プログレおばあちゃん宇野千代
以前から気になっていた宇野千代のエッセイ『幸福人生まっしぐら』を読んでいます。もう、タイトルの時点で凄いですな(笑)。勢いが違います。でもって、この本でも繰り返し述べられている宇野千代流生き方のエッセンスみたいなものは、まさに最近自分がすごく感じていることにすごくリンクしていて、「できないからやらないのではなく、年取っているからやらないのでもなく、いつまでも、好きであるなら、とことんやるべきだ」的な勢いです。人から何を言われようが、やりたいことをやり続けるスピリット、これは次回ハウ15号でもそのような気概を表現してみようと思っているところです(←早く仕上げろよ)。
それにしても、宇野千代おばあちゃんの「辛いことでも逃げ出さない」の項は印象的です。若い頃、長年一緒に暮らしていた男が別の女に走っていくとき、それは辛いことではあるが、自分には止められないし、むしろ「止めてはいけない」と思う。そしてそのことをジャマするのではなく、自分のほうから男が出て行くことを手伝うようにしていったというその態度には、すさまじくクールかつ可憐な哲学を感じさせます。「私は先ず、その辛いと思うことから逃げない姿勢をとる。辛いと思うことの方へ、自分の方から体を寄せて、突き進んで行く。突進する。すると、面白いことに、その辛いと思うことが、そう辛いことではなくなる。」
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