とツッコミをいれたくなる存在であった。そんな衝撃の第一印象から、もうかれこれ15年ちかくになるわけだが、ロシア・マネー投入により“チェルスキー”と呼ばれ「金満チーム」と揶揄されつつも、最高レベルの才能を集め(そしてまた投げ売り)、50年ぶりのリーグ優勝やチャンピオンズリーグ初制覇を果たしたことは、なんだかんだ揺るぎない不朽の功績となった。ただし一方でよくわからない人事騒動が勃発したりするわけで、どんな有能な監督がチェルシーを率いても、ちょっとしたタイミングで突然解任されることに慣れないといけない。
 そうしてチームの方向性や戦術はコロコロ変わり、去年まで主力だった選手が突然ベンチ要因になったり放出リストに載ったりすることをいつも覚悟しなければいけない。このあたりのスリリングさは今後も続いてくだろうし、ある日突然、アブラモビッチがチームから手を引いて大混乱に陥って、崖から一気に転がり落ちていく危険性もあるわけで、そういう日がくることを・・・実は心のどこかで「怖いものみたさ」で期待してしまう自分もいたりする。
 「夢の劇場」だとか「美しく勝利せよ!」だとか「クラブ以上の存在」みたいな理念だとか「君は独りで歩くことはない」みたいなポエムを語りたがる人は決してチェルシーを応援してはいけない。しょせんこの世は結局、昭和のマンガみたいなもので、お日様は西から昇り、青い夕陽となってロンドンの街を染めていくのだ、それでいいのだ。よくないか。

(7)公式グッズのデザインがダサいことに耐えないといけない
 あくまで私の持論だが、サッカークラブが世界中にファンを増やすべくグローバルなブランド展開を推進させようとすると、クラブの公式グッズのデザインは、多様な国や世代に受け入れられやすいものになっていくため、どんどん平均的で無難なものに落ち着いていき、その結果すべてがダサい方向性になっていく。そしてチェルシーに関してはTシャツのデザインにそれが顕著であり、手に取りたくなるようなクールさとは無縁である。
 でもこの日本語「チェルシー」シャツは、あまりに酷いがゆえにジワジワくるので、今回あらためて見るとだんだん欲しくなってきた。そういう作戦か?

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(8)ホームの試合開始直前に流れるパンクな曲が、よく聴くと景気悪い
 ホームスタジアムのスタンフォード・ブリッジに近いキングス・ロードの通りはロンドン・パンク発祥の地であり、偉大なパンクバンド「ザ・クラッシュ」のフロントマン、故ジョー・ストラマーはチェルシーのファンでもあった。いつもホームゲームの試合開始直前には、ここぞというタイミングで、ザ・クラッシュの代表曲『ロンドン・コーリング』が一曲まるまるスタジアム内に大音量で流れるのが恒例となっており、それはチェルシーFCの数少ない美点のひとつだと個人的に思っている(しかし実はほかのロンドンのチームでも流れているらしいのだが、それはさておき)。



このクラブにとっていわば「裏のテーマソング」とも言えるこの『ロンドン・コーリング』だが、しかし曲の歌詞をよーくみてみると「ロンドンは水没する!」といったような不穏な内容で、おおよそ試合前の選手たちやサポーターを鼓舞するようなテイストではない。みんなを鬱屈した気分にさせてどうするんだ。

(9)ボハルデという選手のことで一生ネタにされ続けることに耐えないといけない
 
ついにこの話をしないといけないのか・・・

 ウィンストン・ボハルデ(Winston Bogarde)という名前はチェルシーを応援しようとする者にとっては避けて通れない存在である。メディアの企画で「サッカー選手の移籍をめぐる世紀の失敗例」みたいな記事がたまにあるが、ボハルデこそはそうしたランキングで常に優勝争いを繰り広げることになる「チェルシーFCの正真正銘の黒歴史」であるからだ。
 オランダ代表歴のある当時30歳のボハルデは2000年にチェルシーと4年契約を結ぶ。そして2004年までの4年間、リーグ戦先発はわずか2試合、通算でたった12試合の出場にとどまり、年俸は約4億円。早々に戦力構想外になりクラブもあの手この手で彼を放出したがったが、ボハルデは不屈の精神力でチェルシーに留まり続けて見事に4年契約を全うし、通算で約16億円のサラリーを得てサッカー界から引退した。

