京都市青少年科学センターの想い出 3
二階には、私が今回改めてじっくり見てみたいアトラクションがあったのだ。
反応速度の測定機械である。
この機械については、やや説明をしておきたい。実はこのマシンこそ、かつて『アメリカ横断ウルトラクイズ』で優勝した長戸勇人氏が、その著書『クイズは創造力』の中で、「足しげく通っては、早押しボタンの特訓を行った」と紹介したマシンなのであった!!
私はその著書を中学一年生ぐらいの時に読み、「もしかしてここに書いてある京都の科学センターとは、小学校の遠足で行ったところではないだろうか? きっとそうだ!」と思い、その頃から、「あの長戸も若き日に足しげく通った、反応速度測定器」との再会を心のどこかで待ち望んでいたのである。
さっそくトライだ。
この測定器のポイントは、スタートの後に「光」か、「ブザーの音」のどちらかがランダムに出現するところだ。光ないしブザーが発せられた瞬間に、手元のボタンを押すわけだ。
なかなかこれ以上の記録は出ない。難しい。
そしてじっくりやりこみたかったのだが、やはりこのアトラクションが最も分かりやすく、ゲーム要素も強いためか、次々とお客さんが群がってくるので、あまり席を独占するのも気が引け、ものの十分ほどで退席。
久しぶりに『ウルトラクイズ』のことを思い出したりしていた。あんなに出場したかったのに、ようやく出場資格を満たす大学生になったとたん、番組自体が打ち切られるなんて。77年生まれにとって、もっともタイミング的に辛かった出来事はそれだと思っている。
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