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2004.09.15

ダークサイド・オブ・TM

京都アバンティのXd(クロス・ディー)はなかなかの中古CD屋ではあるが、先日「どれでも210円セール」をやっていた。立ち寄ったついでにのぞいてみたが、よりによってこんな2枚のCDを掘り出した。

「Psychic Entertainment Sound --Mr.Maric World」
by小室哲哉&Mr.マリック

tkmaric.JPG

・・・!! TMネットワークのファンとして、小室哲哉の仕事はある程度把握しているつもりであったが、まったく知らなかったよ、こんな仕事!!
Mr.マリックと小室哲哉のコラボ・・・つまりのところ、小室哲哉が手がける「ヒーリング・ミュージック」として位置付けられるのだろう。ていうかこの人、音楽ジャンルで手を出していないのは、もはや演歌ぐらいじゃないだろうか。オペラにクラシックにF1テーマ曲、なんでもありだが、まさかこんなことまで・・・

 で、ちゃんとこのCDが意図するように、深夜寝る間際に横になって聴いてみた。・・・うーん、単なる小室哲哉インスト作品集、って感じだ。そして嫌な予感のとおりだったのだが、まったくマリックさんの姿が見えてこない。

き、きっとマリックさんは、小室哲哉に向けてハンドパワーを送っていたんだろう。そうとしか思えない。ハンドパワーのおかげで、このCDの小室哲哉のプレイは、自由奔放、悪く言えば適当、でもどことなく小室節は炸裂、という感じで、延々とボーカルのないテクノサウンドが微妙なリズム感で続く。

そしてボーカルが入った! と思ったら、CDの最後の最後で、マリックさんの「語りかけ」がはじまった!!
「・・・ハンドパワーは、光です。・・・奇跡は光でやってきます!」とかなんとか、ラストに3分ほどのスピーチ。
せっかく眠りに落ちつつあったのに、最後の最後でマリックさんの声で目が覚めた! 深夜2時にマリックさんのトークで起される、おちおちリラックスすらできない、ヒーリング・ミュージックCD! あなたもぜひ!!


「ベスト・オブ・スピードウェイ」

speedway.JPG

 スピードウェイ・・・。これこそ、TMネットワークの歴史を語る上で避けて通れない、1979年~1981年、TM結成前に3人が所属していた幻のバンド! いやっほー! ベスト版が210円! ていうか今まで中古CD屋でこのバンドの盤なんて見たこと無いから、普通に感動した。以前私はこのバンドのアルバムをレンタルしたいがためだけに、わざわざ遠方地にあるツタヤの会員になったほどだ。(ていうか、レンタルで存在していることが、普通ありえない!)

 このバンドのほとんどの楽曲は木根尚登の手によるものが多い。TM時代はバラード中心の作風だったが、ここで繰り広げられているのは、ひたすらポップで、正直「こっぱずかしい」サウンドである。でも、どことなく懐かしく切ない。素敵だ。
 そして宇都宮隆のボーカルは、この頃からまったく変わっていないのも、すごい。

 何より歌詞において、TMの世界観では「君と僕」なのであるが、スピードウェイでは「俺とお前」的な感じなのが、なによりこそばゆい。

 この8人編成のバンドから、その後小室哲哉はあの2人とともに新しいユニットを作ることになる。この作品群から、小室哲哉は何を見出し、次なるステージに何を見据えていたのだろう。

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Comments

コンバンハ、隠れTMファンのオオタキです。見つけちゃいましたねぇ、タテーシ先輩。Mr.マリックとのコラボだけでも、やっちゃった感満点で感情の処理に困るのに、あのスピードウェイまで見つけてしまうなんて…そんなレアCDを置いているお店にも驚きですが、それよりなによりも アナタのその嗅覚にドびっくりです(笑)

Posted by: オオタキ | 2004.09.18 01:10

コメントありがとうございます。ええ、ほんと、CD見つけるのは妙に得意です(笑)ただ、スピードウェイは本当に見かけないので、かなり驚きです。

Posted by: タテーシ | 2004.09.22 22:17

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