 たしかに監督交代のタイミングのアヤが問題の原因だと言われたり、当時のチェルシーが他のクラブに先駆けて多国籍軍化していった背景もあって、外国人選手のマネージメントにおいてはもはや「多様性! 何でもアリ!」な雰囲気があったのかもしれない。それにしてもボハルデに支払った給料、出場した1試合あたりで換算すると1億2千万円超・・・ボハルデがすごいのか、チェルシーのフロント陣がおめでたい連中なのか。おそらく今後もボハルデの名前はチェルシーサポーターをからかうにはひたすら金字塔的ネタでありつづける。
 
ちなみに近年よく知られているように、チェルシーでは30歳を超えた選手への複数年契約の更新は、たとえレジェンド級の選手であっても認められないという方針がある。このクラブの冷酷非情な実態を世間にさらしてしまっているのだが、この方針の影にはボハルデの事例があったからだろうと容易に想像される。
 
スーパー・ボハルデ、彼こそはある意味でチェルシーの歴史を変えたレジェンドともいえる。「ボハルディズム」という言葉すら生み出したくなるし、チェルシーサポーターとして生きる“負け犬”社会人のひとりとしては、どこかで「ボハルディズム」に共鳴したくなる気分がないといえばウソになる。

 ※そこで調子に乗って「ボハルディズム」のバナーまで作ってみた。クリックしたらデカイ画像になるので職場のパソコンの壁紙なんかにどうぞ。

Bogardism__


(10)自虐的で卑屈なサポーターとならざるを得なくなる
 チームの愛称は「Blues」だが、「ブルー=憂鬱」と捉えると、言い得て妙である。「でも今は強豪チームで、立派じゃないですか」と言われようと、そういう立場に不慣れなこともあり「たまたま今はお金があるだけ」とすぐに言い返したくなる。先述の通り、いついかなるタイミングで一気に没落するか分からない、その恐怖感と隣り合わせである不安定さのなかにおいて、かろうじて「応援する理由」を見出しているのがチェルシーサポーターであり、要するに面倒くさい人々である。

 しかし規模にかかわらず、イングランド国内にある数え切れないほどのサッカークラブのうち、95%ぐらいのクラブはこれと似たような、やっかいで面倒くさい事情を山のように抱えているとも言えるのではないか。つまりそうした境遇のイングランド国内の大小クラブの、たまたま頂点ぐらいに位置しているのがチェルシーFCなのだと思う。ジャイアント・キリングで格下にぶっ倒され、一気に下位ディビジョンの底なし沼に沈みゆく可能性に満ちていることはイングランドのあらゆるレベルで常に起こっていることで(特にFAカップという大会は、その過酷な現実を忘れさせないようにする啓発イベントの一環ではないかとすら思える)、チェルシーFCのサポーターとして味わえるもの、それはフットボール・クラブを応援することにまつわる哀れで報われない、先の見えない日々の終わりなき苦悩であり、輝かしい王冠が一瞬のうちに、指をすりぬけて地上にしたたる泥水のなかに落ちてゆくような幻想にとりつかれて生きていくことだ。ロンドン・コーリング!


 さて、ここまで我慢強く読んでくれるような人がいるとすれば、その人は哀れなチェルシーのサポーターか、好奇心旺盛なヒネくれたサッカーファンのどちらかであろう。ぜひ「チェルシーサポーターになるべき理由」を3つ挙げられるかどうか、悪夢の続きみたいな話をいつか語りあおう・・・。

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2018年1月28日

2018京都マラソン「サッカーユニフォームのランナーさんをサッカー的に応援する企画」(2/18)

 マラソン大会におけるサッカーユニフォーム着用のランナーさん応援企画、2月18日(日)の京都マラソンが近づいてまいりました!! 

