CL 準々決勝2ndレグ 二日目の奇跡
デポルティーボ 4-0 ACミラン!!
またしても「どうせ今日は余裕でミランだろう」とか思っていただけに!! ビックリです!!!
1stレグを1-4で大敗していたデポル、地元の観客の後押しを背に、攻めるわ攻めるわ、最後のロスタイムまで・・・。守りきればオッケーなのにも関わらず、さすがスペインサッカー、守ることなんてハナから考えていない(笑) それにしてもこんな奇跡的な逆転大勝利があっていいんだろうか、ミランはネスタが復帰してDFラインがさらに強固となったはずだったが・・・なかなかに、この試合はもういちどじっくりVTRを録って検証したいほどの内容だった。いったいミランの敗因はな何か。どうしてあそこまでデポルティーボは猛攻をしかけ続けることができたのか??
でも漠然と感じたことは、スペインのクラブだからか、デポルティーボの選手達の雰囲気には、なんだか良い意味での「大らかさ」や「陽気さ」があった。ピリピリした感じとか、前の試合の1-4で負けているという悲壮感とか、そういうものがあまりなく、それがかえってなおさらムードの高揚につながっていったのではないだろうか。むしろ悲壮感は間違いなくこの日は優位なはずのACミランの側にあったし(どうしたんだカカ)、あと余談だが、マンチェスターUのように、どれだけ強くなり、クラブが裕福であっても、どうしても過去の歴史にまつわる「哀愁」がほんのりと影を落としているようなクラブもあったりするが・・・(そこはそこで、やはりマンUの魅力の一部を形成しているのだけど)
そして二日目のCLもう一試合は、ポルトガルのポルトがフランスのリヨンを下して準決勝へ。ポルト×デポルティーボ・・・なんだかドラクエの呪文風にいえば「ギラ×ベギラゴン」みたいな音感を思わせるが(違うか)、イベリア半島ダービーということで、これはこれで熱そうな準決勝で楽しみである。ポルトは、ビクトル・バイーアというキーパーがかなり濃いキャラ立っているので大好きなのである。いっぽうリヨンはリヨンで、今回は大健闘だと思うなぁ。グループステージでの対バイエルン・ミュンヘン戦は本当にベストゲームのひとつだったし、十分欧州での存在感は示せたはずだ。何よりホームのサポーターが実に楽しそうに会場を熱く盛り上げていたところが好感を持った。フランスリーグもちょっとはチェックしておかないと、と思った。
これで今年のベスト4の顔ぶれは、それぞれイングランド、フランス、スペイン、ポルトガルの国のクラブといった感じで、とても多彩で良い。去年なんてスペイン1つにイタリアが3チームだもんな。それに比べれば、よっぽど楽しいと思うぞ(笑)
今週の総合的な結論としては、やはりサッカーは、何がどうなるか最後まで誰にも分からないし、「可能性を追求しつづけること」という永遠のテーマを常にしめしてくれる民族共通の財産なんだなぁということだった。同じチャンピォンズリーグ、98/99シーズンの決勝戦における、マンUの「ロスタイム奇跡の2得点」のように、神様はときどきサッカーの形を借りて、僕らに最も強烈なインパクトを与えながら、何かを信じ続けることの意味を教えてくれている。
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