『ベロニカは死ぬことにした』 by パウロ・コエーリョ
パウロ・コエーリョについては以前『アルケミスト』を薦められて読んだ。そのときは、「自分が存在している今という時間、ここという場所を大切にすること」といった明確なメッセージを受け止めることができたが、この作品については、まだなんとも言い難い感覚、自分にはまだうまく受け止められない壁を感じた。 なぜそう感じるのかもうまく言えないのだが・・・かろうじて自分なりに集約してみると、これは、狂っていると他人に思われたくないとして社会の中でふんばってしまう、そんな多くの人々のもっている「素の狂気」といったものに思い至る小説、であり、ニューエイジ的考え方の根本にある、「ただ愛する」ということを教えてくれる小説、であったりする。
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