 ともに応援していただける方々、ぜひよろしくお願いいたします。超寒いと思うのでお気を付けください・・・。

 昨年の様子は(こちら)をごらんください。

 今年も鴨川沿いのいつもの場所をキープできるようにしたいと思います。

Aoibashi

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京阪出町柳駅から「鴨川デルタ」を越えて少し北にあがったところ、「葵橋」の近くになります。

 タテイシは日本代表のコートやマフラーを身に着けて、代表のメガホンを持ってお待ちしております。
 例年ですと11時ごろからサッカーユニフォーム姿のランナーさんが続々と見受けられるかと思います。 
 今回の出場が叶わなかったJサポ・ランナーさんは、他チームのコールやチャントに抵抗がなければ(笑)ぜひお気軽にお越しください。たまには、よそのクラブの名前を思い切り叫ぶのも楽しいかと!!

 よほどの悪天候でない限り中止にはなりませんが、当日の状況はタテイシのツイッター @NaofumiTateishi でお知らせいたします。

 さて、出走予定のランナーさんでもしこれを読んでおられる方々におかれましては、鴨川エリアはとても狭い道になっており、走りにくいなか恐縮ですが、ぜひ声援にお応えいただけると私たちも本当に嬉しいです。また、毎度のことになりますが、ご自身の前後にほかのJリーグのユニフォームのランナーがいた場合は、満足にクラブ名の応援コールを受けられないことが多々ありますので(笑)どうかあらかじめご了解ください。

 また、サードユニフォームや限定ユニ、プラクティスシャツ等、私たちが「応用問題」と呼んでいるウェアをご着用の方については、見逃す可能性が高いので、そちらもご了解ください(とはいえ、私たちにとってもおおいに刺激になるので、ぜひマニアックなウェアも積極的にご着用ください 笑)。

 J3、JFL、地域リーグのクラブのユニフォームの方はあらかじめアピールしながら走っていただけると、とってもありがたいです。なかなか勉強不足ですいません!

 ではでは、よろしくおねがいしますっ!

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2017年12月14日

横断幕と暮らす日々(その4)

車の外は大雨。風が強まってきた。

十月最後の日曜日、朝から淡路島の五色台にきていた。

スマホのアプリで雨雲レーダーをみる。真っ赤な雨雲がやってきている。

台風が近づいてきている。




こんな日にやるのか、試合。

湯郷ベルは皇后杯の一回戦を迎えていた。

この日までの展開を説明すると、ベルはオルカ鴨川を津山で迎え勝ち点3をもぎとった。ただし藤田のぞみはベンチ入りしなかった。
(さらにいうとこの日の個人的ハイライトは、ホームゲーム恒例の選手からのサインボールの投げ入れであった。偶然にも藤田のぞみが放ったボールが私の目の前にうまく飛んできて、まさか来るまいと油断してデジカメなんかを手にしていた私は見事に取り損ね、あえなく前方の人に渡ってしまったことだった)

リーグ最終戦は勝つか引き分けで2部リーグの残留が決まるという試合となり、相手は同じ岡山の吉備国際大学シャルム。そしてこういう日に限って私は仕事で行けず、そしてこういう日に限って後半から藤田のぞみが久しぶりに試合に出たようで、その姿を見届けたかったと、この日行けなかったことを悔やんでいた。この試合にベルは勝ち、なんとか無事に残留を果たしたので、現地にいるであろうサポーターの方々の安心した様子を想像していた。

そうして3週ほど空いて、今度は皇后杯に向けての戦いがはじまった。初戦は宮城県の聖和学園高校との試合となり、台風の襲来と完全にマッチアップしてしまい、それでもこの女子サッカーの業界は、当然のように日程を消化するべく、試合が行われるに至った。9月に来たばかりの五色台は、あの日とはうって変わって暴風雨が吹きすさぶ、寒く冷たい場所となっていた。

例によってM・フィオリオ氏の運転により朝早く現場に到着した。ひどくなる雨をただ眺め、横断幕の掲出が行われるまでは一歩も車の外に出るつもりはなかった。
ただフィオリオ氏は横断幕の責任者でもあるので、いまの状況やこれからの予定を確認するためにレインコートに着替えて競技場の事務所のほうへ向かって行った。私は車内に残り、グッタリとなっていて眠りかけていた。駐車場にはちらほらとサポーターの乗る車が増えてきて、例の「アンチ銀河系おじさん」も車から出てレインコート姿で事務所のほうへ歩いていくのが見えた。やがてベルの選手を乗せたバスが到着したこともうかがえた。

