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2004.08.17

下鴨神社・納涼古本まつり 

 お盆の時期に京都の下鴨神社で毎年開かれている「納涼古本まつり」、今年ようやく行くことができました。かなり久しぶりです。そこで今回2冊500円で掘り出してきたのが・・・

 「キャッスル」と「カテドラル」。 by デビッド・マコーレイ

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 1980年発行。

 こんなデカい絵本、ただでさえ暑いなか(しかもチェックしたい本の山はまだまだ遠方に連なっているわけで・・・もちろん、いずれにせよあまりの量に最後には何もかもがどうでもよくなってくるのだが 笑)、持って帰るのも気が引けたのですが、それでもワクワク感が抑え切れなかったので買いました。

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 何がすごいかって、この絵本に登場する建造物は、作者の創作による架空の建物をモデルにし、その当時の一般的な工法で建造されていくプロセスを丹念に描ききっているところです。信じられない!

 最近改めて思うのですが、「巨大建造物のしくみ」というテーマは、かなり自分にとって刺激的です。スカパーのディスカバリーchでも、最近とくにツボだったのが「世界の橋を解説する番組」だったり、「ボーイング社の工場の内部はどうなっているかを紹介する番組」だったりするので、意味もなく「うはぁー!」とか「でけぇ!」とか騒ぐのが楽しいです。

 でも同時に、巨大建造物をめぐるアレコレに必然的につきまとう負の部分、陰の部分っていうのにも敏感になっておきたいわけで、素直に楽しめない部分もあるのですが・・・でもこの絵本だけに関しては、とにかくイラストレーターの涙ぐましい努力に脱帽! 細かすぎ! ひたすら「くはぁ~!」モンでした。こういう根性は目指したいところですが、私の手がけるフリーペーパーの場合、単に文字が小さいだけやんけ、とか、別の意味で「くはぁ~!」だったりするのでアレですが。(なんなんだ)

 そして私の父親は非常に絵が達者で、昔から父の描く絵の写実的なスタイルがどうにも馴染めなくて、「もっと伸び伸びと想像力を駆使して描いたら楽しいのでは?」と密かに思っていたわけです。でも今回の絵本のような、「説明を超える説明」みたいな領域を描く能力、というもののすごさを思うにつけ、なるほど父はそういう領域に魅了されていたのかもしれない、と思い至ったわけです。
 で、この絵本を後日ゆっくり楽しむべく、適当にリビングルームに置いておいたら、普段本なぞ読まない父親が、ちゃっかり私より先に読了してやがった・・・(笑)

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Comments

「キャッスル」「カテドラル」、とーっても興味があります。
見てみたい!!

この話を読んでいて思い出したのだけど、小さい頃、
チャイクロという12冊くらいセットになっている絵本を
持っていて、その中の1冊に「キャッスル」や「カテドラル」の
ような"~のしくみ"の巻があったような…私が覚えているのは
"豪華(?)客船の中はこうなっているのだぁ!!"的な絵。
船の底の方はヒラ船員の部屋だったり(涙)、エンジンルーム
だったり…あぁ、チャイクロもまた読んでみたいなぁ。。

同年代の人は知っているのかしら?チャイクロ。

Posted by: 山ちゃん | 2004.08.18 00:56

あー! なんか聞いたことありそう、チャイクロ! 「しくみ系絵本」って、ひとつの収集ジャンルになりそうですよね(笑)僕もすごく気になりだしてきましたよ。

Posted by: タテーシ | 2004.08.18 21:52

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Tracked on 2004.08.18 23:19

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