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2005.01.20

あらためて、スーパーカーの解散について 3

予告どおり、本日発売の「ロッキング・オンJAPAN」2月号に、メンバーの緊急ラストインタビューが掲載されているが、こういうふうに雑誌掲載のタイミングに併せて解散発表がされたことに、なんともいえない気分が癒えない。

内容は、さすがに四人がそれぞれ言葉を連ねている以上、ひとつひとつを今後もじっくり読んでいきたいところであるが、やはり「やめたい人」と「続けたい人」との思惑の交差ってやつに、ほんと、やりきれなさを感じてしまう。

ジュンジくんの、あのホームページでのあっさりしすぎた文章の本質は、やはりこのインタビューでも分かるように、苦闘の末の言葉だったんだろう。
(ところで、ジュンジくんが本誌に連載しているエッセイが今月号も載っているのだが、なんだか、この解散という時期であることを考慮せずとも、ほんとうに素晴らしい内容で、とにかく多くの人に味わって欲しいと思った。しかも文章に独特のリズム感があるんだよなぁ。同年代の書き手として、常に意識してしまう。)

ナカコーに対するインタビュアー山崎洋一郎のツッコミは、確かにファンの気持ちを代弁している感じだけど、グイグイ押せば押すほど、ナカコーがちょっとディフェンシヴになっている感があって、それがなおさらナカコーの真意を謎のままおいやってしまっているような気がした。

ミキちゃんのインタビューは、彼女がホームページで書いたことを、そのまま言葉を尽くして語っている感じだ。それはつまり、あの文章、彼女のなりの「説明責任」ってやつが、今の彼女のリアルで正直な心境を100%示しているということだ。

そしてコーダイ・・・ほんと、正直、どこまでも、正直な人。ダメ出しなんて、まったくできない、それぐらい美しいバンドだったんだ、と思っていてほしい。雨の日も晴れの日も、大空の美しさが変わるわけではないのと同じくらい。お願いだから、自分のやってきたことをもっと褒めてやってほしいし、どうにかして、ドラムを叩き続けて欲しい。バンドにスキルがなくていいんだよ。僕はニューオーダーのことを思う。表現行為は、スキルの有無で決まるのではない、っていうことを、もっともっと実践の中で証明し続けて欲しいのだ。

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