 申し訳ないがこの豪雨ではギリギリまで車内に留まっていたかった。ボンネットに跳ねる雨音は心地よいけれども、ワイパーが止まっているせいもあり、窓ガラスの向こうの景色には、このあとここでサッカーが行われることが非現実的なことのように思わされる。

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 すると選手バスのお迎えから戻ってきたフィオリオ氏からの報告。











「のんちゃんが、来てない!!」


 うわははははははははは。


 笑うしかない。

 ていうか、もう、この状況慣れた(笑)

 いやはや。




 ますます車の外に出る意欲を失っていったわけだが、前回のこの五色台でもそうだったように、のんちゃんがいないからといって「フジタノゾミ横断幕」を出さないわけにもいかない。私がここに来ているのは横断幕を掲げるためである。開き直り、レインポンチョを取りだして、けたたましい雨の音が続く世界に突っ込んでいく。

 メインスタンドの屋根部分から数名で手分けして横断幕の束を手に持って、さっそく水浸しになっている泥だらけのゴール裏にたどり着く。横断幕を地面に置くわけにもいかないが、幸いゴール裏に手すりがあったのでひとまずそこにひっかけて、1枚ずつ金網に寄せてロープでくくっていくことになった。

 しかし、突風にあおられて作業がまったくスムーズにいかない。横殴りの暴風雨、そして手元の冷たさがさらにロープの扱いを難しくしていく。

 笑える状況でもあり、必死でもあり、この状況がなんだかだんだん「軍事訓練か!?」とすら思えてきた。容赦なく風、風、風にあおられ、土砂降りの雨、雨、雨に打ち付けられ、そして地面はどこまでもグチャグチャ。それでも急いですべての横断幕を金網に縛り付けていく。

 最もつらいのは、大切な横断幕がさっそく雨水にさらされていくことだ。試合のあと持って帰ってすぐ乾かさないといけないことも思うと、仕事が増えることの気の重さが、雨水を含んだぶんだけのしかかってくる。

 フジタノゾミ横断幕もサポーターのみなさんの協力を得て無事に掲示。やむことのない雨のなか、レインポンチョを着込んだ状態から苦労してスマホを取り出して写真に収める。

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 そうしてメインスタンドのわずかな「屋根ありゾーン」に戻る。とはいえ横殴りの風雨はすべての場所に入り込んでくる。その狭いエリアのなかに立ち入り禁止コーンがおかれ、そのなかで選手たちがアップをしていた。そのすぐ脇に我々もたたずみ、このひどい天候についての印象を語り合ったり、選手のアップの様子を見守っていたりするのだが、あまりにも至近距離でアップをしていると、真正面で向き合うのも気が引けるため、サポーターたちも背を向けていたりする。

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 ピッチ内ウォームアップを経て試合がはじまるが、雨風がさらに激しくなり、もはやこれはボールを扱うことのできる環境ではなかった。そうなるともはやサッカーというより気持ちの勝負みたいなところであり、高校生相手に激しく当たってボールを奪い取り、ゴールに襲いかかるベルの姿があった。しかし水浸しのピッチなのでボールが思うように動かせない。もどかしいなか先制点をあげて、そのまま前半終了。

 しかし後半になるとなぜか押し込まれる時間帯が多くなり、そうこうしているうちに失点。そうなるとこの状況下では、なでしこリーグのチームであろうが高校生のチームであろうが、ボールがまともに動かない以上、完全に五分五分の分からない試合になっていく。
 そして嵐はやむことなく、ピッチの上も観客席も等しく風雨は打ち付け、私は人生でこれほどまでに「もう早く試合終わってくれ」と思ったことはない。この状況で試合をやることはあり得ないと本気で思いながら、「ひょっとしたらこの試合は落とすかもしれない」と感じていた・・・が、その後セットプレーからの展開で立て続けに2点を入れ、なんとか自力の差をみせて決着をつけた。暴風雨にむかってガッツポーズをともにした周囲のサポーターたちの安堵感たるや!

