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2004.10.21

木と語る

ライアル・ワトソンの『アースワークス』(ちくま文庫) は、僕が大学に入って最初に図書館で借りた思い出深い本なのだが、そこに書いてあった内容もことごとく興味深かったので、なおさら印象に残っている。
その本のなかで、ある人がたまたま軽い思いつきでウソ発見器を自分の部屋にある植物に装着させてみたときに、ふいに本気でその植物を燃やしてみようかな、と考えた瞬間、ウソ発見器の針が反応したことがあり、それがきっかけで「植物にも意識があるんじゃないか」という研究が始まったことが紹介されている。(この本では、その謎をめぐる探求についてさらに驚くべきことがいろいろ書かれています。)

それを読んで以来、僕はたまに、植物に対して心の中で「呼びかけ」を行ったりすることが、今でもある(笑)

で、当時はちょうど大学に入りたての頃だったので、僕は大学へ通う道すがらに続く並木に対して、一時期集中的に「対話」をしていた・・・。

その頃好きだった人が、僕に「樹木は、人間に直接触れられると、いじけるらしい」とかいうことを教えてくれた。今ふりかえると、それは何故なんだ?? 「樹木のお医者さん」の通信教育講座の広告では、いかにも樹木に手を添える「樹木のお医者さん」の写真が載っていたような気がするんだが!? とかなんとか思ってしまうのだが、実は未だについつい僕はその「アドバイス」を守っていたりするので、なんとも微妙な気分である。

ともあれ、僕はその並木が特別に好きでもなんでもないのだが、でも「対話」している以上、ちょっとした愛着もあった。
で、今日の台風で、そのうちの一本が倒れていた。驚いた。根こそぎ傾いていた。

今も日本のあちこちで木が倒れ、人も倒れているんだろう。
今日の記事を書くにあたり、「何を書こうか」と思ったそばから、その倒れた並木のことが頭に浮かぶのは、やはりどこかで「対話」をしていたからなんだろうか、とも思ってしまう。

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Comments

「樹木は、人間に直接触れられると、いじけるらしい」
・・・なぜなんだ?なぜか妙に気になる。くすぐられるような感覚が消えない。何がひっかかってるんだろう?

Posted by: らくだ | 2004.10.21 12:17

「樹木は、人間に直接触れられると、いじけるらしい」
・・・なぜなんだ?なぜか妙に気になる。くすぐられるような感覚が消えない。何がひっかかってるんだろう?

Posted by: らくだ | 2004.10.21 12:19

「樹木は、人間に直接触れられると、いじけるらしい」
・・・なぜなんだ?なぜか妙に気になる。くすぐられるような感覚が消えない。何がひっかかってるんだろう?
 ちなみに、御所の東、府立医大近くにある”なしの木神社”には、幹に触って思いを念ずれば、願いが叶うという”愛の木”がある。

Posted by: らくだ | 2004.10.21 12:23

くすぐられるような、ひっかかりを覚えるのは、あなたのコメントの仕方なんだが(笑)コメントをわざわざありがとう。願いが叶う木が「愛の木」という名前なのが面白いですね。「願いの木」とかいう名前にならないところが。

Posted by: タテーシ | 2004.10.21 21:25

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