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2004.11.01

長田江身子さんの時代

TBSの「世界ふしぎ発見!」のホームページをみると、今までの800回にわたる放送の記録が閲覧できる。
僕は中学生ぐらいのときからつい最近まで、テレビで見かける芸能人で一番好きだったのがこの番組でミステリーハンターを務めていた長田江身子さんだった。こうして過去の記録をみてみると、確かに長田さんが登場するのが1991年ごろだということが分かり、かなり長い間この番組に携わっていたことが分かる。
なぜか、他の番組ではめったに見かけない人だっただけに(失礼)、なおさらその存在がスリリングであった。昔は髪型がショートっぽくて、表情豊かで、どこを切り取ってもステキな人だった。番組の中でも、ときおり演出上の要請により、ミステリーハンター自身が「演技的」でなければならないようなシチュエーションのときがあるが、この人ほどその役を「ほどよくハズしつつ、かつファニーに」演じられるミステリーハンターはいないとすら思える。最近のハンターたちは、たしかに綺麗な人が多いのだが、どうにも「やらされている感、受身っぽさ」があって、観ていて白けてしまいがちになるのだが、それは私がその向こうに長田さんの幾多の「ギリギリにマヌケっぽく、かつ可憐でアグレッシヴな」絶妙の演技を想起しているからかもしれない。
そんなわけで、私は非常に彼女の登場を日々心待ちにしていた時代があったのだが、今ではめっきりその姿を拝見することもなく、最後にちゃんと彼女をみたのは、片平なぎさと船越栄一郎のそばでチョイ役の「人の好い娘さん」をしたときである。あれはなんだったか、いまいち思い出せなかったが、めっきり髪型もロングになり、オトナっぽくなり、ミステリーハンターとしてあらゆる外国人エキストラを向こうに回して、大きな口とクリクリした目でギャーギャー楽しそうに演技をしたり、リポートをしていた時代を思うと、やはり時間の流れというものを感じてしまうのだが、どうしてこの人がもっと注目されないのか、未だに不思議でならないのであった。

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