 聖和学園の選手たちへのエール交換などが行われ、それぞれの健闘をたたえつつ。ただ今日だけはこの時間をともにした観客席すべての人に、本当にお疲れさまと言いたかった。何がここで行われていて、どうして我々はここにたたずみ続けたのだろうか・・・(そして、のんちゃんはいない 笑)そういう放心状態だけが残った感じ。

(そして狂気の沙汰はさらに続き、雨で泥沼のようになったピッチが休まる間もなく、このあと第二試合でバニーズ京都SC対ニッパツ横浜FCシーガルズの試合が行われたのであった・・・)

 片づけも早々に、「では次は福井で!」といって各々が帰る。次はINAC神戸との試合が決まった・・・福井県で。

(つづく)

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2017年12月11日

2017奈良マラソンの「サッカーユニフォームのランナーさん応援企画」、ねこじしさんによる実施報告!&こばさんの「Jリーグ奈良マラソン支部」も!

今回やむにやまれぬ事情により欠席させていただきました2017奈良マラソンの応援ですが、セレッソ大阪サポランナーのねこじしさんがこの応援の灯を絶やしてはならないと代打を申し出ていただき、昨日無事に応援企画が実施されました。
そしてさっそくブログに実施報告や写真があがっています!
こちらのページより!

しかも動画まで撮影されていたようで、別の記事でアップされています(こちら!)。

やはりガチでサポーターの方がコールをやると、ちゃんとオリジナルのチャントがすらすらと出てきたりするので、すごいなぁと(ブログでも触れられているベガルタ仙台サポさんのときの13分50秒すぎのあたりなど)。

私の場合はいつもワンパターンなチャントになるので、これまでも何度もYouTubeでいろんなチームのチャントを予習しようとしてきましたが、これがなかなか、覚えられない。ていうか、とっさに現場で声にでないというか。
そういう意味でも日々やはりスタジアムに通い続けている人はその点、強いなぁと。

そして奈良マラソンでは今回も、浦和レッズサポランナーのこばさんが「Jリーグ奈良マラソン支部」の企画をされて、スタート前にたくさんのJサポ・ランナーさんたちが集結して、圧巻です(こちらのページ!)。これだけ色とりどりのユニフォームが揃うと迫力がありまくりで!!

Jリーグが「百年構想」でめざしていることのひとつに「サッカーだけでなく、あらゆる世代のあらゆるスポーツをもっと身近に楽しめる環境づくり」というのがあるわけです。そういう意味でもサッカーとマラソンのコラボレーション的な面白さをこうして共有できて、こばさんの取り組みや、ねこじしさんの応援にたくさんのランナーさんが応えてくださっていることに、「百年構想」とは何なのかとずっと考えていきたい自分としてはあらためて勇気づけられる思いです。

私にとってマラソン大会という場で、Jリーグのユニフォームを着たランナーさんが多いことに初めて気づかされ、その場で友人のフィオリオ氏と試しにクラブ名のコールをはじめたことから今に至るわけで、「原点」ともいえる大会がまさにこの奈良マラソンなので、感慨もひとしおです。

次回は2月18日京都マラソンを予定しています。いい天気でありますように!!

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2017年11月30日

2017奈良マラソン「サッカーユニフォームのランナーさん応援企画」を代打ねこじしさんに託して実施します!(そして『Jリーグ奈良マラソン支部』もあります!)

先日の大阪マラソン応援企画の実施報告で「一番マニアックなユニフォームはニュルンベルグのサードユニフォーム」と書きましたが、現場で共に応援していたねこじしさんのブログをみると、現地でねこじしさんが「なんだか気になる・・・」と反応されていたのが、後々スペイン4部の「CDパレンシア」というクラブの名物?ユニフォームであることが判明したそうで・・・(笑)。ねこじしさんのブログは(こちら)。確かにこのユニ、いました。ちなみに「レンシア」であって、「レンシア」じゃないのもポイント。何もかもが変化球すぎる。

