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2005.01.24

京都市青少年科学センターの想い出 2

本当に、ここは何一つ変わっていないように思える。

それはまさに、自分が小学生の頃から変わっていないような気がするところにも通じていて。
いいんだか悪いんだか。

そしてまた、記憶を再認させてくれるように、
一階の一番奥で、例のブツは鎮座していた。

DSC03742

あぁ。まだあったんだ、これ・・・。
ヒヨコの卵を孵化させる機械。

中はこんな感じ。

DSC03743

その横には、生まれる直前の卵を観察できるブースが設置されているのだ。
それはゲームセンターで昔どこでもあった、ラムネをかき集める古い筐体を思わせる。

DSC03744

そしてまさに生まれたてのヒナがこちょこちょ動いていたりして、そのヨタヨタぶりに見入ってしまう。
さらに、卵の一部分を内側から口ばしでつついて、わずかながら穴が空いた卵が残っていた。そこからもうすぐ新しいヒナが生まれそうなのだが、なかなか出てこないようで、子どもをつれてきたお母さんが、一人でじっと固まって凝視していた。子どももしばらく一緒に見ていたが、何も動きがないので他所のアトラクションへ向かう。それでも動かないお母さん。ついその真剣なまなざしに見入ってしまいそうになる。

そしてここで私はKさんのことを思い出す。ここでかえったヒナは、係員の手を経て、希望者に譲渡される「サービス」があるのだった。そしてあの遠足のとき、我々がここを離れてバスに乗車する最後の最後まで、Kさんはこのヒナを持って帰ると言って譲らず、先生はヒナのテイクアウトを阻止すべく、涙ながらに訴える彼女を説き伏せていたっけ・・・。今思えば、もっと多くの生徒がこのヒナを持って帰りたいと主張してもおかしくなかったはずだ。でもなぜかそういう盛り上がりはなかったと記憶している。きっと僕がそうだったように、ひょっとしたら多くのクラスメートは、あの機械に対して、「玉子焼き」のイメージを重ねてしまったからかもしれない・・・。

つづく。

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Comments

嗚呼、わたしも小学生のときに行きました。
色素について、だったような。

かき氷で青いハワイアンと赤いいちごなら、赤いほうが化学物質が少ないので「いちご味のほうがよいよ」と、先生がおっしゃってたのが印象に残りました。

あとポテトとトマトをかけあわせて「ポマト」ができる、とか~。

Posted by: hanachirusato | 2005.01.24 09:34

あーー、「ポマト」、あったかもしんない(笑)
でもやっぱり、こういうときに見聞きした経験って、妙に覚えていますよね。恐るべし、遠足。

Posted by: タテーシ | 2005.01.25 00:57

 何を隠そう、この僕もひよこを持って帰りたいと駄々をこねたひとりなのだ(笑)

Posted by: らくだ | 2005.01.27 10:28

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