ジーコ、それは違うんじゃないか
オマーン戦、無事に勝ってよかったものの・・・
ジーコJAPAN、一次予選突破記念行事として、次節のシンガポール戦は、三浦カズやゴン中山ら、かつての代表選手を招集して“代表引退記念試合”をするつもりらしい。
もちろん、カズやゴンが日本代表に果たしてきた貢献は偉大なものであるし、それが実現すれば、日本サッカー史の記念碑的試合になることは否定できない。
しかし!!
しかぁぁぁし!!!
記念碑って言っても・・・・日本サッカー界の歴史を本気でつくるんなら、こういう試合こそ、若手を試せよ、ジーコ!!!
アンタはアテネ五輪代表メンバーをどれだけA代表に呼んだ? そしていまJリーグでエメルソンと得点王争いしている大黒将志についてはどう思ってるんだ!? 鹿島の新井場、浦和の長谷部、ほかにも代表レベルで試してほしい未知の才能は山のようにあるっちゅーのに!!
しかもそういう形で代表に召集するの、カズには失礼だと思うんだよな。そういうもんじゃなかったと思うんだよ、カズにとっての「日本代表」ってやつ、そして「ワールドカップ予選」ってやつは・・・
そして「カズとゴンの2トップ」として、「これが最後だろう」と個人的に感慨深く思った記念碑的試合はすでに実現していたのである。それは2001年1月に行われた、「W杯開催記念 日韓オールスターズ☓世界選抜」であった。ほんの数十分のことではあるが、日韓選抜の2トップとして、彼らは世界選抜相手に覇気のあるプレイを魅せてくれたのである。得点こそ決まらなかったが、残念そうに苦笑いするカズとゴン、その光景は私の記憶にいつまでも残っている。それゆえに、あの試合の持つ記念碑的意味は、立派に成立していた。
まがりなりにも今度のシンガポール戦は、「W杯予選」だ。親善試合じゃない。そういう場では、日本代表は常に全力で闘うこと、次なる壁を超えるためのチャレンジング・スピリットを示し続けること、そういう姿勢を日本中のサポーター、サッカーに関わるすべての人に示していく義務があるんじゃないのか。過去の想い出にひたるのは、別のところでもゆっくりできるじゃないか。そう、別に代表監督をわざわざ引き受けなくっても、ジーコさんの過去の想い出が色あせる心配なんて、ないんだから・・・
Comments
>タテ―氏さん
トラックバックありがとうございました!
今回の一件、反射的に大喜びしたところで、
タテ―氏さんの文章を読み、
とても納得させられました。
ジーコをプレイヤーの頃から好きだったし、
今も敬意の気持ちは変わらないので、
心の切り替えが難しいですが、カズや他の
選手が伝えつづけてきた代表に対する思いを
よくよく熟慮し直す必要があるような気がしています。
あー、アンヴィバレントな気持ちです。。。
Posted by: にこる | 2004.10.16 00:06
にこるさんコメントありがとうです!
たしかに観るぶんには面白いと思うので、楽しみにしちゃう気持ちも僕の中には少しあって・・・確かにこれはアンヴィバレンツ!なのです。 気になるのは、報道によるとそういうジーコ方針を手放しで称賛している川渕キャプテンですな。監督人事の時点から議論が起りにくい構造が成立してそうで、そこがやや気がかりです。
Posted by: タテーシ | 2004.10.16 16:10