いやー、あらためてフットボールの世界は、ディープやなぁ・・・と。

さて、そんなねこじしさんから、今度の奈良マラソン(12月10日)も応援します! と力強く「代打宣言」をいただきました・・・ありがたいです・・・。

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そもそも、私たちが行っていた沿道でのサッカー的応援で、はじめはランナーとして声援を受けたねこじしさん。その後、マラソン出場がかなわないときにこの応援企画に参加していただくようになり、今に至ります。

自分が最初にこの応援企画をやり始めたときには、そういう展開が起こりえることはまったく予想していなかったので、本当にねこじしさんのような方々の存在は嬉しい限りです。

さっそくねこじしさんのブログの最新記事では、今回の応援に関する意気込みを語っていただいております(こちら!!)。

この記事のなかで端々に名言が飛び出していますが、やってくるたくさんのランナーさんのなかからサッカーユニ姿を探して、そのユニのチーム名を確定させてタイミングをみてチーム名をコールするという行為を評して「 バードウォッチングからの 早押しイントロドン! 」と例えておられるのは、もうまさにその通り! と手を叩いてしまいます。
この味わい深い面白さをぜひ広めたいなぁと常々思っていますが、この例えは絶妙だなぁ、と。

もしこのブログを読んでおられる方で、以前ランナーとして応援を受けて頂いた方で、今度の奈良マラソンは走らない方々がおられましたら、少しのお時間でもいいので、ぜひぜひぜひ応援ポイントにお越し頂けると嬉しいです!!!(この応援スタイル、一人でやりつづけるのは心が折れるので・・・)

そして奈良マラソンは「往路・復路」の二度にわたって応援ができるポイントなので、他のマラソン大会のときとはまた違った味わいがあります。
ぜひ、たまにはいろーんなチームの名前を腹の底からコールしてみてはいかがでしょうかっ! そして何より、走りゆくランナーさんの笑顔に、こちらもパワーをもらえます。「サッカーって、Jリーグって、いいなぁ」と実感できるひとときです。

応援場所は、毎度おなじみの場所をねこじしさんも尊重していただいているので、以下のあたりになります~。

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近鉄奈良駅から歩いて20分ぐらいでしょうか。マラソンコースの往路でいうと10km、復路では38.5kmぐらいのエリアです。9時スタートでしばらくしたら10kmエリアはダーーッと大勢が走り去っていきますが、一息ついたあとにもうさっそく復路のトップはすぐ帰ってきたイメージがあります。

特に復路は上り坂となっており、ゴール前の難所のひとつとなっております。そこで止まりかけた足を、もうひとふんばり動かしてもらうべく、声援を送る方も気合いが入るポイントであります。

ぜひ当日は寒さ対策をしていただき、あとメガホンを叩く場合は手袋があったほうがいいですよー・・・と、最近の私はそのあたりも学習するようになりました(笑)。
サッカーの新たな楽しみ方とすら思っているこの応援企画、ぜひぜひご参加ください!!

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そしてもうひとつ、奈良マラソンを走る「こばさん」は、「Jリーグ奈良マラソン支部」を実施されてます!! http://kokucheese.com/event/index/489802/

こちらをご参考ください! Jリーグ・ユニのランナーさんでレース前に集まって決起集会です!!

Ft

よろしくーー!!

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2017年11月26日

【実施報告】2017大阪マラソン「サッカーユニフォームのランナーさんをサッカー的に応援する企画」★そして12/10奈良マラソンでも「代打・ねこじしさん」で応援実施に!

浦和ACL優勝おめでとうございます~!!

そして2週連続マラソン応援!(気温が高くて助かった・・・)

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興奮冷めやらぬ浦和サポ2名、そしてセレッソサポ(←先週の神戸を走ったばかりのねこじしさん)が早々に集結!
その後山形サポ・岐阜サポさんも加わっていただき、今回もありがとうございました!!

約3万人のランナーとのことで、先週よりも人数が多いわけですが、個人的には見落としが多くて、かなり助けていただきました・・・レアなユニのランナーさんをスルーしてしまうことが多くて申し訳なく!!

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↑分かりにくくて恐縮ですが、サンフレッチェのランナーさんが「弓矢ポーズ」を披露してくれていた様子(笑)

そして今週もトップで走ってきたサッカーユニ・ランナーは、セレッソ大阪でした。1・2位がセレッソで、かなり速かった!

