『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』
ヴィム・ヴェンダースが好きで、ジャームッシュとか、ヘルツォークとかも気になっていた。なので、これらの巨匠がそれぞれ作った10分間のオムニバス作品が映画になったというのを知って、かなり期待していた。そして「内容」的には期待通りだったが、その、あまりにも儚い10分間という時間制限によって、かえって「ええっ、もう終わり!?」といえるほどの、ちょっとしたフラストレーションを感じさせた。
いちばんスリリングだったのはヴェンダースの作品。いちばん勉強になったのは、ヘルツォークのアマゾン原住民のドキュメンタリー。意外に興味深かったのは、スパイク・リーの、前回大統領選挙におけるゴア陣営の関係者インタビューの作品。他にもそれぞれ、いい感じの作品ばかりだった。どうせなら、姉妹編の「イデアの森」と合わせてDVD化されないかなぁと思う。
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