CL 準々決勝2ndレグ アーセナル 1-2 チェルシー
こういうとんでもない日に限って、生放送を観れなかったことをずっと後悔するタイプである私は。
アンリが調子悪かったのは、やはり過密日程の功罪であろうし、そんなアンリを、延長戦も視野に入れつつあった後半81分、1-1の状況でベルカンプに交代させたベンゲル監督の判断は、すごく勇気のいることだっただろう。その直後にグジョンセンからの絶妙なタメから生み出されたブリッジのゴールが決まったのは、皮肉といえばひに・・・って、おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!(笑) 勝っちゃったやんけ!!! 最後にアーセナルに勝ったのって何年前なんだぐらいの話じゃあなかったんかい!!! うわーーー!!!1勝1分け、文句なしにチェルシー勝ち抜けや!! 初のチャンピォンズ・リーグ準決勝や!!! ハラショーーーーー!!!!!
落ち着け、落ち着け・・・
いやはや。それにしても、フォワードのスタメンは先週末と同じグジョンセンとハッセルバインク。先日の「すぽると!」で、内田恭子アナ(クレスポ好き)が、「これでCLに向けてムトゥとクレスポを温存できましたね」とか言っていたが、チェルシーファンの誰の目にも「そーじゃなくてぇぇー彼らは単にスタメン落ちじゃないかぁぁ(泣)」な気分だっただろう。
そんなこんなで、後半の開始に新鋭スコット・パーカーを下げてようやくラニエリ監督が右サイドにグロンキヤルさまを投入した瞬間、私たちはようやくここにきて今季のチェルシーの「準・ベストメンバー」が出現したことを実感したに違いない。左サイドのダフからの攻め上がり、センターMFはランパードとマケレレさんが鎮座、そして現在イングランドで最高の硬度を誇るDFライン、ブリッジ、テリー、ギャラス、メルヒオット。 そしてここに守護神GKクディチーニが戻ってくれば、ようやく最後の最後で、チェルシー03/04バージョンの最高のクオリティが見出されよう。そして実際、難敵アーセナルをアウェイで打ち破るという奇跡をやってのけたわけだ。
それにしても今日もエイドール・グジョンセンは素敵すぎた。遊び心と冷酷さに満ち溢れたトリッキーなスルー(笑)、2度もの超・決定機(ていうか入れてよ)、そして何より決勝点を演出した「DFを引きつけて、かつ後ろに下がりながらブリッジにちょこんとラストパス」etc... もうちょっとハッセルバインクとからめればもっとよかったが、それはそれ、今年の大量補強のツケで、コンビ組める機会がほとんどなかったんだから・・・って、見たかよアブラモビッチはん!? 嫁はんとそんなキャッキャッって喜んでないで、さっさとバーミンガムからフォルセルを取り返してや!!
そして奇跡はそれだけに終わらず、遠くフランスでは、レアル・マドリーが伏兵モナコに屈した。第一戦はレアル4-2モナコ、そして今日はレアル1-3モナコというとんでもないスコアで、アウェイゴール方式によりモナコが打ち勝ったというのがすごい。なによりモナコにはご存知の通り今年からレアルを追われたモリエンテスがいる。いやぁ、レアル総出で挑んでも、モリエンテスの才能(ていうか独特のオーラ?)にはかなわなかったということか!! 彼にしかできないであろう絶妙のコントロールでヘディングシュートを放り込んでいた(GKカシージャス一歩も動けず)。確かにラウールとロナウド、そのFWコンビもすごいのだが、まさかこんな巡りあわせで、レアルはモリエンテス放出のしっぺ返しを食らうことになろうとは、サッカーの神様も残酷である。そして私はロナウドよりもモリエンテスのようなタイプのFWが好きなので、なかなかに痛快ではあった。
まぁ、今日のアーセナルにおけるアンリの不調にせよ、そしてよくは分からないがレアル軍団にせよ、欧州サッカー界の過密日程によって、本来のパフォーマンスを引き出せるようなコンディションになかったことが伺える。で、今日のこれら二試合の大波乱を受けて、過密日程によるコンディションの問題が大々的に語られてしまうような予感がある。それによって、チェルシーとモナコの健闘にケチがつかないことを祈るのみだ。
これによって、準決勝は誰も予想しなかったであろう、チェルシーとモナコの対戦になった。マジかよ(笑)
そしてモナコを率いるのは、ついこの間までチェルシーにちょこっと在籍していたデシャン監督であった!
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