今日は特に、サッカーユニのランナーさんが来るときはカブってやって来ることが多くてワタワタすることがけっこうありました。個人的にしっかりとコールできていないクラブ名も多くて、何度やってもこの応援企画、技術力や集中力が問われてきて面白いです(笑)。

先週の神戸でも感じましたが海外クラブのユニがあまり多くない印象。レアルマドリードとかは今日ようやく1人いたぐらい。昨年あたりはアトレティコ・マドリーが多かった印象だけど今回も皆無。ブームの流れが分かるような感じがして面白いです。
なおこの日一番マニアックなサッカーユニは、ニュルンベルグのサードユニでした。ただし自分が把握できる範囲なので、本当はもっとすごいのが潜んでいたかもしれない・・・そしてさらに今回は、「FC今治」が分からなかったのです。予習不足でした・・・

ちなみに今日、応援しているときに、近くにいた人から「サッカー選手が走っているんですか?」と尋ねられました(笑)。いいえ、いろんなチームの名前も知らないサポーターさん達を応援しているんですよ・・・と答えましたが、つまりはそれだけ我々のテンションが、あたかも実際にスタジアムでサッカー選手を応援するようなノリに映ったのかもしれません。

さて、集計結果です。(今回自分が担当したので怪しいかも)

セレッソ大阪    63
ガンバ大阪    55
ヴィッセル神戸    20
浦和レッズ    15
京都サンガ    8
サガン鳥栖    6
北海道コンサドーレ札幌    5
名古屋グランパス    5
愛媛FC    5
鹿島アントラーズ    4
川崎フロンターレ    4
清水エスパルス    4
サンフレッチェ広島    4
ジェフユナイテッド千葉    4
横浜Fマリノス    3
FC東京    3
アルビレックス新潟    3
大宮アルディージャ    3
湘南ベルマーレ    3
V・ファーレン長崎    3
徳島ヴォルティス    3
レノファ山口    3
ロアッソ熊本    3
AC長野パルセイロ    3
ジュビロ磐田    2
アビスパ福岡    2
カマタマーレ讃岐    2
奈良クラブ    2
柏レイソル    1
ベガルタ仙台    1
モンテディオ山形    1
ファジアーノ岡山    1
ツエーゲン金沢    1
鹿児島ユナイテッド    1
栃木SC    1
FC今治    1

セレッソとガンバの競い合いが予想されましたが、なかなかの接戦!
日本代表が34人ほどだったので、全体の比率でいえば「106人に1人」の割合でした。

今回撮影した写真は(こちら)をご覧ください!
毎度のことながら、フレーミングはむちゃくちゃですが・・・

で、

次回は12月10日(日)の奈良マラソンなのですが、先日の記事で「タテイシ欠席」とお知らせしましたが、そんななか救世主として、「ねこじしさん」が代打で応援企画を実施してくださるとのこと!!
次回の記事で詳細をお知らせします!!
(昨年の様子は こちら や こちら をご参照ください)

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2017年11月19日

【実施報告】2017神戸マラソン「サッカーユニフォームのランナーさんをサッカー的に応援する企画」★ヴィッセル神戸がついに100人台を突破!

2017神戸マラソンが無事に終了しました。風がガンガン吹きまくってとても寒かったですね・・・走られたランナーさん、そして沿道で声援を送った方々、みなさんおつかれさまでした。

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↑レッズサポ・ランナーのこばさん、ゲーフラ自作で今回も愛娘ちゃんとともに応援に参戦!
そしてM・フィオリオ氏、Mさん、そして昨年もお越し頂いたFC東京サポの奥様は、今年もFC東京ユニで走られたお連れ合いさんを今年も応援に。みなさま寒い中ありがとうございます!

そしてセレッソ大阪ランニングクラブの方々も集結して、すぐそばでガッツリと声援を送っておられました!

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↑毎年この先にはノエビアスタジアム前でヴィッセル神戸のサポーターの方々が太鼓の音を響かせて応援しているので、さながらこのあたりはJリーグ応援ゾーンと化していました。そしてセレッソRCの皆さんは、ガンバ大阪のランナーさんが通ると「がんばれ」ではなく「走れーっ!!」と愛のムチ(?)が容赦なかったのが面白かったです。

そしてこのマラソン応援企画に毎回駆けつけてくれているセレッソサポの「ねこじし」さん、今回はめでたくランナーとして出走されていて、かなり早い時間帯にやってきて・・・

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「ルヴァン獲ったど~!!」のメッセージ(笑)
そしてその裏面にはなんと

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「タテイシさんご一行応援御礼」とのフレーズ!
そして私の名前をコールしていただき、恐縮(笑)

でも、ねこじしさん、ごめんなさい。私がいつも使っているデジカメ(GRデジタル)、ズーム機能のない単焦点レンズのカメラなので、こんな感じの分かりにくい写真で勘弁してください(笑)

ほかにも・・・・

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昨日コンサドーレ札幌がJ1残留を決めたので、さっそくネタを仕込んでいたり。
(写真暗くてすいません!)

柏レイソルのランナーさんは、通り過ぎざまに・・・

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見事なインステップキックのフォームを披露しつつ走っていったり。
このリアクション、いままでありそうでなかったので新鮮(笑)

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「ブログみてます!!」の嬉しいリアクション。でも確かこのときタイミング良くベガルタ仙台コールができなくて、申し訳なかったです。

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サガン鳥栖サポーターのお父さんとも久しぶりに再会!
お元気そうで何よりです。
そして今回もお土産をいただきまして・・・

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とっとちゃんストラップ!!(笑)
サッカーボールを蹴っているあたり、もはやサガン鳥栖の「ほぼ公式マスコット」ぐらいの勢いですな・・・

そんなわけで、ひさしぶりのマラソン応援、とても楽しませていただきました。

そして今回の集計結果は以下のとおりです。

ヴィッセル神戸    105
セレッソ大阪    29
ガンバ大阪    18
徳島ヴォルティス    8
浦和レッズ    6
サンフレッチェ広島    6
サガン鳥栖    4
北海道コンサドーレ札幌    3
アルビレックス新潟    3
京都サンガ    3
柏レイソル    2
横浜Fマリノス    2
ジュビロ磐田    2
FC東京    2
ベガルタ仙台    2
清水エスパルス    2
名古屋グランパス    2
ジェフユナイテッド千葉    2
水戸ホーリーホック    2
カマタマーレ讃岐    2
ガイナーレ鳥取    2
鹿島アントラーズ    1
湘南ベルマーレ    1
東京ヴェルディ    1
松本山雅    1
横浜FC    1
ファジアーノ岡山    1
FC町田ゼルビア    1
ツエーゲン金沢    1
レノファ山口    1
ロアッソ熊本    1
鹿児島ユナイテッド    1
東京武蔵野シティFC    1
INAC神戸レオネッサ    1
伊賀FCくノ一    1
ETU    1
やべっちFC    1

なんと、ヴィッセル神戸が地元マラソンで「100人越え」を達成!
昨年が74名だったので、元々神戸マラソンでは圧倒的な人数のランナーさんがいるのは予想できましたが、まさかの3ケタ。

そしてこのリストに挙げた数だけで223名。日本代表(なでしこ含む)の32名を加えると255名。エントリー総数に比して約77人に1人の計算。ちなみに昨年も200名近かったので、もともとこのマラソンではヴィッセルランナーの多さゆえにすごくチーム名コールの機会は多いわけですね。

そしてもしフロンターレ、アルディージャ、ヴァンフォーレの3チームが走っていたら、J1クラブは全部コンプリートできていた、というのも今回の興味深い点でした。

さて今回も、自分なりに撮影していた写真のなかからちゃんと撮影できていたものを以下のリンク先にアップロードしております。メガホン叩きながら(かつコールしながら)の撮影なので、フレームとか全然見ていないので、写真のクオリティについてはご容赦を。
こちらのWindows OneDriveのリンクをご参照ください


さぁー、次の日曜日は大阪マラソンです・・・うん、今日は久しぶりにメガホン叩きまくって、絶対に筋肉痛になっていると思われ・・・(笑) 

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